接着力を高めるため差し歯裏の金属にサンドブラスト処理は可能?
相談者:
ポンチさん (38歳:男性)
投稿日時:2009-10-20 05:51:25
おはようございます。
以前に、差し歯とエナメル質の接着について相談させていただいた者です。
参考:前回のご相談
・差し歯裏の金属に親知らずから作ったエナメル質チップを接着させる方法
金属とエナメル質の接着力が今一つで、時々取れてしまいます。
いつも金属の側から取れるのです。
エナメル質にはしっかりとレジンセメントが残っています。 そこで再度質問なのですが、差し歯の裏の金属に、アルミナサンドブラスト処理を行うことは可能でしょうか?
もし可能なら、それは口の中でできるのでしょうか。
それとも差し歯を作り直したほうが、よりしっかりとサンドブラスト処理ができるのでしょうか?
よろしくお願いします。
以前に、差し歯とエナメル質の接着について相談させていただいた者です。
参考:前回のご相談
・差し歯裏の金属に親知らずから作ったエナメル質チップを接着させる方法
金属とエナメル質の接着力が今一つで、時々取れてしまいます。
いつも金属の側から取れるのです。
エナメル質にはしっかりとレジンセメントが残っています。 そこで再度質問なのですが、差し歯の裏の金属に、アルミナサンドブラスト処理を行うことは可能でしょうか?
もし可能なら、それは口の中でできるのでしょうか。
それとも差し歯を作り直したほうが、よりしっかりとサンドブラスト処理ができるのでしょうか?
よろしくお願いします。
回答1
桜田歯科(東京都北区田端)の桜田です。
回答日時:2009-10-20 09:05:49
おはようございます
口の中でサンドブラスト処置は可能ですが、金属との接着はそれほど強固ではありません。
接着力を高めるのであれば、サンドブラスト処理やメタルプライマーなどを併用すれば多少はよくなります。
でも、外れるでしょう。
金属と歯質の接着ですが厳密に言うと、金属とセメント、セメントと歯質と言うように考えなければなりません。
おっしゃるように歯質とセメントは良好な接着力を示しますが、金属とセメントはそれほど高い接着力がありません。
できれば、お口の外で作り直したほうが安全だと思います。
口の中でサンドブラスト処置は可能ですが、金属との接着はそれほど強固ではありません。
接着力を高めるのであれば、サンドブラスト処理やメタルプライマーなどを併用すれば多少はよくなります。
でも、外れるでしょう。
金属と歯質の接着ですが厳密に言うと、金属とセメント、セメントと歯質と言うように考えなければなりません。
おっしゃるように歯質とセメントは良好な接着力を示しますが、金属とセメントはそれほど高い接着力がありません。
できれば、お口の外で作り直したほうが安全だと思います。
回答2
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2009-10-20 11:43:30
私も桜田先生と同じく、作り直す方がよいのではないかと感じます。
また、咬合する場所にそのような事を行うのでしたら、たとえ口腔外で作ったとしてもそのうち外れるでしょう。
強いていえば使用する金属に貴金属を使うのをやめれば接着力はやや高くなりますが、前回のご質問に関連するような金属に触れたときの味の問題が生じる確立は、貴金属よりも高くなるでしょう。
あるいはジルコニアのクラウンを、アルファシアノアクリレート系のセメントで合着するくらいしか思い浮かびません。
また、咬合する場所にそのような事を行うのでしたら、たとえ口腔外で作ったとしてもそのうち外れるでしょう。
強いていえば使用する金属に貴金属を使うのをやめれば接着力はやや高くなりますが、前回のご質問に関連するような金属に触れたときの味の問題が生じる確立は、貴金属よりも高くなるでしょう。
あるいはジルコニアのクラウンを、アルファシアノアクリレート系のセメントで合着するくらいしか思い浮かびません。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-10-20 13:29:55
僕もお二人の先生方と同意見です。
接着に関して言えば桜田先生が書かれているように、「金属とセメントはそれほど高い接着力がありません」です。
また、田中先生が書かれているように「使用する金属に貴金属を使うのをやめれば接着力はやや高くなります」が、「属に触れたときの味の問題が生じる確立は貴金属よりも高くなるでしょう」です。
そもそも、適合の良いクラウンであれば「唾が入っただけでも取れなくなる」と言う事が多々あります。
つまり、セメントはそれを補強しているにすぎない‥と。
レジン、セラミックス系の材料を歯質に接着するのであればセメントは重要な役割を演じますが、金属をとめる時は「接着」と言う考えよりも「適合性」と「機械的勘合力(合着)」を高める事を考えるのが普通だと思います。
接着は補助的要素と考えるのが普通だと思います。
クラウンの大御所の先生などは、何世代も昔のセメントを好んで使われる先生もいるほどです。
それでも脱離はしないそうですから。
また、脱離を繰り返すクラウンは「形成が悪い(特に軸面)」と言う事もあります。
できれば、再度クラウンの設計から見直し再作成される事をお勧めします。
接着に関して言えば桜田先生が書かれているように、「金属とセメントはそれほど高い接着力がありません」です。
また、田中先生が書かれているように「使用する金属に貴金属を使うのをやめれば接着力はやや高くなります」が、「属に触れたときの味の問題が生じる確立は貴金属よりも高くなるでしょう」です。
そもそも、適合の良いクラウンであれば「唾が入っただけでも取れなくなる」と言う事が多々あります。
つまり、セメントはそれを補強しているにすぎない‥と。
レジン、セラミックス系の材料を歯質に接着するのであればセメントは重要な役割を演じますが、金属をとめる時は「接着」と言う考えよりも「適合性」と「機械的勘合力(合着)」を高める事を考えるのが普通だと思います。
接着は補助的要素と考えるのが普通だと思います。
クラウンの大御所の先生などは、何世代も昔のセメントを好んで使われる先生もいるほどです。
それでも脱離はしないそうですから。
また、脱離を繰り返すクラウンは「形成が悪い(特に軸面)」と言う事もあります。
できれば、再度クラウンの設計から見直し再作成される事をお勧めします。
相談者からの返信
相談者:
ポンチさん
返信日時:2009-10-20 23:30:25
タイトル | 接着力を高めるため差し歯裏の金属にサンドブラスト処理は可能? |
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質問者 | ポンチさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 38歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
クラウン(差し歯・被せ)のトラブル クラウン(差し歯・被せ)その他 クラウン(被せ)の違和感・不快感 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。