6歳、虫歯の進行を観察するためのレントゲン被爆について

相談者: いもいもさん (40歳:女性)
投稿日時:2010-01-20 22:32:18
6歳の子供です。奥歯と歯の間の境が黒くなっていて、就学前検診でも治療してくださいといわれたので、先日、歯科に行きました。

レントゲンをとって、まだ虫歯エナメル質にとどまっているので、この先、急激に進行することもないので、フッソ塗って様子見となりました。

「一番奥なので、まだ抜け替わることも先になること。半年前より肉眼でみて黒くなったこと。
虫歯の治療は進行してからより、なるべく早くおこなったほうがいいのではないですか?」

と不安を先生に質問しましたが、先生の回答は、この状態で治療をする先生としない先生は半々に分かれるだろうけど、私の場合はまだしない。とのことでした。

健康の部分のほうが多く削ることになるのでよくないと・・。


そこで、半年ごとにレントゲンをとって虫歯の進行具合をみることとなりました。

そこで、心配なのですが、1年に2回もこの先、レントゲンをとり続けても大丈夫なのでしょうか?


歯科だけでなく、病気によってはこの先他のレントゲンもとることもでてくるだろうし・・。

被爆に関しては全く心配ないのでしょうか?



私としては、被爆が心配なので早めに治療してもらいたいのです。

乳歯の虫歯をけずることは進行してなければ削らないものなのですか?
象牙質まで進行してからの治療のほうが大変のような気がするのですが・・・。

ご回答をよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-01-20 23:18:02
>先生の回答は、この状態で治療をする先生としない先生は半々に分かれるだろうけど、私の場合はまだしない。とのことでした。

そういったケースはよくあります。

その先生の言うとおりにしたほうが、良いのか、それとも転院して治療を行う方針の先生に治療してもらったほうが良いのかは一概には言えません。
(両者ともに利点欠点があります)


>被爆に関しては全く心配ないのでしょうか?

まったく心配がないとは言えません。

ただ、お子さんが小学校に通うのに交通事故に遭う心配はまったくありませんか?
そんなことないですよね。
でも、小学校には通学しますよね?


医療すべてに言えることですが、レントゲンもそれと同じです。

「有益性が危険性を上回った場合は行なう。」

です。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-01-21 01:46:00
被曝(被爆ではなく被曝と書きます)の心配は、限りなくゼロに近いがゼロではありません。

小さなレントゲンを年に2回撮るリスク、程度でいうと森川先生がおっしゃるように「小学校に通うのに交通事故に遭う」か、あるいはもっと低いでしょう。

被曝でいいますと、おそらく東京から大阪に飛行機で行く時に、通常より多少多く被曝する、そのくらいだと思います。
その程度の被曝を恐れて飛行機に乗らない、なんてことにはならないかと思います。

今まで一度も、被曝を理由に飛行機に乗ることを恐れる人を、私は見たことがありません。
そもそも、そういう知識がない事がほとんどでしょう。



被曝に関しては、気にしないことが一番です。
お母さまが被曝を心配することのマイナスの方が、この場合はよっぽどリスクになるかもしれません。

ホルミシス効果といって、低線量被曝が体に良いという説もあるくらいです。
ただ低線量被曝のことは、以前科学で解明されていないことが多いのです。

ですから気にしても仕方ありません。
携帯を使う電磁波の方がよっぽど危ないかも、そんな感じです。


醤油を普段使われると思いますが、醤油も一升飲めば死ぬか腎不全になるか、大変なことになります。
同様に、放射線被曝も大量だと死にますが、低線量で体に悪いとは限りません。

とりとめない回答ですが、あまり心配されませんよう。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-01-21 12:07:50
お二人の先生方の書かれている通りですね。

ま、一応、数値を出しておきます。

放射線の単位を「Sv(シーベルト)」と言います。

日本人が1年間に浴びる自然放射線(太陽や宇宙、地面や野菜などから)の量は2.4ミリシーベルト(=2400マイクロシーベルト)。

何もしなくても日本人は2400マイクロシーベルト1年間に浴びるわけです。

日本よりも標高の高い地域にお住まいの方(アンデスとか)は日本人の数倍の自然放射線を浴びています。


医科で使われる胸部CTスキャンが6900マイクロシーベルト。
胃のレントゲン600。
胸のレントゲン50。

歯科で使われるパノラマレントゲンは4〜30マイクロシーベルト(機種にもよります)。
小さなデンタルレントゲンは1〜8マイクロシーベルト。


ちなみに東京→ニューヨーク間を飛行機で往復するとが200マイクロシーベルト。


いかに歯科用のレントゲン被曝が無視できるレベルか解ると思います。
(日本原子力文化振興財団の資料より)



しかしながら、レントゲン被曝には国際放射線防護委員会「防護の最適化」により

「As Low As Reasonable Achievable (ALARAの法則)」

と提言されています。


これは

「‥社会的、経済的要因を考慮しながら合理的かつ可能な限り被曝は少なくする‥」

と言う事を意味しています。



必要以上に放射線を浴びてはいけませんが、森川先生、稲垣先生の書かれているように「有益性が危険性を上回った場合は行なう。」
かつ「必要最小限の被曝に努める」と言う事で考えれば、年に2回のレントゲンでお子様のを守る事が出来るとすれば、必要な事なのではないでしょうか?


どうしても、知識が無いと、周囲からの間違った情報により「恐怖」のみインプットされてしまいます。

デンタルX線1回の撮影で浴びる放射線量は自然放射線に換算すると
365日分/2400マイクロシーベルト≒0.15×24時間=3.5時間分。
ま、デンタルレントゲンを1回浴びると3.5時間寿命が短くなる…と。

「1回読むと1週間寿命が縮まる恐怖新聞」の方がはるかに恐怖ですね…。(^.^)




参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D

僕が挙げた数値とは若干異なる所がありますが「測定方法の違い」だと思われます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いもいもさん
返信日時:2010-01-22 13:00:25
先生方、丁寧なご回答をありがとうございました。

素人の私にもわかりやすく説明していただけたので、よく理解できました。

本当にありがとうございました!!



タイトル 6歳、虫歯の進行を観察するためのレントゲン被爆について
質問者 いもいもさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯その他
小児歯科治療
レントゲン写真
乳歯の虫歯(むし歯)
子供(子ども)の虫歯
回答者




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