[写真あり] 10歳の子の永久歯先天性欠損。今後の注意点を知りたい

相談者: なやむ母さん (47歳:女性)
投稿日時:2010-01-28 16:29:25
10歳の子の右上3番のが いつまでたっても生えてこないので今 矯正治療している歯医者さんに 「おかしいのでは?」聞いたところ レントゲンを撮って確認することになりました

その結果 永久歯がないと言うことでした 
そういうことが あるのは知っています

ただそこに乳歯があったはずなんですが いま矯正治療している歯医者さんに 通いだしてすぐに 「乳歯があって永久歯が生えてこないから 抜歯します」 と言われ 抜いた記憶があります

そこで今回お聞きしたいのは ひとつは 永久歯が無いところは乳歯も最初から生えてこないことがあるのか?

二つ目は もし乳歯はあった場合 永久歯で押されることも無いのに乳歯が抜けることがあるのか?

三つ目は これから先 気をつけること  
将来 どのような形で歯を入れたらいいのか 
知りたいです

後これは 治療外の話になりますが 抜歯したかもと 思っている歯医者さんに 今も 矯正治療に 通っています
ですので このまま抜かれてしまったのでは思いながら通うのもいやなので 一度聞いてみようと思うのですが こういうことは聞いたりすると やはり今後に影響してしまうのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-01-28 21:15:36
ぶっちゃけ、細かい経緯に関しては担当の先生に確認された方がよろしいかと思います。

それと、パノラマレントゲン、またはCTで本当に3番が無いのかを確認された方がよろしいかと思います。


画像を添付します。

非常に状態が悪いレントゲン写真なので、解りにくいかもしれませんが、この方は左上のちょうどお鼻の脇に3番が埋もれています。

適切な時期に気が付いていれば、口腔外科矯正で連携し、開窓→牽引で下ろしてくる事も可能であったのではないかと思います。
(お写真の方はすでに高齢の方なので、何もしませんが…)


しっかり確認された上で、今後どのような対策を取られるかを考えられてはいかがでしょうか?

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-01-28 23:23:14
>「乳歯があって永久歯が生えてこないから 抜歯します」 と言われ 抜いた記憶があります

これは、レントゲンを撮らずに抜歯したということなんでしょうか?

矯正の先生ならちょっと考えられないんですが・・・

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-01-29 00:47:29
こんばんは

永久歯が無いところは乳歯も最初から生えてこないことがあるのか?

発生学的には逆で、5番より前のでは「乳歯がない場合は永久歯もない」というのが正しいです。

乳歯があっても永久歯がない、ということは「非常に稀」というほどではありません。キャリアのある歯科医なら沢山のケースを経験していると思います。


>もし乳歯はあった場合 永久歯で押されることも無いのに乳歯が抜けることがあるのか?

3番が無いか、タイヨウ先生が提示された症例のように位置の異常がある場合、Cが30歳代以上になっても残っている人がいます。
そういう場合は、歯根が吸収して短くなっている場合が多いです。
でもお子さん10歳ですよね・・・。


>これから先 気をつけること 
>将来どのような形で歯を入れたらいいのか

実は、3番は4番で代用できる場合もあるのです。
外側から見た形、似ていると思いませんか?

このあたりは矯正専門医の回答者の先生もおられますので、コメントを待ちたいと思います。 

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-01-29 03:22:38
なやむ母 さんへ

先天欠如は非常に悩みますよね。
記憶が正しければ、上顎3番の先欠は、私が携わった患者さん約3000人中2〜3人しか記憶がありません。
それ程頻度の少ない部位だと思います。

ちなみに2番や5番、8番は割と頻度は高い部位です。


>そこで今回お聞きしたいのは ひとつは 永久歯が無いところは乳歯も最初から生えてこないことがあるのか?

森永先生のご回答と同じです。


>二つ目は もし乳歯はあった場合 永久歯で押されることも無いのに乳歯が抜けることがあるのか?

通常は、後続永久歯に押されていない場合、歯根が短くはなったとしても歯周病などの問題がなければ自然脱落はあまり考えられません。
かなり口腔内環境が良かったのだと思いますが、80歳で乳歯が残っていらした方を診察したことがあります。
ただし、よほど条件が良くない限りこのようなケースは希だと思います。

最近のお子さんに多いのですが、顎の中で隣り合う歯が込み入っており、永久歯が隣の乳歯の歯根を吸収し脱落させてしまうことはあります。
よって、3は無くとも、4がCを押して自然脱落する可能性は十分考えられます。

また、歯の存在確認についてですが、タイヨウ先生のおっしゃっているようにかなり鼻に近い部分に位置していることもありますので、場合によってはCT撮影が望ましいと思います。
パノラマでは上手く見えないことがあります。

 
>三つ目は これから先 気をつけること  
>将来 どのような形で歯を入れたらいいのか

実際に拝見していませんので、不十分な回答になるかも知れませんが、一般的な対処法を述べさせて頂きます。

もし、お子さんの噛み合わせに顎のズレが無ければ、先天欠如の隙間を閉じる方法で対処することが多いと思います。
この場合、3の位置に4が来るので、臼歯部の噛み合わせは一歯ズレますが、機能的にも審美的にも殆ど問題ないと思います。

次に、受け口の様に顎のズレがある場合、上顎の先天欠如の隙間を閉じるのは、治療上不利に働くことがあります。
この様な時は、あえて隙間を残し、最終的に人工の歯で欠損部分を補う事になります。

年齢的な事を考え、私は、成人するまでは人工歯を隣の歯に接着するだけの、単純な接着型ブリッジにしておくことが多いです。
顎の成長が止まってからは、インプラントやブリッジなどで補綴されても良いでしょう。

いずれの場合も、上顎の正中がお顔や下顎の正中からずれないように注意しながら治療することが大切です。

主治医の先生と今後の治療方針についてよくご相談されてみて下さい。


>後これは 治療外の話になりますが 抜歯したかもと 思っている歯医者さんに 今も 矯正治療に 通っています
>ですので このまま抜かれてしまったのでは思いながら通うのもいやなので 一度聞いてみようと思うのですが こういうことは聞いたりすると やはり今後に影響してしまうのでしょうか?

疑問を抱えたまま治療を進めるのは不信感が募るだけですので、聞いてみてもよろしいのではないでしょうか。
ただし、現在Cはもう既にありませんので、過去のことをあまり引きずらず、今後の対応をご相談されることの方が建設的かと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: なやむ母さん
返信日時:2010-01-29 16:56:46
本当に詳しく 説明していただき ありがとうございます

実は私自身 中学の学校の検診で右上3番と4番 そして左3番が乳歯なので抜歯するように言われ 実際 抜いたら生えてこず 上のは今はブリッジだらけです

今となっては それが本当に乳歯で永久歯が無かったのか 永久歯が小さかったのか わかりません

そして今 悩んでる10歳の子も この前のレントゲンで 左上の3番の歯は 一応永久歯だけど すごい小さいといわれました

以前 右上3番の歯を 抜歯した先生は 大学病院から来ているすごい若い先生だったので もしかして小さい永久歯を乳歯と間違えた? という不安があるのです

森川先生がレントゲンは撮らなかったのですか?ということですが
小さい部分のレントゲン写真だったと思います

ただ 実際 歯がないので これからのことですが まずはCT撮影で確認する必要があると思うのですが これはどういう病院に行けばいいのでしょうか?

あと今 通ってる歯医者さんは 矯正専門ではなく 普通の保険治療がメインです
そこで 子供は上の前歯がすいているので 左右1.2番を引っ付けてもらっています

その歯医者さんに 

「これから 右上3番は どうなるんですか」

と聞いたところ

「このままで大人になったら ブリッジとかだね」

といわれました
でも 石亀先生のお話では 

>もしお子さんの噛み合わせに顎のズレが無ければ、先天欠如の隙間を閉じる方法で対処することが多いと思います

ということでしたが そういう話はありませんでした


こういうこと考えると 矯正専門の病院に見てもらったほうが いいのでしょうか?
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-01-29 17:26:16
>まずはCT撮影で確認する必要があると思うのですが これはどういう病院に行けばいいのでしょうか?

現実的な所、歯科用CTを個人歯科診療所で所有している所は非常に少ないです。

また、CTを撮っても「その画像を解析できる知識」「矯正の知識」「口腔外科の知識」が必要で、非常に高い専門性が要求されると思います。

従って、矯正と口腔外科で連携が取れている歯科大学付属の大学病院で診てもらうのが無難なのではないでしょうか。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-01-29 23:34:03
>まずはCT撮影で確認する必要があると思うのですが これはどういう病院に行けばいいのでしょうか?

まずは、被爆線量も費用も少なく、どこの歯科医院にも設置してあるパノラマで十分、診断できますよ。

CTは難易度の高い外科処置が必要と判断された時点で十分間に合うと思います。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-01-30 08:39:47
>CTは難易度の高い外科処置が必要と判断された時点で十分間に合うと思います。

まあ、それも一理ありますね。

ただ、パノラマを撮って見たら「やっぱりCTが必要だから、大学病院に行ってくださいね」となるのは二度手間かと。
その違いだけですよ。

現時点での診査診断にはパノラマでも十分かと思います。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2010-01-30 14:18:30
諸先生方が十分な回答していますので、今更私が新規コメントをするまでもないかとも思いましたが、一応回答させて頂きます。

現時点ではパノラマ、もしくはさらに詳細が把握できるCT等を撮影し、その他の資料を加味して明確な分析、治療計画の立案が必要だと思います。

とにかく、なやむ母さんのすべき事は、今後の治療の計画をしっかり確認すること。
これは最終的にブリッジにするのか、隙間を埋めるのかなどまで、既に計画されていないといけないと思います。

仮にその様な治療計画が立っていないようでしたら、転医を考慮したセカンドオピ二オンを考えても良いかと思います。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2010-01-31 04:39:45
なやむ母 さんへ

>>もしお子さんの噛み合わせに顎のズレが無ければ、先天欠如の隙間を閉じる方法で対処することが多いと思います
>ということでしたが そういう話はありませんでした
>こういうこと考えると 矯正専門の病院に見てもらったほうが いいのでしょうか?

特に片側のスペース閉鎖が必要になった場合は、ただ単に閉じるだけでは正中がずれてしまいますので、この点を考慮していただける矯正歯科専門医を受診されることをお勧めいたします。


CT撮影につきましては意見が分かれるところかと思います。

ただし、現在お子さんに何が必要かと考えた場合、3番の胚存在確認が急務であると思います。
ちなみに、10〜11歳までに3番の歯胚が確認されなかった場合、そのほとんどは先欠の可能性が大です。

パノラマでは、上顎洞底部付近での画像は伸びたり、口蓋の骨が重なって二次元的には歯胚の確認が難しい場合があります。

ただし、仮に歯胚が確認できたとしても、萌出誘導や牽引が不可能な事も十分考えられます。
その場合は、そのまま経過観察ないしは、いずれ摘出が考えられます。

今後の治療方針を立案する上で、歯胚が確認されうまく歯が使えるようであれば、いずれ必要となるスペースを確保しておく必要があります。
しかし、歯胚が確認されなかったり確認されても位置不正により歯を使うことが出来ない状況であった場合、早期にスペース閉鎖を開始することが歯の動きのコントロール度や治療後の安定度に対して有利に働きます。


結局のところ、個人的な意見としましては、秋山先生もおっしゃっているようにより精度の高いレベルで現状把握するためにも、CTは有効かと思います。

将来お子さんが歯で悩まなくても良い状態になることを願っています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: なやむ母さん
返信日時:2010-02-01 09:02:52
本当にありがとうございます

とりあえず 明日 診察の予約があるので 今の先生に確認します

CTは大学病院などでということだったので そういうことだと 多分病院の紹介状がないと みてもらえないとおもうのですが その後で 転院を考えます

また ご報告させていただきますので よろしくお願いします



タイトル [写真あり] 10歳の子の永久歯先天性欠損。今後の注意点を知りたい
質問者 なやむ母さん
地域 非公開
年齢 47歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
小児矯正(子供の矯正)
小児歯科治療
歯の生えかわり(生え変わり)
小児歯科その他
その他(写真あり)
子供の歯列矯正
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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