[写真あり] 米国の一般歯科医にて再根管治療にMTA使用と言われ不安

相談者: クマクマさん (40歳:女性)
投稿日時:2010-02-18 10:15:42
先生方こんにちは。

去年の秋から同じでずっと悩んでおり、色々な問題が起こって正直参っています。

今回もご助言を頂けると助かります。
⇒参考:過去の相談「歯根の先端にあるファイルの破片が除去出来ない(アメリカ)」



上左右1番です。
差し歯の裏に穴を開けて根管治療を進めるため、根管治療をしようとしたところ、右1番にファイルの破片があり治療ができない、と前回質問し、エンドドンティストの受診を進めていただきました。その節はありがとうございました。


エンドドンティストの予約は一ヶ月先なので、その間に左1番をその一般歯科医でお願いしようとしましたが、そこはマイクロやラバーを使っていなかったので結局、マイクロがある新しい一般歯科医に見ていただきました。

そこでレントゲン等詳細を調べ、左右1番ともにそこで治療して頂けることになりました。
ファイルが入っている、と前回言われた右一番ですが、なんと何も入っていませんでした。ただのシリコンだったようです。マイクロ使用し、デンタルで何度も確認しながら根っこの治療を2度行いました。



さて、前置きが長くなりましたが問題はその右1番です。
左1番に比べると比較的のう胞は小さめ、と言われていて治療前は自覚症状もなかったのですが、今はずっと痛みが続いています。
10日前と3日前に消毒し、抗生物質も飲みましたが断続的に痛いです。
当初の予定では2度の消毒の後は根充の予定でしたが、炎症が続いて治療のたびに激痛がします。
炎症が止まっていないようです。

左1番に関しては、のう胞が大きく根も開いていた為MTAを使い、現在痛みはありません。
もし右1番もこのまま痛みが続くようであれば同様にMTAを使用する方向で先生は考えていらっしゃるそうです。




ここから質問ですが、


1・MTAに関してはこちらで拝見しましたが、私のような状態でMTAを使用する事があるのでしょうか。
何となく私としては、もう少し通常の根管治療をしてもらえたら、と思っているのですが。
余り根管治療を繰り返すのも良くないと聞きますし、先生方はどう思われますか?
今後再発した時に、治療が難しくなるのも怖いです。



2・レントゲンで比較的簡単に治療できそうだったのに、実際に治療を始めるとこのようにトラブルが出てくる事は多いのでしょうか。
以前にも再根管治療をした事がありますが、ここまで痛みが続くのは初めてで、とても不安です。
夜になると痛みが増してきます。
激痛ではないですが、ズキズキと痛む感覚があります。



もう何ヶ月も同じ歯で悩んでいて疲れてきました。
海外にいて全てが不安です。
どうぞよろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-02-18 10:45:21
こんにちは、
そちらの国のエンドドンティストがそう言うなら・・・

という気もしますが^^;


>1・MTAに関してはこちらで拝見しましたが、私のような状態でMTAを使用する事があるのでしょうか。

特にMTAを入れる基準はありません。
どちらかと言うと日本以外で行われていたものを最近日本でも取り入れ行われるようになっており、各先生毎に用いる基準は様々です。

日本を代表するエンドドンティストにも以前MTAで根充する基準を聞きましたが、大体、根の先端が大きく開いているような時だけ使用するとのことでした。


>今後再発した時に、治療が難しくなるのも怖いです。

基本的にMTAは一度硬化すると除去は非常に大変で、湾曲した根管でしたら除去不可能だと思います。
1番ならストレート根管が多いので除去は手間がかかりますが、可能な時もあります。



>2・レントゲンで比較的簡単に治療できそうだったのに、実際に治療を始めるとこのようにトラブルが出てくる事は多いのでしょうか。

これはあります。
歯科治療においてレントゲンは大まかな診断ツールで、根管治療などは実際開けてみないと分からないことが多いです。



>もう何ヶ月も同じで悩んでいて疲れてきました。
>海外にいて全てが不安です。

海外にいると色々不安になりますね。
ただ痛みが長期化した歯は痛みが引いていく時にも多少時間がかかるときがありますので、多少長い目で見てやることも必要です。

海外のエンドドンティストであれば専門的なカリキュラムを踏んできているので、お任せしてみるのがいいかもしれません。



おだいじに

 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: クマクマさん
返信日時:2010-02-18 10:57:57
井野先生

早速のご返信どうもありがとうございます!
MTAに関して色々とお詳しい先生にお返事いただけて嬉しいです。



今見ていただいている先生は、エンドドンティストではない一般の歯医者さんなんです。
マイクロを使用して一生懸命に頑張ってくださっている先生なのですが、何せ言葉の問題と全く初めての歯医者さんと言う事で不安倍増です。

MTAに関しては、使用した症例の予後がとても良い、とおっしゃっていましたが、やはりガチガチに固まってしまうのというのが怖くて。

レントゲンも見ていない状態で回答していただくのは難しいと思いますが、先生ならもう少し時間を見て通常の根管治療を続けますか、それとも思ったより良くないだと思ったら、MTAを使われますか。

後、根尖だけにMTAを使用した根充でも除去は困難なのでしょうか。

すみません、とてもお答えいただきにくい質問で。

どうぞよろしくお願い致します。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-02-18 11:54:42
こんにちは。

私も、専門医ではないにしてもお任せで良いと思います。
少なくとも車1台分ぐらい投資の必要なマイクロスコープをわざわざ導入されているのですから、根管治療に関しては普通の一般歯科医とは異なると思いますしね。



さて、難治症例のMTA根充ですが、それまでの消毒がラバーダムも使って時間も十分かけて、最大限出来ていると言う大前提で書きます。

最大限の努力下で前歯の様な(比較的)単純な根管の消毒を数回程度繰り返しても症状がなくならない様な場合、今回何で根管充填をしたところで次の手は「歯根端切除術」がファーストチョイスになるかと思います。

通常の根管治療ではもう限界?と思われますからね。
無理な場合はあります。



・・であれば、「歯根端切除術」の現在の理想的な術式は、

歯根端切除+MTAで逆から根管充填

になりますので、あらかじめMTAで切除予定部位まで充填しておけば、手術がものすごくシンプルになります。
(=歯根端切除だけで終わり)



ですので、クマクマさんがまだ通常の根管治療を続けたい!と言うお気持ちがあるならそれはそれでしてみても良いとは思いますが、(十分な処置内容にも関わらず)成果がなかなか出ない様ならもうMTA根充。

それでも無理なら「歯根端切除術」(しかも簡単!)、と頭を切り替えて頂ければ、それほど構える必要もないのではないかと思いますよ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-02-18 14:47:28
>今見ていただいている先生は、エンドドンティストではない一般の歯医者さんなんです。

すみません^^;


確かに回答しにくい質問なのですが、私の拙い経験側から、

>先生ならもう少し時間を見て通常の根管治療を続けますか、それとも思ったより良くないだと思ったら、MTAを使われますか。

私は無意味に根管治療を長引かせることはしませんね^^;
根の先端が大きく開いているようであればMTAを使いますし、そうでなければガッタパチャーを使用します。

言い方を変えればゴムを詰めるかセメントを詰めるかの違いで特に気にする必要はないと思いますよ。


>通常の根管治療ではもう限界?と思われますからね。

私もそう思います。
MTAを詰めるような歯であれば何回通法の根管治療をしても治ってこないので今回の治療が最後の治療に近い面はあります。

次何かあれば外科的歯内療法と割り切った方がいいですし、私は自分の患者さんにはそう説明します。
http://eedental.jp/surgery.html


渡辺先生がおっしゃるように、外科ありきで戦略的にMTAを入れる場合もあります。

画像1のケースも3回目の根管治療で当院に来られました。
通法の根管治療を行いましたがフィステルは消えなかったので4根全てにMTAで根充
(全て根の先が1mm近く開いていました)

画像2 根充後直に外科処置へ ⇒ 術後3ヶ月
大分骨は回復してきました、もうしばらく様子は見ますけど^^;
(もちろん外科処置後はフィステルなども消失しました)


外科なしの時でもMTAは使用します。
ttp://eedental.fine.to/eeblog/2009/12/post-26.html


材料のことはあまり考えなくてもいいですよ、どちらにせよ先生はベターな方法を考え提示している訳ですから、先生を信じられるということであれば、そうしてもらえばいいと思います。

おだいじに
 

画像1画像1 画像2画像2

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: クマクマさん
返信日時:2010-02-19 15:27:17
井野先生
渡辺先生

お返事どうもありがとうございます。


先生方の説明が非常に分かりやすく、自分のの状態がどうなっているのかやっと理解できたように思います。
私の場合、根充の種類で悩んでる次元ではないんでしょうね。



何度治療しても取れない痛みと違和感で夜もちゃんと眠れず、心身共に参っていたんですが、なんだかすっきりして今後の治療の覚悟が出来ました。
根管治療だけしか頭になかったんですが割り切ります。
MTA根充する事で、今後待っているかも知れない「歯根端切除」がシンプルになるようなので、それも気分的に安心です。
なるようにしかならないと思うので、今の先生に全てお任せして余り考えすぎずにドッシリ構えていきます。



ちなみに同時進行している上左1番ですが、珍しい事に根っこが2本あったそうです。
マイクロスコープで分かったみたいです。
よかった。


旦那が転勤族なので日本帰国後はどこに住むのか分かりませんが、先生方の近くであれば迷わず通院させていただきますので、その時にはどうぞよろしくお願いします!!



タイトル [写真あり] 米国の一般歯科医にて再根管治療にMTA使用と言われ不安
質問者 クマクマさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の失敗・再治療
その他(写真あり)
アメリカ(米国)
MTA
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい