感染根管の再治療のタイミングと治療方法 (オーストラリア)

相談者: イガグリさん (37歳:女性)
投稿日時:2010-03-08 15:59:36
先生方こんにちは。
オーストラリア在住です。
来月1.2ヶ月ほど日本に一時帰国する予定なんですが、治療に関するアドバイスを頂けると嬉しいです。


右下6番を2年前に日本の歯科抜髄し、ファイバーコア自費クラウンを付けました。

2ヶ月前に急性炎症を起こし、現地の歯医者抗生剤をもらい激痛は治まりました。

その時のレントゲン上にはのう胞は確認できないものの、きちんと薬が入っておらず感染根管になっているみたいです。
今でも疲労時に鈍痛があり、歯茎がプックリ腫れています。



ここから質問です。


1・レントゲンなしでの回答は難しいと思いますが、このタイミングで再根管治療した方が良いのでしょうか。

たとえレントゲンで骨の吸収が確認できなくても先生方なら治療されますか?
それともレントゲンで経過観察されますか?


又、もしも再根管治療になった場合、現地の歯医者さんでクラウンに穴を開けての治療と、日本帰国時にコアから全てはずしてやり直すのとどちらが良いのでしょうか。

日本の歯医者さんには保障期間等の条件は未確認なので、費用に関して今は考慮していませんが、せっかくファイバーコアとクラウンを入れたのにそれを削ってしまうと耐久性はどうなんだろう、でも再度コアとクラウンを取っての治療は、に余計な負担をかけてしまうのか、と色々心配です。



更に別の質問です。

2.私は過去神経治療したほとんどにのう胞が出来てるんです。
根管治療の完成度はひとまず置いておいて、のう胞の出来やすい体質等はあるのでしょうか。
正直参っています(泣泣泣)。



3・保険ナイトガードはどれぐらいの期間で出来上がるものでしょうか。
寝ている間にかみ締めるクセがあるので日本帰国時に是非作ろうかなと思っています。


以上ですがどうぞよろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-03-08 16:41:19
難しい質問ですが・・・

1)レントゲンで不十分な根管治療跡があり、そのに本当に症状があれば、再根管治療の適応だと思います。

ただし、レントゲンで不十分な治療跡となっているには、何かの原因があると思います。
もともと解剖的に困難でできるだけ行った結果なのか、歯科医師の技術の問題なのか・・・


それにもまして、このケースではファイバーコアは接着性セメントを使うので、それを除去して、再根管治療をおこなうのはとても難しいと思います。

通常は外科的歯内療法、多くは歯根端切除術の適応かと思われます。
他の先生のご意見も参考にして下さい。



2)のう胞の出来やすい体質・・私の知識ではありません。


3)保険ですと、1−2週間でナイトガードならば出来るのではないでしょうか。



異国の地でいろいろご不安あることと思いますが、問題がいい方向へ解決されることをお祈りしております。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-03-08 18:12:57
>1)
いがくり様が、現状で我慢することで不利益を生じているのであれば、介入すべきでしょうね。

医学的に言えば、腫れていて違和感があると言うことは、必ず問題が存在するわけですから、それに対して直ちに処置を施すというのが正しいと思います。

ただし、歯科治療の場合、直接命に関わることが少ないですので、患者様の想いを優先して治療を行うかどうか判断することの方が多いように思います。


>2)
レントゲン写真上で全然良くない治療と思われていても、全然嚢胞が出来ていない方もいますね。
これは、術者の腕もあると思いますが、の解剖学的構造や、免疫力なども関係しているのではないか??と想像します。
あくまでも私見ですが。。


>3)ナイトガードは簡単に作製できますから、病院内に技工士さんがいるところであれば、超急ぎなら一日で出来ると思います。

技工所に出したことがないので、一般的にどの程度なのかはわかりません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-03-08 23:17:39
 こんばんは
 

>1、このタイミングで再根管治療した方が良いのでしょうか。

現実症状が出ていますので個人的には治療したほうがよいと思います。


>又、もしも再根管治療になった場合、現地の歯医者さんクラウンに穴を開けての治療と、日本帰国時にコアから全てはずしてやり直すのとどちらが良いのでしょうか。

クラウンに問題がなければ、個人的には、クラウンから穴を開けて治療すると思います。



>2.私は過去神経治療したほとんどにのう胞が出来てるんです。根管治療の完成度はひとまず置いておいて、のう胞の出来やすい体質等はあるのでしょうか。
>正直参っています(泣泣泣)。

体質よりは技術的な問題のほうが大きいように思います。



以上参考になさってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: イガグリさん
返信日時:2010-03-09 09:51:21
大野先生、中山先生、宇藤先生


ご回答いただきどうもありがとうございました!

先生方のご意見を伺い、一時帰国から戻ったら現地の歯医者さんクラウンを開けての再治療をお願いする方向で行こうと思います。


ですが、大野先生のお話の通り、ファイバーコアの除去が難しいので、クラウンに穴を開ける方法でも再根管治療は難しいと言う事でしょうか。
よろしくお願い致します。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-03-09 12:37:10
ファイバーコアの除去が難しいので、クラウンに穴を開ける方法でも再根管治療は難しいと言う事でしょうか。

ケースバイケースですね…。

大臼歯は通常、2〜複数根ありますが、そのうちの1根管だけに問題があるのであれば僕は宇藤先生同様「穴あけ」で根管治療を行います。
しかし、2根管、3根管と問題がある場合にはクラウンを除去して行うと思います。


また、担当の先生の持っている設備や技術によっても違います。

マイクロスコープによる根管治療に慣れている先生であれば、穴あけ→ファイバーポスト除去は比較的容易に行う事は可能だと思いますが、そうでなければなかなか難しい治療になると思います。
(下顎6番は決して見やすいではない為)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: イガグリさん
返信日時:2010-03-10 09:46:37
タイヨウ先生

分かりやすいご説明どうもありがとうございます。

一概にこれ、と言うものはなくやはりケースバイケースなんですね。参考になりました!!

どの根管に問題があるのかは分かりませんが、現地の先生はマイクロスコープを使われてるので、先生に全てお任せしようと思います。



大野先生、中山先生、宇藤先生

ナイトガードの件、ありがとうございます。結構早くできるものなんですね。
日本滞在中に間に合いそうなので、帰国したらすぐにお願いしてみます!


又、のう胞の出来やすい体質というのは一般的ではないんですね。
使用する薬品の種類によっても違ってくるものなのでしょうか。

自分にできる事は、少しでも免疫力を高める事みたいですね。
歯磨き定期健診、規則正しい生活を心がけます!!


海外で不安でしたが、気分的にとても落ち着きました。
どうもありがとうございました。

先生方の益々のご活躍をお祈りしています。



タイトル 感染根管の再治療のタイミングと治療方法 (オーストラリア)
質問者 イガグリさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の失敗・再治療
オーストラリア
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
歯軋り用マウスピース・ナイトガード
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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