[写真あり] 将来インプラントでGBRをする場合でも抜歯窩保護が良いか?
相談者:
ABCDさん (38歳:男性)
投稿日時:2010-03-16 08:38:12
参考:前回のご相談
歯根破折。数年後にインプラントの予定だが抜歯は早いほうが良いですか?
先生方、おはようございます。
5年前に根の治療をした右上4番がレントゲンを撮って明らかな歯根破折と診断され骨の状態も悪いとのことで、近々抜歯します。
経済的理由から「即インプラント」ではなく、「当分入歯→2年後にインプラント」を希望しています。
しかしこれは希望に過ぎず、確定事項ではありません。
5年以上後になってしまうかもしれませんし、骨の状態からインプラントが困難なら、様々なマイナス面は理解した上で、ブリッジにせざるを得ないかもしれません。
先日、かかりつけの先生にモニターでレントゲン写真を見せていただいたところ、素人目にも明らかな空洞がありスカスカの印象。
先生いわく、
「何年も前から骨が溶けて、歯根もだいぶ退縮しており、状態はかなり悪い」
そうです。
私は
「これでは2年後にインプラントするにしても、どのみちGBR等は必須だろうなあ。
いや、そもそもインプラントは可能なのだろうか?」
と思っています。
(1)不鮮明な画像で恐縮ですが、すでにGBR必要な状態、もしくは数年後ならGBR必要な状態と思われますか?
(2)抜歯前からGBRの必要性が明らかで、しかもインプラントが2年以上先(かつ未定)の場合、抜歯時に無理してソケットプリザベーションをしなくても良いでしょうか?
もしくは、将来インプラントが確定した時点でGBRの諸負担を増やす方法もある、と考えて良いでしょうか?
私としては、なにぶんインプラントの時期も未定な状態なので、実際のインプラント施術時に10万円程度の負担増で済むのなら、今回ソケットプリザベーションは見送りたいと考えています。
(3)金銭面や身体面の負担増は理解した上で、たとえば5年後、10年後でもGBR等をすればインプラントは可能なのでしょうか?
(4)ブリッジや入歯にするならソケットプリザベーションは不要ですよね?
(5)奥まで大きく割れて、何年も前から周囲の骨も溶けていて、歯根もだいぶ退縮し、細菌感染も広がっているとの事。
トータル何十万円もかけて一か八かの接着修復にかけるより、そのお金をインプラントに充てた方が確実・安心ですよね?
なお、右上2番〜3番の上の内側の歯茎に押すと痛む腫れがあり、かかりつけの先生は
「(不明だが)4番が原因かも知れない。
感染のおそれがあるから、いずれにせよ今回ソケットプリザベーションはしない方が良い」
とおっしゃっており、私も同感です。
お忙しい中恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
画像1 画像2
歯根破折。数年後にインプラントの予定だが抜歯は早いほうが良いですか?
先生方、おはようございます。
5年前に根の治療をした右上4番がレントゲンを撮って明らかな歯根破折と診断され骨の状態も悪いとのことで、近々抜歯します。
経済的理由から「即インプラント」ではなく、「当分入歯→2年後にインプラント」を希望しています。
しかしこれは希望に過ぎず、確定事項ではありません。
5年以上後になってしまうかもしれませんし、骨の状態からインプラントが困難なら、様々なマイナス面は理解した上で、ブリッジにせざるを得ないかもしれません。
先日、かかりつけの先生にモニターでレントゲン写真を見せていただいたところ、素人目にも明らかな空洞がありスカスカの印象。
先生いわく、
「何年も前から骨が溶けて、歯根もだいぶ退縮しており、状態はかなり悪い」
そうです。
私は
「これでは2年後にインプラントするにしても、どのみちGBR等は必須だろうなあ。
いや、そもそもインプラントは可能なのだろうか?」
と思っています。
(1)不鮮明な画像で恐縮ですが、すでにGBR必要な状態、もしくは数年後ならGBR必要な状態と思われますか?
(2)抜歯前からGBRの必要性が明らかで、しかもインプラントが2年以上先(かつ未定)の場合、抜歯時に無理してソケットプリザベーションをしなくても良いでしょうか?
もしくは、将来インプラントが確定した時点でGBRの諸負担を増やす方法もある、と考えて良いでしょうか?
私としては、なにぶんインプラントの時期も未定な状態なので、実際のインプラント施術時に10万円程度の負担増で済むのなら、今回ソケットプリザベーションは見送りたいと考えています。
(3)金銭面や身体面の負担増は理解した上で、たとえば5年後、10年後でもGBR等をすればインプラントは可能なのでしょうか?
(4)ブリッジや入歯にするならソケットプリザベーションは不要ですよね?
(5)奥まで大きく割れて、何年も前から周囲の骨も溶けていて、歯根もだいぶ退縮し、細菌感染も広がっているとの事。
トータル何十万円もかけて一か八かの接着修復にかけるより、そのお金をインプラントに充てた方が確実・安心ですよね?
なお、右上2番〜3番の上の内側の歯茎に押すと痛む腫れがあり、かかりつけの先生は
「(不明だが)4番が原因かも知れない。
感染のおそれがあるから、いずれにせよ今回ソケットプリザベーションはしない方が良い」
とおっしゃっており、私も同感です。
お忙しい中恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
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回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2010-03-16 17:04:58
ABCDさん、こんにちは。
いろいろと悩まれているようですが、未来のことを知りえることはできません。
すなわち現時点で正解を見つけることは不可能です。
そして歯科医師それぞれ考え方や方法も違うものです。
信頼できる歯科医師の下、治療を行うことが現時点の正解といえるのではないでしょうか。
>(1)不鮮明な画像で恐縮ですが、すでにGBR必要な状態、もしくは数年後ならGBR必要な状態と思われますか?
レントゲンだけでなく、軟組織(歯肉)の状態も見てみないとわからないですね。
>(2)抜歯前からGBRの必要性が明らかで、しかもインプラントが2年以上先(かつ未定)の場合、抜歯時に無理してソケットプリザベーションをしなくても良いでしょうか?
>もしくは、将来インプラントが確定した時点でGBRの諸負担を増やす方法もある、と考えて良いでしょうか?
>私としては、なにぶんインプラントの時期も未定な状態なので、実際のインプラント施術時に10万円程度の負担増で済むのなら、今回ソケットプリザベーションは見送りたいと考えています。
インプラントで補綴することが明らかならばソケットプリザベーションを行っておいても良いと思いますが、未来のことはわからないので行わなくても良いと思います。
しかし、数年後にインプラント治療を行う際に何らかの骨造成を行わなければならない可能性はあるでしょう。
>(3)金銭面や身体面の負担増は理解した上で、たとえば5年後、10年後でもGBR等をすればインプラントは可能なのでしょうか?
現時点ではなんとも言えません。
可能であってほしいと願うだけです。
>(4)ブリッジや入歯にするならソケットプリザベーションは不要ですよね?
不要ですが、義歯などは骨の顎堤によって安定しますからどちらかと言えば骨はあったほうが良いですね。
>(5)奥まで大きく割れて、何年も前から周囲の骨も溶けていて、歯根もだいぶ退縮し、細菌感染も広がっているとの事。
>トータル何十万円もかけて一か八かの接着修復にかけるより、そのお金をインプラントに充てた方が確実・安心ですよね?
これも正解はないと思います。
しかしあえて言うなら自分で納得する方法であればそれが正解でしょう。
参考になれば幸いです。
いろいろと悩まれているようですが、未来のことを知りえることはできません。
すなわち現時点で正解を見つけることは不可能です。
そして歯科医師それぞれ考え方や方法も違うものです。
信頼できる歯科医師の下、治療を行うことが現時点の正解といえるのではないでしょうか。
>(1)不鮮明な画像で恐縮ですが、すでにGBR必要な状態、もしくは数年後ならGBR必要な状態と思われますか?
レントゲンだけでなく、軟組織(歯肉)の状態も見てみないとわからないですね。
>(2)抜歯前からGBRの必要性が明らかで、しかもインプラントが2年以上先(かつ未定)の場合、抜歯時に無理してソケットプリザベーションをしなくても良いでしょうか?
>もしくは、将来インプラントが確定した時点でGBRの諸負担を増やす方法もある、と考えて良いでしょうか?
>私としては、なにぶんインプラントの時期も未定な状態なので、実際のインプラント施術時に10万円程度の負担増で済むのなら、今回ソケットプリザベーションは見送りたいと考えています。
インプラントで補綴することが明らかならばソケットプリザベーションを行っておいても良いと思いますが、未来のことはわからないので行わなくても良いと思います。
しかし、数年後にインプラント治療を行う際に何らかの骨造成を行わなければならない可能性はあるでしょう。
>(3)金銭面や身体面の負担増は理解した上で、たとえば5年後、10年後でもGBR等をすればインプラントは可能なのでしょうか?
現時点ではなんとも言えません。
可能であってほしいと願うだけです。
>(4)ブリッジや入歯にするならソケットプリザベーションは不要ですよね?
不要ですが、義歯などは骨の顎堤によって安定しますからどちらかと言えば骨はあったほうが良いですね。
>(5)奥まで大きく割れて、何年も前から周囲の骨も溶けていて、歯根もだいぶ退縮し、細菌感染も広がっているとの事。
>トータル何十万円もかけて一か八かの接着修復にかけるより、そのお金をインプラントに充てた方が確実・安心ですよね?
これも正解はないと思います。
しかしあえて言うなら自分で納得する方法であればそれが正解でしょう。
参考になれば幸いです。
相談者からの返信
相談者:
ABCDさん
返信日時:2010-03-17 17:45:12
畑田先生
いつもありがとうございます!
「未来のことを知りえることはできない」
ほんとうに、先生のおっしゃる通りですね。
先生の御言葉には、いつも人間的な温かみとともに確かな人生観が感じられ、まさに「信頼できる先生」だと思います。
感謝の気持ちでいっぱいです。
実は昨晩、先生に診察していただいた夢まで見てしまいました(笑)
>レントゲンだけでなく、軟組織(歯肉)の状態も見てみないとわからないですね。
これはCT検査が必要になるのでしょうか?
かかりつけの先生は、
「今ソケットプリザベーションをせずとも、インプラントをする時にソケットリフトする手もある」
とおっしゃっていました。
優しくて相談にもよく乗って下さるとても好きな先生なのですが、インプラントやソケットプリザベーションは手がけておられないそうなので、今回は歯チャンネルでいろいろと質問させていただきました。
右上2番〜3番の歯茎のなかなかひかない腫れについて(抗生物質を5日ほど飲みましたが治りません)、かかりつけの先生は
「右上4番を抜歯してみないと、原因はわからない」
とおっしゃっています。
そういうものなのでしょうか?
(レントゲンは上掲のものだけで、右上2番〜3番は撮っておらず、触診だけだった気がします)
原因の特定は抜歯してみないと困難というのが普通なら、前回畑田先生もおっしゃっていたように、感染の可能性が残りソケットプリザベーションはそもそもしない方が良いので、抜歯時の措置について悩むことはもうなくなるのですが。。。。
いつもありがとうございます!
「未来のことを知りえることはできない」
ほんとうに、先生のおっしゃる通りですね。
先生の御言葉には、いつも人間的な温かみとともに確かな人生観が感じられ、まさに「信頼できる先生」だと思います。
感謝の気持ちでいっぱいです。
実は昨晩、先生に診察していただいた夢まで見てしまいました(笑)
>レントゲンだけでなく、軟組織(歯肉)の状態も見てみないとわからないですね。
これはCT検査が必要になるのでしょうか?
かかりつけの先生は、
「今ソケットプリザベーションをせずとも、インプラントをする時にソケットリフトする手もある」
とおっしゃっていました。
優しくて相談にもよく乗って下さるとても好きな先生なのですが、インプラントやソケットプリザベーションは手がけておられないそうなので、今回は歯チャンネルでいろいろと質問させていただきました。
右上2番〜3番の歯茎のなかなかひかない腫れについて(抗生物質を5日ほど飲みましたが治りません)、かかりつけの先生は
「右上4番を抜歯してみないと、原因はわからない」
とおっしゃっています。
そういうものなのでしょうか?
(レントゲンは上掲のものだけで、右上2番〜3番は撮っておらず、触診だけだった気がします)
原因の特定は抜歯してみないと困難というのが普通なら、前回畑田先生もおっしゃっていたように、感染の可能性が残りソケットプリザベーションはそもそもしない方が良いので、抜歯時の措置について悩むことはもうなくなるのですが。。。。
回答2
とよた歯科医院(山口県岩国市)の豊田です。
回答日時:2010-03-17 22:24:30
想像です。
診断はできませんので、デンタル、パノラマを診た感想をのべたいとおもいます。
インプラント、GBR、にかんしては畑田先生のおっしゃるとおりだとおもいます。
これは見てみないと何とも言えません。
感染源のデブライドメントは絶対だと思います。
基礎工事がなってないとリスクは高くなります。
ぼくなら、可能なら、右上の8をトランスプランテーションするかもしれません。
>右上2番〜3番の歯茎のなかなかひかない腫れについて(抗生物質を5日ほど飲みましたが治りません)、かかりつけの先生は
「右上4番を抜歯してみないと、原因はわからない」
とおっしゃっています。
>そういうものなのでしょうか?
(レントゲンは上掲のものだけで、右上2番〜3番は撮っておらず、触診だけだった気がします)
パノラマでは、下顎骨の発達が強い、ブラキタイプ(歯ぎしりタイプ)と感じました。
歯周病と力としての、咬合のコントロールが必要に思います。
歯周組織の内圧や炎症をコントロールするためにも、力と、咬合面の調整が必要にも思います。
生活習癖も問診として必要です。
いずれにしても、確定的なことは絶対言えません。
よく、御相談された方がいいと思います。
診断はできませんので、デンタル、パノラマを診た感想をのべたいとおもいます。
インプラント、GBR、にかんしては畑田先生のおっしゃるとおりだとおもいます。
これは見てみないと何とも言えません。
感染源のデブライドメントは絶対だと思います。
基礎工事がなってないとリスクは高くなります。
ぼくなら、可能なら、右上の8をトランスプランテーションするかもしれません。
>右上2番〜3番の歯茎のなかなかひかない腫れについて(抗生物質を5日ほど飲みましたが治りません)、かかりつけの先生は
「右上4番を抜歯してみないと、原因はわからない」
とおっしゃっています。
>そういうものなのでしょうか?
(レントゲンは上掲のものだけで、右上2番〜3番は撮っておらず、触診だけだった気がします)
パノラマでは、下顎骨の発達が強い、ブラキタイプ(歯ぎしりタイプ)と感じました。
歯周病と力としての、咬合のコントロールが必要に思います。
歯周組織の内圧や炎症をコントロールするためにも、力と、咬合面の調整が必要にも思います。
生活習癖も問診として必要です。
いずれにしても、確定的なことは絶対言えません。
よく、御相談された方がいいと思います。
回答3
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2010-03-18 09:43:30
ABCDさん、再びこんにちは。
私のつたない回答で感謝していただけると言うのは非常にうれしいです。
回答者冥利に尽きるというのはこのことだと思います。
ありがとうございます。
さて・・・
>これはCT検査が必要になるのでしょうか?
そうですね。
私はインプラントの患者さんは必ずCTを撮っていますが、パノラマやデンタルだけでは知りえない多くの情報を与えてくれます。
特に今回は3次元的に骨の吸収の程度を把握すると言う意味ではCTの撮影は重要だと考えます。
>「右上4番を抜歯してみないと、原因はわからない」
とおっしゃっています。
そういうものなのでしょうか?
抜歯してからわかるということもありますが、なるべくならある程度原因を探っておいたほうが良いように思います。
そのためにもレントゲンできればCTは撮影したいところですね。
参考にしてください。
私のつたない回答で感謝していただけると言うのは非常にうれしいです。
回答者冥利に尽きるというのはこのことだと思います。
ありがとうございます。
さて・・・
>これはCT検査が必要になるのでしょうか?
そうですね。
私はインプラントの患者さんは必ずCTを撮っていますが、パノラマやデンタルだけでは知りえない多くの情報を与えてくれます。
特に今回は3次元的に骨の吸収の程度を把握すると言う意味ではCTの撮影は重要だと考えます。
>「右上4番を抜歯してみないと、原因はわからない」
とおっしゃっています。
そういうものなのでしょうか?
抜歯してからわかるということもありますが、なるべくならある程度原因を探っておいたほうが良いように思います。
そのためにもレントゲンできればCTは撮影したいところですね。
参考にしてください。
相談者からの返信
相談者:
ABCDさん
返信日時:2010-03-18 13:58:37
タイトル | [写真あり] 将来インプラントでGBRをする場合でも抜歯窩保護が良いか? |
---|---|
質問者 | ABCDさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 38歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
インプラントその他 その他(写真あり) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。