乳幼児のフッ素塗布は何歳位からが適当でしょうか?

相談者: えいさん (34歳:女性)
投稿日時:2010-04-24 11:22:52
こんにちは。


子供が一才になるのですが、フッ素の塗布を考えております。
一才から塗ってくれる歯医者さんもあるのですが、歯医者さんによって、2才から、3才からと塗る年齢に違いが有ります。

早くから塗った方が良いのか?
それともあまり早いといけないのか?


何歳ぐらいが適当なのか教えていただきたいのですが、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-04-24 14:28:58
こんにちは。

フッ化物歯面塗布は、個々の歯が萌出するつど、萌出間もない、齲蝕感受性の高い時期をとらえて、何度も重ねて塗布することによって確実な予防効果が得られることがわかっています。

すなわち、乳前歯が萌出する1歳前後という低年齢から定期的に行うことが必要です。


フッ化物歯面塗布は、歯の萌出時期をとらえて定期的に頻回に応用された場合に明らかな有効性が認められるのであり、特に幼児においては1〜2回の塗布で効果を獲得することは難しいようです。

定期的に継続して塗布を受けたグループでは、齲蝕予防効果が証明されています。

1歳6ヶ月から6ヶ月間隔で3歳まで、本法による歯面塗布を4回確実に受診したグループでは、1度も受けなかったグループと比較して、3歳6ヶ月の時の齲蝕が約半分に減少しました。

さらに予防効果が表れにくいと言われる咬合面においても、平滑面と同様の結果が得られています。



フッ化物歯面塗布法は、通常、年数回実施されるのみなので、急性毒性について考慮すればよいでしょう。

フッ素の急性中毒症状発現の最小量は2mgF/kg(体重)といわれていますので、平均体重10kgの1歳児の場合、20mgが上限の目安となります。

したがって、1回の全量を体内に摂取したとしても急性症状は発現しないことが分かります。


1回塗布による口腔内残留量を、1歳6ヶ月児について調査した報告によると、平均25%残留するようです。

この残留率は、術者が異なっても差がなく、協力が得られない子供の方がむしろ低くなることが示されています。

1回塗布における残留フッ素量は小さく、十分安全な量と言えます。

フッ化物歯面塗布剤は、齲蝕予防に使用するフッ化物製剤の中でもっとも濃度が高く、残留フッ素量を少なくするためには、使用量を規定することが大切です。


ゲル歯面塗布法は、トレー法など従来の方法と比較して塗布時間が短縮できます。

歯面塗布1回当たり4〜8分から1〜2分への短縮は、幼児、術者双方の負担を大きく軽減しました。



当院では、30年近く、フッ化物歯面塗布を行っていますが、問題が起こったことは一度もありません。


お大事に。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-04-24 15:25:33
虫歯の多い時代でしたら、なるべく早急に!といいたいところですが、現代では当てはまりません。


私は横山先生とは少し異なった意見を持っています。
診療している地域や患者さんの層が異なるため、どちらも参考にしてみてください。


さて、虫歯が発生するかもしれない可能性(リスクといいます)は個人個人によって随分異なります。

個人のリスクは、ご両親の育て方であったり、生活環境であったり、食習慣であったり。
また生まれつきの生物学的なことも影響してきたり、一つのことで決まるものではありません。

個人個人がやがて持つ、口の中の細菌叢も影響してきます。


なので、私のアドヴァイスは、まず虫歯予防に詳しい歯科医師の診察を受け、お子様のもつリスクについて判定してもらうことをお薦めします。

小さなお子様なので、一番確実なリスク判定方法は、生活環境や健康への考え方などを含めた、ご両親へのインタビューでしょう。
そして口の中の診察。

先生によっては唾液をとって検査するかもしれません。


その上で、フッ化物使用の時期を相談されてはいかがでしょう。



ご質問への直接的な答えは、それは個人個人によって異なります、ということです。


参考になったでしょうか。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-04-24 20:15:03
えいさまこんばんわ。

フッ素塗布についてですが個人的には積極的にはお勧めしていません、むし歯になる原因はミュータンス菌と蔗糖によってできるプラークが原因といわれています。

正確にはプラーク内で産生された乳酸によってエナメル質脱灰されるのが、むし歯の初期段階です。


したがってお菓子としての砂糖を与えていなければむし歯になることはありません、もちろんフッ素を塗布なさってもなんら悪影響そのものはないといえます。

もちろんう蝕予防効果が有ることは知られています、しかし得てしてお母さんの傾向としてフッ素を塗布したので安心してお菓子を与えすぎになる傾向が有るようです。

この方がむしろ問題だと考えています、3歳までお菓子を与えない育児をなさると甘党にならないことがわかっています、一旦甘党になれば一生甘党です、つまり一生むし歯のリスクを背負っていくことになります。



是非お子さんを甘党になさらないために3歳までお菓子を与えない育児をお勧めいたします、そのような育児をなさればなんでも好き嫌いなくパクパク食べる味覚に育ちます、結果として確実にむし歯ゼロになるでしょう。

また3歳になったからといって堰を切ったようにお菓子を与えていいはずはありません、決まった時間にお母さんが決めた量を三度の食事に影響が無い範囲で与えていただくことが大切なことはいうまでもありません。



また子どもがぐずるからといってお菓子で機嫌を取るようなことは避けていただきたいと考えています、3歳までならいったんお菓子の甘い味を覚えてしまうともっともっとちょうだいが始まるでしょう。

このような育児をなさると子どもがかわいそうといわれることがあります、しかしむし歯になって本当にかわいそうなのは子どもさん自身です、むし歯ゼロで好き嫌いの無い何でも美味しくパクパク食べることが出来る味覚の育成こそ一番大切だと考えています。



そして幼稚園に通うようになった時、何でも好き嫌いなく食べることが出来るようになっているのでお友達のお母さんや幼稚園の先生からほめてもらえると思います。

此処ではじめてお母さんががんばって続けられた育児方針が評価されることになるのです。


そして子どもさんが小学校高学年や中学生になった頃、お母さんとお父さんははこうやってあなたを育てたので今むし歯は一本も無いんだよと伝えてあげることです。

そのような育児方針を子どもさんが聞いたらきっと子どもさんも結婚して子どもができた時、同じようにして子育てをしてみようと思うはずです。


この時おばあちゃんになったえいさまもこの育児方針を尊重していただきたいと思います、孫かわいさについついお菓子を与えてしまいがちです。

このようなわけでジジババ対策が少々厄介ですがやってみる価値は十分あります、先ずお母さんがこのような育児をなさる決心をすることです。


そして御主人や子どもさんの周りの人の理解を得るよう根気よく丁寧にお話をしてみるといいと思います、お母さん一人で孤軍奮闘するのは大変です、参考になれば幸いです。


子育てと砂糖に関する考え方
http://www.yamadashika.jp/prevent10.html

幼児の歯磨き
http://yamadashika.jp/prevent11.html

むし歯ゼロ育児の事例
http://www.yamadashika.jp/0care.html

はじめの一歩育児体験集
http://www.yamadashika.jp/step.html

歯の健康を心掛けるようになって-ある家族の話
http://yamadashika.jp/prevent03.html

むし歯ゼロ育児家族インタビュー
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=171

乳歯むし歯ゼロの子どもさん
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=48

エナメル質の脱灰(白濁)
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=62
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=864
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=175
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=56

むし歯を作らない子育て
http://www.yamadashika.jp/prevent.html#01

今井洋様永久歯むし歯ゼロ
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=435 
 
嵯峨山健介様永久歯むし歯ゼロ 
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1418

むし歯ができてしまいました 
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1287 

永久歯むし歯ゼロを目指して 
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1295 

むし歯の出来ない砂糖の量 
http://www.yamadashika.jp/prevent05.html

お砂糖3本分クイズ 
http://www.yamadashika.jp/prevent09.html

推薦図書 「子どもの歯の健康」
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=392 
http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.cfm?bookcode=408711
    


むし歯ゼロが人生の目的ではありません、しかしむし歯を作ってしまってもなんら得になることなどないでしょう、作らないに越したことはいうまでもありません。

しかし仮に小さなむし歯が出来てしまっても、それはそれで貴重な経験です、必ず原因に気付くはずです。


またC1や小さなC2くらいのむし歯なら無理をしてまで敢えて治療する必要などありません、間食を減らせば進行が抑制されるか止まるでしょう、永久歯に代わるまで痛みが出なければそれでいいと考えています。

またむし歯を作った経験は、必ず子どもさんが食習慣と歯磨き習慣をを見直すきっかけになるでしょう。



乳歯は必ず健全な永久歯に交換します、これこそ子育ての小さな失敗に対する神の思し召しです。

私が長年予防歯科や歯科保健教育に携わってきた経験から色々なことを書かせていただきました。

この中には今すぐにでもえいさまの子育てに何か役に立つことが一つや二つ有るように思います。


またすぐには役に立たないかもしれませんがお子様が成長し思春期を迎える頃、何かのきっかけで思い出していただけば役に立つことがあるかもしれません。

そして子育ての経験を積んでいけばいくほど心の奥底に静かに積み重なっていい子育てが出来たと思えるようになって来ると考えています。



1歳の赤ちゃんの食べ物や食べることはそれこそ赤ちゃんの人生ほとんどそのものといっていいと思います、この貴重な時期に甘いお菓子で赤ちゃんの味覚をスポイルするのは避けていただきたいと思います。

甘いお菓子の味は強烈な味です、誰でもそのとりこになってしまいます、自然の薄味や少々酸っぱいイチゴの味、人参の美味しい甘みアスパラガスやブロッコリーの食感、トマトやキュウリのほのかな香り、椎茸の旨みや鰹だしの美味しさなど多様な味を覚えるのにお菓子の強烈な甘みは邪魔になるだけです。


先ず3歳まで幼児用のお菓子や飲み物も含めてお菓子を与えない育児を是非心掛けてください、これが歯科保健に関する子育ての第一歩です。

私がお話した方法で育児をなさったら確実に乳歯むし歯ゼロになります、成功なさることをお祈りいたしております。



尚御質問のフッ素については気になるようであれば塗っていただいても構いません、でも一歳ならお口を開けてもらえないようにう思います、無理はなさらない方がいいでしょう。


画像1<
0歳から食を中心とした生活習慣に留意して子育てした子ども達の口腔内細菌について
(お菓子としてのお砂糖を与えない育児をしたら口腔内のミュータンス菌の比率がが極めて少なくなりむし歯のリスクが著しく減少したという研究結果)

画像1

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-04-24 22:55:12
横山先生>

>定期的に継続して塗布を受けたグループでは、齲蝕予防効果が証明されています。
>1歳6ヶ月から6ヶ月間隔で3歳まで、本法による歯面塗布を4回確実に受診したグループでは、1度も受けなかったグループと比較して、3歳6ヶ月の時の齲蝕が約半分に減少しました。

↓これでしょうか?
http://www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/about/kakuron/6_ha/ha_pdf/ha_19.pdf


4回/年は有病者率が減ってますが、3回/年は逆に増えてますよね。
標本数もそれほど多くないですし、それほど信頼性の高いデータとはいえないんじゃないでしょうか



大野先生>
>さて、虫歯が発生するかもしれない可能性(リスクといいます)
は個人個人によって随分異なります。
・・・
>なので、私のアドヴァイスは、まず虫歯予防に詳しい歯科医師の診察を受け、お子様のもつリスクについて判定してもらうことをお薦めします。

私も大野先生の考え方に賛成です。

うちでも個々のお子さんでフッ化物塗布の開始年齢は異なります。



あと、山田先生・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: えいさん
返信日時:2010-04-26 09:55:35
こんにちは。

4人もの先生から早速回答を頂きありがとうございました。
子供一人一人が違うように先生の意見も多様化すると思いました。

一度近くの小児歯科に行って相談をして見ます。
又甘いものは3歳まではあげないようにし、虫歯を防ぐよう心がけます。


貴重なご意見をありがとうございました。



タイトル 乳幼児のフッ素塗布は何歳位からが適当でしょうか?
質問者 えいさん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
フッ素
子供の虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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