歯の着色の影響とクリーニングに関して

相談者: 聖子さん (42歳:女性)
投稿日時:2010-04-21 18:15:06
近所に新しくオープンした歯医者さんにクリーニングに行きました。
歯科衛生士さんが、

「歯が汚い。こんなに汚いのに気にしないなんておかしい。
月一回クリーニングに来るべき」

と言いました。


私は、紅茶をよくのみ、漢方薬も飲む必要があるので、確かに、かなり着色はあります。

歯石が歯に悪い影響を与えることは、もちろん理解しています。
そこで、歯石が付いている歯を教えてほしいとお願いしたところ、下の歯一番の裏のみということでした。


歯磨きは朝と寝る前の一日二回、フロスと部分的に歯間ブラシも使用しています。
(一回15分ぐらいかけています)

ここ10年ぐらい、半年に一回程度のクリーニングを続けています。


着色が、あまりつかなくなるような、歯磨きの仕方を聞いても歯磨きの仕方は、自分で考えていただくもので、指導の仕方がわからないとのことでした。


着色が歯にどんな影響を与えるかはわからないので、教えていただけますか?

私のように、歯石がほとんど付かず、着色がひどい場合、半年に一回のクリーニングでは不足なのでしょうか?


参考までに、私は、歯の見た目は気にしませんし、虫歯はここ10年ぐらい出来ていません。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-04-21 18:57:08
着色は、いわゆる染みるようになって変色するものと、茶渋の様なステイン状につくものとを分ける必要はあるでしょう。

聖子さんのは飲み物が原因の歯肉縁上の、付着物でしょうから、私の場合は、(歯肉炎等に直接は関与しないだろうからと言う判断で)あまり重要視していませんので、このような場合の沈着物の除去はせいぜい短くて6ヵ月おきくらいです。

担当者の考えがあるとは思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-04-21 19:14:42
>「歯が汚い。こんなに汚いのに気にしないなんておかしい。
>月一回クリーニングに来るべき」

「ほっとけ!」と言ってやってください。(-_-;)


>指導の仕方がわからないとのことでした。

いや、残念ながらその時点でアウトでしょう。(-_-メ)



>着色が歯にどんな影響を与えるかはわからないので、教えていただけますか?

歯の表面が荒れるのでプラークが停滞しやすくなります。



>半年に一回のクリーニングでは不足なのでしょうか?

人にもよります。
ウチでも半年に1回の方はいらっしゃいます。

ただ、平均すると3〜4カ月に1回いらっしゃる方が多いです。



今まで受診された医院さんではどのようなクリーニングをされているのか解りませんが、そこまで定期的に歯科医院に通われているのであればキチンとしたPMTCを受けられてはいかがでしょうか?
(PMTCは保険外ですが)

キチンとしたPMTCを数回繰り返すと汚れはだんだんと付きにくくなります。
その時にブラッシング指導もしてもらえればより良いと思います。


「汚れたら取る」では無く「汚れを付きにくくする」と言う方が建設的ではないでしょうか?



メインテナンスをしっかりしてくれる衛生士さんと出会えるといいですね。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-04-21 19:56:47
タイヨウ先生におおむね同意。

>「ほっとけ!」と言ってやってください。(-_-;)

特にココ↑


紅茶や漢方薬を飲むから着色するわけではないと思います。
色素がいつまでも歯の表面に停滞するような状況になっていないでしょうか。

・いつまでも口の中に色素含有食材が残っていないか
プラークコントロール状態はどうなのか
・ドライマウス気味ではないか

などなど。。。

プラークコントロールに関しては、何を使おうが、何分やろうが、できていない人はできていません。
キレイにしやすいところだけが、やたら磨かれているだけになります。



>半年に一回のクリーニングでは不足なのでしょうか?

「着色落とし」という観点でいえば、「気になったらで良い」と思います。
ただし、歯周病予防の観点でいえば、(セルフケアの腕前次第ですが)もう少し短い期間の方が安心だと思います。



虫歯はここ10年ぐらい出来ていません。

ムシ歯歯周病は、違いますからね。
ムシ歯はなくても、歯周病で歯を失っていっている方は少なくないです。


とにかく、キチンとしたクリーニング&アドバイスをしてくれる医院が良いでしょうね。

お大事にされてください。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-04-22 09:20:36
チッコロ(ウチの衛生士)とディスカッションしました。


 着色が多い(ステインが付きやすい)

  →歯面が滑沢では無い可能性が高い(口腔乾燥が無ければ)

   →プラークが付着しやすい

    →ブラッシングに時間がかかる(1回15分もかかっている)

     →オーバーブラッシングになりやすい(こちらの方が心配)


のではないかと…。


と、言う事から回答2で答えたように「ちゃんとしたPMTCを受けたらどうか?」と。

参考:PMTC




1回のPMTCで結果は出ませんが、繰り返し行う事で歯面が滑沢になって行きます。
そうすると、ステインもプラークも付きにくくなります。

また、PMTCの時にブラッシングのチェックをしてもらえれば安心だと思います。

プロ野球選手もプロゴルファーもコーチにバッティングフォームやスイングを客観的に評価してもらい、指導を受け、時々修正する事でより成績が安定したり、上がったりするものです。

ブラッシングも同じで「自己流」を続けるよりは「衛生士さんの指導を受けた方が効率的」です。


ウチのチッコロも講演会でPMTCについて話す時は必ず

 1 痛くしない
 2 急がない
 3 傷つけない

と話します。

「1」の痛くしないのはもちろん、本当に大切なのは「2」と「3」です。

「急がない」
研磨やポケット洗浄などの手技を急がないと言う意味でもありますが、「結果を急がない」と言う意味でもあります。
僕の中では「最低3回は継続してPMTCを受けてもらわないと意味が無い」と思っています。

3〜4カ月に1回のペースで行ったとしても1年くらいはかかる計算です。
それくらいの時間をかけて無理無く改善していく必要があると思います。


「傷つけない」
衛生士さんの操作で歯面を傷つけてしまっては元も子もありません。
また、歯肉は非常にデリケートな組織です。
傷つけてしまっては健全な歯周組織は得られませんし、何より歯肉を傷つけたら痛いですよね。

そして、「患者さんの心も傷つけない」と言う事が大切です。

患者さんとの信頼関係が何よりも重要です。



セルフケアで100%を目指すのは患者さんにとっても歯や歯肉にとっても非常に難しい事です。
日頃のセルフケアで70〜80%を目指し、残りはプロフェッショナルケアで健康な状態を維持していくのがよろしいのではないでしょうか?
(肩の力を抜いて…)


歯や歯肉を守る事が我々の仕事ですが、それだけを重視していてはいけないと思います。

本当に大切なのは「快適な日常生活を送れる事」だと思います。


ブラッシングの時間を15分から10分に短縮する事。
1回5分短くなれば1日10分の短縮です。
365日で考えれば非常に有意義な時間短縮になるのではないでしょうか?

その分、楽しい事、おいしい事、自分にとってもっと大切な事に時間を使われてはいかがでしょうか?

ちなみに「10分あったら腹筋する」とチッコロは言ってましたよ(笑)。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-04-22 09:30:59
偶然にも今ツイッターを見ていたらPMTC体験者の声がリンクされていました。
非常に参考になると思いますので読んでみてください。


参考
http://www.yanagihara-dc.com/pmtc_taiken.html






タイトル 歯の着色の影響とクリーニングに関して
質問者 聖子さん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯の変色・着色
予防関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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