ハイブリッドセラミックスの補綴修正にレジンを使うのは一般的ですか

相談者: ねむりねこさん (41歳:女性)
投稿日時:2010-06-09 13:29:33
参考:過去のご相談
知覚過敏の治療法が歯科医院によって異なります


右下5番ですが、だいぶ前から虫歯銀の詰め物が入っていました。

その歯が歯磨きの時だけなのですが、歯ブラシが当たると響くような痛みがあり(普段は痛みはありません)歯科医院に相談に行ってレントゲンを撮ってもらったところ、虫歯なので銀の詰め物を取って新しく詰めなおしましょう、という診断になりました。



私はパラジウムの金属アレルギーがあるため、ハイブリッドセラミックスでお願いして6/4に入れてもらいました。

その調整の際にハイブリッドセラミックスインレーと自分の歯に段差がどうしてもできてしまう、とのことで段差を埋めるためにレジンを使われてしまいました。


ハイブリッドセラミックスで、とお願いしたのに他の素材をつぎはぎのように使われるのは納得いきません。

?こういう治療は一般的なのでしょうか?

?強度面やその他で問題無いのでしょうか?

その場で

「レジンを使った部分は強度が弱くなるのでは無いですか?」

と先生に確認しましたが

「そんなことはないです」

との返答でした。



もう一点気になるのは、詰めなおしたあとも歯ブラシを当てた時の響くような感じが治っていないことです。
治療の際に1週間くらいは痛みが残るかもしれないと言われたのですが。。。


?これは徐々に治っていくものなのでしょうか?
他に原因が考えられますか?


伺いたいのは?〜?なのですが、どうぞよろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-06-09 14:10:04
ねむりねこさん


文面からの推測ですが・・・

ハイブリッドセラミックスも基本はレジンです。
歯に接着する材料もレジン系を使用します。


>?こういう治療は一般的なのでしょうか?

なるべく段差ができないように製作はしますが、適合が悪くなる場合があります。
その際、ハイブリッドはレジンで修正できるのが利点でもあります。



>?強度面やその他で問題無いのでしょうか?

修正した場所や大きさにもよりますが、あまり問題ないと思います。


>?これは徐々に治っていくものなのでしょうか?

虫歯の大きさや深さにもよりますが、通常は徐々に治っていきます。
虫歯だった刺激、治療のため削るなどの刺激で神経が興奮状態なのだと思います。

ひどくなるようであれば、担当の先生に相談してみてください。


ご参考まで・・・

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-06-09 14:36:44
こんにちは。

どのような精度で今回のハイブリッドが入っているのが判りませんので何とも言えませんが、まず基本的に「ハイブリッドセラミックス」という名称ではありますが、これはいわゆるセラミックス(陶材)とは違ってレジン系の素材です。

レジンにセラミックがハイブリッドされているという素材です。
なので詰めるレジンにもハイブリッド型の物もあります。

なのでハイブリッドが壊れた場合には、小さければこのような詰めるタイプのハイブリッドで修理する事もあります。

もし同系統の物で修正したのであれば、少しそのまま様子をみてもよいのかも知れません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-06-09 16:17:45
そうですね。

お二人の先生方の書かれた通りです。

ハイブリッドセラミックスレジンセラミックスを混ぜたものです。


杉原先生や田中先生も書かれた通り、ハイブリッドセラミックスが壊れた時など、ハイブリッドレジンを使って補修する事があります。

また、組成としても、実はほとんど同じと言う事があります。

実際に開発の人に聞いた話だと、「元はほとんど一緒」だそうです。

GCの製品に「グラディア」と言うハイブリッドセラミックスがあります。

元々は技工用として使われていたものですが、色つやが良いので口腔内のレジン修復に使っていた先生方がいらっしゃったそうで、「それなら口腔内でも使いやすいように…」と少し改良されたのが「グラディアダイレクト」として発売されたのだそうです。

なので、「熱を加えて硬さや強度を増した物(技工用)」と「口腔内での操作性を良くしたもの(直接法用)」は、ほとんど同じと解釈されても良いと思います。

もちろん、どんどん新製品が開発されてきますので、より、技工に特化した物や口腔内操作性を向上させた物までありますから、現時点で「全く同じもの」とは言い切れませんが、イメージとしては「ほぼ同じ」と思っていただいて良いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ねむりねこさん
返信日時:2010-06-09 16:52:26
杉原先生、田中先生、タイヨウ先生
早速ご回答をいただきまして、どうもありがとうございます。

ご回答を読みまして、疑問に思ったことがあるのですがレジンは1種類ではなく色々種類があるということですか?


歯チャンネル」で紹介されているレジンは「コンポジットレジン」ですが、それと「ハイブリッドレジン」というのは別物なのでしょうか?



私の治療で、段差を埋めるために使われたのは、どちらかわからないのですが…(今度病院に行った際確認してみますが)

田中先生は、同系統の物であれば様子を見てもよいと仰っていますが、もし使われたのが「ハイブリッドレジン」でなければ、やり直してもらった方がいいのでしょうか?

またタイヨウ先生も「ハイブリッドセラミックスが壊れた時」に補修することはある、と仰っていますが、一番最初に合わせた段階で段差ができてしまいそれを埋めるためににレジンを使うのは、ありなのでしょうか?

最初から段差が無いように作り直す、ということはしないものなのでしょうか?


重ねての質問ですみません。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-06-09 19:12:04
>「歯チャンネル」で紹介されているレジンは「コンポジットレジン」ですが、それと「ハイブリッドレジン」というのは別物なのでしょうか?



ぜ〜んぶトータルして「コンポジットレジン」です。
それを色々なメーカーが色々な「売り文句」で名前を付けています。

言葉の違いだけです。



コンポジット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

コンポジット(composite)とは複数のものを合成あるいは組み合わせたものを表す。

複合材料 : 複数の性質の異なる素材を組み合わせ、それぞれ単独では得られない特性を得ようとするもの。


ハイブリッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ハイブリッド(英: Hybrid)は、2つ(またはそれ以上)の異質のものを組み合わせ一つの目的を成すものを言う。



と。


歯科でハイブリッドと言えば「レジンとセラミックスを混ぜたもの」を言いますが、レジン90%セラミック10%でも「ハイブリッド」と言えますし、レジン10%セラミック90%でも「ハイブリッド」です。

上述したように各メーカーが独自のノウハウでパーセンテージを変えています。

そして、言葉として

1 セラミックスの比率が高いものを特に「ハイブリッド」と呼ぶ
2 自費保険適応外材料)の物を「ハイブリッド」と呼ぶ

傾向にあります(私見ですが)。




>最初から段差が無いように作り直す、ということはしないものなのでしょうか?

どうなんでしょうね?

程度問題なので、実際に拝見しないと何とも言えません。
僕は基本的には作り直しをしますが、本当にごく一部だとしたら補修するかもしれませんし…。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-06-09 20:17:29
何が何だか分からなくなってしまいますよね^^;

結論的なことから言えば、ハイブリットレジンも同じだと思ってもらっていいと思います。


>2 自費保険適応外材料)の物を「ハイブリッド」と呼ぶ

私もこうだと思います。
名前だけの差と言うか特に物性がレジンとセラミックのように違う訳ではありませんから気にしないでください。


で過去のものを読むと・・

ハイブリットセラミック、ハイブリットレジンなど出てきますが、呼び方だけの違いで(厳密にはタイヨウ先生がおっしゃるセラミックパウダーの量みたいですが)ハイブリットセラミック、ハイブリットレジンも同じ物と考えてください。



ですから、材質で言えば『レジンカテゴリーの中にハイブリットセラミック、ハイブリットレジン』

また『セラミックカテゴリーにはメタルボンド(カラーレス)、オールセラミックジルコニアクラウン、アルミナクラウン、(その他、メーカによって呼び名がことなります。)』

になります。

分りにくいですね^^;



>「ハイブリッドセラミックスが壊れた時」に補修することはある、と仰っていますが、一番最初に合わせた段階で段差ができてしまいそれを埋めるためににレジンを使うのは、ありなのでしょうか?

>最初から段差が無いように作り直す、ということはしないものなのでしょうか?

私も少しの段差ならレジンでその場で修正してしまいます。

大きな段差であれば再印象からですが、今、口の中に既に入っているようだと、また外してやり代えるにはそれなりのリスクが出てきますよ。

短期間で手を入れたことにより抜髄になることも十分考えられますので注意してください。


見てみないと分りませんが、多少の段差であれば特にレジンのリペアで問題はないと思います。



おだいじに
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ねむりねこさん
返信日時:2010-06-11 08:55:41
タイヨウ先生、井野泰伸先生
ご回答いただきまして、どうもありがとうございました。

やり直すのもリスクがあるとわかりました。

レジンを使った段差は小さかったようなので、先生方のご回答を読んで納得いたしました。

お忙しいところ丁寧でわかりやすい解説をしていただき、心より感謝いたします。

どうもありがとうございました。



タイトル ハイブリッドセラミックスの補綴修正にレジンを使うのは一般的ですか
質問者 ねむりねこさん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
ハイブリッドセラミックインレー
詰め物、インレーその他
補綴関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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