インプラント。上顎洞底挙上術の骨造成と???の埋入間隔に悩む
相談者:
タカハシさん (33歳:男性)
投稿日時:2010-06-13 22:05:24
参考:過去のご相談
右上4.5.6番を抜歯後、8年以上も放置。インプラントを検討中です
その節は大変お世話になりました。
再度ご意見をいただければ幸せです。
その後、インプラントクリニックにて診察を受けました。
当初はパノラマレントゲンにて診断していただき、上顎洞までの距離が2ミリ前後なので下顎骨移植によるサイナスリフトを提案されました。
その後、提携病院にて頭部CT撮影をし、上顎洞までの距離が3ミリ前後だとわかり現在に至っております。
そこで先生方に質問があるのですが
?診察していただいた院長先生によると、どうしてもサイナスリフトに抵抗があるなら、ソケットリフトを2回(1回目はセラタイトのみ注入、2回目はセラタイト注入とフィクスチャー埋入)する方法もあると伺いました。
先生方でこのような術式をされたことはありますでしょうか?
※院長先生はソケットリフトで約10ミリ上げた事もあるとのことです。
しかし、まだその症例の予後がはっきりしない事や、もしも将来的に造骨が必要になった場合にシュナイダー膜に小さな石ころのような感じで固着するため、シュナイダー膜が破れてしまう可能性が非常に高いとのことで、どうしてもと言わない限りお勧めしないとの事でした。
(ソケットリフトは過去何十回もの症例があるとのことです)
?できれば侵襲を小さくしたいと相談したところ、サイナスリフトでも顎の骨移植をしないで、人工骨のみでも可能(成功率が落ちるとのことので、先生は顎の骨を移植したい様子)であること。
または、使用した事は無いが海外から牛の骨を輸入し、それを使ってもよいとのことでした。
自分の考えでは牛の骨に対しては抵抗がないので、輸入してもらい、お願いしようと思っています。(過去スレにある渡辺先生の松竹梅の竹を選ぶ感覚です)
そこで質問ですが、
顎の骨と人工骨を使う
人工骨と牛の骨を使う
人工骨のみを使う
のどれかを選択する場合、細菌感染などマイナス面での確率は大きく変わるものでしょうか?
(サイナスリフトは最近やりはじめ過去4回の症例があるとのことです)
先生方はご自分にサイナスリフトをするなら、どれを選択されますか?
また、タカタ先生はどんな材料を使用しても、病理学的には骨にはならないと書いておられましたが、[フィクスチャーを固定する物質]としては有効と考えてよろしいのでしょうか?
?上4,5,6番、を8年前に抜歯済みなのですが、3と7(ともに天然歯)との距離が約21ミリなのですが、当初は4番に4.3×13ミリ、5番に5.0×13ミリのフィクスチャー(ノーベルリプレイス)を埋入し上部構造は3本の連結冠予定でした。
CT撮影の後に特に4番の骨の厚みが薄い(言われてみて自分で触ってみると窪んでいる)ため4番に3.5×13ミリ、5番にも3.5ミリ×13ミリ、6番に4.3×13ミリのフィクスチャー(ノーベルリプレイス)に変更しましょうとなりました。
約21ミリの間に?3ミリ?1.5ミリ?1.5ミリ?3ミリ? といった感じになる(??は天然歯???はフィクスチャー、数字はとなりとの距離)ようなのです。
自分で合計してみると 3+3.5+1.5+3.5+1.5+4.3+3=20.3ミリとなりますが、院長先生の話では天然歯とフィクスチャーの距離は最低3ミリ、フィクスチャーとフィクスチャーの距離は最低1.5ミリあけないとが壊死してしまうと伺いました。
素人の私には、この埋入間隔はギリギリじゃないかと不安があるのですが、先生方はどのように思われますか?
長文になり申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。
右上4.5.6番を抜歯後、8年以上も放置。インプラントを検討中です
その節は大変お世話になりました。
再度ご意見をいただければ幸せです。
その後、インプラントクリニックにて診察を受けました。
当初はパノラマレントゲンにて診断していただき、上顎洞までの距離が2ミリ前後なので下顎骨移植によるサイナスリフトを提案されました。
その後、提携病院にて頭部CT撮影をし、上顎洞までの距離が3ミリ前後だとわかり現在に至っております。
そこで先生方に質問があるのですが
?診察していただいた院長先生によると、どうしてもサイナスリフトに抵抗があるなら、ソケットリフトを2回(1回目はセラタイトのみ注入、2回目はセラタイト注入とフィクスチャー埋入)する方法もあると伺いました。
先生方でこのような術式をされたことはありますでしょうか?
※院長先生はソケットリフトで約10ミリ上げた事もあるとのことです。
しかし、まだその症例の予後がはっきりしない事や、もしも将来的に造骨が必要になった場合にシュナイダー膜に小さな石ころのような感じで固着するため、シュナイダー膜が破れてしまう可能性が非常に高いとのことで、どうしてもと言わない限りお勧めしないとの事でした。
(ソケットリフトは過去何十回もの症例があるとのことです)
?できれば侵襲を小さくしたいと相談したところ、サイナスリフトでも顎の骨移植をしないで、人工骨のみでも可能(成功率が落ちるとのことので、先生は顎の骨を移植したい様子)であること。
または、使用した事は無いが海外から牛の骨を輸入し、それを使ってもよいとのことでした。
自分の考えでは牛の骨に対しては抵抗がないので、輸入してもらい、お願いしようと思っています。(過去スレにある渡辺先生の松竹梅の竹を選ぶ感覚です)
そこで質問ですが、
顎の骨と人工骨を使う
人工骨と牛の骨を使う
人工骨のみを使う
のどれかを選択する場合、細菌感染などマイナス面での確率は大きく変わるものでしょうか?
(サイナスリフトは最近やりはじめ過去4回の症例があるとのことです)
先生方はご自分にサイナスリフトをするなら、どれを選択されますか?
また、タカタ先生はどんな材料を使用しても、病理学的には骨にはならないと書いておられましたが、[フィクスチャーを固定する物質]としては有効と考えてよろしいのでしょうか?
?上4,5,6番、を8年前に抜歯済みなのですが、3と7(ともに天然歯)との距離が約21ミリなのですが、当初は4番に4.3×13ミリ、5番に5.0×13ミリのフィクスチャー(ノーベルリプレイス)を埋入し上部構造は3本の連結冠予定でした。
CT撮影の後に特に4番の骨の厚みが薄い(言われてみて自分で触ってみると窪んでいる)ため4番に3.5×13ミリ、5番にも3.5ミリ×13ミリ、6番に4.3×13ミリのフィクスチャー(ノーベルリプレイス)に変更しましょうとなりました。
約21ミリの間に?3ミリ?1.5ミリ?1.5ミリ?3ミリ? といった感じになる(??は天然歯???はフィクスチャー、数字はとなりとの距離)ようなのです。
自分で合計してみると 3+3.5+1.5+3.5+1.5+4.3+3=20.3ミリとなりますが、院長先生の話では天然歯とフィクスチャーの距離は最低3ミリ、フィクスチャーとフィクスチャーの距離は最低1.5ミリあけないとが壊死してしまうと伺いました。
素人の私には、この埋入間隔はギリギリじゃないかと不安があるのですが、先生方はどのように思われますか?
長文になり申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。
回答1
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2010-06-14 14:18:24
サイナスリフトにしろソケットリフトにしろハイレベルな腕が必要とされる治療内容で、3mm程度の厚みしかないのが確認されている場合は、通常サイナスリフトを世界水準でも勧められています。
とは良いながらも、1mm程度の厚みしかなくてもソケットリフトでできると言われる臨床家も出始めている現在、何が良いのかは患者さんと先生とのお話し合いで決めるしかないのではないでしょうか。
それよりも一番重要なのは、その先生の腕、実績であり、そして何よりも患者さんご自身との信頼関係ではないか、と思います。
ネット内での相談では実際の状況を拝見していませんので、一般的なお話しかできないと思います。
移植に使う材料、顎の骨を余計に削るかどうかに関しても、現在でもなお臨床家で意見が分かれるでしょうから、何が絶対と言うお話はできないのでは、と思います。
インプラントと天然歯の間隔、インプラントとインプラントの間隔のご質問に関しては、やや違うのではないか、と私は思います。
私の記憶違いでなければ、インプラントと天然歯は1.5mmがギリギリ、インプラントーインプラントは3mmがギリギリではなかったか、と思います。
説明を逆に聞き違いされていませんか?
確かにピンポイントで植立しないと難しい状況だと思いますが、3.5mmのもので小臼歯ブリッジ支台は厳しいかと思います。
私個人的には、4.3mmのインプラントを植立する方法で骨の幅を増やす事を考えブリッジで治すかな、と思います。
何にしろDRの腕と患者さんの信頼関係、話し合いで全てが決まります。
ネット上の仮想では、残念ですが解決をはかれないと思いますので、セカンドオピニオンも含めて実際に口腔内を見ていただいた上で、DRと良く話し合って見ては如何でしょうか?
お大事に。
とは良いながらも、1mm程度の厚みしかなくてもソケットリフトでできると言われる臨床家も出始めている現在、何が良いのかは患者さんと先生とのお話し合いで決めるしかないのではないでしょうか。
それよりも一番重要なのは、その先生の腕、実績であり、そして何よりも患者さんご自身との信頼関係ではないか、と思います。
ネット内での相談では実際の状況を拝見していませんので、一般的なお話しかできないと思います。
移植に使う材料、顎の骨を余計に削るかどうかに関しても、現在でもなお臨床家で意見が分かれるでしょうから、何が絶対と言うお話はできないのでは、と思います。
インプラントと天然歯の間隔、インプラントとインプラントの間隔のご質問に関しては、やや違うのではないか、と私は思います。
私の記憶違いでなければ、インプラントと天然歯は1.5mmがギリギリ、インプラントーインプラントは3mmがギリギリではなかったか、と思います。
説明を逆に聞き違いされていませんか?
確かにピンポイントで植立しないと難しい状況だと思いますが、3.5mmのもので小臼歯ブリッジ支台は厳しいかと思います。
私個人的には、4.3mmのインプラントを植立する方法で骨の幅を増やす事を考えブリッジで治すかな、と思います。
何にしろDRの腕と患者さんの信頼関係、話し合いで全てが決まります。
ネット上の仮想では、残念ですが解決をはかれないと思いますので、セカンドオピニオンも含めて実際に口腔内を見ていただいた上で、DRと良く話し合って見ては如何でしょうか?
お大事に。
相談者からの返信
相談者:
タカハシさん
返信日時:2010-06-14 22:39:58
松元先生 早速ご回答いただき、ありがとうございました。
メモを確認したところ 先生のおっしゃるとおり間隔は逆でした。
すみませんでした。
私も松元先生のおっしゃる信頼関係がもっとも大切だと感じます。
仕事柄、色々なお医者さんと接しておりますが、院長先生は、人間としても医師としても素晴らしく尊敬できる方です。
もう一度、院長先生と良く話し合ってみます。
メモを確認したところ 先生のおっしゃるとおり間隔は逆でした。
すみませんでした。
私も松元先生のおっしゃる信頼関係がもっとも大切だと感じます。
仕事柄、色々なお医者さんと接しておりますが、院長先生は、人間としても医師としても素晴らしく尊敬できる方です。
もう一度、院長先生と良く話し合ってみます。
回答2
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2010-06-15 12:06:10
>? 診察していただいた院長先生によると、どうしてもサイナスリフトに抵抗があるなら、ソケットリフトを2回(1回目はセラタイトのみ注入、2回目はセラタイト注入とフィクスチャー埋入)する方法もあると伺いました。
>先生方でこのような術式をされたことはありますでしょうか?
A:材料は異なりますが、行ったことはあります。
ただ、手術の難易度でいうと ソケットリフトの方がサイナスリフトよりも難しいです。
骨に穴空けて、内部の様子を確実に見ることが出来ないソケットリフトは、内部で膜が破れたときのリカバリーが難しいです。
数週間前に行ったオペで破れたのですが、その際に、細い穴の奥で破れた部位を修復しましたが、大変でした。
それを考えると 思い切ってガバっと空けてしまうほうが確実ですので、なれている歯科医師にとってはそちらの方が楽です。
術後の痛みや腫れもコントロールすればそれほど辛いものではないと思います。
>? そこで質問ですが、
顎の骨と人工骨を使う
人工骨と牛の骨を使う
人工骨のみを使う
のどれかを選択する場合、細菌感染などマイナス面での確率は大きく変わるものでしょうか? (サイナスリフトは最近やりはじめ過去4回の症例があるとのことです)
>先生方はご自分にサイナスリフトをするなら、どれを選択されますか?
>また、タカタ先生はどんな材料を使用しても、病理学的には骨にはならないと書いておられましたが、[フィクスチャーを固定する物質]としては有効と考えてよろしいのでしょうか?
A:骨にならないのではありません。
人工物を入れたとして、それが吸収されて、そこに天然の骨が育ってくれなければ、自分の骨に置き換わらずに、いれた人工物がずっと残ってしまうのです。
●安全性を考慮するのなら自分の骨を使うのが良いでしょうが、必要量を確保するのが難しいでしょう。
●人骨を使うと吸収されるのが早いです。
そこに自分の骨が育ってくれたら良いのですが、多くの場合は吸収されてしまい、骨は少ししか出来ません。
他人の骨に対する抵抗もあります
●牛などを用いると吸収が遅いのでその間に自分の骨が牛の骨の間に入り込んで行くのを期待するのですが、やはりいずれ吸収されますので、そうなると実際に出来る骨は減ります。
牛の骨を入れることへの抵抗もあるのでしょう。
●吸収しないものを入れる方法もあります。
その場合、いれたものは漁礁のような役割を果たし、その内部に自分の骨が成長することを期待するのですが、人工物がずーーっと体内に残っていることへの懸念もあります。
いつの日か異物として認識され、排出しようとすると困ります。
最近の考えとしては、最後に書いた漁礁的な使い方が主流になりつつありますが、私は、人工物がずっと残っているのが不安だなと思っています。
>? 上4,5,6番、を8年前に抜歯済みなのですが、3と7(ともに天然歯)との離が約21ミリなのですが、当初は4番に4.3×13ミリ 5番に5.0×13ミリのフィクスチャー(ノーベルリプレイス)を埋入し上部構造は3本の連結冠予定でした。
>CT撮影の後に特に4番の骨の厚みが薄い(言われてみて自分で触ってみると窪んでいる)ため4番に3.5×13ミリ、5番にも3.5ミリ×13ミリ、6番に4.3×13ミリのフィクスチャー(ノーベルリプレイス)に変更しましょうとなりました。
>約21ミリの間に?3ミリ?1.5ミリ?1.5ミリ?3ミリ?といった感じになる??は天然歯???はフィクスチャー 数字はとなりとの距離)ようなのです。
>自分で合計してみると3+3.5+1.5+3.5+1.5+4.3+3=20.3ミリとなりますが、院長先生の話では天然歯とフィクスチャーの距離は最低3ミリ、フィクスチャーとフィクスチャーの距離は最低1.5ミリあけないと骨が壊死してしまうと伺いました。
>素人の私には、この埋入間隔はギリギリじゃないかと不安があるのですが、先生方はどのように思われますか?
A: ぎりぎりですね。
やって出来ないことはありませんけれど、1.5ミリの距離で埋入するのは、先端が当たらないか? とか、かなり難しいので、私の場合はおそらく5番目と6番目にのみ入れるかなぁ・・・・
4番は 飾りの歯 ポンティクをつけるかなぁ・・・
長文になり申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。
>先生方でこのような術式をされたことはありますでしょうか?
A:材料は異なりますが、行ったことはあります。
ただ、手術の難易度でいうと ソケットリフトの方がサイナスリフトよりも難しいです。
骨に穴空けて、内部の様子を確実に見ることが出来ないソケットリフトは、内部で膜が破れたときのリカバリーが難しいです。
数週間前に行ったオペで破れたのですが、その際に、細い穴の奥で破れた部位を修復しましたが、大変でした。
それを考えると 思い切ってガバっと空けてしまうほうが確実ですので、なれている歯科医師にとってはそちらの方が楽です。
術後の痛みや腫れもコントロールすればそれほど辛いものではないと思います。
>? そこで質問ですが、
顎の骨と人工骨を使う
人工骨と牛の骨を使う
人工骨のみを使う
のどれかを選択する場合、細菌感染などマイナス面での確率は大きく変わるものでしょうか? (サイナスリフトは最近やりはじめ過去4回の症例があるとのことです)
>先生方はご自分にサイナスリフトをするなら、どれを選択されますか?
>また、タカタ先生はどんな材料を使用しても、病理学的には骨にはならないと書いておられましたが、[フィクスチャーを固定する物質]としては有効と考えてよろしいのでしょうか?
A:骨にならないのではありません。
人工物を入れたとして、それが吸収されて、そこに天然の骨が育ってくれなければ、自分の骨に置き換わらずに、いれた人工物がずっと残ってしまうのです。
●安全性を考慮するのなら自分の骨を使うのが良いでしょうが、必要量を確保するのが難しいでしょう。
●人骨を使うと吸収されるのが早いです。
そこに自分の骨が育ってくれたら良いのですが、多くの場合は吸収されてしまい、骨は少ししか出来ません。
他人の骨に対する抵抗もあります
●牛などを用いると吸収が遅いのでその間に自分の骨が牛の骨の間に入り込んで行くのを期待するのですが、やはりいずれ吸収されますので、そうなると実際に出来る骨は減ります。
牛の骨を入れることへの抵抗もあるのでしょう。
●吸収しないものを入れる方法もあります。
その場合、いれたものは漁礁のような役割を果たし、その内部に自分の骨が成長することを期待するのですが、人工物がずーーっと体内に残っていることへの懸念もあります。
いつの日か異物として認識され、排出しようとすると困ります。
最近の考えとしては、最後に書いた漁礁的な使い方が主流になりつつありますが、私は、人工物がずっと残っているのが不安だなと思っています。
>? 上4,5,6番、を8年前に抜歯済みなのですが、3と7(ともに天然歯)との離が約21ミリなのですが、当初は4番に4.3×13ミリ 5番に5.0×13ミリのフィクスチャー(ノーベルリプレイス)を埋入し上部構造は3本の連結冠予定でした。
>CT撮影の後に特に4番の骨の厚みが薄い(言われてみて自分で触ってみると窪んでいる)ため4番に3.5×13ミリ、5番にも3.5ミリ×13ミリ、6番に4.3×13ミリのフィクスチャー(ノーベルリプレイス)に変更しましょうとなりました。
>約21ミリの間に?3ミリ?1.5ミリ?1.5ミリ?3ミリ?といった感じになる??は天然歯???はフィクスチャー 数字はとなりとの距離)ようなのです。
>自分で合計してみると3+3.5+1.5+3.5+1.5+4.3+3=20.3ミリとなりますが、院長先生の話では天然歯とフィクスチャーの距離は最低3ミリ、フィクスチャーとフィクスチャーの距離は最低1.5ミリあけないと骨が壊死してしまうと伺いました。
>素人の私には、この埋入間隔はギリギリじゃないかと不安があるのですが、先生方はどのように思われますか?
A: ぎりぎりですね。
やって出来ないことはありませんけれど、1.5ミリの距離で埋入するのは、先端が当たらないか? とか、かなり難しいので、私の場合はおそらく5番目と6番目にのみ入れるかなぁ・・・・
4番は 飾りの歯 ポンティクをつけるかなぁ・・・
長文になり申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。
相談者からの返信
相談者:
タカハシさん
返信日時:2010-06-16 00:49:44
タカタ先生
ご回答いただき ありがとうございました。
やはり難易度の高い手術であることが 改めて認識できました。
松元先生 タカタ先生のご回答よりサイナスリフトでお願いする決心ができました。
一歩前進です。
ありがとうございました。
移植の材料と埋入間隔については、調べれば調べるほど迷ってしまいます。
お忙しいとは存じますが 他の先生方のご意見もいただければ幸せです。
ご回答いただき ありがとうございました。
やはり難易度の高い手術であることが 改めて認識できました。
松元先生 タカタ先生のご回答よりサイナスリフトでお願いする決心ができました。
一歩前進です。
ありがとうございました。
移植の材料と埋入間隔については、調べれば調べるほど迷ってしまいます。
お忙しいとは存じますが 他の先生方のご意見もいただければ幸せです。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2010-06-19 13:11:59
>?
基本的に骨の厚みが3mmだとしたらソケットリフトでは無く、サイナスリフトが適応になるかと思います。
ウチにはサイナスリフトが出来るような(空調なども含めた)設備がありませんので、サイナスリフトは行っておりません。
しかし、タカタ先生が書かれているように
「手術の難易度でいうと ソケットリフトの方がサイナスリフトよりも難しいです。
骨に穴空けて、内部の様子を確実に見ることが出来ないソケットリフトは、内部で膜が破れたときのリカバリーが難しいです。」
なのです。
設備さえ整っていればサイナスリフトの方が良いと思っております。
ウチの患者さんでサイナスリフトが必要な場合には設備の整った医院での施術を勧めています。
(ソケットリフトで対応できる場合には自分でやりますが…)
>?
これはその先生の選択(ポリシー)にもよると思いますよ。
現在、日本国内で承認を受けて使用できる骨補填材は人工骨(アパタイト製剤)のみです。
牛由来の骨補填剤は承認を受けていません。
しかしながら、海外では非常に成績が良いとの報告が多数出されています。
つまり、国内(厚労省)の認可と言う事にこだわれば、自家骨かアパタイト製剤以外に選択肢はありませんし、厚労省の認可を気にせず「成績の良い物を…」と言う事で取り組んでいる先生であれば、歯科医の裁量権で牛由来骨補填材を個人輸入で手に入れる事は可能です。
>?
僕もマツゲン先生、タカタ先生同様「2本埋入、間隔はポンティックで(=インプラントブリッジ)」と考えるような気がします。
>移植の材料と埋入間隔については、調べれば調べるほど迷ってしまいます。
これは担当の歯科医が決定する事であり、タカハシさんが悩んでもはじまらない気がします。
サイナスリフトによる骨造成を希望されるのであれば、それなりの設備の整った歯科医院を。
牛由来骨補填材の使用を希望するなら上述したようなポリシーを持たれた先生を。
インプラントの埋入感覚を決めるのであればCBCTによる精査を。
それぞれの条件クリアし、タカハシさんの希望に沿った治療を提供してくれる歯科医院さんを探すしか方法は無いと思いますよ。
基本的に骨の厚みが3mmだとしたらソケットリフトでは無く、サイナスリフトが適応になるかと思います。
ウチにはサイナスリフトが出来るような(空調なども含めた)設備がありませんので、サイナスリフトは行っておりません。
しかし、タカタ先生が書かれているように
「手術の難易度でいうと ソケットリフトの方がサイナスリフトよりも難しいです。
骨に穴空けて、内部の様子を確実に見ることが出来ないソケットリフトは、内部で膜が破れたときのリカバリーが難しいです。」
なのです。
設備さえ整っていればサイナスリフトの方が良いと思っております。
ウチの患者さんでサイナスリフトが必要な場合には設備の整った医院での施術を勧めています。
(ソケットリフトで対応できる場合には自分でやりますが…)
>?
これはその先生の選択(ポリシー)にもよると思いますよ。
現在、日本国内で承認を受けて使用できる骨補填材は人工骨(アパタイト製剤)のみです。
牛由来の骨補填剤は承認を受けていません。
しかしながら、海外では非常に成績が良いとの報告が多数出されています。
つまり、国内(厚労省)の認可と言う事にこだわれば、自家骨かアパタイト製剤以外に選択肢はありませんし、厚労省の認可を気にせず「成績の良い物を…」と言う事で取り組んでいる先生であれば、歯科医の裁量権で牛由来骨補填材を個人輸入で手に入れる事は可能です。
>?
僕もマツゲン先生、タカタ先生同様「2本埋入、間隔はポンティックで(=インプラントブリッジ)」と考えるような気がします。
>移植の材料と埋入間隔については、調べれば調べるほど迷ってしまいます。
これは担当の歯科医が決定する事であり、タカハシさんが悩んでもはじまらない気がします。
サイナスリフトによる骨造成を希望されるのであれば、それなりの設備の整った歯科医院を。
牛由来骨補填材の使用を希望するなら上述したようなポリシーを持たれた先生を。
インプラントの埋入感覚を決めるのであればCBCTによる精査を。
それぞれの条件クリアし、タカハシさんの希望に沿った治療を提供してくれる歯科医院さんを探すしか方法は無いと思いますよ。
回答4
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2010-06-19 13:21:28
ご相談ありがとうございます。
お二人の先生に異議はありませんが、ご希望ですから他の回答者の意見として書いてみます。
Q:
? 診察していただいた院長先生によると、どうしてもサイナスリフトに抵抗があるなら、ソケットリフトを2回(1回目はセラタイトのみ注入、2回目はセラタイト注入とフィクスチャー埋入)する方法もあると伺いました。
先生方でこのような術式をされたことはありますでしょうか?
A:
私はソケットリフトを2回したことはありません。
ソケットリフトにも善し悪しがありますから、それ自体は否定できませんし、私も1回ならば多くしています。
しかし、2回目には、1回目に入れた人工物があり、ただの自分の骨があるときとは違います。
状況が違うわけですから、慎重にその充分な検討が必要です。
「シュナイダー膜に小さな石ころのような感じで固着するため・・・」
2回目にはこれも否定できません。
また歯科医療用の認可が出ていない場合は、研究論文がほぼ無いはずですから、検証することに困難があると言えないこともありません。
従って、これから私はソケットリフトを2回することは多分ないと思います。
もちろん、良いという研究結果が出れば方針変更するかもしれません。
Q:
※ 院長先生はソケットリフトで約10ミリ上げた事もあるとのことです。
しかし、まだその症例の予後がはっきりしない事や、もしも将来的に造骨が必要になった場合にシュナイダー膜に小さな石ころのような感じで固着するため、シュナイダー膜が破れてしまう可能性が非常に高いとのことで、どうしてもと言わない限りお勧めしないとの事でした。(ソケットリフトは過去何十回もの症例があるとのことです)
A:
それは素晴らしい先生だと思います。
約10ミリ上げることもあり得ると思います。
計画を決めるには総合的な診断が必要です。
ネットでは判断ができません。
その場所の骨の形態と密度、サイナスの解剖学的形態と広さ、シュナイダー膜の炎症の有無と性状、隣接歯の歯周病と動揺や治療歴、全体の歯牙の状況と歯周病、歯列と咬合のバランス、全身既往歴、プラークコントロールスコア、アフターケアへの関心度合い、等々クリアすべき条件があります。
Q:
? できれば侵襲を小さくしたいと相談したところ、サイナスリフトでも顎の骨移植をしないで、人工骨のみでも可能(成功率が落ちるとのことので、先生は顎の骨を移植したい様子)であること。
A:
顎の骨移植をしなくても、しても結果に違いは無いとも言われています。
入れた骨は吸収されます。
Q:
または、使用した事は無いが海外から牛の骨を輸入し、それを使ってもよいとのことでした。
自分の考えでは牛の骨に対しては抵抗がないので、輸入してもらい、お願いしようと思っています。(過去スレにある渡辺先生の松竹梅の竹を選ぶ感覚です)
A:
ご自身で抵抗がない、ことは一番大事ですからそれも良い選択と言えます。
牛の骨も製品がいくつかありますが、成績が良いとも言われています。
滅菌はキチンとされていると、アメリカの政府も公認しています。
移植後は吸収していき自分の骨が変われば上と同じですが、牛の骨に違和感を覚える方もいます。
それは昔は狂牛病原因のプリオンなど全く滅菌対象にはなかった物でした。
人間が未知の病原体は無数にあるとも言われています。
牛の骨もやはり日本では未認可です。
ただ、日本で未認可でも、世界ではほとんどの先進国で認められていて、日本が鎖国的に遅れているとも言われていますから、ご心配ないとも言えます。
Q:
そこで質問ですが、
顎の骨と人工骨を使う
人工骨と牛の骨を使う
人工骨のみを使う
のどれかを選択する場合、細菌感染などマイナス面での確率は大きく変わるものでしょうか? (サイナスリフトは最近やりはじめ過去4回の症例があるとのことです)
先生方はご自分にサイナスリフトをするなら、どれを選択されますか?
A:
細菌感染などマイナス面での確率は、おそらく研究されていないのではないかと思います。
松元先生の説明通り、どちらの治療方法も、とても高度な治療です。
特にサイナスリフトは、ソケットリフトよりもまたさらに高度な治療です。
しかし、タカタ先生も説明されているように、サイナスリフトのほうが確実とも言われています。
耳鼻科で使う内視鏡による検証では、ソケットリフトの結果、痛くないという臨床症状とはべつに、サイナス内の粘膜の異常が多いとも報告されています。
ソケットリフトは不確実な面と、反面大きな手術を回避できるというメリットとがあります。
非常に手技依存性が高い方法とも言え、器材も各種あります。
うまくいけば時間も手間も費用も腫れも出血も最小限にできます。
もし私が治療を受けるならば、できるだけ自分の骨をかき集めますが、今回のような場合にはおそらくタカタ先生の説明通りとても必要量をまかなうことは大変でしょうから、人工骨を混ぜます。
最近の材料の進歩は著しいため、最新の人工骨ならば自家骨が無くても良いかなとも思います。
人工骨を入れ10年経過した症例多数を観察して問題がないとも報告もあるからです。
しかし、骨はどこの場所でも新陳代謝して、身体に合わせて永久に作り替えられていきますが、人工物は骨にならないため将来何らかの問題になるかもしれません。
Q:
また、タカタ先生はどんな材料を使用しても、病理学的には骨にはならないと書いておられましたが、[フィクスチャーを固定する物質]としては有効と考えてよろしいのでしょうか?
A:
タカタ先生の回答のように、人工物は残ります。
それが足がかりの基礎枠のような構造となって、そこに骨ができて来るため、そういう意味では有効と言えます。
Q:
?上4,5,6番、を8年前に抜歯済みなのですが、3と7(ともに天然歯)との距離が約21ミリなのですが、当初は4番に4.3×13ミリ、5番に5.0×13ミリのフィクスチャー(ノーベルリプレイス)を埋入し上部構造は3本の連結冠予定でした。
CT撮影の後に特に4番の骨の厚みが薄い(言われてみて自分で触ってみると窪んでいる)ため4番に3.5×13ミリ、5番にも3.5ミリ×13ミリ、6番に4.3×13ミリのフィクスチャー(ノーベルリプレイス)に変更しましょうとなりました。
約21ミリの間に?3ミリ?1.5ミリ?1.5ミリ?3ミリ? といった感じになる(??は天然歯???はフィクスチャー、数字はとなりとの距離)ようなのです。
自分で合計してみると 3+3.5+1.5+3.5+1.5+4.3+3=20.3ミリとなりますが、院長先生の話では天然歯とフィクスチャーの距離は最低3ミリ、フィクスチャーとフィクスチャーの距離は最低1.5ミリあけないとが壊死してしまうと伺いました。
素人の私には、この埋入間隔はギリギリじゃないかと不安があるのですが、先生方はどのように思われますか?
A:
松元先生のご指摘通り、勘違いがあったようですが、いずれにしろギリギリの計画です。
精密な手技が必要です。
ただ、間隔が狭いからといって、「骨が壊死してしまう」ことはありません。
大丈夫です。
感染しなければ、吸収されて無くなるだけのことがほとんどです。
その結果歯肉もガクンと下がってしまうこともあります。
歯肉がガクンと下がると歯が長く見えたり、食べ物が挟まりやすくなったりすることもあります。
奥歯の場所ですから見た目はそう気にならないかもしれません。
もし前歯であったら、歯茎が下がるリスクは絶対に避けたいために連続してインプラントを入れるときにはとても慎重な計画を立てます。
またノーベルリプレイスは先細りの形態をしていますから、もし密集するようにたくさんインプラントをするときや、顎の骨が薄い場合には有効なことがあります。
全体の直径が細いインプラントを使う場合は、とりわけお口全体の力学を勘案しなければなりません。
無理がかかれば折れるリスクがあります。
標準の太さでも、計画に問題があれば折れます。
しかし、骨が薄い場合には無理に標準の太さのインプラントを入れるよりも細い方が丈夫になり、適応とも言えます。
骨が薄い場所に骨を造成する場合は、方法を吟味しないと、後で足した骨が全部消えてしまうこともあり、骨の支えを失ったインプラントだけが取り残されます。
したがって、骨を増やす場合は更に高度な治療となり、見通しをしっかり立ててから治療しないと、標準の太さのインプラントのほうが失敗する危険も出てきます。
Q:
私も松元先生のおっしゃる信頼関係がもっとも大切だと感じます。
仕事柄、色々なお医者さんと接しておりますが、院長先生は、人間としても医師としても素晴らしく尊敬できる方です。
A:
じつは、それが何より大切なことです。
細かいことは忘れても良いくらいです。
治療方法や材料の選択は、ある意味で一任する部分も出てきますから、2の次、3の次とも言えます。
このサイトでは一般的なことしか説明できませんから、必ずしも当てはまるかどうかさえ分かりません。
ご担当の先生との相談を大事にして、回答はあまり気にしない方が良いと思います。
折角素晴らしい先生に出会われた幸運を逃さないようにしてください。
お二人の先生に異議はありませんが、ご希望ですから他の回答者の意見として書いてみます。
Q:
? 診察していただいた院長先生によると、どうしてもサイナスリフトに抵抗があるなら、ソケットリフトを2回(1回目はセラタイトのみ注入、2回目はセラタイト注入とフィクスチャー埋入)する方法もあると伺いました。
先生方でこのような術式をされたことはありますでしょうか?
A:
私はソケットリフトを2回したことはありません。
ソケットリフトにも善し悪しがありますから、それ自体は否定できませんし、私も1回ならば多くしています。
しかし、2回目には、1回目に入れた人工物があり、ただの自分の骨があるときとは違います。
状況が違うわけですから、慎重にその充分な検討が必要です。
「シュナイダー膜に小さな石ころのような感じで固着するため・・・」
2回目にはこれも否定できません。
また歯科医療用の認可が出ていない場合は、研究論文がほぼ無いはずですから、検証することに困難があると言えないこともありません。
従って、これから私はソケットリフトを2回することは多分ないと思います。
もちろん、良いという研究結果が出れば方針変更するかもしれません。
Q:
※ 院長先生はソケットリフトで約10ミリ上げた事もあるとのことです。
しかし、まだその症例の予後がはっきりしない事や、もしも将来的に造骨が必要になった場合にシュナイダー膜に小さな石ころのような感じで固着するため、シュナイダー膜が破れてしまう可能性が非常に高いとのことで、どうしてもと言わない限りお勧めしないとの事でした。(ソケットリフトは過去何十回もの症例があるとのことです)
A:
それは素晴らしい先生だと思います。
約10ミリ上げることもあり得ると思います。
計画を決めるには総合的な診断が必要です。
ネットでは判断ができません。
その場所の骨の形態と密度、サイナスの解剖学的形態と広さ、シュナイダー膜の炎症の有無と性状、隣接歯の歯周病と動揺や治療歴、全体の歯牙の状況と歯周病、歯列と咬合のバランス、全身既往歴、プラークコントロールスコア、アフターケアへの関心度合い、等々クリアすべき条件があります。
Q:
? できれば侵襲を小さくしたいと相談したところ、サイナスリフトでも顎の骨移植をしないで、人工骨のみでも可能(成功率が落ちるとのことので、先生は顎の骨を移植したい様子)であること。
A:
顎の骨移植をしなくても、しても結果に違いは無いとも言われています。
入れた骨は吸収されます。
Q:
または、使用した事は無いが海外から牛の骨を輸入し、それを使ってもよいとのことでした。
自分の考えでは牛の骨に対しては抵抗がないので、輸入してもらい、お願いしようと思っています。(過去スレにある渡辺先生の松竹梅の竹を選ぶ感覚です)
A:
ご自身で抵抗がない、ことは一番大事ですからそれも良い選択と言えます。
牛の骨も製品がいくつかありますが、成績が良いとも言われています。
滅菌はキチンとされていると、アメリカの政府も公認しています。
移植後は吸収していき自分の骨が変われば上と同じですが、牛の骨に違和感を覚える方もいます。
それは昔は狂牛病原因のプリオンなど全く滅菌対象にはなかった物でした。
人間が未知の病原体は無数にあるとも言われています。
牛の骨もやはり日本では未認可です。
ただ、日本で未認可でも、世界ではほとんどの先進国で認められていて、日本が鎖国的に遅れているとも言われていますから、ご心配ないとも言えます。
Q:
そこで質問ですが、
顎の骨と人工骨を使う
人工骨と牛の骨を使う
人工骨のみを使う
のどれかを選択する場合、細菌感染などマイナス面での確率は大きく変わるものでしょうか? (サイナスリフトは最近やりはじめ過去4回の症例があるとのことです)
先生方はご自分にサイナスリフトをするなら、どれを選択されますか?
A:
細菌感染などマイナス面での確率は、おそらく研究されていないのではないかと思います。
松元先生の説明通り、どちらの治療方法も、とても高度な治療です。
特にサイナスリフトは、ソケットリフトよりもまたさらに高度な治療です。
しかし、タカタ先生も説明されているように、サイナスリフトのほうが確実とも言われています。
耳鼻科で使う内視鏡による検証では、ソケットリフトの結果、痛くないという臨床症状とはべつに、サイナス内の粘膜の異常が多いとも報告されています。
ソケットリフトは不確実な面と、反面大きな手術を回避できるというメリットとがあります。
非常に手技依存性が高い方法とも言え、器材も各種あります。
うまくいけば時間も手間も費用も腫れも出血も最小限にできます。
もし私が治療を受けるならば、できるだけ自分の骨をかき集めますが、今回のような場合にはおそらくタカタ先生の説明通りとても必要量をまかなうことは大変でしょうから、人工骨を混ぜます。
最近の材料の進歩は著しいため、最新の人工骨ならば自家骨が無くても良いかなとも思います。
人工骨を入れ10年経過した症例多数を観察して問題がないとも報告もあるからです。
しかし、骨はどこの場所でも新陳代謝して、身体に合わせて永久に作り替えられていきますが、人工物は骨にならないため将来何らかの問題になるかもしれません。
Q:
また、タカタ先生はどんな材料を使用しても、病理学的には骨にはならないと書いておられましたが、[フィクスチャーを固定する物質]としては有効と考えてよろしいのでしょうか?
A:
タカタ先生の回答のように、人工物は残ります。
それが足がかりの基礎枠のような構造となって、そこに骨ができて来るため、そういう意味では有効と言えます。
Q:
?上4,5,6番、を8年前に抜歯済みなのですが、3と7(ともに天然歯)との距離が約21ミリなのですが、当初は4番に4.3×13ミリ、5番に5.0×13ミリのフィクスチャー(ノーベルリプレイス)を埋入し上部構造は3本の連結冠予定でした。
CT撮影の後に特に4番の骨の厚みが薄い(言われてみて自分で触ってみると窪んでいる)ため4番に3.5×13ミリ、5番にも3.5ミリ×13ミリ、6番に4.3×13ミリのフィクスチャー(ノーベルリプレイス)に変更しましょうとなりました。
約21ミリの間に?3ミリ?1.5ミリ?1.5ミリ?3ミリ? といった感じになる(??は天然歯???はフィクスチャー、数字はとなりとの距離)ようなのです。
自分で合計してみると 3+3.5+1.5+3.5+1.5+4.3+3=20.3ミリとなりますが、院長先生の話では天然歯とフィクスチャーの距離は最低3ミリ、フィクスチャーとフィクスチャーの距離は最低1.5ミリあけないとが壊死してしまうと伺いました。
素人の私には、この埋入間隔はギリギリじゃないかと不安があるのですが、先生方はどのように思われますか?
A:
松元先生のご指摘通り、勘違いがあったようですが、いずれにしろギリギリの計画です。
精密な手技が必要です。
ただ、間隔が狭いからといって、「骨が壊死してしまう」ことはありません。
大丈夫です。
感染しなければ、吸収されて無くなるだけのことがほとんどです。
その結果歯肉もガクンと下がってしまうこともあります。
歯肉がガクンと下がると歯が長く見えたり、食べ物が挟まりやすくなったりすることもあります。
奥歯の場所ですから見た目はそう気にならないかもしれません。
もし前歯であったら、歯茎が下がるリスクは絶対に避けたいために連続してインプラントを入れるときにはとても慎重な計画を立てます。
またノーベルリプレイスは先細りの形態をしていますから、もし密集するようにたくさんインプラントをするときや、顎の骨が薄い場合には有効なことがあります。
全体の直径が細いインプラントを使う場合は、とりわけお口全体の力学を勘案しなければなりません。
無理がかかれば折れるリスクがあります。
標準の太さでも、計画に問題があれば折れます。
しかし、骨が薄い場合には無理に標準の太さのインプラントを入れるよりも細い方が丈夫になり、適応とも言えます。
骨が薄い場所に骨を造成する場合は、方法を吟味しないと、後で足した骨が全部消えてしまうこともあり、骨の支えを失ったインプラントだけが取り残されます。
したがって、骨を増やす場合は更に高度な治療となり、見通しをしっかり立ててから治療しないと、標準の太さのインプラントのほうが失敗する危険も出てきます。
Q:
私も松元先生のおっしゃる信頼関係がもっとも大切だと感じます。
仕事柄、色々なお医者さんと接しておりますが、院長先生は、人間としても医師としても素晴らしく尊敬できる方です。
A:
じつは、それが何より大切なことです。
細かいことは忘れても良いくらいです。
治療方法や材料の選択は、ある意味で一任する部分も出てきますから、2の次、3の次とも言えます。
このサイトでは一般的なことしか説明できませんから、必ずしも当てはまるかどうかさえ分かりません。
ご担当の先生との相談を大事にして、回答はあまり気にしない方が良いと思います。
折角素晴らしい先生に出会われた幸運を逃さないようにしてください。
相談者からの返信
相談者:
タカハシさん
返信日時:2010-06-19 20:07:54
タイヨウ先生、さがら先生 お忙しい中、ご回答いただきありがとうございました。
院長先生と話し合った結果、サイナスリフト・人工骨のみで進める事が決まりました。
手術は今月中に行う予定です。
これほど早く決断できたのも 先生方のご協力があったお陰です。
図々しいですが、術後に相談事が出てきましたら、また、ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。
院長先生と話し合った結果、サイナスリフト・人工骨のみで進める事が決まりました。
手術は今月中に行う予定です。
これほど早く決断できたのも 先生方のご協力があったお陰です。
図々しいですが、術後に相談事が出てきましたら、また、ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。
タイトル | インプラント。上顎洞底挙上術の骨造成と???の埋入間隔に悩む |
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質問者 | タカハシさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 33歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
インプラント治療法 インプラントその他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。