インプラント時の骨形成に使用する新しく認可が下りた商品は?
相談者:
satiさん (42歳:女性)
投稿日時:2010-09-02 17:10:06
参考:過去のご相談
※インプラント希望。右下6番抜歯後どの程度たてば溶けた骨は再生する?
お忙しいところ、よろしくお願いいたします。
インプラントで骨が足りない時に そこに粒状のもの(挿し絵では骨のくぼみに粒状の小さな粒子のものが入っている様にえがかれていまいた)を入れて骨形成をするというものが、今年2010年になってから認可?がおりたものがあると何かで読んだ様な気がするのですが、名前を忘れてしまいました。
私の読み間違えでなければいいのですが。
もしそういうものがあるのでしたら、その粒状のものの名前を教えていただけないでしょうか?
その記事には骨が少ない人でも、これを使えばインプランも今までよりも可能になるというようなコメントが入っていたものですから・・・
よろしくお願いいたします
※インプラント希望。右下6番抜歯後どの程度たてば溶けた骨は再生する?
お忙しいところ、よろしくお願いいたします。
インプラントで骨が足りない時に そこに粒状のもの(挿し絵では骨のくぼみに粒状の小さな粒子のものが入っている様にえがかれていまいた)を入れて骨形成をするというものが、今年2010年になってから認可?がおりたものがあると何かで読んだ様な気がするのですが、名前を忘れてしまいました。
私の読み間違えでなければいいのですが。
もしそういうものがあるのでしたら、その粒状のものの名前を教えていただけないでしょうか?
その記事には骨が少ない人でも、これを使えばインプランも今までよりも可能になるというようなコメントが入っていたものですから・・・
よろしくお願いいたします
回答1
回答2
尾崎歯科医院(札幌市西区)の尾崎です。
回答日時:2010-09-02 18:33:09
現在、骨補填材と言われるいろいろな材料の研究がされていますが、残念ながら日本では厚生労働省の認可がなかなか降りず、歯科領域で今年になって認可が下りた材料は私が知る限り無いと思います。
現在骨造成に、この材料を使えばどんな所でも夢のように骨が作れるという材料は存在しないと思います。
インプラントを熱心に勉強している先生の多くは、個人輸入で海外から優れた材料を輸入して、患者様の同意の基に使用しているのが現状です。
現在骨造成に、この材料を使えばどんな所でも夢のように骨が作れるという材料は存在しないと思います。
インプラントを熱心に勉強している先生の多くは、個人輸入で海外から優れた材料を輸入して、患者様の同意の基に使用しているのが現状です。
回答3
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2010-09-02 21:09:11
簡単に骨が造れる事をご期待されてのご質問ではないかと思われますが、残念ながら松山先生、尾崎先生がお書きのようにそのような夢物語が叶う物質は世界でも存在しておりません。
メーカーは売らなければいけない宿命がありますので、夢のようなお話を語る事があります。
その類の一つでしょう。
又現実に海外で、骨を作れると言われる蛋白質を注入するものが市販されていますが、材料費だけで40万弱もしていたと思います。
となると、海外ではその手術費用は凡そ250〜400万位掛かると思われます。
骨を再生させて造るのも、歯茎を造成させて造るのも、大変な手間暇が掛かりますし、時間、費用も掛かります。
がっかりさせてしまって、申し訳ないですが、これが現実なのです。
参考⇒「最新の治療」への向き合い方
大野先生の素晴らしい解説を是非参考になさって下さい。
お大事に。
メーカーは売らなければいけない宿命がありますので、夢のようなお話を語る事があります。
その類の一つでしょう。
又現実に海外で、骨を作れると言われる蛋白質を注入するものが市販されていますが、材料費だけで40万弱もしていたと思います。
となると、海外ではその手術費用は凡そ250〜400万位掛かると思われます。
骨を再生させて造るのも、歯茎を造成させて造るのも、大変な手間暇が掛かりますし、時間、費用も掛かります。
がっかりさせてしまって、申し訳ないですが、これが現実なのです。
参考⇒「最新の治療」への向き合い方
大野先生の素晴らしい解説を是非参考になさって下さい。
お大事に。
回答4
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2010-09-03 09:31:02
商品はわかりません。
ただ、骨の再生としては、
●アパタイトのように吸収されないものを入れて、その粒粒の中に骨がちょっとでも出来てくれるのを期待する商品
●カルシウムや人骨など、吸収されて、そこが自分の骨に置換されるのを期待する商品
●サイトかイン(かつてはホルモン)、を利用して、骨の再生を誘導する事を期待する商品
に分かれます。
私の医院では、再生治療後にそこの組織切片を採取しますが、いずれも期待薄です。
残念ですが、近年、再生療法に関しては下火になりつつあるのが現状です。
ただ、骨の再生としては、
●アパタイトのように吸収されないものを入れて、その粒粒の中に骨がちょっとでも出来てくれるのを期待する商品
●カルシウムや人骨など、吸収されて、そこが自分の骨に置換されるのを期待する商品
●サイトかイン(かつてはホルモン)、を利用して、骨の再生を誘導する事を期待する商品
に分かれます。
私の医院では、再生治療後にそこの組織切片を採取しますが、いずれも期待薄です。
残念ですが、近年、再生療法に関しては下火になりつつあるのが現状です。
回答5
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2010-09-03 09:39:07
ご相談ありがとうございます。
考え方は先生方の回答に賛成です。
商品名としては、マスコミにも取り上げられたようですから、たぶん「ネオボーン」という物ではないかと思います。
くり返しになりますが、最新情報も大切とはいえ、治療の成果への期待は物だけにとらわれないようにしましょう。
考え方は先生方の回答に賛成です。
商品名としては、マスコミにも取り上げられたようですから、たぶん「ネオボーン」という物ではないかと思います。
くり返しになりますが、最新情報も大切とはいえ、治療の成果への期待は物だけにとらわれないようにしましょう。
相談者からの返信
相談者:
satiさん
返信日時:2010-09-03 14:17:33
回答6
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-09-03 20:13:53
>自分の骨と人工的なものとの(違いや)、長所、短所
患者側からの見方で極簡単に
自分の骨
長所 gold stanndard いう言い方で理想の材料であるとしています。
短所 手術を別にしなければならない。
量が限られている。
人工材料
長所 量は買うことが出来れば制限がない。
短所 安くなりつつあるが有償であること。
(日本では手に入らない。
骨誘導性蛋白との複合剤は、非常に高価です。
上記回答3。
それ以外はたいしたことはないと言えるでしょう)
自分の骨、β-TCP ともに吸収しますが、欠点とはしていません、承知で使うのです。
患者側からの見方で極簡単に
自分の骨
長所 gold stanndard いう言い方で理想の材料であるとしています。
短所 手術を別にしなければならない。
量が限られている。
人工材料
長所 量は買うことが出来れば制限がない。
短所 安くなりつつあるが有償であること。
(日本では手に入らない。
骨誘導性蛋白との複合剤は、非常に高価です。
上記回答3。
それ以外はたいしたことはないと言えるでしょう)
自分の骨、β-TCP ともに吸収しますが、欠点とはしていません、承知で使うのです。
相談者からの返信
相談者:
satiさん
返信日時:2010-09-06 12:53:11
お忙しい中 お返事ありがとうございました
回答7
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2010-09-06 15:01:46
>今年2010年になってから認可?がおりたものがある
「ArrowBone-α(αTCP)」ですかね?
「ArrowBone-α(αTCP)」ですかね?
相談者からの返信
相談者:
satiさん
返信日時:2010-09-07 11:01:21
タイヨウ先生、お返事ありがとうございます。
αTCP というのは今一般的に使われているものなのですか?
また効果は、今まで使われていたものと大きく違うのでしょうか?
αTCP というのは今一般的に使われているものなのですか?
また効果は、今まで使われていたものと大きく違うのでしょうか?
回答8
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2010-09-07 15:14:16
>αTCP というのは今一般的に使われているものなのですか?
αTCPは、他の骨補填材と比べ、溶解性が高く、今まで一般には使われていませんね。
(今年になって初めて認可が下りた物ですから)
他の生物由来の骨造成剤では無く、完全化学合成で作られているため、狂牛病などのリスクはありません。
僕も治験と言う形で使わせていただいた事がありますが、やはり溶解性が高く、単独での使用では、スペースメイキングと言う意味では、自家骨なりHA製剤なりと混ぜて使う必要がありそうな気がしました。
ただ、これは僕が扱いに慣れていなかったせいかもしれませんね。
(もっとボリュームを多めに填入すれば良かったのかも?と言う意味です)
従って「新しい素材だから全てが上手く行く」とは限らず、「術者の慣れも必要である」と言う事を知っておいてください。
αTCPは、他の骨補填材と比べ、溶解性が高く、今まで一般には使われていませんね。
(今年になって初めて認可が下りた物ですから)
他の生物由来の骨造成剤では無く、完全化学合成で作られているため、狂牛病などのリスクはありません。
僕も治験と言う形で使わせていただいた事がありますが、やはり溶解性が高く、単独での使用では、スペースメイキングと言う意味では、自家骨なりHA製剤なりと混ぜて使う必要がありそうな気がしました。
ただ、これは僕が扱いに慣れていなかったせいかもしれませんね。
(もっとボリュームを多めに填入すれば良かったのかも?と言う意味です)
従って「新しい素材だから全てが上手く行く」とは限らず、「術者の慣れも必要である」と言う事を知っておいてください。
相談者からの返信
相談者:
satiさん
返信日時:2010-09-08 21:00:13
詳しくご説明いただいて心より感謝しています。
本当にありがとうございました。
本当にありがとうございました。
タイトル | インプラント時の骨形成に使用する新しく認可が下りた商品は? |
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質問者 | satiさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 42歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
インプラント治療法 インプラントその他 インプラント関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。