前回の歯科医が抜けなかった親知らずを簡単に抜歯できたことについて
相談者:
ニッシンさん (26歳:女性)
投稿日時:2010-09-18 08:55:29
参考:過去のご相談
※親知らずの抜歯をしたが抜けずに痛い思いだけをして納得がいかない
前回もご相談をさせていいただいた時は、ご丁寧で温かみのあるアドバイスをいただき、誠にありがとうございました。
助言していただいたように、前回抜けなかった親知らずの歯を勇気を振り絞って別の歯医者で抜くことになりました。
約1年前の治療で精神的な苦痛をかなり味わったので、次の歯科に受診する心を決めるまでかなりの時間がかかりましたが、今回診ていただいた先生は、大変患者思いで、心のある歯医者さんでした。
腕もよく、無事に抜歯も成功しました。
ここでお尋ねしたいことは・・・。
○今回の抜歯は、麻酔が効いて5分もかからないうちに抜けました。
(前回の治療の影響で精神的な不安感が強く、麻酔が効きにくくなっているため、通常の5倍の麻酔をされたそうです。
それでも効かなかったため、神経の束に麻酔をし、ようやく抜歯にうつることがせきました。)
●前回の歯科医では、麻酔後、約2時間かけても抜けませんでした。
この原因はどこにあるのでしょうか。
単に、前回の歯科医の腕が悪かったということなのでしょうか。
わかる範囲で教えていただけたら大変助かります。
お忙しい中、恐れ入りますげ、よろしくお願い致します。
※親知らずの抜歯をしたが抜けずに痛い思いだけをして納得がいかない
前回もご相談をさせていいただいた時は、ご丁寧で温かみのあるアドバイスをいただき、誠にありがとうございました。
助言していただいたように、前回抜けなかった親知らずの歯を勇気を振り絞って別の歯医者で抜くことになりました。
約1年前の治療で精神的な苦痛をかなり味わったので、次の歯科に受診する心を決めるまでかなりの時間がかかりましたが、今回診ていただいた先生は、大変患者思いで、心のある歯医者さんでした。
腕もよく、無事に抜歯も成功しました。
ここでお尋ねしたいことは・・・。
○今回の抜歯は、麻酔が効いて5分もかからないうちに抜けました。
(前回の治療の影響で精神的な不安感が強く、麻酔が効きにくくなっているため、通常の5倍の麻酔をされたそうです。
それでも効かなかったため、神経の束に麻酔をし、ようやく抜歯にうつることがせきました。)
●前回の歯科医では、麻酔後、約2時間かけても抜けませんでした。
この原因はどこにあるのでしょうか。
単に、前回の歯科医の腕が悪かったということなのでしょうか。
わかる範囲で教えていただけたら大変助かります。
お忙しい中、恐れ入りますげ、よろしくお願い致します。
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-09-18 09:14:27
>麻酔が効きにくく
体質的に局所麻酔が効きにくい人が希にあります。
抜歯する歯の周囲に炎症があると効きにくいです。
生理中は効きにくい事があります。
心理的要素も大きく作用する事があります。
睡眠不足、疲労も関係する事があります。
以上の混合では、さらに効きにくくなります。
手技については、分かるべくもありません。
体質的に局所麻酔が効きにくい人が希にあります。
抜歯する歯の周囲に炎症があると効きにくいです。
生理中は効きにくい事があります。
心理的要素も大きく作用する事があります。
睡眠不足、疲労も関係する事があります。
以上の混合では、さらに効きにくくなります。
手技については、分かるべくもありません。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2010-09-18 10:54:49
そうですね…。
確かに松山先生の書かれているように、技術的に「上手い」「下手」と言う事は解りませんが、1回目のチャレンジでは抜けなくて、2回目だと意外と簡単に抜けると言う事はあります。
例えば、斜めに生えていて手前の歯に引っかかっている親知らずを抜くような場合、親知らずや骨を削ったり、分割したりして抜歯を試みます。
しかし、これに手間がかかり、2時間経ってしまったとすると、時間切れで諦めざるを得ず、「抜歯出来なかった」と言う事になります。
2回目は削ったり分割したりする手間が省けますので、意外とあっさり抜ける…と言う感じです。
また、麻酔にしても「前回は苦労した」と言うことが問診などで事前に解っていれば、最初から対策を練って一発で効かせるように配慮する事も可能です。
これは、抜歯に限らず、治療において様々な場面で言える事です。
例えば病気の原因が5個考えられるとします。
前医が4つの治療法を試したのに治らなかった。
転院した先で残りの一つを試したら一発で治った。
「前医はヤブ医者で今の先生は名医だ!」と思ってしまうでしょうが、そうではありませんね。
これが「2番目の医者は名医」と言われる所以です。
確かに松山先生の書かれているように、技術的に「上手い」「下手」と言う事は解りませんが、1回目のチャレンジでは抜けなくて、2回目だと意外と簡単に抜けると言う事はあります。
例えば、斜めに生えていて手前の歯に引っかかっている親知らずを抜くような場合、親知らずや骨を削ったり、分割したりして抜歯を試みます。
しかし、これに手間がかかり、2時間経ってしまったとすると、時間切れで諦めざるを得ず、「抜歯出来なかった」と言う事になります。
2回目は削ったり分割したりする手間が省けますので、意外とあっさり抜ける…と言う感じです。
また、麻酔にしても「前回は苦労した」と言うことが問診などで事前に解っていれば、最初から対策を練って一発で効かせるように配慮する事も可能です。
これは、抜歯に限らず、治療において様々な場面で言える事です。
例えば病気の原因が5個考えられるとします。
前医が4つの治療法を試したのに治らなかった。
転院した先で残りの一つを試したら一発で治った。
「前医はヤブ医者で今の先生は名医だ!」と思ってしまうでしょうが、そうではありませんね。
これが「2番目の医者は名医」と言われる所以です。
相談者からの返信
相談者:
ニッシンさん
返信日時:2010-09-20 09:19:45
早速にご返答いただきありがとうございました。
大変参考になりました。
重ねてのお尋ねになりますが、
私の左下の親知らずは、レントゲン写真をみてもまっすぐに生えていました。
2回目に診ていただいた歯科医が、
「どうみても抜きにくい歯には思えない。
どうして抜歯に2時間もかかったのか疑問でね・・・。」
とおっしゃっていました。
素人ですので、まっすぐに生えていると、あっさりと抜けるものだと思ってしまします。
原因はわからないのかも知れませんが、まっすぐに生えている親知らずが抜けない原因として考えられることは何なのでしょうか?
度々お世話になり、大変恐縮ですが、ご返答いただけたら大変助かります。よろしくお願い致します。
大変参考になりました。
重ねてのお尋ねになりますが、
私の左下の親知らずは、レントゲン写真をみてもまっすぐに生えていました。
2回目に診ていただいた歯科医が、
「どうみても抜きにくい歯には思えない。
どうして抜歯に2時間もかかったのか疑問でね・・・。」
とおっしゃっていました。
素人ですので、まっすぐに生えていると、あっさりと抜けるものだと思ってしまします。
原因はわからないのかも知れませんが、まっすぐに生えている親知らずが抜けない原因として考えられることは何なのでしょうか?
度々お世話になり、大変恐縮ですが、ご返答いただけたら大変助かります。よろしくお願い致します。
回答3
回答4
尾崎歯科医院(札幌市西区)の尾崎です。
回答日時:2010-09-20 11:28:42
1回目の抜歯操作で、親知らずと骨との間に炎症によて隙間が出来、2回目の抜歯は楽に抜ける場合がほとんどです。
柴田先生の指摘の通り、X線では水来方向に今が曲がっていたり、膨らんでいる場合も親知らずは多くあり、また麻酔が十分効いてなかったとすると術中にその辺を十分探査する事が出来なかったのでしょう。
2人目の先生がすぐに抜けたのは、1人目の先生のおかげでしょうか。
柴田先生の指摘の通り、X線では水来方向に今が曲がっていたり、膨らんでいる場合も親知らずは多くあり、また麻酔が十分効いてなかったとすると術中にその辺を十分探査する事が出来なかったのでしょう。
2人目の先生がすぐに抜けたのは、1人目の先生のおかげでしょうか。
回答5
田部歯科クリニック(名古屋市昭和区)の田部です。
回答日時:2010-09-21 14:41:57
僕も尾崎先生の回答に賛同ですね。
かなり根が癒着している場合、いくら根を脱臼させても動きません。
ですが、時間がたつと案外簡単に抜けてくるものです。
力をかけたことにより歯根膜の部分が軽い炎症をもち、それにより歯そのものが動くようになります。
それゆえ、2度目の場合は抜歯しやすくなります。
いずれにせよ、抜けて良かったですね。
かなり根が癒着している場合、いくら根を脱臼させても動きません。
ですが、時間がたつと案外簡単に抜けてくるものです。
力をかけたことにより歯根膜の部分が軽い炎症をもち、それにより歯そのものが動くようになります。
それゆえ、2度目の場合は抜歯しやすくなります。
いずれにせよ、抜けて良かったですね。
タイトル | 前回の歯科医が抜けなかった親知らずを簡単に抜歯できたことについて |
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質問者 | ニッシンさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 26歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず) 親知らずの抜歯 歯医者への不満・グチ 麻酔が効かない・効きにくい |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。