インプラント時の静脈への点滴とは? (静脈内鎮静法と静脈麻酔)

相談者: ゆうみさん (42歳:女性)
投稿日時:2010-10-01 09:41:47
参考:過去のご相談
右下5、6、7番抜歯。どのようなインプラント計画がよいか?


こんにちは よろしくお願いいたします

奥歯5.6.7の3本のインプラントなのですが、静脈に点滴をすると楽になりますがどうしますか?ということだったのですが どうしたらいいでしょうか?


1、普通3本のインプラントをする時は局所麻酔でだけですることはないのでしょうか?


2、静脈から点滴をしながらというのは普通、静脈麻酔静脈鎮静法?なのでしょうか?
この2つは違うものなのでしょうか?


3、この場合手術中に痛みがあっても痛いということもできなくなることはないのでしょうか? 


4、静脈麻酔、静脈鎮静法は身体への悪影響はないのでしょうか?
手術中に不安が少なくなったり、するほかにメリットやデメリットは何かあるのでしょうか?


よろしくお願いいたします


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-10-01 09:57:55
ゆうみさん、こんにちは

推測ですが静脈内鎮静を行うということだと思います。
これは、少しボーっとなる薬を使って半分寝たような状態で手術をする方法です。


>1、普通3本のインプラントをする時は局所麻酔でだけですることはないのでしょうか?

私は静脈内鎮静を行わないので局所麻酔のみで行います。
ただ、このあたりは先生によって考え方が違いますのでどれが正しいということはありません。



>2、静脈から点滴をしながらというのは普通、静脈麻酔静脈鎮静法?なのでしょうか?
>この2つは違うものなのでしょうか?

私が理解しているのは静脈麻酔というのは全身麻酔法の一つで、静脈から全身麻酔薬を入れて麻酔をかける方法です。

静脈内鎮静法とは全身麻酔ではなく意識のある状態で眠くなる薬を使って半分寝た状態で手術を行う方法です。



>3、この場合手術中に痛みがあっても痛いということもできなくなることはないのでしょうか? 

静脈内鎮静法の場合は痛いと言うことはできます。



>4、静脈麻酔、除脈鎮静法は身体への悪影響はないのでしょうか?
>手術中に不安が少なくなったり、するほかにメリットやデメリットは 何かあるのでしょうか?

どちらも薬を使いますから薬の副作用というものはゼロではないですね

するメリットとしては手術中半分寝た状態で行いますから、手術を楽に行えるということと、手術のことをほとんど覚えていないことが多いです。

デメリットとしては薬の副作用、それから手術のことを覚えていない(状況がわからない)ということもデメリットとなる可能性もありますね。


ただ、あくまで推測で書いていますので詳しくは担当の先生に確認してください。

参考になれば幸いです。

回答 回答2
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-10-01 09:58:42
>1、普通3本のインプラントをする時は局所麻酔でだけですることはないのでしょうか?

出来るかと言えば出来ると思います。


>2、静脈から点滴をしながらというのは普通、静脈麻酔静脈鎮静法?なのでしょうか?
>この2つは違うものなのでしょうか?

どちらかは主治医にお確かめください(多分鎮静だと思いますが)
麻酔と鎮静の差で一番の違いは意識が有るかないかです。



>3、この場合手術中に痛みがあっても痛いということもできなくなることはないのでしょうか? 

鎮静なら意識が有りますので(朦朧とはしていると思いますが)意思を伝える事は出来ます。



>4、静脈麻酔、静脈鎮静法は身体への悪影響はないのでしょうか?
>手術中に不安が少なくなったり、するほかにメリットやデメリットは 何かあるのでしょうか?

多分鎮静だと思うのでそれについてコメントします、意識がもうろうとして術中の不快な事を覚えていないと言うのが一番のメリットでしょうか。

デメリットはやはり色々な薬剤を使うので副作用(重篤な物は少ないです)アレルギーなどは無いとは言えません。



御参考になったでしょうか。


畑田先生と被りました。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-10-01 10:58:01
ご相談ありがとうございます。

お二人の先生のご回答と同じく、鎮静法だと思いますからその説明を致します。



>1、普通3本のインプラントをする時は局所麻酔でだけですることはないのでしょうか?


ふつうは局所麻酔でだけでできます。
鎮静法とは気持の問題を解決する方法です。

怖い、とか不安とか、緊張するとか、またそれによって血圧や呼吸が乱れ脳が酸素不足になったり、全身に悪影響を与えるとかの予防になります。


抜歯も無事にこなしてこられたと思いますから、平気であればする必要はありません。




>2、静脈から点滴をしながらというのは普通、静脈麻酔静脈鎮静法?なのでしょうか?
>この2つは違うものなのでしょうか?


ほとんど同じです。



>3、この場合手術中に痛みがあっても痛いということもできなくなることはないのでしょうか? 


全身麻酔まで深くしませんから、会話は自由にできますし、立ち上がってスタコラサッサと逃げ出すこともできます。




>4、静脈麻酔、静脈鎮静法は身体への悪影響はないのでしょうか?
>手術中に不安が少なくなったり、するほかにメリットやデメリットは 何かあるのでしょうか?


お二人の先生のご回答どおり、一時的な健忘が出ます。
つまり治療中は意識があり、会話も状況も理解できますが、眠り際の様な意識ですから、ややもうろうとしています。

その日は大事な決断事は避けましょう。
また帰りに眠くなったら、必ず無理をせずに座って少し休んで、頭がハッキリしたらまた歩き出してください。

話では忘れてしまうから、きっと注意書きを頂けると思います。


また治療後は治療中の嫌なことは全く忘れてしまいます。
これがメリットとも言えます、
最近はこの方法を希望される方が増えていますが、特に不安がある方は、とても快適だった!と、好評です。


デメリットは、全身麻酔と同じ導入剤を使いますから、目が覚めなくなってはいけません、慎重な管理が必要です。

またふつうは安全ですが、ごくごく稀に危険なことも報告がありますから、治療する医師とは別の麻酔の専門医にかかりっきりで全身の管理をしていただくと安心です。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-10-01 20:15:12
ゆうみさま、

畑田先生、細身先生、さがら先生でほとんど述べられていますが、少し追加いたします。


>1、普通3本のインプラントをする時は局所麻酔でだけですることはないのでしょうか?

通常の親知らずの抜歯などが経験ある方などでは、十分可能だと思います。
またほとんどのインプラント手術は、局所麻酔だけで行われていると思います。


>2、静脈から点滴をしながらというのは普通、静脈麻酔静脈鎮静法?なのでしょうか?
>この2つは違うものなのでしょうか?

厳密にはちがいますが、その境界はあまりはっきり区別しにくいです。


静脈内鎮静法では、少量の鎮静薬を用いることにより、手術の最初の頃の緊張感をほぐして、不安や恐怖感を和らげることができます。
手術開始前の局所麻酔などは、注射をされたことさえ覚えていない方が大半です。


静脈麻酔では、意識はなくしてしまいます。
呼吸は残りますが、呼吸低下状態がおこることはあります。
よって鎮静法レベルの方が安心ともいえます。


ただ鎮静法に、静脈麻酔法のような過度な期待をしてしまうと、そうでない場合も起こりえますので、通常より楽に受けられるものという程度の認識の方が、快適度はより感じられると思います。



>3、この場合手術中に痛みがあっても痛いということもできなくなることはないのでしょうか? 

鎮静法では術中に痛みを訴えることも可能です。
当然その場合は局所麻酔薬を追加することになります。

静脈麻酔中でも痛みがあれば、「痛い」ということは可能ですし、受けられた方は実際にそうされます。

その後に局所麻酔を行ってまた手術を再開しますが、術後痛かったという記憶はまずありません。
せいぜい、少し痛みを感じた気がするが、普通に比べるとはるかに楽だったという感覚だと思います。

痛みをずっと我慢しながら手術を耐えるということはまずありません。
(麻酔科医の経験や力量にもよりますが)



>4、静脈麻酔、静脈鎮静法は身体への悪影響はないのでしょうか?
>手術中に不安が少なくなったり、するほかにメリットやデメリットは 何かあるのでしょうか?

何種類かの薬物(麻薬などの場合もあります)を使いますので、呼吸や循環に影響を及ぼす場合もあります。

もちろんそれらは充分起こりうることだと事前に対応を準備して行いますから、それらが起こったとしても的確な対処がなされますから安心して受けてもらったらいいと思います。


デメリットとしては、術者(歯科医師です)が手術がやりにくいことです。

特に静脈麻酔法では、(口を開けてもらったり、横を向いてもらったり、座位(起き上がる状態)になったり、場合によってはレントゲン室への移動など、患者さんご自身の協力がほとんど得られませんので手術に不利なことはいくつかあります。

また鎮静や麻酔に対する個人差も様々ですので、当初の思っていたイメージとは違いを感じることもあります。



今回のように奥歯の3本程度ではそれほど時間はかかりませんが、もっと多数の埋入手術や上顎洞をさわる場合では、まれに時間が超過しすぎて尿意が高まり、結局辛かったという状況になることもあります。
全身麻酔では導尿といって、膀胱に管をいれて、尿が自然に排出されるようにしますが鎮静法や静脈麻酔法では通常行いません)


麻酔科医としては、全身麻酔のほうが管理はしやすいですが、鎮静法・静脈麻酔法の出来不出来は、麻酔科医の経験などで差が出ることが多いです。


しかし、ほとんどの方は快適と感じると思ってもらっていいと思います。

またインプラント手術は思っていたよりも、意外に楽であることも考慮してもらって判断されたらいいと思います。




タイトル インプラント時の静脈への点滴とは? (静脈内鎮静法と静脈麻酔)
質問者 ゆうみさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
麻酔その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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