歯石を掃除したあとの歯茎に隙間
相談者:
riisaさん (33歳:男性)
投稿日時:2010-09-30 23:30:47
裏側の歯茎を触ると腐敗臭がしていましたので歯科医院に行ったところ、その部分の溝が深いとのことで麻酔をしてカリカリ引っかく道具で掃除をしてもらいました。
掃除してもらったところは歯と歯の間の部分で通常は歯茎が山のように盛っているところなのですが、掃除をしてもらったら平らになって隙間ができてしまいました。
元の状態には戻らないそうなのですが、掃除するとこうなってしまうもので問題はないのでしょうか。
回答いただけると助かります。
よろしくお願いします。
なお、歯茎の臭いに関しては以前質問させていただきました。
・セラミッククラウンを仮装着中、歯肉を押すと腐敗臭がする
掃除してもらったところは歯と歯の間の部分で通常は歯茎が山のように盛っているところなのですが、掃除をしてもらったら平らになって隙間ができてしまいました。
元の状態には戻らないそうなのですが、掃除するとこうなってしまうもので問題はないのでしょうか。
回答いただけると助かります。
よろしくお願いします。
なお、歯茎の臭いに関しては以前質問させていただきました。
・セラミッククラウンを仮装着中、歯肉を押すと腐敗臭がする
回答1
回答日時:2010-10-01 00:19:48
こんばんは。
歯周ポケットの中の歯の根面に縁下歯石がついていて、その周りに付着していた細菌が原因で歯肉に強い炎症が起きていた様ですね。
(一言で言うと歯周炎です)
参考⇒ 歯周病(歯槽膿漏)TOP
その結果、歯肉は赤く腫れて、出血したり膿(←腐敗臭の原因)が出たり、また、歯肉の裏側で歯を支えている骨が溶けてしまって、山なりだった骨が平らになっていたのだと思われます。
つまり、歯周炎と言う病気は、見えるところでは歯茎が赤くなったり腫れたりしてくるのですが、見えないところで骨が少しずつ溶けていきます。
この様に病的に骨が溶けていく場合には、歯と歯の間の本来はとがっている、山なりになっている骨が真っ先にやられてしまいます。
この状態から縁下歯石を取り除き、細菌数を減らしてあげると歯肉の炎症は治まるので歯肉は引き締まるのですが、一度溶けてしまった骨は元には戻ってきてくれません。
ですので、今は炎症が一時的に軽くなって、引き締まったのですが、中の骨の形態に合わせてフラットな歯肉になっている状態だと思います。
(厳密には他の可能性もあるので、しばらくするとある程度今よりは良くなる可能性も十分あります)
>元の状態には戻らないそうなのですが、掃除するとこうなってしまうもので問題はないのでしょうか。
掃除が問題なのではなくて、溶けてしまうと元には戻らない、貴重な骨をすでに溶かしてしまっていたことが、問題です。
掃除をしなければ、更に骨が溶けていき、重度の歯周炎になっていくだけですので、こうなってしまっていた以上はどうしようもありません。
この回答の文頭に話を戻して、まるで縁下歯石が悪者の様に書きましたが、縁下歯石の元はプラークですし、プラークの量が多いのはriisaさん自身のブラッシングの仕方や回数、食習慣の問題と言っても良いです。
・歯科医院の治療の仕方が悪い?
・歯石が悪い?
みたいに考えてしまうと、これから先の50年で5本以上の歯を重度の歯周炎で抜歯していくことになり、同じぐらいの本数をむし歯で抜歯します。
・歯周炎で溶けた骨は元には戻らない
・歯周炎の原因はプラークである
この2点だけでも、よく知っておかれて下さいね。
歯肉の退縮に関しては実際に拝見してみないと分かりませんが、多少改善するかも知れませんし、逆にまた炎症が再発してくるかも知れません。
とにかく今よりも歯周炎を進行させない様に、よく頑張って下さいね。
お大事にどうぞ。
歯周ポケットの中の歯の根面に縁下歯石がついていて、その周りに付着していた細菌が原因で歯肉に強い炎症が起きていた様ですね。
(一言で言うと歯周炎です)
参考⇒ 歯周病(歯槽膿漏)TOP
その結果、歯肉は赤く腫れて、出血したり膿(←腐敗臭の原因)が出たり、また、歯肉の裏側で歯を支えている骨が溶けてしまって、山なりだった骨が平らになっていたのだと思われます。
つまり、歯周炎と言う病気は、見えるところでは歯茎が赤くなったり腫れたりしてくるのですが、見えないところで骨が少しずつ溶けていきます。
この様に病的に骨が溶けていく場合には、歯と歯の間の本来はとがっている、山なりになっている骨が真っ先にやられてしまいます。
この状態から縁下歯石を取り除き、細菌数を減らしてあげると歯肉の炎症は治まるので歯肉は引き締まるのですが、一度溶けてしまった骨は元には戻ってきてくれません。
ですので、今は炎症が一時的に軽くなって、引き締まったのですが、中の骨の形態に合わせてフラットな歯肉になっている状態だと思います。
(厳密には他の可能性もあるので、しばらくするとある程度今よりは良くなる可能性も十分あります)
>元の状態には戻らないそうなのですが、掃除するとこうなってしまうもので問題はないのでしょうか。
掃除が問題なのではなくて、溶けてしまうと元には戻らない、貴重な骨をすでに溶かしてしまっていたことが、問題です。
掃除をしなければ、更に骨が溶けていき、重度の歯周炎になっていくだけですので、こうなってしまっていた以上はどうしようもありません。
この回答の文頭に話を戻して、まるで縁下歯石が悪者の様に書きましたが、縁下歯石の元はプラークですし、プラークの量が多いのはriisaさん自身のブラッシングの仕方や回数、食習慣の問題と言っても良いです。
・歯科医院の治療の仕方が悪い?
・歯石が悪い?
みたいに考えてしまうと、これから先の50年で5本以上の歯を重度の歯周炎で抜歯していくことになり、同じぐらいの本数をむし歯で抜歯します。
・歯周炎で溶けた骨は元には戻らない
・歯周炎の原因はプラークである
この2点だけでも、よく知っておかれて下さいね。
歯肉の退縮に関しては実際に拝見してみないと分かりませんが、多少改善するかも知れませんし、逆にまた炎症が再発してくるかも知れません。
とにかく今よりも歯周炎を進行させない様に、よく頑張って下さいね。
お大事にどうぞ。
回答2
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2010-10-01 08:25:14
ご相談ありがとうございます。
歯石を取った後の歯茎が気になるようですが、渡辺先生が心配して歯周病の説明を詳しくしていただけましたが、私も同感で、今のお話から我々は歯周病本来の状態のほうがもっと心配です。
歯周病とは痛くないまま進行していき歯が抜けてしまう病気です。
歯茎が平らになっただけでなく、病気が悪化すればもっと下がることもあり、それから治療するとさらに下がって、シャレコーベの口元みたいに歯茎が落ちてしまうことさえあります。
それでも抜けるよりは良いとも言えます。
ニオイで気がついたことはとても良いことです。
しかし、ご自分の感覚でニオイが取れたからといって、歯周病が治ったことにはならない点にもご注意が必要です。
また歯科の治療とは、決して元どおりにはなりません。
もし歯周病が悪化していたとすれば、治療の結果がそうなってしまうことは避けられないことがあり、決して間違った結果とは言えないと思います。
正直に申しまして、今のお若い年齢で歯石を取ったくらいなのに、歯茎が平らになったという原因が歯周病だとすると、それは決して軽いとは言えません。
つまり歯茎が平らになったことも納得できないご様子ですが、それで歯が残ればとてもラッキーという気持ちになれるかもしれません。
それを思えば、病気と健康と、正しい知識を増やして、快適な気持ちで毎日を送れるように、今から歯周病治療や予防治療に取り組まれることをお勧めいたします。
歯石を取った後の歯茎が気になるようですが、渡辺先生が心配して歯周病の説明を詳しくしていただけましたが、私も同感で、今のお話から我々は歯周病本来の状態のほうがもっと心配です。
歯周病とは痛くないまま進行していき歯が抜けてしまう病気です。
歯茎が平らになっただけでなく、病気が悪化すればもっと下がることもあり、それから治療するとさらに下がって、シャレコーベの口元みたいに歯茎が落ちてしまうことさえあります。
それでも抜けるよりは良いとも言えます。
ニオイで気がついたことはとても良いことです。
しかし、ご自分の感覚でニオイが取れたからといって、歯周病が治ったことにはならない点にもご注意が必要です。
また歯科の治療とは、決して元どおりにはなりません。
もし歯周病が悪化していたとすれば、治療の結果がそうなってしまうことは避けられないことがあり、決して間違った結果とは言えないと思います。
正直に申しまして、今のお若い年齢で歯石を取ったくらいなのに、歯茎が平らになったという原因が歯周病だとすると、それは決して軽いとは言えません。
つまり歯茎が平らになったことも納得できないご様子ですが、それで歯が残ればとてもラッキーという気持ちになれるかもしれません。
それを思えば、病気と健康と、正しい知識を増やして、快適な気持ちで毎日を送れるように、今から歯周病治療や予防治療に取り組まれることをお勧めいたします。
相談者からの返信
相談者:
riisaさん
返信日時:2010-10-01 20:39:35
タイトル | 歯石を掃除したあとの歯茎に隙間 |
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質問者 | riisaさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 33歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯茎が下がった(歯肉退縮) スケーリング(歯石取り) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。