特大歯根嚢胞の治療について
相談者:
たあやんさん (28歳:男性)
投稿日時:2010-10-14 22:13:18
こんにちは。
今日は歯根嚢胞の件で相談させていただきました。
先日虫歯治療の際に歯医者でレントゲンを撮ったところ、左上の埋伏犬歯を起点として影のようなものが映り、嚢胞の疑いアリということで改めて大学病院で診てもらいました。
そしたらなんと嚢胞が一番長いところで5cmにも達しており、先生には前代未門の大きさであると言われました。
その嚢胞はCT画像で見ると副鼻腔や他の健康な前歯の根っこまで圧迫していました。
摘出すれば腰の骨で相当埋め合わせを行う必要があり、それと同時に他の健康な歯が何本かダメになる可能性があるとのことでした。
もう既に埋伏していた犬歯は抜歯してもらいましたが、前歯の何本かが部分入れ歯になるかもしれないと聞き、相当参っています。
嚢胞摘出手術の覚悟はできていますが、他の歯を巻き込まないで済む方法はないでしょうか?
こんな現状を叩きつけられ正直どうして良いかわかりません。
諸先生方のアドバイスをお願いいたします。
今日は歯根嚢胞の件で相談させていただきました。
先日虫歯治療の際に歯医者でレントゲンを撮ったところ、左上の埋伏犬歯を起点として影のようなものが映り、嚢胞の疑いアリということで改めて大学病院で診てもらいました。
そしたらなんと嚢胞が一番長いところで5cmにも達しており、先生には前代未門の大きさであると言われました。
その嚢胞はCT画像で見ると副鼻腔や他の健康な前歯の根っこまで圧迫していました。
摘出すれば腰の骨で相当埋め合わせを行う必要があり、それと同時に他の健康な歯が何本かダメになる可能性があるとのことでした。
もう既に埋伏していた犬歯は抜歯してもらいましたが、前歯の何本かが部分入れ歯になるかもしれないと聞き、相当参っています。
嚢胞摘出手術の覚悟はできていますが、他の歯を巻き込まないで済む方法はないでしょうか?
こんな現状を叩きつけられ正直どうして良いかわかりません。
諸先生方のアドバイスをお願いいたします。
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-10-14 22:21:43
回答2
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2010-10-15 09:44:38
たあやんさん、こんにちは
>もう既に埋伏していた犬歯は抜歯してもらいましたが、
もう犬歯は抜歯したということですが、のう胞の病理組織(生検)はとられたのでしょうか?
それだけ大きいとなると病理をとっておきたいところです。
のう胞といってもいろいろな種類がありますので、それによってそのほかの歯の抜歯が必要になるか否かなど治療方針が変わってくる場合もあると思います。
>もう既に埋伏していた犬歯は抜歯してもらいましたが、
もう犬歯は抜歯したということですが、のう胞の病理組織(生検)はとられたのでしょうか?
それだけ大きいとなると病理をとっておきたいところです。
のう胞といってもいろいろな種類がありますので、それによってそのほかの歯の抜歯が必要になるか否かなど治療方針が変わってくる場合もあると思います。
相談者からの返信
相談者:
たあやんさん
返信日時:2010-10-16 17:40:20
回答3
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-10-17 15:35:41
>開窓療法を行うには最低でも1本歯を抜く必要がある。
全然そのような事はありません。
全然そのような事はありません。
回答4
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-10-17 22:16:20
>?開窓療法を行うには最低でも1本歯を抜く必要がある。
松山先生が仰ってるように、そんな事は有りません。
>?病巣が鼻腔底や前歯を圧迫するまで肥大化しており、前歯に影響が出る可能性が大きい。
嚢胞に根尖が近接している場合手術で歯が失活する場合は有ります。
>?歯を全く抜かない治療方法は鼻から洗浄を行い、嚢胞を取り除いた後、上顎洞と一体化させるという方法がある。
上顎洞の方向に開窓しようとする考え、あるいは嚢胞摘出と上顎洞の根治術を行う事だと思いますが、前者は理論的には可能だと思いますが実際臨床では難しいと思います。
この方法だと開窓部が閉鎖しても視認できないので(ファイバースコープだと見えるでしょうが)再発の危険が高いと思います。
決して一般的な方法では無いと思います。
嚢胞摘出+上顎洞根治術はたまに大きな嚢胞の時に行う事が有ります。
ごく一般的な嚢胞の摘出術が出来ない理由が有るのでしょうか?
もし大きさの問題で摘出術が不可能な場合は口腔内に開窓するのが一般的だと思います。
どちらの場合も歯を抜く事無しに出来るはずです。
(稀に骨の欠損が大きくて保存できない場合も有るかもしれませんが)
主治医に一般的な摘出術が出来ない理由を聞いてみては如何でしょうか?
追伸ですが個人的に上顎の嚢胞で腸骨の移植を行った経験が有りません。
(あまり聞いた事も有りません)
下顎なら可能性は有ると思いますが。
松山先生が仰ってるように、そんな事は有りません。
>?病巣が鼻腔底や前歯を圧迫するまで肥大化しており、前歯に影響が出る可能性が大きい。
嚢胞に根尖が近接している場合手術で歯が失活する場合は有ります。
>?歯を全く抜かない治療方法は鼻から洗浄を行い、嚢胞を取り除いた後、上顎洞と一体化させるという方法がある。
上顎洞の方向に開窓しようとする考え、あるいは嚢胞摘出と上顎洞の根治術を行う事だと思いますが、前者は理論的には可能だと思いますが実際臨床では難しいと思います。
この方法だと開窓部が閉鎖しても視認できないので(ファイバースコープだと見えるでしょうが)再発の危険が高いと思います。
決して一般的な方法では無いと思います。
嚢胞摘出+上顎洞根治術はたまに大きな嚢胞の時に行う事が有ります。
ごく一般的な嚢胞の摘出術が出来ない理由が有るのでしょうか?
もし大きさの問題で摘出術が不可能な場合は口腔内に開窓するのが一般的だと思います。
どちらの場合も歯を抜く事無しに出来るはずです。
(稀に骨の欠損が大きくて保存できない場合も有るかもしれませんが)
主治医に一般的な摘出術が出来ない理由を聞いてみては如何でしょうか?
追伸ですが個人的に上顎の嚢胞で腸骨の移植を行った経験が有りません。
(あまり聞いた事も有りません)
下顎なら可能性は有ると思いますが。
回答5
回答日時:2010-10-17 22:27:11
こんばんは。
自分も専門外ではあるのですが、回答された先生方と同じ疑問を持ちます。
これ以上ネットで直接担当する訳でもない先生方とやりとりしていても活路は開けそうにありませんし、私は一度他の口腔外科医にセカンドオピニオンを求められた方がいい様な気がしますよ。
もちろんその前に、現在の担当医に更に相談されるのも良いかと思います。
なんとかおおごとにならずと済むといいですね。
お大事にどうぞ。
自分も専門外ではあるのですが、回答された先生方と同じ疑問を持ちます。
これ以上ネットで直接担当する訳でもない先生方とやりとりしていても活路は開けそうにありませんし、私は一度他の口腔外科医にセカンドオピニオンを求められた方がいい様な気がしますよ。
もちろんその前に、現在の担当医に更に相談されるのも良いかと思います。
なんとかおおごとにならずと済むといいですね。
お大事にどうぞ。
回答6
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2010-10-18 09:34:39
詳しい状況がわからないので一般論で回答させていただきます。
病理の結果が出ていないということですが、もし歯原性角化のう胞であった場合は歯根嚢胞とは治療方針が変わってきます。
理由としては歯原性角化のう胞の場合、のう胞壁の周囲に小さなのう胞(嬢のう胞)が残存することがあり、これが再発の原因となることがあります。
そのためしっかりとのう胞を摘出し、その周囲の骨を一層削る必要があると思います。
きっちりと摘出するためには抜歯もやむを得ないのかもしれません。
しかし、病理が「歯根のう胞」だった場合は開窓でも可能かとは思いますが開窓部の歯肉の凹みは審美的に好ましくないかもしれません。
いずれにせよ、今一度担当医と話合うことが解決の近道だと思います。
病理の結果が出ていないということですが、もし歯原性角化のう胞であった場合は歯根嚢胞とは治療方針が変わってきます。
理由としては歯原性角化のう胞の場合、のう胞壁の周囲に小さなのう胞(嬢のう胞)が残存することがあり、これが再発の原因となることがあります。
そのためしっかりとのう胞を摘出し、その周囲の骨を一層削る必要があると思います。
きっちりと摘出するためには抜歯もやむを得ないのかもしれません。
しかし、病理が「歯根のう胞」だった場合は開窓でも可能かとは思いますが開窓部の歯肉の凹みは審美的に好ましくないかもしれません。
いずれにせよ、今一度担当医と話合うことが解決の近道だと思います。
相談者からの返信
相談者:
たあやんさん
返信日時:2010-10-18 13:07:42
松山先生、畑田先生、細見先生、渡辺先生
ご丁寧な解説有難う御座いました。
それと生検も終わっていないのに質問事項を投稿して申し訳ありませんでした。
診断が、
「あ〜もうこれは病巣が根の方まで行ってて4本くらい駄目になるかもね〜」
と、半ば諦めムードの診療だったためパニックになっていました。
ただ、最後まで健康な歯を抜くことはしたくないため、渡辺先生がおしゃっていたようにセカンドオピニオンを求めるようにして、ベストな診療方法を探そうと思います。
また、機会があればよろしくお願いいたします。
ご丁寧な解説有難う御座いました。
それと生検も終わっていないのに質問事項を投稿して申し訳ありませんでした。
診断が、
「あ〜もうこれは病巣が根の方まで行ってて4本くらい駄目になるかもね〜」
と、半ば諦めムードの診療だったためパニックになっていました。
ただ、最後まで健康な歯を抜くことはしたくないため、渡辺先生がおしゃっていたようにセカンドオピニオンを求めるようにして、ベストな診療方法を探そうと思います。
また、機会があればよろしくお願いいたします。
タイトル | 特大歯根嚢胞の治療について |
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質問者 | たあやんさん |
地域 | 千葉 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員(事務系) |
カテゴリ |
口腔外科関連 根の病気・異常その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。