クラウンと歯茎の間に隙間があるのは正常ですか?

相談者: エボやんさん (46歳:男性)
投稿日時:2010-06-02 23:05:05
はじめまして。

この度、左下8番にクラウンを被せました。
被せた当日の夕方に、ふと舌先でクラウンと歯茎をなぞると隙間があるのが分かりました(感覚では1ミリくらい)。

クラウンと歯茎はキチンと密着しているのが正常な状態と思いますが、どうでしょうか?

この浮いた様な状態が治療不具合であるならば、2年保証を適用できるのかも知りたいです。

それと、この歯には対合歯が無く、歯科医師が言うには対合歯の無い歯は伸びてくるとの事です。                

いくら対合歯が無いとはいえ、歯が伸びてくる事が本当にあるのものでしょうか?

お忙しいとは思いますが、以上2項目についての御解答よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-06-02 23:41:59
こんばんは。

「隙間」「浮いている」というよりも、かぶせた金属と歯の境界部(マージン」に多少段差があるのかもしれませんね。

この種の「段差」はもちろんゼロであることが望ましいのですが、多少舌で感じるという状態は、特に保険診療ではありうるかも知れません。

しっかりお手入れ出来れば問題は余り生じない場合が多いとは思いますが、実際に拝見しないと確定的なことは申し上げられません。

歯が伸びる(挺出する)ことは、対合歯が無ければあり得ます。

程度には個人差がありますが。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-06-03 06:29:04
エボやんさまおはようございます。

対合歯の無い8番を治療して冠を被せたわけですね、お口の中を拝見したわけではないので断定は致しかねますが、私ならおそらく抜歯したと思います。

何か保存する必要性があったのでしょうか、もちろん冠と歯の間に舌でわかるギャップが有るのはいい状態ではありません。

参考になさってください。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-06-03 09:06:55
まず、そのクラウン保険自費か?です。
保険のクラウンの場合、マージンが不適合であっても作り直しの基準にはなりえないです。


ただ、自費の場合、マージンが不適合なのなら、作り直してもらえるかもしれません。
しかし、その医院の技術の限界ならムリです。

また、マージンが不適合なのではなく、マージンの設定位置が歯茎よりも上に設定されているとマージン部は露出します。
その場合はやり直さないかもしれません。

マージンは歯茎よりも0.5mm〜1mm程度上に設定する歯科医師もいれば、歯茎の中に隠す歯科医師もいます。
このあたりは、診療スタイルによります。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-06-03 10:24:36
はじめまして。

8番のクラウンですよね。

8番だと、高い適合精度を求めるのは難しいかな・・と思います。
タカタ先生のおっしゃる様に自費ならともかく、という感じですが、基本的には器具の届きにくい難しい部位ですからね。

私の場合は対合歯もなくて歯ブラシも届いてない様な8番に、無理してクラウンを入れる様なことはせずに、抜歯をお勧めしたかと思います。

程度にもよりますし、一度担当医と相談した方が良いとは思いますが、わずかなことなら現状のまま使えるだけ使って、問題が起きれば抜歯と考えるのが妥当なのではないでしょうか?

とりあえず歯ブラシを頑張ってしっかりと当てて下さいね。

お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-06-04 02:24:44
各先生様。
お忙しいなか丁重な御回答ありがとうございます。

食い下がるようで申し訳ありませんが、御回答に対して質問させていただきます。
以下、箇条書きにて。


? 自費保険治療の違いについてですが、基本的に高価な材質か否かと特別に高度な処置を実施するか、普通処置かの違いだと認識していますが違いますでしょうか?
(普通がどの程度かが難しいですが)


? クラウンを被せた歯は抜髄してあります。

いわゆるミイラ状態であり、虫歯になる可能性大の無防備な状態です。
クラウンを被せる意味は、金属で完全に歯を覆った状態で歯を守る為だと思います。

よって、隙間が1ミリ位もある様ではクラウン効果も半減でしょう。

この処置では、隙間が無い状態にするのが保険範囲内ではないでしょうか?

丁寧な歯磨きで隙間の露出部分をカバーするのは、本末転倒だと思いますが?


? 抜歯しなかった理由ですが、レントゲン確認で7番の歯にトラブルが有りそうとの事で、将来的に7番抜歯の可能性があります。
よって、8番は6番とのブリッジ用の歯として残しておく必要がありました。


再度の御回答よろしくお願いします。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-06-04 05:32:04
おはようございます。

>?

私のところでは、自費診療の場合丁寧に時間をかけて保険のルールに縛られることなく治療して、技工所も技術の優れた所を選んで発注します。

>?

仰るように本末転倒だと思います、保険診療の範囲内ではありますが、歯科医の技術については様々です、出来ないのであれば要求しても仕方が無いように思います。

>?

残された意味については理解できました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-06-09 01:22:31
山田先生様

返信が大変遅くなり申し訳ございません。

先ず、?についてです。
特に山田先生に対してではありませんが、ここの掲示板を見ていると、よく保険だからその程度的な文面を拝見しますが、保険治療とは言え患者に対して7割引き治療ではなく、患者の支払いが3割と言うだけの事で、先生方には10割入ってますよね。

今回の場合、自費治療では高価な材質の物を使用する=利益が多いので時間を掛けてキッチリとクラウンを被せるとの意味ですか?

すみません、保険のルールが分かりませんので。


?についてです。
ここが一番のポイントだと思います。

先生の技術は様々との事ですが、確かにいくら先生とはいえ神様ではないのですから、技術力の差をゼロにするのは不可能かもしれません。
しかし、患者も人間です。
車や電化製品の修理とは訳が違います。

何が言いたいのかと思われるでしょう。

山田先生が言われるように、担当医師に要求しても仕方ないのなら、別の先生にやり直してもらう必要があります。

担当医師に今回の治療費(もちろんクラウンの型取りと被せ費用のみ)の返却を、求める事が出来るでしょうか?

相手が物ではなく人間であるからこそ、その辺はシビアであるべきだと思いますが、どうでしょうか?
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-06-09 06:09:43
おはようございます。

>?についてです。

これについては難しいところです、保険診療では価格が国によって決められています。

ところが歯科医院の経営状態は様々です、借金が多くて金利の支払いが多いところもあればそうでないところもあります。

また地価の高いところもあれば安いところもあります、コストも様々です。

楽して儲けようと考えている歯科医もあれば、一生懸命患者さんのためを考えてがんばっている方もいらっしゃいます。

器用な人も不器用な人もいます。

それこそ様々な歯科医がいるでしょう、それを日本中一律に価格を決めているのが現在の保険制度ということになります。

いい悪いは別として様々な矛盾を抱えています、そのなかで少しでもいい歯科医療が実現できるように考えてこのサイトを運営されているのだと思います。

世の中は全て妥協の産物です、どこで妥協するかはそれぞれの方が決めなくてはなりません。

歯科医療に関して言えばそのひとつの指針になればと考えていらっしゃるのではないでしょうか。

誤解されることを覚悟で申しますと結局の所医療といえども最後は経済問題に行き着くでしょう。


>?についてです。

これについては人には能力の差は厳然としてあります、例えば私に100m10秒で走れといわれても出来るわけはありません。

極端な話ですが当たり前です、歯科医の行っている治療においても然りです、結局の所患者さんはしたたかに歯科医を値踏みするしかないと思います。

値踏みに値しないと思えば、サッサとあきらめて親切で腕のいい新たなDrを捜されたほうがいいように思っています。

したたかな患者さんになることも場合によっては必要でしょう。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-06-09 12:01:00
んんん…。


>?についてです。

確かにエボやんさんの書かれているように、「保険治療とは言え〜先生方には10割入ってますよね。」その通りなのですが、保険の金額設定自体が法外に安いのですよ。


先日、タイ在住の方から「どのクラウンを入れたら良いか」と言う相談がありました。

〔写真あり〕英語で言われたクラウンの種類の和訳と選択について (タイ)

現物を見ていないので何とも言えませんが、日本の保険と同等(日本のモノより金の含有量が少ない)と思われるクラウンがタイでは35000円。
日本の保険では約7000円。
削り代、型取り代を入れても1万円くらいでしょう(患者さん負担はその3割)。

タイの物価が解りませんから何とも言えませんが、少なくともタイで入れるクラウンの1/3以下の金額と思っていただけると良いと思います。

これが「法外に安い」と僕が言う根拠です。


自費だと利益率が高い」のではなく、「保険だと(数をこなさなければ)経営が成り立たない」のです。

手を抜きたくて手を抜いている歯科医はいない(少ない)と思います。

しかし、1時間に4人くらいの患者さんを診なければ採算が取れない金額設定なので、必然的に一人の患者さんにかける時間は短くなります。

保険診療では、その短い時間で一定水準以上の結果を出さなければなりませんから、それが「歯科医の技量の差」として出てくるのだと思います。


自費治療では高価な材質の物を使用する=利益が多いので時間を掛けてキッチリとクラウンを被せるとの意味ですか?

なので、我々の発想だと逆なんですよ。
「時間をかけてキッチリした治療をしたい」から自費で行うのです。




>?についてです。

>担当医師に今回の治療費(もちろんクラウンの型取りと被せ費用のみ)の返却を求める事が出来るでしょうか?

保険診療の場合は難しい(ありえない)でしょうね。


>車や電化製品の修理とは訳が違います。

と書かれておりますが、まさにその通りで、電化製品や車、建物などに関しては「請負契約」と言う扱いになります。

医療は「準委託契約」と言う扱いになります。

請負契約は「結果に対する責任」が、委託契約は「行為に対する責任」が発生します。

請負契約の場合、どんなに努力をしたとしても物(結果)が悪ければ、返品や払い戻しなどの責任を生じますが、委託契約の場合は「行為」に対して対価が支払われるもので、結果に納得がいかなくとも、責任は生じません。


>相手が物ではなく人間であるからこそ、その辺はシビアであるべきだと思いますが、どうでしょうか?

自由診療においては(ある程度)その通りだと思います。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2010-06-10 10:57:14
こんにちは。

一つ疑問があります。

そこまでこだわるのなら、なぜ抜歯を選択しなかったのかな?
既に抜髄根充をしてあるのでしょう?

僕の場合手が小さいので、8番に抜髄の必要性が生じたらまず、抜歯を宣言します。
上顎には対合する8番がなく、段々挺出します。(担当医も話していますよね)

何年か先には抜歯になると考えられる歯に対して、そこまで冠のマージンにこだわる必要ありますか?

お気を悪くしたらごめんなさい。

私見ですが、所詮親知らず咬合していなければ、用無しと思います。
自家移植をやられる先生もおられるとは思います。
ですがまれでしょう。

そこまで熱くなることはないと思うのですが、いかがでしょう?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-06-12 14:29:53
山田先生様
タイヨウ先生様
田部先生様

ご回答有り難うございます。

先ず、私は今回の質問で二つのチョンボをしておりました。

一つ目は、8番(親知らず)のクラウンは間違いで7番のクラウンでした。
よって、6番にトラブルの可能性大の為、将来的に6番抜歯の時は、5番とのブリッジ用の歯になります。

二つ目は、歯茎との隙間は舌でなぞれる内側だけで、外側はきっちりと(人差し指の爪を伸ばして引っ掛けようとしても掛からないくらい)被っています。

ここまで回答したのに、「おいおい今頃なに言ってんだ!」ですよね。

上記を踏まえたうえで、一応続きを書かせていただきますが、こんなヤツはもう知らんと思われるのであれば、あえて無視されてもかまいません。私のミスですから、その時は「解決済み」にいたします。

回答3でタカタ先生のご回答からすると、マージンを設けるか否かは、診療スタイル(もしくはその時の状況判断との事?)ですが、それを私なりに理解すると、マージンを設けるなら一周設ける。
設けないなら、一周全てに設けないになるのではないでしょうか?

内側にはマージンがあり外側には無いのは、やはり治療ミスだと思いますが、どうでしょうか?

これがミスであるならば(そう思っています)、回答7でタイヨウ先生が契約の事を書かれていましたが、いくら「準委託契約」であるとは言え、治療費(クラウンの型取りと被せ費用のみ)の返還はしてもらって当然ではないですか。
そうしないと、やり直し費用で2重払いになります。


>>委託契約の場合は「行為」に対して対価が支払われるもので

↑それならば、医療過誤裁判で患者側勝訴は有りえないって事になりますね、結果責任は無いわけですから。

しかしながら勝訴は困難と言われてますが、実際に勝訴例はありますよね。
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2010-06-12 20:06:20
こんにちは、色々ご不満があるようですが^^;

>内側にはマージンがあり外側には無いのは、やはり治療ミスだと思いますが、どうでしょうか?

精度云々は治療ミスにならないと思いますよ^^;
これが医療ミスになれば、99・9%の歯科医院は廃業です。

またマージンの設定の仕方も様々で、形態、位置、量と様々です。


精度は各歯科医院で違いますが、まず商業誌に載るような限りなく段差が「ゼロ」に近い超精密技工などは、まず普通の歯科医院ではできません。
(私も出来ません。)

自費で行おうが保険で行おうが、少なからず段差は出来てしまいます。
理想を言えば段差ゼロですし、ゼロに近くなるように治療はしていますが、どうしても限られた材料の中で行うには限界があります。


教科書的に言えば、精度を求めるのなら金の含有率が80%以上必要になります、保険で一般的に用いられている材料は金は入っていますが12%まで薄められています。

この金属で限りなくゼロをと言われても、既に妥協した金属を使用せざるを得ないので、金80%以上のものとは差は出てきてしまいます。

また、我々歯科医師もボランティアで治療を行っている訳ではないので、保健治療と言う限られた財源の中からでも利益を出さないとスタッフも雇えませんし、我々歯科医師も生活ができません。


今の被せ物の精度がどのようなものか分りませんが、多少の段差は出来てしまいますよ。

もし段差ゼロの超精密技工を望まれるのであれば、商業誌を読み漁って、そういった治療を行なっている歯科医院を受診してもらう必要があります。

ただ、そう言った歯科医院は妥協のない材料を使用するので、当然保険が効かない範囲での材料選択となり、全て保健外治療になってきてしまいますから注意してくださいね。


おだいじに
 

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2010-06-14 12:27:10
>内側にはマージンがあり外側には無いのは、やはり治療ミスだと思いますが、どうでしょうか?


マージン設定を歯肉縁上にするか、縁下にするかは担当の先生の考え方次第です。


審美性を重視する場合、マージンは歯肉縁下に設定する事が多いです。

清掃性を重視する場合、マージンを歯肉縁上に設定する事を推奨している先生もいらっしゃいます。

従って、担当の先生は「頬面は磨きやすいので縁下マージンに、舌側は磨きにくいので縁上マージンに」とされたのかもしれません。

担当の先生に直接伺ってはいかがでしょうか?

僕的には「ケースによってはアリ」だと思います。


ただし、マージンの設定と段差(精度)とは、次元が異なりますので、ご注意ください。



>治療費(クラウン型取りと被せ費用のみ)の返還はしてもらって当然ではないですか。
>そうしないと、やり直し費用で2重払いになります。

治療を行った医院でやり直す場合は当然、無料ですよ(再診料はかかりますが)。



>↑それならば、医療過誤裁判で患者側勝訴は有りえないって事になりますね、結果責任は無いわけですから。
>しかしながら勝訴は困難と言われてますが、実際に勝訴例はありますよね。

委託契約に関して、もう少し書きますね。


結果責任は無いと言っても「善良なる管理者の注意義務(善管注意義務)」と言うモノはあります。

善管注意義務とは、行為者の職業や社会的地位に応じて通常期待されている注意義務のことを指します。
専門家、そのプロとしての平均的な注意を尽くす必要があるということです。

「善管注意義務」を怠った管理業務は、軽過失、過失でもあり債務不履行、不法行為に関連し、そのことで損害が発生した場合は、管理責任を問えることになります。

これが医療訴訟における「勝訴」となるわけです。

しかしながらこの「善管注意義務」は非常に抽象的で、時代の変とともに変わります。


以上の事を踏まえた上でも、エボやんさんが「治療費(クラウンの型取りと被せ費用のみ)の返還はしてもらって当然」と言うことであれば、おそらく、これ以上の回答は法律相談になると思いますので、当サイトでの回答は出来ないと思います。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2010-06-14 13:32:08
こんにちは。

今のクラウンマージンの状態であろうと、教科書通りの歯肉縁下0.5mmにクラウンのマージンを設定しようがなかろうと、今後のどのようなメンテナンスを受けるかによってその歯の寿命は左右されます。

いくら、歯面全部をすっぽりと覆われても、ホームケアーだけでは寿命は短くなります。
どのような間隔でメンテナンスをお受けになるつもりでしょう?

今のクラウンの状態を批判するより、今後どのような口腔管理をしていくのかを考えた方が良いのではと思いました。




タイトル クラウンと歯茎の間に隙間があるのは正常ですか?
質問者 エボやんさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ その他(保険と保険外)
治療費・費用
クラウン(被せ物)の隙間・適合
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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