クラウンと歯茎の隙間、縁上マージンに設定するのは問題だと思う

相談者: エボやんさん (46歳:男性)
投稿日時:2010-06-21 21:08:34
参考:過去のご相談
クラウンと歯茎の間に隙間があるのは正常ですか?


井野先生様
タイヨウ先生様
田部先生様

ご回答有り難うございます。

期限内に返信出来なく申し訳ございません。

各先生方のご回答を元に、私なりに色々と考えてみました。
田部先生のおっしゃる口腔管理については、ホームケアで念入りにと思ってます。
寿命の時点でやり直せば良いのではないでしょうか。

やはり山田先生のおしゃる様に、マージン有りのクラウンは私の感覚的にも良い状態でないと思います。
(どうしても、「本末転倒」が頭から消えません)

そこで

>>治療を行った医院でやり直す場合は当然、無料ですよ(再診料はかかりますが)。

治療していただいた先生に、無料のやり直しをお願いしてみます。

各先生様
ご丁寧なアドバイス有り難うございました。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-06-21 23:02:11
こんばんは。
場所的にホームケアーだけでなく、オフィスケアーも必要です。

状況次第ですが、少なくとも半年に一度はクリーニングをしてもらった方が良いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-06-22 16:23:12
言葉が混乱してるようですが。


>、マージン有りのクラウン

マージンは、歯を削った部分と削ってない部分の境目の事ですよ。
そのマージンに補綴物がぴったり段差無く移行しているのが良いんですが。

つまり、マージン有りのクラウンという言葉は変ですね。
そのマージンの位置を問題にしておられるのでしょうか?
金属と歯の境が見える様な感じを気にしておられるのかな?

マージンの位置は、考え方によりますが歯肉縁上(金属と歯の境目が見えます)歯肉縁下(金属と歯の境目は見えません)どちらが良いとも言えません。

その辺りを整理してお考えください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-06-26 00:44:50
田部先生様
細身先生様

ご回答有り難うございます。

これまで各先生方に色々とご回答いただきましたが、この辺で私なりの整理と言うか、解釈を陳べたいと思います。

クラウンマージンについては、細身先生のご回答を理解すると、私の解釈が間違っています。

そこでです。

*そもそも、クラウンを被せる意味は、抜髄した歯はミイラ状態(先生によっては、枯れ木と表現される)であるから、そのままの状態では、いくら清掃性が良くても(本末転倒)直ぐに虫歯になる歯の為にクラウンを被せて保護する。

上記の解釈が間違っていないのであれば、歯を削った境目(マージン)とか関係なく、完全にスッポリと歯茎に密着するように被せないとダメって事になります。

しかし、いくらプロの歯科医師とは言え人間である以上、技術力の差は現実としてある。


ここからは、失礼を承知で申します。
キチンと密着させる事を毎度行うには、高い技術力が必要である。
しかし現実には、技術力の低い歯科医師も存在する。
その為に、マージンを設けるスタイルがあるのではないでしょうか?

抜髄=ミイラ歯→削ってない部分は剥き出し=そこの部分は虫歯になりやすい。

削らない部分を設ける目的が、ハッキリしないと理解できませんが。
回答 回答3
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-06-26 01:02:04
抜髄=ミイラ歯→削ってない部分は剥き出し=そこの部分は虫歯になりやすい。

そこの部分は虫歯になりやすい、これは違うと思います。
虫歯にはなりますが、なりやすいわけでは有りません。

エボやんさんは神経を取った歯は、根元まできっちり被せなきゃいけないように思っておられるようですが、実際はそんなことは有りません。

むしろ歯肉縁上エナメル質部分にマージンを設定した方が強いと言われる方も居ます。

私も、生体の中で最も硬いエナメル質を残す方が丈夫だと思いますよ。

前歯なので審美的な要求の為にマージンを歯肉縁下には設定しますが、審美的要求の無い臼歯部では歯肉縁上でなんら問題無いと思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-06-26 10:58:33
クラウンマージンについては、細身先生のご回答を理解すると、私の解釈が間違っています。

前回のご質問からの流れからすると、「マージン(クラウンと歯面の境目)」と「ギャップ(段差)」を混同されているようですよ。

今一度、頭の中を整理してみてください。



>*そもそも、クラウンを被せる意味は、抜髄した歯はミイラ状態(先生によっては、枯れ木と表現される)であるから、そのままの状態では、いくら清掃性が良くても(本末転倒)直ぐに虫歯になる歯の為にクラウンを被せて保護する。

と、考える先生もいらっしゃれば、細見先生のように「むしろ歯肉縁上エナメル質部分にマージンを設定した方が強い」と考える先生もいらっしゃいます(僕も細見先生と同意見です)。

なので

>しかし現実には、技術力の低い歯科医師も存在する。
>その為に、マージンを設けるスタイルがあるのではないでしょうか?

では無いと言う事がお分かりいただけると思います。

意図的に縁上にマージン設定する事はあります。


しかし、ギャップとマージン設定は別モノですから、ギャップが気になると言う事であれば、その旨を担当の先生に申し出られる事をお勧めいたします。


今一度、前回の回答を抜粋します。

****

森永先生
「段差」はもちろんゼロであることが望ましいのですが、多少舌で感じるという状態は、特に保険診療ではありうるかも知れません。


山田先生
もちろん冠と歯の間に舌でわかるギャップが有るのは、いい状態ではありません。
保険診療の範囲内ではありますが、歯科医の技術については様々です、出来ないのであれば要求しても仕方が無いように思います。


タカタ先生
保険のクラウンの場合、マージンが不適合であっても作り直しの基準にはなりえないです。
しかし、その医院の技術の限界ならムリです。


井野先生
精度云々は治療ミスにならないと思いますよ^^;
これが医療ミスになれば99・9%の歯科医院は廃業です。

精度を求めるのなら金の含有率が80%以上必要になります、保険で一般的に用いられている材料は金は入っていますが12%まで薄められています。

この金属で限りなくゼロをと言われても、既に妥協した金属を使用せざるを得ないので、金80%以上のものとは差は出てきてしまいます。

もし段差ゼロの超精密技工を望まれるのであれば、商業誌を読み漁ってそういった治療を行なっている歯科医院を受診してもらう必要があります。

ただ、そう言った歯科医院は妥協のない材料を使用するので当然保険が効かない範囲での材料選択となり全て保健外治療になってきてしまいますから注意してくださいね。


そして、田部先生
今のクラウンの状態を批判するより、今後どのような口腔管理をしていくのかを考えた方が良いのではと思いました。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-06-26 11:33:11
タイヨウ先生が丁寧に整理して指摘してくれていますが、エボやんさんの勘違いが気になります。



うっすらと私の最近の他の方への回答文とも関係あるかも・・ないかも知れませんが、



抜髄した歯はミイラ状態(先生によっては、枯れ木と表現される)であるから、そのままの状態では、いくら清掃性が良くても(本末転倒)直ぐに虫歯になる

↑誤解ですよ。



また細見先生のご指摘通り、マージンが「有る」とか「無い」の表現も間違いです。



専門用語の使い方なので仕方のないことなのですが、残念ながら前回のご相談以来、未だに、マージンの設定位置の話なのかギャップの話なのか、我々に状況が伝わっていませんよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-07-01 12:54:11
細身先生様
タイヨウ先生様
渡辺先生様

ご回答有り難うございます。

私の誤解が有るとの事なので改めて。

私が問題にしているのは、クラウン歯茎にキッチリ接触していない(内側だけ隙間あり=被さってない部分がある)

では、何故に問題だと思うのか?

昔に受診した事がある歯科医師さんから、「抜髄した歯は、枯れ木みたいなもんだから直ぐに虫歯になるよ」と言われましたし、
又、今回の担当の先生も、枯れ木表現がミイラに変わっただけで、同じセリフを言われました。

それからすると、歯の剥き出し部分(マージン?)を設定するのは間違っている事になりませんか?

クラウンを歯茎に接触するまでキチンと被せないと、効果半減でしょう。

そこの正誤が、先生方によって違うのが一番ビックリです。
     ↓          ↓

>>と、考える先生もいらっしゃれば、細見先生のように「むしろ歯肉縁上エナメル質部分にマージンを設定した方が強い」と考える先生もいらっしゃいます(僕も細見先生と同意見です)。

例えば、「塩分の取り過ぎは高血圧になりやすい」
これを否定される内科医さんは、全国に一人もいらしゃらない筈です。

それと一緒で、抜髄した歯は虫歯になりやすいのか、そんな事は無いのかを、ハッキリさせてもらえませんか?

これは考え方の問題ではないと思います。

答えは二つに一つしか無い筈です。

そこがハッキリしない為に、話が前に進んでいかないのだと思いますが(私の理解力、表現力の低さも原因ですが)
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-07-01 13:19:47
抜髄した歯は虫歯になりやすいのか、そんな事は無いのかを、ハッキリさせてもらえませんか?

では、ハッキリ言います。

「そんな事はありません」

です。



例えば前歯などで必要最小限の切削で抜髄し、根管治療を行った歯であってもクラウンにせず、レジン充填だけで済むのであれば、天然歯にレジン充填をした時と「虫歯のなりやすさ」はほとんど変わりません。

しかし、抜髄してクラウンにした歯は「歯そのものの虫歯のなりやすさ」以外の要件で天然歯に比べ不利になる事は事実です。

清掃性、咬合力の影響などの二次的な要因が加わって初めて「抜髄した歯は虫歯になりやすくなる」と言えます。

不適切なクラウン形態になる事によって清掃性が低下すれば虫歯にはなりやすくなります。
従って適合性向上、清掃性向上のために歯肉縁上マージンに設定される先生がいらっしゃるわけです。


また、咬合力の影響でマイクロクラックが発生し、そこからリケージが生じれば虫歯にはなりやすくなります。


それらを全てひっくるめて多くの歯科医は「枯れ木のようになる(=不利になる)」と表現されているのだと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-07-06 12:17:13
タイヨウ先生様

ご回答有り難うございます。

抜髄した歯、その物が虫歯になりやすい訳ではない。

は納得しました。

>>しかし、抜髄してクラウンにした歯は「歯そのものの虫歯のなりやすさ」以外の要件で、天然歯に比べ不利になる事は事実です。
         ↑
では、不利になってまでクラウンするのは、抜髄、切削した歯は、咬合力の影響などで微細クラック(割れ)=強度アップ、前歯では、審美性などの理由により実施するで良いですか?
(清掃性に関して、はクラウンしない方が良いと思いますが)



>>不適切なクラウン形態になる事によって清掃性が低下すれば虫歯にはなりやすくなります。
>>従って適合性向上、清掃性向上のために歯肉縁上マージンに設定される先生がいらっしゃるわけです。
         ↑
まさに技術力の問題ではないでしょうか?
私の場合もそうであると思います。
(特に、歯の形が悪い、斜めから生えている状態ではありません)

適切なクラウン形態=清掃性向上のために歯肉縁上マージンに設定する必要は無い。
私が何度も言ってます、「本末転倒」(山田先生も認められています)です。

そこで、今後の行動としては、担当医師に内容を話して2年保証内の、やり直しをお願いする。

無理であれば、費用返還を要求する。

それも無理であれば、諦めて費用の二重払いにて別の歯科医師さんにやり直してもらう(要は、泣き寝入りです)


結局、これしか結論は無いようですね。
 
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-07-06 17:05:36
>不利になってまでクラウンするのは、抜髄、切削した歯は、咬合力の影響などで微細クラック(割れ)=強度アップ、前歯では、審美性などの理由により実施するで良いですか?

おおよそ、そのような考えで良いと思います。
(細かい説明は省かせていただきますが)


>まさに技術力の問題ではないでしょうか?

これは歯科医の技術力だけで決定されるものでは無いですね。


>適切なクラウン形態=清掃性向上のために歯肉縁上マージンに設定する必要は無い。

清掃性と言うのは患者さん自身のブラッシングの上手さにも影響を受けますし、部位によっても異なります。
例えば、頬側は比較的磨きやすいですが、舌側は磨きにくいですよね。
つまり、頬側は歯肉縁下に設定できても舌側は縁上にするなど工夫する場合もあります。


>結局、これしか結論は無いようですね。

そうかもしれませんね。


前回からの諸先生方の回答で

>2年保証内の、やり直しをお願いする。
>無理であれば、費用返還を要求する。

に応じる可能性は(一般的な保険診療の場合)少ないであろうと言う事はご理解ください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-07-11 22:39:16
タイヨウ先生様

ご回答有り難うございます。

?>>これは歯科医の技術力だけで決定されるものでは無いですね。

先に言われていた保険診療報酬の安さの為、技術力が有るとしても、保険治療にチマチマと時間は掛けてられない訳ですね。
それに、技術力の低さはミスではない。


?>>に応じる可能性は(一般的な保険診療の場合)少ないであろうと言う事はご理解ください。

?の事から、基本的に費用返還に応じる可能性は少ない訳ですね。



>>そうかもしれませんね。

そうしてみます。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2010-07-12 01:17:12
エボやんさんが気にされている、山田先生の「本末転倒」発言は、マージン不適(ギャップ)のことではないでしょうか?
本人でないので分かりませんが。



縁上マージンについては、私は自費治療でも、敢えてわざわざ、時間をかけて設定できる時には設定していますよ。

文面からは、不適ではなくて縁上マージンであることを心配されてる様に思うのですが・・

縁上マージンについてはタイヨウ先生のご説明の通りで心配する必要はありませんし、むしろ幸運だったとぐらいに思って頂いて構わないと思います。

古い教科書では縁下や同じ高さのマージンを推奨していたりもしますし、塩分の話と違って諸説はありますが。。

参考→クラウンと歯の境目が露出しているのですが・・・


それよりも、前回のご投稿を読み直すと、これは左下8番の話ですよね?

となると、マージン不適の問題もおそらく多少はあると思います。

8番は削る器具も型採りの材料もなかなか上手く届きませんので、マージンの繊細な位置設定も難しいですし、精度が落ちやすい分ギャップについても、ある程度は妥協も必要かも知れません。

私だったら、マージン云々の前に抜歯を勧める場合も多いですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-07-14 21:45:20
渡辺先生様

ご回答有り難うございます。

>>山田先生の「本末転倒」発言は、マージン不適(ギャップ)のことではないでしょうか?
    ↑
そうです。
マージンが不適なのに、清掃でカバーしようなどとは「本末転倒」と申した事を、山田先生もそう思うとのご回答だった筈ですが。


>>縁上マージンについては、私は自費治療でも、敢えてわざわざ、時間をかけて設定できる時には設定していますよ。
    ↑
自費治療なら当然そうでしょう。
最初から、保険治療での相談です。

そこで、保険治療でも出来るが、そこは技術力、保険診療報酬の安さ(=回転率に影響)などによって、今回のような状態が発生してくるとのご回答だった筈ですが。


>>縁上マージンについてはタイヨウ先生のご説明の通りで心配する必要はありませんし、むしろ幸運だったとぐらいに思って頂いて構わないと思います。
     ↑

タイヨウ先生は、工夫と言われてますが、私的には、そんな工夫は工夫とは思いませんが。

舌側も歯肉縁下に設定し、清掃でカバーしなくても良い様にしてもらいたいです。
そこが担当医師と私の考え方が合わないわけです。
       
そこで、返信4の内容になる訳です。


>>それよりも、前回のご投稿を読み直すとこれは左下8番の話ですよね?
     ↑
以前の返信で、7番の間違いだと訂正していますし、残す理由も書いてます。
そこは、担当医師と同意見で抜歯の判断などありえません。
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2010-07-14 23:40:17
何か・・・

マージンが縁上では駄目という根拠はありませんよ。

例えば、同じ量の段差が存在する縁下・縁上の2つのクラウンがあるとします。

歯ぐきの下の縁下にあれば隠れているだけで、歯ブラシは全く当らず、その段差に年がら年中汚れが停滞してしまい、歯ぐきに良くないです。
歯周病のリスク因子になります。

縁下に設定して、長年の汚れが分らない間に堆積して大きな虫歯や歯周病から抜歯に至るケースもあります。

では縁上にマージンを設定すれば、段差に汚れは少なからず貯まります、虫歯のリスクは上がります。
ただし縁上であれば歯ブラシをすることが出来、頑張ればしっかり汚れを取ることができます。

どちらにせよ歯磨きは必要ですし、毎日のメンテナンスは必要です。
適合が悪いものを縁下に入れた所で問題は解決しませんし、問題を厄介にします。


縁上・縁下は先生の考え方にもよりますし、1つのクラウンでも部分的に縁上、縁下に分れることもあります。

私もメタルクラウンであれば可能な限り縁上にマージンは設定しますが虫歯などで仕方がなく部分的に縁下になることも多々あります。




と言うか、私には山田先生の「本末転倒」は意味が分りません。

*山田先生が書いていた時点では縁上の問題なのか、ギャップの問題なのか分らず書いているので山田先生は何を言いたかったのか・・・

先ほども書いたように、縁上・縁下の取り扱いは歯科医師の考え方にもより異なります。

私も大学時代は縁下に下げた方が良いと習いましたが、臨床に出てみるとまず、そんな場所にマージンを設定した場合間違いなく縁上マージンより適合精度は落ちます。

(私の経験になりますが、保険の限られた材料では縁下マージンを精度よく印象は取れないと思います、逆に縁上の方が誰が行ってもエラーは少なく綺麗に採ることができます)

大学を出てしばらくして勉強会などに参加するようになると、縁上が良いみたない考えを教えられました。

ですからどちらが良いなど確たる医学的な根拠はありませんし、山田先生の考えは1意見であり、絶対的基準から話をしている訳ではありませんよ。


たぶん、ここでいくら書いた所で伝わりきれないと思いますが、
私を含め多くの歯科医師は、多少段差があっても縁上マージンが本末転倒とは思っていないことだけ知っておかれてください。
 

おだいじに
 
 

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2010-07-14 23:58:07
要点は、

「歯とクラウンがピッタリ合っていない(隙間、ギャップがある)」

ということで、隙間があるままの状態だと歯磨きをしても虫歯を防ぐことが難しいので、なんとかしたい・・・ということですよね。


ギャップができるのは技術的理由が大きいので、同じ先生に再治療をお願いしても改善する可能性は低いと思います。


もしギャップを無くしたいのであれば、担当医の変更、あるいは転院が必要だと思いますが、その場合には、「今回よりも技術がある先生に治療をして頂く」ということが大前提になってきますので、そこが問題ですね。


一応、技術のありそうな先生の見分け方は過去に書いてあります。

⇒参考:精密な虫歯治療をしてくれる歯医者を探すには?

保険でも上手な先生はいらっしゃいますが、拡大鏡マイクロスコープシリコン印象となってくると、保険で行っている先生はほとんどいないと思います。

そうなると、費用も問題になりますね。


奥歯の歯とクラウンをピッタリ合わせる」

というのは、一般の方が思われている以上に高い技術が必要になりますので、保険では少々厳しい要求かもしれません。

(かと言って、保険外なら絶対に適合が良くなるかというとそれも担当医次第ですので、担当医選びは慎重に行う必要があります。見るべきポイントは上記リンク先を参考にされて下さい)


渡辺先生が、

>縁上マージンについてはタイヨウ先生のご説明の通りで心配する必要はありませんし、むしろ幸運だったとぐらいに思って頂いて構わないと思います。

と書かれていますが、この「幸運」というのにはおそらく3つの意味があります。


1.縁上マージンのほうが清掃しやすい

2.縁上マージンのほうが異常に気が付きやすい

3.縁上マージンならまだ削る余地があるので、再治療が可能


マージンが深くて適合が悪いよりは、縁上マージンになっていたことはある意味幸運だったと思いますよ。

今回、もし縁下マージンだったら、適合が悪いことにもおそらく気づかず、再治療の余地もなかったかもしれませんので。


ちなみに、奥歯のクラウンとなると多くのケースで大なり小なりギャップはあります。

しかし、全てが虫歯になっているかというとそんなことはありません。

ですので、選択肢としては再治療も考えられますが、まずは定期検診で様子を見ながら、問題が発生したら早めに対処するというのもありだと思います。


ただ再治療をしたり、転院をするだけではおそらく解決しない問題ですので、信頼できる先生を探して相談するより道は無いかと思います。




・・・書いている間に井野先生に先を越されました^^;

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2010-07-15 00:49:50
7番だったのですね、大変失礼しました。
(精度のことに関しては、同じようなものです)



それで、エボやんさんがおっしゃっていることが縁上マージンのことなのか、ギャップの問題なのか、それとも両方なのか、未だによく理解できないのですが。。

井野先生は縁上マージンで書いてますし、田尾先生はギャップですね。

どちらの場合でも、私もお二人の先生と同じ意見ですし、ひと目見れば適切なコメントも対処もすぐに出来る内容なのですから、早めに担当の先生に相談してみて下さいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-07-20 23:35:53
井野先生様
田尾先生様
渡辺先生様

ご回答有り難うございます。

井野先生様。

>>縁下に設定して、長年の汚れが分らない間に堆積して、大きな虫歯歯周病から抜歯に至るケースもあります。
    ↑
元々、歯と歯茎の堺は汚れが溜まりやすい部分です。
クラウンを被せたからと言って、新たに発生する問題では無いですよね。
ことさらにクローズアップする事では無いと思います。


>>では縁上にマージンを設定すれば、段差に汚れは少なからず貯まります、虫歯のリスクは上がります。
    ↑
クラウンを被せる事によって新たに発生する問題です。
「本末転倒」、まことに的を射た表現だと思います。
わざわさ縁上にマージンを設定して虫歯リスクを上げる必要など、どこにも無いと思いますが。


田尾先生様

>>ギャップができるのは技術的理由が大きいので、同じ先生に再治療をお願いしても改善する可能性は低いと思います。
    ↑
今回の事は、技術力に大きく左右される問題だと思います。
そこで、先回の結論的な返信になる訳ですが。
(縁上マージンでもですよね)

>>というのは、一般の方が思われている以上に高い技術が必要になりますので、保険では少々厳しい要求かもしれません。
    ↑
保険治療範囲内なのは間違いない訳ですよね。
出来ると言われる先生がおられるなら、探したいと思います。
(そこそこいらっしゃる様ではありますが)


渡辺先生様

縁上マージンの事になると思います。
回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2010-07-21 00:30:17
>縁上マージンの事になると思います。

なるほど。
これでようやくすっきりしました。



では何が正しいかは別としても、私の様に敢えて縁上マージンを好む歯科医も少なくないのが実情ですから、エボやんさんの理論で縁上マージンが気に入らない(心配だ)からやり直して欲しいとか、費用を返還して欲しいとかと言う要求は通らないでしょうね。

不当な請求になると思いますし、やり直しについてさえも保険診療で行うべき内容ではないと考えます。

銀歯を作るのはもちろん保険治療範囲内ですが、患者さんの好みを聞いて、マージンの設定位置まで事前に説明して、それに合わせるというのは、保険診療で叶えられる内容とはとても言えませんし、専門家(保険医)の自己裁量権に委ねられるべきかと思いますよ。



ただ、探せば相談に乗ってくれる様な先生はいらっしゃるかと思いますので、やはり気になる様なら探してみて下さいね。

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2010-07-21 00:55:51
渡辺先生と同じなのですが、

>縁上マージンの事になると思います。

多少段差があっても、縁上マージンが悪いと思っている歯科医師はまずいませんよ。

奥歯などは、むしろ好んで縁上・辺縁(歯ぐきギリギリ)にする先生が大半です。


山田先生の真意は分りませんが、山田先生の意見に強く引き付けられるなら、直接歯科医院に行かれた方が結論は早いと思いますよ。

おだいじに
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-07-26 13:52:32
渡辺先生様
井野先生様

ご回答有り難うございます。

>>では何が正しいかは別としても、私の様に敢えて縁上マージンを好む歯科医も・・・
   ↑
不満(問題)に対して、何が正しいかは別として、お好みで治療されたのでは患者としては、たまったものではないですよ。


>>やり直しについてさえも保険診療で行うべき内容ではないと考えます。
   ↑
保険診療で実行しておられる先生が存在(少数派ではないと思います)する以上、保険診療で行うべき内容でしょう。
そうでなければ存在しないはずでしょう。
単なるサービス精神ですか?


自己裁量権と簡単におっしゃいますが、そんな御大層な権利は簡単に与えられるわけもなく、逆に言うとそれを与えられていると言う事は、常日頃から技術力向上に努め最良の診療を行ないなさいとの意と理解しています。


両先生とも最後に言われていますし、私の前述にも有りますように、返還してもらえないなら仕方ないので、泣き寝入りになりますが再度治療費を支払って、やってもらえる先生にお願いしたいと思います。
回答 回答14
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-07-26 16:22:04
>>では何が正しいかは別としても、私の様に敢えて縁上マージンを好む歯科医も・・・
   ↑
>不満(問題)に対して、何が正しいかは別として、お好みで治療されたのでは患者としては、たまったものではないですよ。

お好みと言うのは違うと思います、縁上マージンが良いと思っているという事です。
良い治療をしようとするのは極あたりまえだと思いますが。



>>やり直しについてさえも保険診療で行うべき内容ではないと考えます。
   ↑
>保険診療で実行しておられる先生が存在(少数派ではないと思います)する以上、保険診療で行うべき内容でしょう。
>そうでなければ存在しないはずでしょう。
>単なるサービス精神ですか?

一度保険でちゃんと治したのに、悪くしてくれと言っている様なものです(少なくともその先生に対しては)。
私でも同様に受け取ると思います。
よって保険診療の範囲では有りません。


エボやんさんは、どうも歯肉縁上マージンが気に入らないようですが、縁下よりも縁上マージンの方が絶対良いと思います。

マージンにはどんな精密に作ってもギャップができます(ギャップと言っても顕微鏡的に見てと言う事ですよ)。

これは人のやる事ですから仕方がありません、ならばこのギャップの有るマージンを縁上に設定して清掃しやすくするか、縁下に設定して清掃しにくくするかのですね。

縁上にせよ縁下にしても、マージンには必ずギャップが有り、天然歯よりギャップの部分にプラークが溜まりやすくなりますから。

また縁上の方が印象などの技工操作がしやすく、ギャップの少ない補綴物が作りやすいです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-08-01 00:04:33
細見先生様

ご回答有り難うございます。


>お好みと言うのは違うと思います、縁上マージンが良いと思っているという事です。
>良い治療をしようとするのは極あたりまえだと思いますが。
  ↑ 
素人理論ですが、天然歯よりギャップの部分に多少プラークが溜まりやすいとはいえ、返信6に書いて様に縁下マージンの正当性を主張するほどの理由にはならないと思います。


>一度保険でちゃんと治したのに、悪くしてくれと言っている様なものです(少なくともその先生に対しては)
>私でも同様に受け取ると思います。
>よって保険診療の範囲では有りません。
  ↑

井野先生は、私が山田先生を心酔してるかの如く言われましたが、他の先生も言われてる様に、この件は技術力が大きく関わる問題です。

縁上マージン術が存在している以上、治療ミスにならないのは仕方ありませんから、二重払いにはなりますが再度別の先生にと言ってる訳です。

ハッキリ言いますが、担当医師が、いくら今回の場合は縁上マージンの方が良いと判断しても、技術力が低ければどうにもならないじゃないですか?

一概に、悪くしてくれといってる様なものにはなりません。

何回も言いますが、保険診療でやられてる先生が存在する以上、保険診療範囲内の治療ですよね。
(この辺を、あまり言い過ぎると歯科医師会会合とか、通達とか何とかで、出来る先生に対して圧力が掛けられるが心配ですが)


>マージンにはどんな精密に作っても、ギャップだできます(ギャップと言っても顕微鏡的に見てと言う事ですよ)。
    ↑
私の場合、余裕で爪が引っかかる位ですから精密なんてレベルじゃありません。
回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2010-08-01 00:30:19
保険保険外の話をし始めるとややこしくなってしまうのですが、マージンのギャップに関しては要は「技術」の問題です。

保険でも探せば技術の優れた先生は必ずいますが、保険であっても保険外であっても「技術の保証」はしてくれません。


技術的に優れた先生を探そうと思ったら、僕なら前回の回答でも書いたように、

⇒参考:精密な虫歯治療をしてくれる歯医者を探すには?

上記のようなポイントを目星にしますが、そうすると保険で行っている医院はほとんどないと思います。

保険で技術的に優れた先生の見分け方は、僕には「同業者の評判」くらいしか検討がつきません。


「マージンギャップの無い適合バッチリのクラウン」というのは、一部の非常に技術的に優れた先生のみが提供できるものですので、一般的なものではありません。

「クラウンはマージンギャップが無くて当たり前」ではないのです。

当然、ある程度の許容量というものはありますし、担当医によってギャップの大きさも変わってきますが、一般的な診療においては「ギャップはあるもの」としてお考え下さい。

「爪で引っかからないレベルのギャップ」は、すでに一般的なレベルを超えていますし、保険のクラウンの場合は爪で引っかかるレベルのものがある意味では一般的だと思います。

回答 回答16
  • 回答者
回答日時:2010-08-01 00:33:32
実際に再治療をされる際には、実際に現在のクラウンを見て、

「この適合は酷いね。私ならもっときっちり作ってあげれるから、やり直しましょう」

と言ってくれる歯科医師じゃないと厳しいと思いますので、そういった視点で探されるのも良いかもしれません。

ただ、本当になかなかいないと思いますよ・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-08-02 23:52:20
田尾先生様

ご回答有り難うございます。


>>上記のようなポイントを目星にしますが、そうすると保険で行っている医院はほとんどないと思います。
    ↑
それが、そこそこいらしゃるみたいです。
今回の相談をアップしてから結構に日数が経過してきましたが、先生方に相談すると同時に、身内、友人、知人に聞いてきたりしてました。

私の数少ない交友関係において、2〜3人程出来る先生がいらっしゃるのは、正直ビックリしましたが。

もう少し言いますと、その先生方に共通している点は、近所では「腕が良い」「上手だ」と評判の先生だと言う事です。

((中には、「あの先生は、髪の毛はモジャモジャで口は悪いが腕は良い」(笑)ってな先生もいるみたいです))


とどの詰まりは、私が転勤における引越しで見知らぬ土地に来て直ぐにインレーが取れてしまった為、やむなくテキトーに飛び込みで歯科医院に入ったのが、結局に運が悪かったって事でしょう。
タイミングが悪かったんです。

上記にある出来る先生は、私の地元のなので現実には再治療をお願いする事は出来ませんので、この土地で情報を元に探してみます。
回答 回答17
  • 回答者
回答日時:2010-08-03 00:09:42
・・・え?
本当ですか・・・?

同年代ではたぶん、僕以上にいろんな医院を見学したことがある歯科医師はいないと思いますし(50件くらいは回りましたからね)、いろんな先生とお話もさせて頂いていますが、上記に挙げた条件を保険でコンスタントに満たしている先生はほぼいないと思いますけど・・・

たぶん僕が挙げている条件とは異なっているような気がしますが、平均以上に良い治療をされている可能性は高そうですので、現実的には妥当なところだと思います。

良い先生に出会って、良い治療を受けられると良いですね。
お大事にどうぞ。

回答 回答18
  • 回答者
回答日時:2010-08-03 01:05:32
>それが、そこそこいらしゃるみたいです。
>今回の相談をアップしてから結構に日数が経過してきましたが、先生方に相談すると同時に身内、友人、知人に聞いてきたりしてました。

へー、良かったですねぇ。
確かにかなり時間が経ってますしね。

ともあれ解決しそうで良かったです。
お大事にして下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エボやんさん
返信日時:2010-08-05 03:05:09
田尾先生様
渡辺先生様

ご回答有り難うございます。


>>・・・え?
>>本当ですか・・・?

>>へー、良かったですねぇ。


お疑いの様ですが本当です。ウソは付いていません。

二人の先生がいらっしゃいましたが、共に私の地元の先生なので残念ですが現実には、その先生方にやり直しをお願いする事は出来ませんね。

余談ですが、その内の一人の先生と友人の母親(患者)のやり取りを書いておきます。

母親
「10年くらい前に被せた2本の銀歯歯茎の間に隙間(私の場合と同様に舌でなぞってハッキリ分かる位)が出来てきたので気になるんです。
歳を取って(71歳)きたので歯茎が痩せてきたからでしょうね」

先生
「隙間は特に問題ないんだけどな、まぁ気になるんなら作り直そうか」

そう言って、2本とも保険にて10年前に被せたのと同様に、縁下マージンにて再度クラウン治療完です。

友人の母親も私同様にクラウンは、キッチリと歯茎に接触した状態が当たり前と思っていたようです。

私としては、先生の 隙間は特には問題ないセリフは、同業者に対する配慮から出たセリフだと思っています。

因みに、10年前くらいにクラウン治療された先生は、二人の内のもう一人の先生です。

母親は、その気になる相談を10年前に治療していただいた先生にするつもりだったみたいですが、家庭の事情により距離が遠くなった為、友人の弟に聞いたら近くに腕はピカイチの良い先生が居るから、そこに行け!と言われて診てもらった次第です。


最後になりますが、縁上マージンのメリットなんてメリットの内に入らないとの考えは変わりません。(恐らく正解だと思います)

結果的に、それが素人考えで、むしろ寿命が短くなっても納得づくですので、出来る先生にやり直しをお願いします。

最後まで、真摯に御解答いただきました各先生に感謝します。

有り難うございました。
回答 回答19
  • 回答者
回答日時:2010-08-05 03:17:56
>最後になりますが、縁上マージンのメリットなんてメリットの内に入らないとの考えは変わりません。(恐らく正解だと思います)

>結果的に、それが素人考えで、むしろ寿命が短くなっても納得づくですので、出来る先生にやり直しをお願いします。


エボやんさんがそこまで強く思われているのであれば、エボやんさんにとっては正解だと思います。

縁上マージン派の先生もいらっしゃいますし、縁下マージン派の先生もいらっしゃいますからね。

ぜひ、腕の良い縁下マージン派の先生を探して治療を受けられて下さい。

お大事にどうぞ。




タイトル クラウンと歯茎の隙間、縁上マージンに設定するのは問題だと思う
質問者 エボやんさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ クラウン(被せ物)の隙間・適合
クラウン(被せ物)の形・形態
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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