歯が磨けているかどうかはどこで判断しているのでしょうか?

相談者: ユキノシタさん (43歳:女性)
投稿日時:2010-11-29 23:52:16
参考:過去のご相談
スケーリング、超音波スケーラーと手用スケーラーの違いは?


こんばんは。
素朴な疑問ですがご回答いただけたらと思います。

4〜5年前に歯周病と言われ、今まで3人くらいの先生に診てもらっています。

いつもちゃんと磨けていると言われるのですが、染色液を使ってないのにどこで判断しているのでしょうか?

自分でたまに染めだしすると、赤い部分もあるので磨き残しはあると思います。

このたび1年ぶりに歯科受診したら(引越しをして歯科探しをのんびりしていたら歯茎が腫れてきてしまいました・・・)、歯石取りに1時間(手用でカリカリ)かかりました。
出血もかなりありました。

1年でこんなに歯石がつくのはどうでしょう?
許容の範囲と考えても良いのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-30 00:00:10
>染色液を使ってないのに、どこで判断しているのでしょうか?

プラークがどの辺りにどれ位付いているか、歯肉の腫れ、ポケットの深さ、プロービングで出血するetc総合的に判断していると思います。


>1年でこんなに歯石がつくのはどうでしょう?

基本的にちゃんとブラッシングが出来ていれば、歯石は付きません。
1時間カリカリと言う事ですが、一概に時間だけでは判断できませんが多いと思います、許容範囲ではないですね。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-11-30 07:50:15
ユキノシタ さまおはようございます。

歯が磨けているかどうかは、歯垢染色液で染めてみればよくわかります、もし残っている所があるなら、その部分には歯ブラシの毛先が当たってなかったということです。

赤く染まった所に毛先が当たるように歯ブラシの毛先を当てて、軽い力で擦っていただくと簡単に落とす事が出来ます。

毛先磨き http://yamadashika.jp/prevent08.html#kesaki

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-11-30 10:34:03
ご相談ありがとうございます。



>いつもちゃんと磨けていると言われるのですが、染色液を使ってないのにどこで判断しているのでしょうか?


多分、見た目で判断していると想像されます。
あるいは心配しないように、勇気づけてくださっている良い先生なのかもしれません。


実際はご指摘のように、染め出しをすることと、全体の磨き残しのパーセントを数字で出すこと、それに、いつも残るところがないかどうかをカルテ期に記入して前回と今回といつも比較することでハッキリと判断できます。


一般的には、オレリーのプラークスコアという検査方法があります。

通常、「良く磨いています」とおっしゃる方を検査すると、磨き残しは80%くらいあることは珍しくありません。


もし歯周病を治すためとか、もうむし歯を一生削りたくないとか、つまり、もしも、一生歯を残すことが目的であれば、数字と図解で記録を残していくことが効果的です。

一段階目の目標がいつも20%を切ること、本当に安全にしたければ10%以下を目指すことで、歯みがきの目安がハッキリしてやりがいも出てきます。


歯みがきは、病気の原因菌を効果的に減らすことができる、最も効果的な根本治療になります。

漫然と磨いているだけではなく、歯みがきの腕前をきちんと評価することは、もし一生歯を残す見通しを立てるときには、とても意味があります。

磨き残しが20%を切るとは、腕前が80点以上であり、そして90点以上獲得できれば、もう病気に負けない、人にも自慢できる成績だ、とハッキリ評価できます。


しかし、この方法はとても手間暇がかかりますから、日本ではしていないことが多く、そう判断していただいたことは日本ではふつうのことだと思います。

でもそれしか歯を残す効果的な方法はないのですが、確かに面倒です。



>自分でたまに染めだしすると赤い部分もあるので磨き残しはあると思います。


もう一つ、染め出しと図解式カルテ記録で重要なことは、大体良く磨けているが、いつも決まったところが一寸だけ磨けない、という場合です。

通常、そこが予防や病気治療のポイントであり、全体の数字が良くても、そこにリスクがあるときは、要注意という検査結果になります。


つまり、ふつうの人が、「良く磨いていたんだが・・・」と言いながら、ある時歯を失ってしまう原因がそこにあります。

その場合は、スコアが良くても、特別な予防計画を立てないと歯を残せなくなります。



>1年でこんなに歯石がつくのはどうでしょう?
>許容の範囲と考えても良いのでしょうか?


歯石の原因は歯周病菌です。
それは歯磨きで減らせます。

つまり正しく磨けていたのなら、1年くらいでそれほど溜まることは考えにくいことです。

また、歯石は病気の原因ではありません。
原因ではないのですから、歯石を取るだけでは歯は残りません。

リスクがあるかもしれません。



>このたび1年ぶりに歯科受診したら(引越しをして歯科探しをのんびりしていたら歯茎が腫れてきてしまいました・・・)


1年は治療期間をあけすぎたという結果かもしれません。



歯石取りに1時間(手用でカリカリ)かかりました。


歯周病が軽くなければ難しい状況もあり、そういった場合も充分あり得ると思います。

もし歯みがきを含む初期治療を受けていれば、そういったことも減っていくはずです。
もし一生歯を残すための歯周病治療であれば、それはできればだんだん無くしていきたい治療内容ではあります。

単に歯石取りが目的であれば、それはこれからも十分に堪能できると思います。



>出血もかなりありました。


それは1年間、歯周病が活発に悪化していたことの結果ということもあり得ます。

歯周病の正しい初期治療ではそれも減らすことができるはずです。
健康ならば簡単に出血などしません。

悪い血は出した方が良いという、意味の無いことを信じている方には、満足できるかもしれません。


歯周病治療とは意外に難しいものです。
ご自分の希望や疑問をハッキリとご担当の先生に伝えて、よく相談されることをおすすめいたします。

回答 回答4
  • 回答者
当サイト登録医としてふさわしくないと判断したため、ご退会頂きました。(不正請求による保険医登録取り消し、H26.12.10)
回答日時:2010-11-30 11:54:21
初めまして服部です。
では早速、

>4〜5年前に歯周病と言われ、今まで3人くらいの先生に診てもらっています。

この時点で、のどの程度の歯周病でどのような歯周病の治療を受けたかによって、現在の状態が大きくかわっていると思います。
 
歯周病の程度にもよりますが、その時点でのプラークコントロールが徹底して、定期検診の必要性は理解していただけると思います。 


>1年でこんなに歯石がつくのはどうでしょう?

縁上歯石ならプラークコントロールしだいで、簡単に1週間でもつくと思います.
縁下歯石であっても、つきやすい根面形態や根面の性状によってもかわると思いますし、歯並びでもつきやすくなるのも考えられます.


>許容の範囲と考えても良いのでしょうか?

歯石の位置や量によっても違うと思います。

歯周病は時間をかけてなってきたものです、治療には根気と正確な診査診断が必要だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ユキノシタさん
返信日時:2010-12-02 23:01:14
お礼が遅くなってしまいすみません。
ご回答ありがとうございます。

歯磨きの重要さはよくわかっているので、頑張ってるつもりです。

初めての歯医者さん衛生士さんには、いつも歯磨きできてるか聞くのですが、いつもちゃんと磨けてますよと言われるのです。

完璧でなくても、なんとか合格点は満たしているんだと思ってたのに、結構歯石が溜まってたようで、あれ?と思いました。
1年前までは調子良かったので油断していたかもしれません。


見ただけでは、磨けているかはわからないでしょうか?
確実に知るには、染出して確認してもらうしかないでしょうか?
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-12-03 00:29:11
こんばんは。

>見ただけでは磨けているかはわからないでしょうか?
>確実に知るには、染出して確認してもらうしかないでしょうか?

目視でも、歯科医歯科衛生士なら慣れて来ると大体分かりますよ。
あと当院でも訳あって染め出さない日は、細い器具で要所要所を軽く引っ掻いて確認するという様な方法を取ります。

ただPCRには大きな問題があって、誰が、どの染色液を使っても似た様な数値が、、全然出ないのです。

例えば染色液を変えるだけ、あるいは検査する人が変わるだけでも10%以上の差は確実に出ると思います。



ですので個人的意見ですが、重要なことは、同じ検査者(多くは歯科衛生士)に、継続的に、同じ方法で検査して貰うことが大切ですね。

予防や歯周病治療を頑張りたい方には、担当衛生士制のところを勧める理由はこういうところにもあります。




因みに歯磨きがいくら上手でも、間食の摂り方が悪かったりしても歯石はたまります。

また不思議なことに、診る人が替わっても歯石は現れたり消えたりします。。

継続は力です、頑張って下さいね。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-12-03 11:26:55
プラークコントロールの状況は、不安定なものです。

指導を受け、かなりきれいなブラッシングが出来るようになっても些細なことで変化します。


歯ブラシの毛が開いているのに気付かなかった
・いつの間にかフロスを忘れていた
・冬場は洗面所が寒くブラッシング時間が短くなった
・リフォームして、洗面所が明るくなったらブラッシングがしやすくなった
・親の介護でブラッシングどころではない

引っ越されたようですが、生活環境の変化はブラッシングに大きく影響します。

定期的なメンテナンスは、些細な変化に対応するためにも必要ですね。


ご参考まで・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ユキノシタさん
返信日時:2010-12-04 11:10:26
ご回答ありがとうございます。

器具で引っかく方法はしてたかもしれません。

最初なんでいきなり歯周ポケットの検査をするんだろうと思いましたが、その後ちゃんと磨けてますよと言われたので・・・。

プラークコントロールを続けるって難しいのですね。

今回のことを教訓に、定期検診は怠らず(急いで見つけた歯科医院ですがとても気に入りました)、生活習慣も含めプラークコントロールをがんばろうと改めて思いました。

ありがとうございました。



タイトル 歯が磨けているかどうかはどこで判断しているのでしょうか?
質問者 ユキノシタさん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ その他(診断)
スケーリング(歯石取り)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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