歯根嚢胞。抜歯してインプラントを勧められ、海外での治療で不安(韓国)
相談者:
タダシさん (29歳:男性)
投稿日時:2011-01-10 19:24:20
初めて投稿させていただきます。
5年前に左下第二小休止に虫歯ができ、歯神経を取った治療をおこないました。
それが昨年9月より歯茎に痛みを感じ、歯科医院で診察したレントゲン撮影で膿が溜まっている空洞が発見されました。
歯の根の奥に膿が溜まる病気「歯根嚢胞」であることがわかりました。
治療法としてかぶせ物や詰め物などをすべて外して、歯の内部の神経があるための空間部分にある膿の袋に繋がる穴をあけ、骨に閉じ込められていた膿を歯の中から出します。
次回の治療までの間は歯に綿をつめゴムでかぶせます。
仕事柄海外出張が多く、なかなか定期的に治療を受けれないことが続き今現在出張で韓国にいます。
医師からは痛みがでてきたら綿とゴムを取り除き様子をみろといわれていました。
最近歯茎の腫れとともに急激に痛み出したことで、韓国内の歯科医院に行きました。
レントゲン撮影をし医師の診察も受けました。
日本での治療内容も説明しましたが、抜歯をし膿を取り除き、インプラント治療をするしかないとの判断でした。
私としては抜歯にも抵抗がありますし、長い治療期間と費用また海外ということもあり不安でいっぱいです。
とりあえず腫れと痛み止めのクスリを処方して頂き、3日後にまた受診予定です。
抜歯、インプラント治療しか方法はないのでしょうか?
ただ数ヶ月は日本に戻る予定がないことを考えると韓国の歯科医院での治療をするべきかどうか悩んでいます。
以上長くなりましたご回答宜しくお願いいたします。
5年前に左下第二小休止に虫歯ができ、歯神経を取った治療をおこないました。
それが昨年9月より歯茎に痛みを感じ、歯科医院で診察したレントゲン撮影で膿が溜まっている空洞が発見されました。
歯の根の奥に膿が溜まる病気「歯根嚢胞」であることがわかりました。
治療法としてかぶせ物や詰め物などをすべて外して、歯の内部の神経があるための空間部分にある膿の袋に繋がる穴をあけ、骨に閉じ込められていた膿を歯の中から出します。
次回の治療までの間は歯に綿をつめゴムでかぶせます。
仕事柄海外出張が多く、なかなか定期的に治療を受けれないことが続き今現在出張で韓国にいます。
医師からは痛みがでてきたら綿とゴムを取り除き様子をみろといわれていました。
最近歯茎の腫れとともに急激に痛み出したことで、韓国内の歯科医院に行きました。
レントゲン撮影をし医師の診察も受けました。
日本での治療内容も説明しましたが、抜歯をし膿を取り除き、インプラント治療をするしかないとの判断でした。
私としては抜歯にも抵抗がありますし、長い治療期間と費用また海外ということもあり不安でいっぱいです。
とりあえず腫れと痛み止めのクスリを処方して頂き、3日後にまた受診予定です。
抜歯、インプラント治療しか方法はないのでしょうか?
ただ数ヶ月は日本に戻る予定がないことを考えると韓国の歯科医院での治療をするべきかどうか悩んでいます。
以上長くなりましたご回答宜しくお願いいたします。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2011-01-10 20:32:10
タダシさまこんばんわ。
歯根嚢胞があって根管治療を始めてその後韓国で痛みが出てきて現地で診察を受けたところ抜歯してインプラントを勧められたわけですね。
診察したわけではないので断定は出来ませんが、日本での治療で保存的に治療する方向で根管治療をなさっていたわけですから個人的には抜歯せずに治せるのではないかと思います。
保存的な治療を引き受けていただけるDrを見つけることが出来れば抜歯せずに済むのではないでしょうか。
歯根長が5mmくらいあれば保存は出来ると考えています。参考になれば幸いです。
参考:
大きな根尖病変の保存治療 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1858
歯根長が短い症例 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1641
歯根嚢胞があって根管治療を始めてその後韓国で痛みが出てきて現地で診察を受けたところ抜歯してインプラントを勧められたわけですね。
診察したわけではないので断定は出来ませんが、日本での治療で保存的に治療する方向で根管治療をなさっていたわけですから個人的には抜歯せずに治せるのではないかと思います。
保存的な治療を引き受けていただけるDrを見つけることが出来れば抜歯せずに済むのではないでしょうか。
歯根長が5mmくらいあれば保存は出来ると考えています。参考になれば幸いです。
参考:
大きな根尖病変の保存治療 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1858
歯根長が短い症例 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1641
回答2
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-01-11 04:11:37
韓国ではないのですが、同じ海外ということで何かお役に立てられるのではと、隣国の台湾からコメント致します。
>それが昨年9月より歯茎に痛みを感じ、歯科医院で診察したレントゲン撮影で膿が溜まっている空洞が発見されました。
歯の根の奥に膿が溜まる病気「歯根嚢胞」であることがわかりました。
既に「歯根嚢胞」と診断されているようですが、生検つまり病理組織検査をなさった上での診断だったのでしょうか?
こうお尋ねしているのは、根尖(根の奥)病変(タダツさんが表現なさっている膿)には「歯根肉芽腫」と「歯根嚢胞」があり、この二つが混同されて診断されている場合が非常に多いからです。
英語で歯根肉芽腫は「Periapical granuloma」で、歯根嚢胞は「Radicular cyst」と言う全くの別物ですが、ネーミングが似ている上に、レントゲン画像だけでは区別されにくいということから混同されてしまっています。
この二つは識別診断が困難です。
確定診断には嚢胞壁の病理組織検査をしなければならないのですが、実際は大きさや(10?以上は嚢胞だというように)、膿の周りの映像の映り方で「なんとなく、おそらくは、たぶん・・・」と判断されることが多く、レントゲン透過像(膿・影の部分)の小さいものを歯根肉芽腫、大きいものを歯根膿胞と区別したりしています。
どちらの発症原因も同じで、根管内に貯留した感染物質によるものです。
簡単に言い換えますと、歯神経を取る治療に不備があった場合、根の中に残された細菌や汚染物が根の外(タダシさんの言う奥)に溜まって膿を作るということです。
感染物質に対する免疫応答の結果根尖部に炎症が起こったわけですから、根本的な治療方法は、歯根肉芽腫であれば、丁寧な感染根管再治療と、必要に応じて外科的処置(根尖端切除術)を併用したものになります。
歯根嚢胞であれば、大きさによって、歯根の周りを1/3覆っている場合は、保存を望むなら、再根管治療→縮小傾向が認められなければ→歯根端切除術+嚢胞摘出を行います。
大きさによっては開窓術という処置を施すこともあります。
歯根の周りを1/3以上ぐるっと覆っている大きなものや、歯の保存が不可能な場合には抜歯+嚢胞摘出となるのが一般的です。
タダシさんの場合、歯根嚢胞だという確定診に基づいているのであれば、韓国の先生が言われている「抜歯をし膿を取り除き」の「膿を取り除き」が「嚢胞摘出」に成り得ますので、ある程度適切な提案だと言えます。
逆に厳密な意味で(病理組織的に)歯根嚢胞ではなく、根尖肉芽腫としてとらえて言っているのであれば、なぜ保存的処置である感染根管再治療を試みないで直ぐ抜歯→インプラントを提案されたのか、疑問が湧いてくることになります。
>私としては抜歯にも抵抗がありますし、長い治療期間と費用また海外ということもあり不安でいっぱいです。
海外に限らず、日本国内に於いても、医師の診断力や技量、専門性、考え方、医院経営方針、モラル等で治療方針が違ってくることがあります。
勝手の違う海外では、その上に言葉の壁も克服しなければならないという点で、医師探しが一層大変になります。
選択肢が限られてしまうということで、海外にいる方は皆苦労されているようです。
私見ですが、治療法に関して、「XXするしかない」と云うような、治療選択肢を提示しない言い方をされる先生は、慎重に考慮なさってから治療を始められたほうが良いのではないかと思います。
特にインプラントのような高額な自費治療を受けられる時は、抜かれる前に根管治療の専門知識を持つ現地の先生にセカンド、オピニオンを求められることをお勧め致します。
最近、日本でも、台湾でも、(きっと韓国でも・・・)インプラントが先行して不必要な抜歯が多くみられますので。
>韓国の歯科医院での治療をするべきかどうか悩んでいます。
韓国の先生の質もピンからキリです。
言葉の面で日本語が通じると云ったような医院や医師にかかられているとお見受けしましたが、そういった言葉が通じるところでも、ピンからキリということを忘れないで下さい。
現地で今一度確かな診断を得るために、言葉は英語になるかと思いますが、大学病院などでセカンド・オピニオンを求めてみられたら如何でしょうか?
お大事になされて下さい。
>それが昨年9月より歯茎に痛みを感じ、歯科医院で診察したレントゲン撮影で膿が溜まっている空洞が発見されました。
歯の根の奥に膿が溜まる病気「歯根嚢胞」であることがわかりました。
既に「歯根嚢胞」と診断されているようですが、生検つまり病理組織検査をなさった上での診断だったのでしょうか?
こうお尋ねしているのは、根尖(根の奥)病変(タダツさんが表現なさっている膿)には「歯根肉芽腫」と「歯根嚢胞」があり、この二つが混同されて診断されている場合が非常に多いからです。
英語で歯根肉芽腫は「Periapical granuloma」で、歯根嚢胞は「Radicular cyst」と言う全くの別物ですが、ネーミングが似ている上に、レントゲン画像だけでは区別されにくいということから混同されてしまっています。
この二つは識別診断が困難です。
確定診断には嚢胞壁の病理組織検査をしなければならないのですが、実際は大きさや(10?以上は嚢胞だというように)、膿の周りの映像の映り方で「なんとなく、おそらくは、たぶん・・・」と判断されることが多く、レントゲン透過像(膿・影の部分)の小さいものを歯根肉芽腫、大きいものを歯根膿胞と区別したりしています。
どちらの発症原因も同じで、根管内に貯留した感染物質によるものです。
簡単に言い換えますと、歯神経を取る治療に不備があった場合、根の中に残された細菌や汚染物が根の外(タダシさんの言う奥)に溜まって膿を作るということです。
感染物質に対する免疫応答の結果根尖部に炎症が起こったわけですから、根本的な治療方法は、歯根肉芽腫であれば、丁寧な感染根管再治療と、必要に応じて外科的処置(根尖端切除術)を併用したものになります。
歯根嚢胞であれば、大きさによって、歯根の周りを1/3覆っている場合は、保存を望むなら、再根管治療→縮小傾向が認められなければ→歯根端切除術+嚢胞摘出を行います。
大きさによっては開窓術という処置を施すこともあります。
歯根の周りを1/3以上ぐるっと覆っている大きなものや、歯の保存が不可能な場合には抜歯+嚢胞摘出となるのが一般的です。
タダシさんの場合、歯根嚢胞だという確定診に基づいているのであれば、韓国の先生が言われている「抜歯をし膿を取り除き」の「膿を取り除き」が「嚢胞摘出」に成り得ますので、ある程度適切な提案だと言えます。
逆に厳密な意味で(病理組織的に)歯根嚢胞ではなく、根尖肉芽腫としてとらえて言っているのであれば、なぜ保存的処置である感染根管再治療を試みないで直ぐ抜歯→インプラントを提案されたのか、疑問が湧いてくることになります。
>私としては抜歯にも抵抗がありますし、長い治療期間と費用また海外ということもあり不安でいっぱいです。
海外に限らず、日本国内に於いても、医師の診断力や技量、専門性、考え方、医院経営方針、モラル等で治療方針が違ってくることがあります。
勝手の違う海外では、その上に言葉の壁も克服しなければならないという点で、医師探しが一層大変になります。
選択肢が限られてしまうということで、海外にいる方は皆苦労されているようです。
私見ですが、治療法に関して、「XXするしかない」と云うような、治療選択肢を提示しない言い方をされる先生は、慎重に考慮なさってから治療を始められたほうが良いのではないかと思います。
特にインプラントのような高額な自費治療を受けられる時は、抜かれる前に根管治療の専門知識を持つ現地の先生にセカンド、オピニオンを求められることをお勧め致します。
最近、日本でも、台湾でも、(きっと韓国でも・・・)インプラントが先行して不必要な抜歯が多くみられますので。
>韓国の歯科医院での治療をするべきかどうか悩んでいます。
韓国の先生の質もピンからキリです。
言葉の面で日本語が通じると云ったような医院や医師にかかられているとお見受けしましたが、そういった言葉が通じるところでも、ピンからキリということを忘れないで下さい。
現地で今一度確かな診断を得るために、言葉は英語になるかと思いますが、大学病院などでセカンド・オピニオンを求めてみられたら如何でしょうか?
お大事になされて下さい。
回答3
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2011-01-11 09:30:06
レントゲン写真とかの情報がないので、残せるのかどうかの判断は、ネット上では無理だと思います。
正確に現状を把握するには歯科用CTなどを撮影すれば、もっと正確に判断できるのではないかと思われます。
韓国も日本同様歯科用CTは急激に普及している、と聞いておりますので、そういう医院を探してお考えになってはいかがでしょうか?
因みに韓国のインプラント治療レベルは世界水準であり、そんなに低いものではない、と言えます。
勿論、そのDRの技量によることは間違いないので、そこら辺は十分に注意されるべきだと思いますが。
向こうにも根っこの治療の専門医がいると思われますので、そういう先生を探されて相談されるのが良いのではないでしょうか?
韓国は、日本よりもダイレクトに欧米の治療が入る状態です。
それなりに良し悪しがあるかと思いますので、慌てて決めることはないと思います。
色々な道を探されて見て下さい。
お大事に。
正確に現状を把握するには歯科用CTなどを撮影すれば、もっと正確に判断できるのではないかと思われます。
韓国も日本同様歯科用CTは急激に普及している、と聞いておりますので、そういう医院を探してお考えになってはいかがでしょうか?
因みに韓国のインプラント治療レベルは世界水準であり、そんなに低いものではない、と言えます。
勿論、そのDRの技量によることは間違いないので、そこら辺は十分に注意されるべきだと思いますが。
向こうにも根っこの治療の専門医がいると思われますので、そういう先生を探されて相談されるのが良いのではないでしょうか?
韓国は、日本よりもダイレクトに欧米の治療が入る状態です。
それなりに良し悪しがあるかと思いますので、慌てて決めることはないと思います。
色々な道を探されて見て下さい。
お大事に。
回答4
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-01-11 10:51:17
>韓国は、日本よりもダイレクトに欧米の治療が入る状態です。
同意です。
受験生の歯学部人気もどっかの国と違って非常に高いですしね。おっと、つい愚痴を言ってしまってすみません。
根菅治療の得意な歯科医師にも診て貰った方が良いと思います。
同意です。
受験生の歯学部人気もどっかの国と違って非常に高いですしね。おっと、つい愚痴を言ってしまってすみません。
根菅治療の得意な歯科医師にも診て貰った方が良いと思います。
相談者からの返信
相談者:
タダシさん
返信日時:2011-01-11 21:09:32
タイトル | 歯根嚢胞。抜歯してインプラントを勧められ、海外での治療で不安(韓国) |
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質問者 | タダシさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 29歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定 インプラントその他 韓国 根の病気(根尖病変・根尖病巣) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。