上1番、根の炎症とクラウンの選択、歯周と補綴の治療順序について

相談者: KotaBharuさん (43歳:男性)
投稿日時:2011-01-09 01:55:18
初めて投稿します、よろしくお願いします。

右上1番の中切歯を事故で折ってしまい、差し歯をすることになり、クラウン、コアの選択をどれにするか悩んでいます。


歯の状態:
10数年前にスクーバダイビング中に陸上で歯にタンクが当たり、沁みたり痛みがあったため、いろいろ相談した結果、神経を抜くことになりました。
(現在治療しているクリニックとは違います)

その後、現在まで、痛みも何も異常もなく、特にその歯に関しては、転勤などもあり特にフォローはしていませんでした。
ただ、今思い返せば、ほかの歯に比べ色がくすんでいました。

1ヶ月ほど前に煎餅を食べてたときに突然 右上1番の中切歯、下2/3ほどが折れてしい、歯科にて治療を受けて現在に至ります。


治療経過:
初診時に虫歯のチェックをしたところ、右上1番の中切歯はC3の状態でした。
(ほかC1は3本、CR充填が3本です) 
まず、神経を抜いた先の方に炎症があるため、その治療をし、根管を掃除しました。

週1回の通院で3回ほどで痛みも違和感もなく、レントゲンでも異常がなく、炎症がひいているとの説明を受け、自分も確認しました。

今は、コアをつくるための薬を入れた状態で、次からは、差し歯をつくるための土台造りを行う予定です。
今も特に痛みも違和感もありません。
と同時に歯周病の治療歯石を取る)のを行うと話していました。




そこで相談ですが

1、このサイトで勉強させて頂きましたが、根管治療の初回成功率は一般的な日本の保険の場合50%以下とありますが、私の場合は、成功していたのでしょうか。
この10数年の間に炎症が徐々にできたのか、歯が折れたことによってできたのかわかりませんが、今後に、根管の炎症の再発の可能性はありますか?

2、差し歯の治療と歯周病の治療は同時並行することはあるのでしょうか?  
自分としては差し歯の治療を優先して、その後に歯周病の治療をしてもらうと思っていますが、どうでしょうか?

3、クラウン・コアの選択について

クリニックで 保険適応と、適応外では、純金の電鋳メタルボンド、 専用合金のメタルボンド、ハイブリッドセラミックスオールセラミックスを提示、それぞれメリット・デメリットなど丁寧な説明を受けました。
コアは、ファイバーの方が歯茎への負担が少なく、削る歯も少なくて済むとのことでした。

 
自分としては負担が少なく、できるだけ長く持つものがいいと考えています。 
このサイトで勉強させて頂いて、土台は事実上取替えが難しいので、再治療が可能なファイバーコアが、クラウンは、費用との兼ね合いもあるのでオールセラミックスよりは、純金の電鋳メタルボンドが一番いいのかなと思っています。
また、長い目で見ると保険適応よりは 適応外のほうがいいとも思いました。


以上、アドバイスをよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-01-09 02:17:29
こんばんは。


その治療の持ちというのは術者の腕前にもよるでしょうが、その他ご自身のケアやメインテナンスにもかなり左右されるため、一概にどの材料を使うと長持ちするという公式にはなりません。


ただ、補綴物差し歯やコア)の選択としては悪くない選択だと思います。
適合精度や素材の安定度など、長期的にも管理しやすいという点でそのような選択はよいと思います。


ただ根の治療に関しては、もうこれで大丈夫という決定的なものはないため、再発の可能性はあるのか?と問われれば「あります」としか答えようがありません。

しかしそのために極力再発をさせないための治療上のテクニックというものは存在します。
ただこれは、担当する者の慣れた方法をとってもらうことが優先されると思いますので、この掲示板でもよく話題にあがりますが、ラバーダム拡大鏡を使用したから使用しないからという物理的な判断は、あまりアテにはならないように感じます。


歯周病の治療は、通常補綴をする前に完了するべきものです。
例えば現状のまま差し歯をして、その後に歯周治療を行い歯肉のちょっとした腫れが引いてきたとしたら、歯肉は退縮してしまい差し歯の付け根が顔を出してしまうでしょう。

是非歯周治療は今のうちにお受けになって下さい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-01-09 03:51:26
おはようございます。右上中切歯の事故後の差し歯治療の件ですね。


1、

今後に根管の炎症の再発の可能性はあります。
残念ながら再発を完全に防ぐことはできないと思います。
なるべくもたせる努力をして、もし再発してしまったら、その時また考えましょう。


2、

差し歯の治療より先に歯周病の治療を行うのが原則です。
歯周組織を整えてから、それに合わせて差し歯を完成させるのが好ましいです。
なお、根の治療仮歯までは並行して治療可能です。


3、

ファイバーコア適応の状態であれば、ファイバーコアになさる選択は良い選択である可能性が高いです。

クラウンは、強度・適合性・清潔性・審美性などを考慮して選択されるとよろしいかと思います。

お大事になさってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: KotaBharuさん
返信日時:2011-01-13 19:01:31
田中先生、脇田先生
ありがとうございました。
参考になりました。



タイトル 上1番、根の炎症とクラウンの選択、歯周と補綴の治療順序について
質問者 KotaBharuさん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療その他
クラウン(差し歯・被せ)その他
歯周病(歯槽膿漏)治療
お勧めの土台(コア)
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
根の病気・異常その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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