[写真あり] 冠が外せず歯茎を切開し膿を出すだけの治療に不信 (中国)
相談者:
Matsuokaさん (32歳:男性)
投稿日時:2011-01-20 19:55:08
お世話になります。
只今、海外中国に住んでおり、治療方法についてご相談させて頂きたく存じます。
これまで疲労時や睡眠不足時に、既に神経を取った左奥歯(添付写真7番赤丸部分)が浮く感じの違和感があり、先日、日本帰国時に検査をしました。
すると、歯茎に膿が溜まっており、根管治療が必要で長くて約半年の治療が必要との診断を受けました。
仕事上、日本に長期滞在することが出来ないので、日本での治療を断念し、中国の歯医者へ行きました。
中国の歯医者によると、一旦、クラウンを外して根管治療を始めるとの説明だったのですが、結局、気づかない間に歯茎を切開し膿を出す手術が行われておりました。
術後の説明では、クラウンが外れないので切開の方法を選択した、縫合部分の抜糸のみで今後の治療は不要とのことでした。
日本での説明と余りにも方法が異なるため、最適な方法だったのか、今後の治療が必要かご教示下さい。
1)今後、早急にに根管治療は必要でしょうか?
現在、切開から5日経ち、顔の腫れも引き、歯茎の違和感もなくなりました。
2日後に抜糸予定です。
しかし、膿の原因菌はまだ歯管の中にあるのだと思います。
完全に治療するためには、すぐに根管治療が必要でしょうか。
2)治療期間について
もし根管治療が必要な場合、既に膿が歯茎にない場合でも長期の治療期間が必要でしょうか。
出来れば、日本で治療をしたいのですが、最長でも10日間ほどしか滞在期間を取ることができず、その期間での治療は可能でしょうか。
3)歯茎の切開について
今回、歯茎の切開による膿を出す手術は、ベストな方法だったのでしょうか。
何かデメリットはありますでしょうか。
以上、大変お手数ですが、アドバイスを下さいますようお願い致します。
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只今、海外中国に住んでおり、治療方法についてご相談させて頂きたく存じます。
これまで疲労時や睡眠不足時に、既に神経を取った左奥歯(添付写真7番赤丸部分)が浮く感じの違和感があり、先日、日本帰国時に検査をしました。
すると、歯茎に膿が溜まっており、根管治療が必要で長くて約半年の治療が必要との診断を受けました。
仕事上、日本に長期滞在することが出来ないので、日本での治療を断念し、中国の歯医者へ行きました。
中国の歯医者によると、一旦、クラウンを外して根管治療を始めるとの説明だったのですが、結局、気づかない間に歯茎を切開し膿を出す手術が行われておりました。
術後の説明では、クラウンが外れないので切開の方法を選択した、縫合部分の抜糸のみで今後の治療は不要とのことでした。
日本での説明と余りにも方法が異なるため、最適な方法だったのか、今後の治療が必要かご教示下さい。
1)今後、早急にに根管治療は必要でしょうか?
現在、切開から5日経ち、顔の腫れも引き、歯茎の違和感もなくなりました。
2日後に抜糸予定です。
しかし、膿の原因菌はまだ歯管の中にあるのだと思います。
完全に治療するためには、すぐに根管治療が必要でしょうか。
2)治療期間について
もし根管治療が必要な場合、既に膿が歯茎にない場合でも長期の治療期間が必要でしょうか。
出来れば、日本で治療をしたいのですが、最長でも10日間ほどしか滞在期間を取ることができず、その期間での治療は可能でしょうか。
3)歯茎の切開について
今回、歯茎の切開による膿を出す手術は、ベストな方法だったのでしょうか。
何かデメリットはありますでしょうか。
以上、大変お手数ですが、アドバイスを下さいますようお願い致します。
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回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2011-01-20 20:11:18
Matsuokaさまこんばんわ。
左下の7番が違和感があって日本では根管治療が必要と言われたが時間的に問題があったので中国で診てもらった所、冠がはずせないため切開して終ったわけですね。
レントゲンから判断すると切開では治癒しないと考えます、やはり冠をはずして根管治療が必要だと思います。
治療期間については個人的には10日間では少し無理があるような気が致します、もし治療途中で急性炎症を起こしたら少し長引くように思います。
切開については歯槽膿瘍を起こしていたのなら妥当な方法だとは思いますが、あくまでも切開排膿のためで根本的な解決にはならないと思います。
根の形態からはおそらく樋状根のような気がするので少々てこずるかもしれません、参考になれば幸いです。
感染根管治療
・http://www.yamadashika.jp/infection.html
歯槽膿瘍
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1738
樋状根
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1226
左下の7番が違和感があって日本では根管治療が必要と言われたが時間的に問題があったので中国で診てもらった所、冠がはずせないため切開して終ったわけですね。
レントゲンから判断すると切開では治癒しないと考えます、やはり冠をはずして根管治療が必要だと思います。
治療期間については個人的には10日間では少し無理があるような気が致します、もし治療途中で急性炎症を起こしたら少し長引くように思います。
切開については歯槽膿瘍を起こしていたのなら妥当な方法だとは思いますが、あくまでも切開排膿のためで根本的な解決にはならないと思います。
根の形態からはおそらく樋状根のような気がするので少々てこずるかもしれません、参考になれば幸いです。
感染根管治療
・http://www.yamadashika.jp/infection.html
歯槽膿瘍
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1738
樋状根
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1226
回答2
泉川歯科医院(茨城県笠間市)の泉川です
回答日時:2011-01-20 20:32:38
Matsokaさんこんにちは!
文面等を参考にしてご提案としてですが、治療期間が制約されているとの事ですね。
処置方法としては、詰め物を除去し感染根管治療が望ましいと思われますが、感染根管治療はいろいろとそのケースにもよりますか、根管を無菌状態にするのに多少治療日数がかかる場合がございます。
そこで日本に滞在しているときにでも、歯科の先生に事情を説明されてとりあえず可能な限り、感染根管治療をしたいただき、とりあえず被せ物をしない状態でいったん中断し、もし万が一痛み等が出た場合、治療がし易い状態にしておいて、その期間症状等を様子を観ながら、帰国した時にでも再度歯科の先生に処置等をされて観てはいかがでしょうか。
あくまでも私の提案ですので、また他の各位先生からいろいろと回答がされますので、ご参考にしてください。
お大事に。
文面等を参考にしてご提案としてですが、治療期間が制約されているとの事ですね。
処置方法としては、詰め物を除去し感染根管治療が望ましいと思われますが、感染根管治療はいろいろとそのケースにもよりますか、根管を無菌状態にするのに多少治療日数がかかる場合がございます。
そこで日本に滞在しているときにでも、歯科の先生に事情を説明されてとりあえず可能な限り、感染根管治療をしたいただき、とりあえず被せ物をしない状態でいったん中断し、もし万が一痛み等が出た場合、治療がし易い状態にしておいて、その期間症状等を様子を観ながら、帰国した時にでも再度歯科の先生に処置等をされて観てはいかがでしょうか。
あくまでも私の提案ですので、また他の各位先生からいろいろと回答がされますので、ご参考にしてください。
お大事に。
回答3
回答日時:2011-01-20 20:41:00
こんばんは。
無断でオペって、凄いですね…
下顎の7番ですから、歯根端切除術とかではなくてただ膿を出されただけでしょうね。
ですのでほぼ無傷だと思います。
(良くもないですが、悪くもない)
>1)について
症状が収まっている間は様子見でも良いと思いますが、いつか再発はするでしょうね。
>2)について
担当される医院の方針や予約状況などにもよるかと思います。
当院だったら、10日あれば根管充填+土台+仮歯まで、2〜3回の通院、のべ4〜5時間ぐらい?でなんとか勧められそうな気はします。
もちろん余裕ではないですし、切開の有無は影響しません。
>3)について
応急処置として考えればむしろ適切だったと思いますよ。
山田先生もご指摘の通り、樋状根と言われる非常に難易度の高い形態の歯の様ですから、変に触るよりも、安心して任せられるところでしっかりお願いされた方が良いと思います。
むしろいっそ抜いてしまう。
抜いたついでにダメ元で隣の8番を移植してみる、という考え方も出来るかも知れませんね。
お大事にどうぞ。
無断でオペって、凄いですね…
下顎の7番ですから、歯根端切除術とかではなくてただ膿を出されただけでしょうね。
ですのでほぼ無傷だと思います。
(良くもないですが、悪くもない)
>1)について
症状が収まっている間は様子見でも良いと思いますが、いつか再発はするでしょうね。
>2)について
担当される医院の方針や予約状況などにもよるかと思います。
当院だったら、10日あれば根管充填+土台+仮歯まで、2〜3回の通院、のべ4〜5時間ぐらい?でなんとか勧められそうな気はします。
もちろん余裕ではないですし、切開の有無は影響しません。
>3)について
応急処置として考えればむしろ適切だったと思いますよ。
山田先生もご指摘の通り、樋状根と言われる非常に難易度の高い形態の歯の様ですから、変に触るよりも、安心して任せられるところでしっかりお願いされた方が良いと思います。
むしろいっそ抜いてしまう。
抜いたついでにダメ元で隣の8番を移植してみる、という考え方も出来るかも知れませんね。
お大事にどうぞ。
回答4
池原歯科医院(大阪市東成区)の池原です
回答日時:2011-01-20 20:53:24
こんばんは。
>1)今後、早急にに根管治療は必要でしょうか?
レントゲン写真を拝見する限り、根本的な治療としては山田先生が仰る通り、私も根管治療が必要だと思います。
>2)治療期間について
私も10日間で治療を全て終わらせるのは難しいと思います。
しかし、泉川先生の仰るような方法で治療を進めることは可能だと思います。
>3)歯茎の切開について
その時の症状や炎症を軽減させるための対症療法としては、適切な処置だったのではないかと思います。
>1)今後、早急にに根管治療は必要でしょうか?
レントゲン写真を拝見する限り、根本的な治療としては山田先生が仰る通り、私も根管治療が必要だと思います。
>2)治療期間について
私も10日間で治療を全て終わらせるのは難しいと思います。
しかし、泉川先生の仰るような方法で治療を進めることは可能だと思います。
>3)歯茎の切開について
その時の症状や炎症を軽減させるための対症療法としては、適切な処置だったのではないかと思います。
相談者からの返信
相談者:
Matsuokaさん
返信日時:2011-01-21 00:21:52
山田先生、泉川先生、渡辺先生、池原先生
お世話になります。
皆様、丁寧で善意溢れるご回答を頂きまして誠に有難う御座います。
中国では、セカンドオピニオンを伺いに病院を回っても真剣に取り合ってもらえず本当に困っておりました。
やはりある程度、時間が掛かっても再発を防ぐには根管治療をしなければならないと理解出来ました。
近いうちに日本にて根管治療を開始したいと思います。
治療にあたり、更に質問させていただきたいのですが、
1)根管治療の中国での治療について
治療の開始は日本で始めたいと思います。
やはり10日ほどしか日本には滞在できませんので、もし滅菌まで至らない場合は、途中から治療を中国の歯医者さんに診てもらうことにし、滅菌が終わった時点で、最終の確認と仮歯は日本で付けたいと考えております。
根管の菌が死滅したということは、一般的にどの歯医者さんでも簡単に確認できるのでしょうか。
きちんと滅菌出来たと中国で判断出来た時点で日本に戻りたいと思っています。
中国の歯科治療のレベルは分からないのですが、色々と観察していると手術中もゴム手袋のまま携帯で話をして、そのままのゴム手袋で口に手を入れたりとしており、中国では、最低限の治療だけにとどめたいです。
・http://www.999tooth.com/Japanese/japanese.html
2)根管治療の一時中断について
また、泉川先生よりご提案頂いておりますが、日本にて出来るところまで根管治療を行い、一時中断し、また日本帰国時に治療を再開とあります。
どの位の期間、中断しても良いものでしょうか。
やはり3,4カ月、間が空いてしまうと菌は増殖し、最初の治療が無駄になってしまうのでしょうか。
中国の歯科治療のレベルは分からないのですが、色々と観察していると手術中もゴム手袋のまま携帯で話をして、そのままのゴム手袋で口に手を入れたりとしており、中国では、最低限の治療だけにとどめたいです。
何度も申し訳御座いませんが、どうぞアドバイスを頂けますようお願い致します。
お世話になります。
皆様、丁寧で善意溢れるご回答を頂きまして誠に有難う御座います。
中国では、セカンドオピニオンを伺いに病院を回っても真剣に取り合ってもらえず本当に困っておりました。
やはりある程度、時間が掛かっても再発を防ぐには根管治療をしなければならないと理解出来ました。
近いうちに日本にて根管治療を開始したいと思います。
治療にあたり、更に質問させていただきたいのですが、
1)根管治療の中国での治療について
治療の開始は日本で始めたいと思います。
やはり10日ほどしか日本には滞在できませんので、もし滅菌まで至らない場合は、途中から治療を中国の歯医者さんに診てもらうことにし、滅菌が終わった時点で、最終の確認と仮歯は日本で付けたいと考えております。
根管の菌が死滅したということは、一般的にどの歯医者さんでも簡単に確認できるのでしょうか。
きちんと滅菌出来たと中国で判断出来た時点で日本に戻りたいと思っています。
中国の歯科治療のレベルは分からないのですが、色々と観察していると手術中もゴム手袋のまま携帯で話をして、そのままのゴム手袋で口に手を入れたりとしており、中国では、最低限の治療だけにとどめたいです。
・http://www.999tooth.com/Japanese/japanese.html
2)根管治療の一時中断について
また、泉川先生よりご提案頂いておりますが、日本にて出来るところまで根管治療を行い、一時中断し、また日本帰国時に治療を再開とあります。
どの位の期間、中断しても良いものでしょうか。
やはり3,4カ月、間が空いてしまうと菌は増殖し、最初の治療が無駄になってしまうのでしょうか。
中国の歯科治療のレベルは分からないのですが、色々と観察していると手術中もゴム手袋のまま携帯で話をして、そのままのゴム手袋で口に手を入れたりとしており、中国では、最低限の治療だけにとどめたいです。
何度も申し訳御座いませんが、どうぞアドバイスを頂けますようお願い致します。
回答5
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2011-01-21 04:46:43
おはようございます。
根管治療の途中から時間的な制約があるため中国のDrに任せてもいいかとの事ですが、個人的にはお勧めいたしかねます。
もし私がそのような意向を伝えられたら治療はお引き受けしないと思います、というのも実際そのようなことをなさって残せる歯を抜歯されてしまった苦い経験があります。
歯科医の技術的レベルや診断は様々なので同じ判断になるとは限りません、せっかく時間をかけて治しても他の歯科医の診断で抜歯といわれて抜歯されてしまえば何のための治療だったか、残そうと考えて治療した者にとってはなんともやるせない気持ちになってしまうと思います。
したがって少なくともその歯の治療が終了して冠を被せるまで、一人のDrに任せるのがいいように思います。
治療を途中で中断せざるを得なくなる可能性があるのなら、予めその旨期間を伝えておけばそれなりの方法を講じていただけると思います。
参考になさってください。
根管治療の途中から時間的な制約があるため中国のDrに任せてもいいかとの事ですが、個人的にはお勧めいたしかねます。
もし私がそのような意向を伝えられたら治療はお引き受けしないと思います、というのも実際そのようなことをなさって残せる歯を抜歯されてしまった苦い経験があります。
歯科医の技術的レベルや診断は様々なので同じ判断になるとは限りません、せっかく時間をかけて治しても他の歯科医の診断で抜歯といわれて抜歯されてしまえば何のための治療だったか、残そうと考えて治療した者にとってはなんともやるせない気持ちになってしまうと思います。
したがって少なくともその歯の治療が終了して冠を被せるまで、一人のDrに任せるのがいいように思います。
治療を途中で中断せざるを得なくなる可能性があるのなら、予めその旨期間を伝えておけばそれなりの方法を講じていただけると思います。
参考になさってください。
回答6
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2011-01-21 11:03:49
相談に関しての回答としては諸先生方と同じです。
返信1に関してですが、これは(厳しいようですが)山田先生と同意見です。
>途中から治療を中国の歯医者さんに診てもらうことにし、滅菌が終わった時点で、最終の確認と仮歯は日本で付けたいと考えております。
これには賛成いたしかねます。
根管治療からせめて土台づくりまでは一人の歯科医の責任で行うべきでしょう。
返信1に関してですが、これは(厳しいようですが)山田先生と同意見です。
>途中から治療を中国の歯医者さんに診てもらうことにし、滅菌が終わった時点で、最終の確認と仮歯は日本で付けたいと考えております。
これには賛成いたしかねます。
根管治療からせめて土台づくりまでは一人の歯科医の責任で行うべきでしょう。
相談者からの返信
相談者:
Matsuokaさん
返信日時:2011-01-23 20:51:27
タイトル | [写真あり] 冠が外せず歯茎を切開し膿を出すだけの治療に不信 (中国) |
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質問者 | Matsuokaさん |
地域 | 海外 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員(事務系) |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療の治療期間 その他(写真あり) 中国 根の病気(根尖病変・根尖病巣) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。