ブリッジの部位にX線で影。抗生剤を処方されたが服用に不安が(海外)

相談者: lenaさん (49歳:女性)
投稿日時:2011-02-11 05:00:07
初めて投稿致します。
よろしくお願い致します。

現在、海外滞在中ですが、2年ぐらい前に、日本に一時帰国した際、左上5番を歯根破折により抜歯、その前後の左上4番と6番の歯を合わせてブリッジにしました。

その後、噛み合わせに多少の不具合を感じていましたが、そのまま使用していました。
数ヶ月前から、その辺りに時折、ごく軽い痛みを感じるようになり、昨年の12月に、滞在国の歯科医を受診しました。

パノラマレントゲンにより、そのブリッジにしてある左上6番の歯と、7番の歯の間の、6番よりの歯槽骨の辺り(根尖ではなく、少し脇側)に黒く写る病巣があるのがわかりました。
また、その歯の丁度上方の、上顎洞にも炎症と思われる、白い影が写っています。
これらは、治療を行った2年前には見られませんでした。

診察に当たった歯科医からは、左上6番を抜歯して、インプラント、もしくは、4本のブリッジにすることを勧められました。

海外で使用している私の健康保険が、歯科医療に於ける年間の支払い限度額が決まっており、今年の5月以降にならないと、歯科診療での支払いが全く行われない為、現在は治療は見送っていますが、特に強い痛みや腫れはなく、ただ、時々、軽い痛みが起こる程度です。

診察に当たった歯科医からは、痛みが酷くなった時に服用するように、clindamycin 600mg×3/日 を処方されたのですが、これまでに服用した抗生剤で、アレルギー症状が起こったことがあり、また当該抗生剤は、日本の歯科診療に於いては、あまり使用されていないものの様なので、服用に不安があります。

日本では、このようなケースでは、どのような抗生剤が使用されるでしょうか。
また、抗生剤服用により、治療を延期させることは可能なのでしょうか。

ご教示頂けると幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-02-11 06:39:29
リンコマイシン系の抗生物質ですね。歯科の適応もありますね。

過去の抗生物質でのアレルギーはどんなお薬でおきたのでしょうか?
仮にペニシリン系の抗生物質で発生したらセフェム系の抗生物質もだしませんので。

日本での保険制度では月あるいは年単位の限度額設定がないので、必要であればすぐに治療介入できるのでなんともいえないですね。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-02-11 06:57:40
lena さん
おはようございます。
海外でご心配ですね。

基本的には、痛みの原因を探る必要があります。
病巣が見えるからといって、それが痛みの原因とは限りません。
他にも考えられる原因もありますから、まず良く見てもらって下さい

もしも、正しく診断されているのであれば、先生の治療方針に従っていないわけですから、先生としては、何も出来ません。
仕方なく抗生剤を出しているだけです。

どの様な細菌がいるかわからない状態で、処方されていますので、効果ははっきりはわかりません。
一般的な対応だと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-02-11 08:53:37
おはようございます。

ご質問拝見させていただきました。
海外での医療、不安な時がありますね。



>診察に当たった歯科医からは、痛みが酷くなった時に服用するように、clindamycin 600mg×3/日 を処方されたのですが、これまでに服用した抗生剤で、アレルギー症状が起こったことがあり、また当該抗生剤は、日本の歯科診療に於いては、あまり使用されていないものの様なので、服用に不安があります。

さて、クリンダマイシンは抗生物質ですね。
確かに、個人的に思ってるのですが、あまり日本では使用されないと思います。

日本ではセフェム系のものを使用することが多いかなと思ってます。
でもクリンダマイシンが、駄目ではないと思います。

しかし、以前にアレルギーがあるとのことで、そのことについては先生に言われましたかね? 
言われたのでアレルギーが無い様にとのことでクリンダマイシンを処方されたのではないでしょうか。

もし言ってなければ主治医に言ってくださいね



>日本では、このようなケースでは、どのような抗生剤が使用されるでしょうか。
>また、抗生剤服用により、治療を延期させることは可能なのでしょうか。

日本ではペニシリン系 セフェム系をファーストチョイスすることが多いのではと思ってます。

実際に拝見していないのでなんとも言えないのですが、病巣があたのですよね? 
炎症があるときは抗生物質を処方しますが、痛みがあるときには、その病巣に炎症が認められるためと先生が判断されて処方されてると思いますので、痛みがあるときのは先生の指示に従う方がいいと思いますよ。

治療を延期させることは可能といいますか、推測で書きますが費用の面で今は出来ないので、先生が炎症があれば辛いですしなんとか対症療法で、5月まで伸ばし伸ばしでいこうと思ってられるのでは。。 

なお強い痛いではなく 時折とのことですので緊急性はないと判断されたのでは。。。 

推測で書きましたが、全然違う判断であったのであればご免なさいね。 

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-02-11 10:58:11
レントゲンで影があるからといって、病巣とは限りません。
あくまで、黒い透過像があるとしか分かりません。
もしかしたら、過去に病気があって、それが治って瘢痕になっているだけかもしれません。

痛みの原因をよく調べてもらい、痛みが酷い場合には抗生剤を飲むのもありです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2011-02-12 00:59:32
柴田先生、宮下先生、北野先生、タカタ先生

早速のご回答を大変有難うございました。


これまでに服用した抗生剤で、アレルギー様の症状(目の発赤、息苦しさ等)が出たものは、ニューキノロン系の抗生剤で、また、ペニシリン系では、薬剤性大腸炎、マクロライド系長期服用で、皮膚炎です。

クリンダマイシンは、副作用として、偽膜性大腸炎が起こりやすい様なので、ペニシリン系服用の時の、二の舞になるのではないかと危惧をしています。

もちろん、このことは診察に当たった医師に報告しました。
2年前に日本で治療を行った際は、抜歯時に化膿止めとして、これまで服用後に大きな問題がなかった、クラリスロマイシンを服用したので、今回も同じ抗生剤を処方していただけるかどうか、尋ねてみたのですが、クラリスロマイシンは、歯科診療にはあまり使用されないということでした。

半年前に日本に一時帰国をした際にも、二年前と同じ歯科医師のところで、歯科診療を受けたのですが、その時のパノラマレントゲン写真に於いても、今回と同じような黒い影が写っているということでした。
進行は緩やかのようです。
その歯科医は、歯根破折がなければ、根管治療で、再度ブリッジ装着が可能だと思うとおっしゃっております。

ただ、滞在国では、日本ではごく一般的な、できるだけ自分の歯を残すという治療法は、歯科医師の間ではあまり受け入れられていない様です。
滞在国の歯科医師は、また、今回のようなケースで、そのような診療が、保険支払いの対象になるかどうかは疑問だとも言っておられます。
抜歯して、インプラントにするのがベストだと。

私としては、できれば自分の歯を残したいので、次回の一時帰国まで(日時未定)治療を延期できたらと願っているのですが、クラリスロマイシンでは、炎症、腫れ等にあまり効果は望めないのでしょうか。
現在は、時折、軽度の鈍痛がある程度です。
抗生剤を服用するほどではありません。

また、タカタ先生がおっしゃるように、画像上の黒い影が、必ずしも病巣ではない可能性もあるのですか。
それは、どのようにして診断され得るのですか。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-02-12 06:42:06
lena さん

診断に関しては此処ではあまり確定的なことは書けません。
まず、「病巣」という言葉自体、使用すべきではないかもしれません。

「黒い影」という表現は患者さんには、わかりやすいかもしれませんが、診断学上では、そこ「黒い影」をみることは重要ではありません。
多くの歯科医は「黒い影」を見ようとしますが、、、

今までの経緯と、現在の口腔内の状態に加え通のレントゲン写真の「黒い影」ではない、他の部分をしっかり確認して、「気になっていること」との関係を調べて診断します。

lena さんの場合、もともと歯が折れてしまった経緯も有りますし、ブリッジも、噛み合わせがしっくりこなかった経緯も有ります。
こういう情報の方が、気になっている「軽い痛み」に関係があるように思います。

これ以上は、言ってはいけない事になっていますので、すみません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2011-02-12 21:09:34
宮下先生

ご教示を大変有難うございました。

最終的には、ブリッジを外して、中を観察してみないと分からないということですね。

滞在国の歯科医師が、パノラマレントゲン写真に於いて、上顎洞にも白い影が見られることを指摘されておりまして、歯の方を治療しないでいると、菌が全身に回ってしまうようなこともある言っておられましたが、それは、本当なのですか。
またそれは、何らかの抗生剤を服用することによって、回避できるものなのですか。

滞在国で治療するにしても、健康保険の関係で、5月まで待たなければならないのですが、不安を抱えたままの生活も考えものです。

一般的なことでいいのですが、お教えいただけますか。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-02-13 06:24:07
lena さん

ブリッジを外す前に、「軽い痛み」が何が原因なのかをはっきりさせてからですよ。
少なくとも「歯」が原因なのか、「歯以外」が原因なのかを診断していないと、治療しても症状は取れない事もあります。

上顎洞の白い影も「歯」が原因ばかりではありません。
耳鼻科の先生にも意見をお聞きした方が良いと思います。
(もちろん治療前にはなかったものみたいですから、何かしら、関係が有りそうですが。2年前にはなかったと、どうしてわかったのですか?)

菌が全身に回る事は、あまり神経質になる必要はありません。
血液の中には細菌をやっつけてくれる細胞が一杯いますので。
ある特別な心臓疾患を持っている患者さんだけは、気をつけたほうが安全というレベルです。

「痛み」というものは、生活環境が変わるだけでも出てくるものなのです。
心配になると、強くなることもあります。
お医者さんにかかると治療してなくても、痛みがなくなる事があります。
安心すると、楽になるものです。
規則正しいゆったりした生活をすると、消えてゆくものが多いものです。

逆にパニックになると、強くなってしまいますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2011-02-13 21:27:51
宮下先生、

ご回答を大変有難うございました。

先生のお話しを伺って、少し安心しました。
滞在国の歯科医師から、酷くなったら、入院加療が必要になる場合もあると伺っていたので、本当に、どうしようかと思っていました。

実際のところ、当該歯の周辺に於いて、見た目には、腫れなどの症状はなく、痛みも起こったり、起こらなかったりで、本当に何か炎症か何かがあるのかなといった具合です。

今回、受診した際にも、もしかして、睡眠中の歯ぎしりが原因で起こる痛みなのかなと思っていました。
奥歯が、歯ぎしりの為に、多少すり減っています。)

上顎洞の白い影は、2年前のパノラマレントゲン写真には、写っていませんでした。
ただ、今回、レントゲン写真を撮影した頃、少し風邪ぎみだったので、軽い鼻炎があった可能性はあります。

先生が、ブリッジを外す前に、痛みの原因を突き止める方が先決であるとご指摘されたように、私も是非そうしていただきたいのですが、滞在国の医師は、レントゲンの結果だけを重視している模様で、次回の受診の際には、即座にブリッジを外して治療を開始するようなことを言っておられます。

患者の私としては、どう対応したらよいのでしょうか。
回答 回答7
  • 回答者
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-02-14 04:17:51
こんばんは。
海外からのご質問のようなので、同じ海外で従事している者の視点から少しだけコメント致します。

>2年ぐらい前に、日本に一時帰国した際、左上5番を歯根破折により抜歯、その前後の左上4番と6番の歯を合わせてブリッジにしました。

左上5番が歯根破折で抜歯なさった経歴があるわけですが、手前の4番と後方の6番は当時根管治療はされてあった状態でしたか?

それともブリッジの支台歯として使用されるにあたって、根管治療を受けられたのでしょうか?

それとも、支台歯として使用するために形成(形を削る)だけし、歯髄には触れずにそのまま残された状態でブリッジを着けられたのでしょうか?

そもそも、歯根破折を起こされた原因は何でしたか?
原因についてのご説明は頂いていますでしょうか?

また、歯周組織の状態や噛み合わせの状態はどうなっていましたでしょうか?


多くの逆質問をして申し訳ないのですが、痛みの病因究明のためには、先に得られなければならない情報がこの様に多いのです。

宮下先生もご指摘なさっているように、lena さんの場合、歯根破折の経緯+ブリッジの違和感等といった経緯があり、それら一個一個の病歴が今現在の「軽い痛み」に何らかの関連性があるはずです。
出来るだけより多くの情報を担当医に提供し、痛みの原因を識別して頂いたほうが良いと思います。
歯自体の問題なのか、歯以外、例えば咬合や歯周組織の問題なのかを識別診断しませんと、根本的な問題解決には繋がらないと思います。


パノラマレントゲンにより、そのブリッジにしてある左上6番の歯と、7番の歯の間の、6番よりの歯槽骨の辺り(根尖ではなく、少し脇側)に黒く写る病巣があるのがわかりました。
>また、その歯の丁度上方の、上顎洞にも炎症と思われる、白い影が写っていました。

根管の問題なのか、歯周の問題なのか、はたまた咬合外傷による問題なのかetc色々な可能性が考えられますので、識別診断が必要です。

歯周ポケットなどはチェックして頂いていますか?


>診察に当たった歯科医からは、左上6番を抜歯して、インプラント、もしくは、4本のブリッジにすることを勧められました。

仮に、左上6番の治療予後が悪い、保存不可の致命的な問題があるといった場合は抜歯もやむを得ないでしょう。
補綴に関してはそのようになりますね。
部分入れ歯という選択肢も一応ありますが・・・・・


>これまでに服用した抗生剤で、アレルギー様の症状(目の発赤、息苦しさ等)が出たものは、ニューキノロン系の抗生剤で、また、ペニシリン系では、薬剤性大腸炎、マクロライド系長期服用で、皮膚炎です。
>クリンダマイシンは、副作用として、偽膜性大腸炎が起こりやすい様なので、ペニシリン系服用の時の、二の舞になるのではないかと危惧をしています。

確かにクリンダマイシンを服用なさっている方に下痢、偽膜性腸炎といった胃腸障害の副作用が出てしまうことがあります。
特に年配の方に多く見られ、2週間以上続けて長期服用された場合に出ることがあります。
個人差はありますが、短期服用の場合、それほど著明に出ることはないように感じています。


>クラリスロマイシンを服用したので、今回も同じ抗生剤を処方していただけるかどうか、尋ねてみたのですが、クラリスロマイシンは、歯科診療にはあまり使用されないということでした。


クラリスロマイシンは歯科でも処方しています。

個人的にはペニシリン系抗生剤にアレルギー反応がある方にはクリンダマイシン(Clindamycin)を出していますが、胃腸障害がある場合には、胃腸への刺激が少なく、服用回数が少ないアジシロマイシン(Azithromycin)、クラリスロマイシン(Clarithromycin)を第二、第三処方薬として挙げています。

ただ、抗生剤に関しては国や先生によって使い慣れているものがあり、多少違ってくることもあると思います。
抗生剤の種類によっては、保険で支払われないということも海外ではよくあることなので、そういったことで使用されなかったのかもしれませんね。


>半年前に日本に一時帰国をした際にも、二年前と同じ歯科医師のところで、歯科診療を受けたのですが、その時のパノラマレントゲン写真に於いても、今回と同じような黒い影が写っているということでした。進行は緩やかのようです。
>その歯科医は、歯根破折がなければ、根管治療で、再度ブリッジ装着が可能だと思うとおっしゃっております。

こちらの先生は、歯自体に問題があると診断されたようですね。


>ただ、滞在国では、日本ではごく一般的な、できるだけ自分の歯を残すという治療法は、歯科医師の間ではあまり受け入れられていない様です。
>滞在国の歯科医師は、また、今回のようなケースで、そのような診療が、保険支払いの対象になるかどうかは疑問だとも言っておられます。
>抜歯して、インプラントにするのがベストだと。

個人的に「日本ではごく一般的な、できるだけ自分の歯を残すという治療法は、歯科医師の間ではあまり受け入れられていない様です」の部分は少し違うと思いますよ。

海外では国によって日本のような国民皆保険制度がないため、基本的に歯科治療は自費で高額になります。
なので、根管治療の治療費も症例によってはインプラントと同額になる場合があります。

大きな根尖病変のある歯や歯周組織に問題がある歯に対しては、例え治療可能だったとしても、治療後の予知性が低いと判断された場合は、より予知性の高いインプラントを勧める傾向にあります。
治療費が同額なら、より予知性の高い治療を提供する=責任を負うと認識されているからです。

例えば、アメリカでは保険で支払われる金額の年間上限があるため、根管治療だけで上限を上回ることが殆どです。
そこで、次年度まで必要な治療を延期なさる方も多いようですが、このブランクが長すぎますと、歯冠部から細菌の侵入感染を起こし、その後の治療成果を下げる一因になっていることがあります。
そうしますと、予知性がぐんと下がってしまうのです。
それだったら、抜歯→インプラント・補綴治療のほうが予知性が高い治療になるのです。

日本では根管治療とインプラントの治療費が桁違いに違います・・・保険の根管治療ですと、さらに差が大きいです・・・

海外でも歯を残す治療法はやられています。
・・・と言いますか、保存学は欧米のほうがパイオニアです。
ただ、そういう先生に会われていないのか、予知性の問題で抜歯を提案されているのではないかと思いますよ。


>滞在国の歯科医師から、酷くなったら、入院加療が必要になる場合もあると伺っていたので、本当に、どうしようかと思っていました。

酷くなったら→感染が周辺組織に波及したり、蜂窩織炎までになった場合は、経口服用の抗生剤では間に合いませんので、静脈注入で抗生剤を投与することがあります。
確かに海外では入院加療という言い方になりますね。


>今回、受診した際にも、もしかして、睡眠中の歯ぎしりが原因で起こる痛みなのかなと思っていました。(奥歯が、歯ぎしりの為に、多少すり減っています。)

可能性としてはありますが・・・・・・


>先生が、ブリッジを外す前に、痛みの原因を突き止める方が先決であるとご指摘されたように、私も是非そうしていただきたいのですが、滞在国の医師は、レントゲンの結果だけを重視している模様で、次回の受診の際には、即座にブリッジを外して治療を開始するようなことを言っておられます。

時として、診断のためにブリッジを外すこともあります。
(個人的には診断にかなりの把握がないとむやみに外すことはありませんが・・・・)
なので、外してすぐ抜歯という形ではなく、外されてもう一度確定診を行うというスタンスであれば、外されても問題はないのではないかと思っています。

この点に関しては担当医とよくご相談して下さい。



海外での受診は確かに何かとご不安だと思います。

ただ、外国の先生にとっても、一番心が折れ、治療する気が失せてしまう患者さんはと言いますと、何でもかんでも「日本は、日本なら、日本では」と比較し、全く信頼してくれないタイプの方だということも参考にお分かり頂きたいと思います。

基本的に医療行為は人間対人間の関わり合いですから、根底に「信頼」がないと良い関係と治療が出来ないはずです。

ここで得られた情報は参考ぐらいになさって、あとは今の状況を一番分かって下さっている担当医とご相談、討論なさったほうが正しいのではないかと思います。
(私達は実際に診たわけではないので・・・・・)

ただ、それでも、どうしても日本で治療する方が安心感があるというのであれば、ご帰国まで病状が悪化しないように現地の担当医にフォローしていただくという形でご相談なさっては如何でしょう。



参考になさって下さい。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-02-15 01:00:10
lena さん
こんばんは(ですか?)

まだ、不安があるようですね。
まず、上の歯ですから、入院になるような事はまれですよ。
私は今までの一度も経験した事はありません。

そうなる前に、必ず前兆があります。
誰にもわかるように、腫れてきます。
下の歯では、何度か大きく腫れた人を根管治療した事があります。
いずれも大臼歯部です。
きちんと治療すれば腫れは引いてきます。

もしも、最悪、上の頬辺りが腫れてきたならば、直ぐに覚悟を決めて治療に踏み切れば間に合うとは思いますよ。
最悪、抜歯です。

ただ、そうなる前に治療した方が、患者さんには色々と悪い経験をしないで済むと思いますよ。
もしも、そういう状態が明日訪れたら、お金の問題では無いと思います。

ここまでは、病気に関しての事です。

何らかの病気が、上の奥歯付近にある事は間違いなさそうですから。



今の問題は、病気があるかどうかではなく、「軽い痛み」があるということですから、緊急性があるものではないということです。

「歯」が原因であることもわかりません。
「歯」以外に他に色々と考えられる原因があるからです。

lena さんが思われたように、歯軋りが関係していることもあるかもしれません。
ブリッジですから、ブラッシングが上手く出来ないことが原因かもしれません。
その他にも、、、
診察していない私達には、これ以上は書くことが出来ません。

ブリッジを入れてから、違和感があったわけでしょ。
それは、みてもらってないですよね。
診断を行う訓練が出来ていない歯科医は直ぐにブリッジを外すと思います。それが早いですから。
それにより噛み合わせも良くなるかもしれないですし、ブラッシングもしやすくなるかもしれません。
ですから、診断は誤っていても、「痛み」は、たまたま取れることもあるのです。

ただ、私はそういう仕事はしない、確実に何が原因かを突き止めてから、それを改善するというスタンスを崩さないというだけです。
歯科の治療に緊急性があるものなど、ほとんど無いからです。

ゆっくり正しく治していくことをお勧めしているだけです。
ずーと、治療しないで済むわけでは無いとは思いますよ。
まあ、そうは思われてはいないと思いますが。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2011-02-15 01:17:33
王先生、色々adviceを有難うございました。

今回、私が最初に質問したかったことは、日本では、私のケースの場合、どのような抗生剤が使用されるかということと、抗生剤服用により、治療を延期させることができるかどうかということであり、現地で治療するか、日本で治療するかということではありません。

私は、滞在国で治療するのが、どうしても不安だというわけではありませんし、もちろんこれまで、診察時に、日本と比較して、ああだのこうだのなどと、医師に告げたこともありません。

滞在国で治療するにしても、保険請求上、5月にならないと治療を開始できないことへの危惧があり、今回、質問をさせていただきました。

抗生剤の服用量や、起こり得る副作用等は、やはり、人種や体質、体重によっても違ってくるものと思います。
特に、日本での抗生剤の服用量は、滞在国のものより、一般的に少なめだと思います。
私たちは、欧米人に比べ、体重も少ないですから、当然のことだと思います。

私もこれまで、滞在国の一般用量で、抗生剤を処方され、それを服用して、大変な思いをしたことがありました。
また、ペニシリン系で、薬剤性大腸炎の副作用が出た場合は、クリンダマイシンでも偽膜性大腸炎等が起こりやすいとも伺ったことがあります。

先日も、こちらで、ニューキノロン系の抗生剤の服用で、アレルギー症状が出たばかりでした。
それで今回質問をさせていただきました。

滞在国の医師たちは、もちろん、日本では、どのくらいの用量の抗生剤が処方されて、また、どのような抗生剤で、どのような副作用が出やすいのかなどは知らないと思いますし、また、体重が40kgしかない人でも、滞在国の一般の人と、同じ用量で服用しても問題がないかどうかなどということは、恐らく、処方の際には考慮しないのが普通ではないかと思います。

海外での診療の盲点の一つは、そこにもあるのだと思います。
私の父は、薬剤起因のStevens-Johnson syndromeで生死の境を彷徨いました。
そんな父の二の舞は踏みたくないです。
回答 回答9
  • 回答者
泉川歯科医院(茨城県笠間市)の泉川です
回答日時:2011-02-15 10:29:37
lenaさんこんにちは!


文面等を拝見させていただきました。
そうですね、抗生剤抗菌剤類は、次々に世代が新しくなっていきますね。
しかし安易な処方はヒットしている細菌類等を厳密に見決めないと、副作用や耐性菌の問題がでてきますね。

MRSA等の疾患の問題もあります。

そうですね、日本と外国では、消炎鎮痛剤等も、日本の平均量の5倍から10倍近い量を服用することがあるみたいですね。

外国では、日本人医師以外の時は、ご自分で、注意された方が良い場合がありますね。

回答 回答10
  • 回答者
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-02-15 23:09:49
>日本では、私のケースの場合、どのような抗生剤が使用されるかということと、抗生剤服用により、治療を延期させることができるかどうかということであり、現地で治療するか、日本で治療するかということではありません。

lenaさん、お伝えしたかったことが、あまり伝わっていなかったようですね。

治療を延期したいのは十分わかっています。

ただ、逆質問をした箇所でもお分かりのように、言われている「病巣」「痛み」などの根源がどこから来ているのか、原因は何なのか、疑わしい問題が多かったので、それらの識別診断をきちんと受けましてから、改めて抗生剤使用の可否を考えませんと、何の意味もないよとお伝えしたかったのです。

歯周病関連の細菌に効く抗生剤と、感染根管関連の細菌に効く抗生剤は違いますし、また噛み合わせ等の問題に起因しているのであれば、抗生剤の服用の必要性がなくなります。
そういったことを宮下先生と私はお伝えしたかったのです。


宮下先生が書かれている、

「菌が全身に回る事は、あまり神経質になる必要はありません。
血液の中には細菌をやっつけてくれる細胞が一杯いますので。
ある特別な心臓疾患を持っている患者さんだけは、気をつけたほうが安全というレベル」

・・・・・のように、現時点で、緊迫なさって抗生剤に頼る必要性はないと感じています。
抗生剤で病巣が無くなることはありませんし、急性転化するかどうかは宿主の免疫力との関わり具合によるところが大きいので、体調をくずさないような生活を心掛けることも大切なことだと思いますよ。

善意のアドバイスとして素直に受け止めるかどうかはlenaさん次第です。


>私は、滞在国で治療するのが、どうしても不安だというわけではありませんし、もちろんこれまで、診察時に、日本と比較して、ああだのこうだのなどと、医師に告げたこともありません。

lenaさんがそういうタイプの方だとは思っておりません。
ただ、そういう方もいらっしゃるんだと、外国の先生、イギリスアメリカの先生から聞いた感想を率直に代弁したまでです。
比較していないと仰っていても、治療法や抗生剤の用量についてはかなりのご意見があるようでしたので・・・・・


>滞在国で治療するにしても、保険請求上、5月にならないと治療を開始できないことへの危惧があり、今回、質問をさせていただきました。

分かっております。
でも、lenaさんには私達の本意を分かって頂けましたか?


>抗生剤の服用量や、起こり得る副作用等は、やはり、人種や体質、体重によっても違ってくるものと思います。
>特に、日本での抗生剤の服用量は、滞在国のものより、一般的に少なめだと思います。
>私たちは、欧米人に比べ、体重も少ないですから、当然のことだと思います。

確かに、副作用の現われ方には個人差があります。
ただ、服用量が少なめという理由はlenaさんが考えていらっしゃることとは少し違うと思います。

日本の保険診療の場合ですと、決まりで3日分しか処方されないことが多く、「3日飲んで治らなかったら又来なさい」ということを言われたことがありませんか?
国によって医療制度が違うことで処方出来る日数、量が異なることがあると前回書きました。

海外(特に欧米)では、抗生剤は菌が完全に死ぬまで7−10日連続して飲まないと耐性菌に変異すると認識されているドクターが多いので、そのようになるかもしれません。

体重の問題で服用日数を決めているのではありません。

服用量も抗生剤によって決められた体重/量の比率がありますから、ガイドラインに反れた量を処方するはずはないと思います。
単に、その抗生剤に対しての個人的な副作用が強く出たというだけかもしれません。


>私もこれまで、滞在国の一般用量で、抗生剤を処方され、それを服用して、大変な思いをしたことがありました。

そういったPMH(Past medical history)は貴重な情報として、必ず担当医にお伝えください。


>滞在国の医師たちは、もちろん、日本では、どのくらいの用量の抗生剤が処方されて、また、どのような抗生剤で、どのような副作用が出やすいのかなどは知らないと思いますし、また、体重が40kgしかない人でも、滞在国の一般の人と、同じ用量で服用しても問題がないかどうかなどということは、恐らく、処方の際には考慮しないのが普通ではないかと思います。

そうですね、それは知らないはずです。
処方日数・量などは保険制度の違いで異なる部分がありますから。

ただ、どのような抗生剤でどの様な副作用が出るかというのは、個人差の問題で、人種差の問題ではないはずです。
現に先に挙げられた抗生剤は全て日本国内でも処方しています。

ただ、軽体重の方の服用量を加減するといった配慮はしてほしかったとは言えます。
配慮に欠ける先生も確かにいらっしゃると思いますが、滞在国の全ての医師がそうだとは繋がりません。

「普通だ」という言い方には語弊があると思います。


配慮の点に関しては、国内外に関わらず、全ての医療従事者が考えるべき問題ではないでしょうか?


>海外での診療の盲点の一つは、そこにもあるのだと思います。


これにも少し語弊があると思います。
ちゃんと勉強し、臨床経験があるドクターであれば、どのような人種でも、個々に合わせた治療法や薬剤、またその服用量を与えるはずです。

逆の場合を考えてください。
欧米人が日本で病気になり、医療機関を受診したとします。
日本の医師にも色々なタイプがあり、能力的に、専門的に、実にいろいろな先生がいます。
ちゃんと勉強なさっている医師は、当然体重、更に今までの副作用などについても考慮しながら処方箋を書くでしょう。

そうでない先生は・・・・・言うまでもありません。


また、泉川先生の、

>しかし安易な処方はヒットしている細菌類等を厳密に見決めないと副作用や耐性菌の問題がでてきますね。
>MRSA等の疾患の問題もあります。

抗生剤の濫用で世界中に耐性菌が増え続けている問題はもうよく知られている事ですね。

アメリカでは毎年19000人のMRSA感染が確認されているそうで、この数は癌、脳心筋梗塞をはるかに超える数字です。

MRSAの感染率ではアメリカが65%、日本が80%と世界一だそうです。
更に今はスーパー耐性菌、正確にはNDM-1という薬剤耐性遺伝子を持つ腸内細菌ですが、日本でも2009年にインド帰りの男性から分離されましたね。
抜本的な対策を考えないと近い将来大変な事態が起きてしまいますね・・・・・・


>日本と外国では、消炎鎮痛剤等も、日本の平均量の5倍から10倍近い量を服用することがあるみたいですね。

そうでしょうか・・・・?

個人的には、欧米諸国では特に抗生剤の処方規制が厳しいように感じられましたが・・・・

欧米のドクターは日本のドラグストアに陳列されている炎症鎮痛剤の種類の多さに驚いていました。

また、日本では軽い風邪や効き目のないインフルエンザにも二次感染の予防として、抗生剤が簡単に処方されますね。
「とりあえず・・・」というような形で・・・・・

以前NHK番組で、世界のMRSAの問題解決には大量発生国である日本を何とかしなくてはならないと締めくくっていました。
医療関係者の意識改善も行わなければいけないかなと感じています。


>外国では、日本人医師以外の時は、ご自分で、注意された方が良い場合がありますね。

海外在住の患者さんの中にはこのサイト上の情報に頼られている方も多くいらっしゃいます。
こう仰られると不要な誤解を招き、自己判断で間違った抗生剤や薬剤の服用などをされる方が出てしまうかもしれません。

その方がはるかに恐ろしく、危険なのではないでしょうか?

個人的には、患者さん個々が正しい抗生剤の服用法を予備知識としてある程度身に付け、過去の副作用などの情報を必ず医師側に提供し、あとは専門職である現地医師の指示に従うスタンスが正しいのではないかと思っています。

基本的に、どこの国にも日本人医師がいるわけではありませんし、全ての方が簡単にかかれるわけでもないと思います。
外国の医師だけが濫用しているような問題でもないと思うんですが・・・・・
服用量の加減をしない、又は抗生剤を濫用する医師は日本にも、どの国にもいらっしゃるわけですし、、海外でもそういった医師がいるぐらいに認識されたほうが正しいのではと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2011-02-16 03:55:43
宮下先生、

ご回答を有難うございました。
お礼が遅れてしまいましたことをお詫び致します。
先生のご回答と私の先の返信とが、入れ違いのようになってしまいました。

先生から、上の歯に於いては、入院になる様なことは稀、と伺い、安心しました。

今回、診察に当たった医師が、抗生剤を処方して下さった理由は、私が、新幹線で、7時間以上の遠方に住んでいる上、仕事の関係で、何かあってもすぐには受診ができないので、救急事態を当面凌ぐことができるようにということからです。

私の居住している地域は、あまり医療事情が良くないので、日本人スタッフが常勤している、遠方の歯科医院まで、治療に足を運んでいます。


泉川先生、

ご回答を有難うございます。

先生のおっしゃる通り、私の滞在している国では、処方される消炎鎮痛剤の用量が日本人には多すぎて、急性胃炎を起こし、救急車で運ばれる人が少なくありません。
日本人の胃腸は、滞在国の人たちと比較して、より繊細だと思います。
抗生剤に於きましても、以前に日本の先生から、こちらの医師宛てに、私の体重に見合った用量でという、お手紙を書いていただいたこともあったくらいです。

この歯科相談に於きましても、海外での歯科診療に不安を覚えて、投稿される方も多くいらっしゃると思います。
私も含めて、そんな方々が、何故投稿するのか、考えてみられたことはありますか、王先生。

不安を持つ患者に対して、良心のある医師が一番しなければならないことはなんでしょう。
患者の一句、一句に対して、ご自身の批評を加えることでしょうか。
私は、王先生のご回答を拝見して、残念ながら、安心感というものは得られませんでした。

これから先のご回答は、日本在住の先生方に限ってお願いできたらと思います。

私がこれまで服用して大きな問題がなかった、クラリスロマイシンでも、近い将来、起こり得るかもしれない緊急事態(腫れや炎症など)を暫くの間凌ぐことはできるでしょうか。
もしそうであれば、事情をお話しして、もう一度処方をお願いしてみようかと思っています。
回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2011-02-16 14:36:29
ちょっと割り込みで失礼いたします・・・


王先生のご回答は非常に幅広い知見・視野に基づいた
素晴らしい回答だと個人的には思うのですが、
それがlenaさんにはうまく伝わっていないようで、

このまま終わってしまうのはやるせなさすぎる・・・
と思いますので、少しだけ出しゃばらせて下さい・・・


まず、抗生剤の件についてですが、
これはどうあっても患者さん個人の判断で
服用の量・期間等を決めることは
避けられたほうが良いと思います。


急性胃炎などの副作用のリスクが高いとしても、
飲み続けることのメリットが上回る場合は飲むべきですし、
その判断は患者さんにはできないと思います。


それに、中途半端な知識で適当な飲み方をしてしまうと、
耐性菌等のリスクが増す恐れもあります。

(自己判断で飲む期間を短くする、量を減らす、
種類を変えるなど)


ですので、もしどうしても不安がある場合は、
たとえ手間と時間とお金がかかったとしても
別の医師に意見を求めるべきだと思いますし、
それが患者さんにできる
唯一、最善の方法ではないかと思います。

(海外だと大変だというのは理解していますが、
それだけ日本が医療においては
恵まれているということだと思います)


また、そもそも抗生剤を飲む必要性があるのか?
ということに関しても同様に、
他の先生に意見を求める価値があるかもしれません。


もちろん、「自己責任」という言葉もありますので、
全ての責任をご自身で負う覚悟があるのであれば
どのようにされてもかまわないのですが、

一応医療者の端くれとしては、
医学的に最善の方法を指示できる可能性が一番高い
専門家の意見を重視して頂きたいな〜と思っています。


(ちなみに僕自身はここ20年間、
どんな病気や怪我をしても一切薬を飲んでいません。

痛みは我慢するもの。
薬は死んだり後遺症が残ったりする可能性が
ある時だけ飲むもの…という考えで、
その判断は自分の知識に委ねているからです。

当然、その判断を間違えた時は
全ての責任を自分で負う覚悟があります。

もしそこまでの覚悟があるのであれば、
自己判断も悪くはないかな〜と思いますが、
一般的にはやはり専門家の指示に従ったほうが
間違う可能性はずっと低くなるだろう…と思います)



あと、ここから先が
本当に言いたかったことなのですが・・・


王先生はお仕事・ご家庭のこと、子育てなどで
毎日本当に忙しくされていて、
ほとんど寝る時間が無い日もあることを認識しています。

(僕とのメールのやり取りが
夜中の3時だったり4時だったりすることも
ありましたので・・・)


そんな中、少しでも海外で悩んでいる方のお役に立とうと、
貴重な時間を削って、本当に善意だけで
ご回答をされています。


文章というものは読み手によって
受け取り方が変わるものだと思いますが、まずは、

"そのような中、回答をされている"

ということだけでも、
心に留めておいて頂きたいのです。


lenaさんにとっては心無い回答のように
受け取ってしまわれた部分もあるかと思いますが、
内容は至って正論、かつ情報の質も高いですし、

lenaさんが少し思い違いをされている部分に関しては
きちんと指摘をすることによって、
正しい情報を得て頂きたい…という気持ちと、
伝えるべきことは伝えるという医療者としてのプライドを
僕は回答から強く感じました。



相手の顔が見えない文章だけのやり取りですから、
同じ文章でも受け取り方は人それぞれです。

そして、お互いに人間ですから、
完璧な文章をいつも書くということも不可能です。

だからこそ、相談者と回答者は
お互いにお互いを理解し、
"思いやり" を持って接して頂きたいのです。




>これから先のご回答は、
>日本在住の先生方に限ってお願いできたらと思います。

と書かれた以上、
おそらく王先生はこのスレッドに書かれることは
ないでしょう。


ですが、このまま終わりにしてしまうのは
個人的にどうしてもやり切れませんので、
出しゃばりになってしまいますが書かせて頂きました。


駄文、失礼いたしました。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2011-02-17 03:52:47
他の人が読んで誤解をさせてしまうといけないので、
一点だけ修正させてください。


>痛みは我慢するもの。

我慢して乗り切ればOKの痛みもありますが、
我慢すると予後が悪くなるタイプの痛みもありますので、

「何でもかんでも痛みを我慢すればよいわけではない」

ということは気をつけておいて下さい。

特に、歯の痛みなどにはそのタイプ
(我慢すると予後が悪くなるタイプ)が、
少なくありませんので・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2011-02-17 07:12:30
田尾先生、

この度はご教示を有難うございました。

誤解のないように、私の方からも先生にお伝えしたいことがあります。

私は現在、呼吸器疾患を患っており、病状悪化を防ぐために、主治医からは、できる限り、肉体的、精神的なストレスを避けるように指示されています。

残念ながら、王先生のご回答を拝読した後、呼吸状態が少し悪化してしまいました。
私の一言一句に上げ足を取られているように感じて、呼吸苦の中、一生懸命投稿を書いているのに、とても嫌な思いがし、それが、精神的ストレスに繋がったのかもしれません。

それで、更なる病状悪化を防ぐために、勝手ながら、ご回答くださる先生を、制限させていただきました。
このことは、本来、お知らせしたくはなかったのですが、田尾先生のご回答を拝読し、誤解があるのではと感じましたので、お伝え致しました。

確かに、王先生は、私のために、時間を割いて、色々ご指導をくださったのだと思います。

田尾先生が、おっしゃられるように、王先生のご回答は、歯科医師からみれば、幅広い知見、視野に基づいた素晴らしいご回答だったのかもしれません。

でも、先生のご回答を拝読する、相談者側にとってはどうだったでしょうか。
私もこれまで、何度かネットを通じて、医師に相談させて頂いたことがありましたが、このようなご回答を頂いたのは初めてでした。

歯科相談というものは、元来、歯科医師の技量を公表する場ではない筈です。
相談者側が納得し、感謝の気持ちを持って、お礼することができることが、最良の相談形態であるのではないかと考えます。

私自身も、これまで、いくつかのボランティア経験をしてきました。それこそ、毎日朝5時に起きて、自分の余暇のすべての時間をそのことだけに費やしたこともあります。
ボランティアを受けられた皆さんには、とても喜んで頂けました。そのことがまた、自分への励みにもなりました。

ボランティアは、無償の奉仕です。
対象がある場合は、どのような理由があるにせよ、その対象に不快な気持ちを与えないということが、コミュニケーションを図る上でのルールではないかと思います。

この歯科相談に於きましても、ボランティアでご回答くださいます先生方が、目に見えない相談者の状況や、心情を配慮してご回答をいただけましたら、相談者側も、感謝の気持ちを持って、ご返信ができ、よりよいコミュニケーションが図れるのではないでしょうか。
回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2011-02-17 10:36:57
そのようなご事情もあったのですね。
了解いたしました。

目に見えない相談者の状況や、
心情を配慮して回答をするということに関しては
必要なことだと思いますので、
気をつけていきたいと思います。


ただ、同時に、
この掲示板は不特定多数の方の目に触れますので、
読まれた他の方に誤った情報を与えないよう、
可能な限り正確な情報を伝えるという義務もあります。


実際の診療で患者さんと接する場合は、
患者さんの心情に配慮して、
少々の誤りや思い違いなどはスルーして、
時には正確ではない表現で情報を伝えることもあります。
(その後、タイミングを見計らって
適切な情報を伝える努力はします)


しかし、掲示板では実際にお会いしているわけではないので、
そこまでの個別的事情に応じた配慮をするのが
難しいということもあります。


また、実際には相談者さん以外の方も大勢読まれますので、
相談者さんだけにフォーカスをあてた回答をするというのは
公衆の利益を考えると適切ではない場合もあります。


僕達も出来る限りの配慮はしていきたいと思いますが、
どうかこのようなネット掲示板特有の事情も
ご勘案頂けますと幸いです。


以下、余談になりますが・・・

昔、「回答者の人気投票機能」を
掲示板につけようとしたこともありましたが、
人気投票をつけると回答者が相談者の
顔色ばかりを伺ってしまい、
医療としての情報の正確性が低下する恐れがあるということで
流れたという経緯もあります。

回答 回答14
  • 回答者
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-02-17 12:17:46
lenaさんへ

今回はこの様な事になり、大変残念で仕方ありません。

またご不快に感じられるかもしれませんが、私側も誤解があるのではと感じましたので、お叱りは承知の上で書かせて頂きます。

直接lenaさんと会話しているような形式でアドバイスをした方が、細部に渡った情報提供が出来るのではと考えておりましたので、あのような形式になり、それが一言一句に上げ足を取られているような不快感を与えてしまったのは残念で仕方ありません。

医療機関に気軽に通える環境下にいないことや保険請求上の問題で、出来れば緊急事態を回避出来るように、「お守り」的な意味でも抗生剤を手元に持っていたいlenaさんの切実なお悩みは痛いほど分かっております。

本来であれば患者さんと直に向き合い、話し合い、更には確実な検査と診断に基づいて総合的な医療アドバイスを提供すべきですが、ネット上ではそれが出来ません。

特に、海外に滞在なさっている方は、日本とは違う医療情報が入手しにくい弱い立場にいらっしゃるわけですので、一人の海外医療者としての立場から、海外の正しい情報を発信することでしかサポート出来ない、寄り添ってあげられないと考えておりました。

海外の医療に対する正しい認識も持っていただきたかったのです。
何かあった時は現地の医師に診ていただくことしか出来ないわけですから。

患者さんへの愛情表現は医療者によって違います。

個人的には、lenaさんのお身体のことを心から心配し、もっと有力な情報はないかと考えながらコメントを書いてきました。
正しい診断が得られていない状況下での抗生剤の濫用は心配で仕方なかったのです。
呼吸器疾患を患っていらっしゃるということからも、この問題は直視してほしいと願っています。

先に断崖があるとも知らずに猛スピードで先に走って行く患者さんを止めることが、医療者である私のlenaさんへの愛情表現だと少しでも分かっていただけたら幸いと思っています。

迎合して先に行かせるだけが、「良い医師」ではないとも思っております。

こちらでの回答はネット相談のため、目に見えない相談者の状況や、心情を配慮するには難しい部分があります。
ただ、それでも、そうあるべきと極力やってきたつもりでおりましたが、気持ちが伝わらないこともあるのだと今回気づかされました。


今までと違った視野から、さまざまな医学情報を入手された上で、どこで、どの様な医師、どの様な治療、どのような医療フォローを選択されるのが一番適切なのか、今回のご相談を通じてこのサイトが少しでもそのお役に立てたらと願わずにはいられません。


lenaさんのご健康とご多幸を心よりお祈り致します。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2011-02-19 04:05:08
田尾先生、王先生、ご回答を大変有難うございました。

昨日、熱でダウンしてしまい、ご返信が少し遅くなってしまいました。

しかしながら、手元に残っていた抗生剤、クラリスロマイシンを服用しましたら、熱も間もなく下がり、PCに向かえる程に回復しました。
やはり、私には、この抗生剤が問題なく服用できる抗生剤のひとつなのだと、その時改めて実感しました。

確かに、正しい診断が得られていない状況下のもとで、抗生剤を服用することには問題があるのかもしれません。
ただ、内科的治療などでも、肺炎や気管支炎等が診断された際には、菌の同定が行われていない時点で、取り敢えずの抗生剤がよく処方されたりします。
恐らく、私の主治医も、それで、腫れや炎症があった時のためにと、clindamycinを処方して下さったのだと思います。

これまでの先生方のご回答から、私の当初の質問、抗生剤により、治療を延期させることができるかどうか、ということに関しましては、診断が下されていない現時点で、適切な回答を与えることは難しいことなのだということに気が付きました。

ネット上の医療相談には、色々な相談パターンがありますが、何れにせよ、正しい医療情報を提供するということは、先生方がご指摘させておられますようにとても重要なことだと思います。

ただ、例えば、外国の医師の日本人に対する本音などを、この医療相談上で、取り上げるということは、医療上の確かな情報を与えるという主旨からは、少し外れているように思います。

現に、私の滞在国では、そのようなことを伺ったことはありませんし、それは一部の個人的見解なのであって、一般的な歯科学概論ではないと思うからです。
歯科医療に関する確かな情報が与えられることが重要なのではないでしょうか。

ほんの短い期間でしたが、この歯科相談を通じて、歯科医療に関する視野が少し広がりました。
これまで全く知らずにいた情報を与えて下さった先生方に、改めてお礼を申し上げます。

また、近い将来、歯科医療に関して、ご相談させていただくことがあるかもしれませんが、その時は、どうぞよろしくお願い致します。
回答 回答15
  • 回答者
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-02-19 08:15:06
lenaさん


体調が良くなられて何よりです。


今回、一部の日本の患者さんに対する外国の医師の印象を取り上げたことはあまり適切ではなかったと言えます。

ご指摘された点については、今後十分気を付けていきたいと思っています。
ご指摘有難うございました。


海外で病に倒れますと、誰しも自国にいる時の何十倍も不安になるものです。

私自身も学生時代に経験し、同じような思いをしたことがありますので、その辛さは分かります。
昔は当然ネットなどありませんでしたし、相談したくとも出来ない時代でしたので、外国にいて、どんなに心細くても不安でも、何も分からずに、ただただ目の前にいる医師を信頼して頼るしかありませんでした。

自分が医療者という逆の立場になった今、海外に留学・転勤・転居されてしまった患者さんから、ときどきメール相談を受ることがあります。
よく受けるご相談が、

「先生、台湾ではどうやるのです?」
「台湾だったらこうしますよね?」
「日本ならこうこうで」
「帰国するまで我慢してもいいですか?」

と言った内容が殆どです。

そういったご相談に対しては、出来る限りの医療情報を提供しながらも、必ず最後に、一番今の状況を把握している現地医師の指示に従うようにと言づけています。

どんなに診慣れた私に頼っても、私には何も出来ませんので。
何かあった時は傍にいる現地医師に頼るしかないわけですから。

同調して自国の良さ、快適さ、医療環境の豊かさを強調しても、彼らの何の助けにもなりません。
里心を付けさせないようなアドバイスを出来るだけ心掛けています。

外国医師の印象という部分のお話は、母が日本人なので、貴国の患者さんはあまり信頼してくれない、本国に確認を取らないと次の治療に入れない不安が強いと述べられたことがありました。
確かに一部の個人的な見解だとも思えますし、逆の場合も十分有り得る事です。

ただ、このサイトは日本語が分かる各国の外国人医師も読まれているため、誤解があった部分に対しては少しコメントさせて頂きました。


どの国の医療者も普遍的な医の倫理と、中立性と不偏性を遵守してやらなければならないと教育されているはずですから、極端な問題医師ではない限り、個々に対応した細かい配慮の違いを除き、人種が違うという理由だけで不適切な処方や処置はしないものだと信じています。
また、そうあるべきだと思います。


lenaさんが現地担当医とゆっくりご相談していきながら、ご自分が一番納得出来る形で、一日も早く歯科疾患の問題が解決できることを、心からお祈り致します。

このサイトでお役に立てる事がまたございましたら、いつでもご相談下さい。


季節がら体調が崩れやすくなっておりますので、どうか十分養生なさってご自愛下さい。




タイトル ブリッジの部位にX線で影。抗生剤を処方されたが服用に不安が(海外)
質問者 lenaさん
地域 非公開
年齢 49歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ブリッジその他
その他(診断)
抗生剤(抗生物質)・化膿止め
海外その他
根の病気・異常その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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