左下6番の歯にヒビが入っています。抜歯すべきですか?

相談者: すだちさん (31歳:女性)
投稿日時:2011-02-23 22:03:39
こんばんは。
早速ですが、抜歯についての質問です。

現状、私の歯の状態はほとんど虫歯になって、神経を抜いてしまっていたり、かぶせ物をしたりとよくない状況です。

先日、神経を抜いて銀のかぶせ物をした下左6番の歯が噛み合わせると痛むようになりました。

かかりつけの歯医者さんに行き、銀のかぶせ物をとると、後ろ側にヒビが入っているとの事でした。

炎症も起きていたので、炎症を先に根幹治療を行い、まず炎症を治しているところです。
炎症の原因は、根元はきれいで細菌にも侵されている様子はなく、ヒビによる痛みだということです。


今日、先生に炎症の治り具合にもよりますが、これからの治療方法として2点指示を受けました。


1.ヒビは根元まで入っていないので、しっかりと埋めて歯を残す。
ただ、ヒビは入っているので、後々何かしらの不調が出てくるリスクがあるとのこと。

2.抜歯して、後々の心配事を無くしておく。

次の治療までに考えておいてくださいと言われましたが、自分だけでは判断しかねます。
そこで、この場を借りてご相談させて頂きました。

やはり、抜歯せずにヒビが入っている状態でも残すべきでしょうか?

あと、他の歯にも同じようなことが起こらないように、気をつける点はございますでしょうか?
こうなって改めて虫歯をつくってしまったことを悔やみます。

ご返答どうかよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-02-23 22:15:02
歯根にひびが入っている場合、ひびが骨に埋まってる部分にまで達していたらまず抜歯になる事が多いです。

担当医の

>1.ヒビは根元まで入っていないので、しっかりと埋めて歯を残す。
>ただ、ヒビは入っているので、後々何かしらの不調が出てくるリスクがあるとのこと。

>2.抜歯して、後々の心配事を無くしておく。

まさにそのとうりだと思います。

何処までひびが入っているかにもよりますが、個人的には抜歯を勧めます。



>あと、他の歯にも同じようなことが起こらないように、気をつける点はございますでしょうか?

患者様が御自身で出来る事は特に無いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-02-23 22:23:46
左下六番には、前後に二本の歯根があります。
そのどちらかヒビの入っている歯根だけを、抜歯する方法ができるかもしれません。

抜歯後はブリッジを選択する事が多いのですが、欠損部の大きさが小さくなるので全部抜歯するより得だとおもっています。


>あと、他の歯にも同じようなことが起こらないように、気をつける点はございますでしょうか?

あまり無理して固い物を食べないとか、日中食いしばらないように意識するとかはできそうです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-02-23 23:33:31
ご相談ありがとうございます。



>やはり、抜歯せずにヒビが入っている状態でも残すべきでしょうか?


試しに残す方法はあります。



>、根元はきれいで細菌にも侵されている様子はなく、ヒビは根元まで入っていないので、


もしこの状況通りならば、ヒビまでを削り取ってそれ以上進まないすることと、中を外を頑丈に補強する方法です。

つまり、がらんどうの中をピッタリと金属の土台で根の奥深く土台を作り、その外から歯の壁をサンドイッチするように、まるで桶の板をたがで締めるように被せる方法です。

ただ、一生残せるかどうかは分かりません。



>ヒビによる痛みだということです。


しかし、この診断は先ほどとやや矛盾しています。

これはヒビがある程度深く進んでいるかもしれないと思わせます。
その場合は、先生方のご意見通りの方法になるか、一度抜歯してヒビを接着して、また植え直す方法になるかもしれません。

後になるほど非常に難しい治療になります。



>あと、他の歯にも同じようなことが起こらないように、気をつける点はございますでしょうか?


あります。
この歯がそうなってしまった二つの原因を繰り返さないことです。



一つは、繰り返しむし歯になって、同じ歯を何度も削った、直接の原因。

二つめは、他の歯も繰り返し削っていて、そのたびに噛み合わせがだんだん変わり、この歯にもそのしわ寄せの負担がかかった、間接的な原因。

長年のツケは必ずこうして後になってから払うことになります。
もうマイナスの繰り返しは終わりにしましょう。

大事な歯は全て、一生歯を残すための治療を受けましょう。
そのための原則も守りましょう。

その一、歯は削らないこと
その二、神経は抜かないこと


そのために、もうむし歯ができない予防診療を受けましょう。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-02-24 03:48:35
すだちさまこんばんわ。

歯にヒビが入っているとの事ですね、主治医が仰るように抜歯となることがほとんどだと思います、しかし接着修復という方法もないわけではありません。

いずれを選択されるかはご自身で決めていただくことになると思います、参考になれば幸いです。

歯根破折 http://yamadashika.jp/infection.html#a02


【※編集部注】

ここで記載されている接着修復は、『根管長測定器併用根管内部接着法』(根管内部接着法)という特殊な方法です。

詳細はこちらの相談の[回答6]をご覧下さい。

歯の根元が割れているかもしれないと言われた

回答 回答5
  • 回答者
当サイト登録医としてふさわしくないと判断したため、ご退会頂きました。(不正請求による保険医登録取り消し、H26.12.10)
回答日時:2011-02-24 11:35:19
>1.ヒビは根元まで入っていないので、しっかりと埋めて歯を残す。
>ただ、ヒビは入っているので、後々何かしらの不調が出てくるリスクがあるとのこと。


ヒビ、破折があると思いますので、破折線の位置がどこからどこまで見えているかにもよると思います。


>2.抜歯して、後々の心配事を無くしておく。


一つの手だと思います。
完全に治せない場合の後々に起こる事、リスクを考えて抜歯という選択もあるかと思いますが、ヒビの程度にもよるかと思います。


>やはり、抜歯せずにヒビが入っている状態でも残すべきでしょうか?

>あと、他の歯にも同じようなことが起こらないように、気をつける点はございますでしょうか?

虫歯にならない様になったところは、これ以上悪くしない様に予防していく事が大切だと思います。
家でのブラッシングだけでなく、歯科医院でのメンテナンスも必要です。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-02-24 18:00:28
今までの歯医者の常識では、ひびがあったり歯根破折があると抜歯というのが当たり前でしたが、私は現在ちがう考えを持っています。

ヒビや破折した部位に感染を起こし、そこに生じた炎症のコントロールが出来ないから、抜歯の必要があるのです。

であれば、炎症のコントロールさえ出来れば、その歯は100%の力を負担することは出来なくて、抜歯は回避できるのではないかと考えています。

幸現在はレーザーをはじめ、以前ならコントロールできなかった様な場所でも、なんとかできる可能性はあります。

もちろん患者さんが自分でコントロールすることは不可能ですから、定期的に歯科で処置を受ける必要があります。

残念ながら、このような考え方は未だ定着しておりませんので、行なっていただける歯医者も少ないと思いますが、

炎症のコントロールが出来ても、問題点は他にもあります。例えば口臭などです。

抜歯は最終手段として何時でも出来ますから、可能なら破折部位の接着修復を試み、抜歯を回避するのも良いかもしれません。

お大事に

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: すだちさん
返信日時:2011-02-24 20:59:58
こんばんは。

細見先生、柴田先生、さがら先生、山田先生、服部先生、尾崎先生、とても参考になるご意見ありがとうございます。

いろいろな治療方法があることを知ることが出来ました。

ただ、今残しても、いずれは抜歯ということになってしまうのですね。
残念ですが、自業自得ですね。
他にも神経を抜いて全体を被せている歯が多いので、メンテナンスもしっかり行っていこうと思います。

質問させていただいた歯の治療に関しては、現時点では残す方向で考えています。
できるだけ長く持たせてみたく思います。

尾崎先生の「抜歯は最終手段として何時でも出来ますから、・・・」というお言葉のように、抜歯は最終手段で考えます。

日常では、先生方のおっしゃられるように、ブラッシング定期検診を大事にします。

歯の上下の中心がズレていて、かみ合わせも気になるので、さらに支障をきたすことがないよう、今回の治療で診てもらおうと思います。

貴重なご意見本当にありがとうございました。

また質問させていただくことがあるかと思いますが、そのときはどうぞよろしくお願いします。



タイトル 左下6番の歯にヒビが入っています。抜歯すべきですか?
質問者 すだちさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯のヒビ(ひび割れ)
歯根破折
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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