知覚過敏の歯に激痛。まだ神経は生きているか? (シンガポール)

相談者: kariさん (31歳:女性)
投稿日時:2011-03-16 01:37:03
【現状】

・1年前から、左上6番の歯が知覚過敏であり、とてもしみる時は、病院でしみ止めを塗ってもらっていた。


・4日前から突然、左上6番の歯が痛み、夜も眠れないほど痛い。
 また、3日前から、左下6番の歯も痛み始める。


・痛み方は、血液が流れる「ドクドク」という音にあわせて痛む。
 体温が上昇すると、激痛が走る。


・本日、この1年通っている歯科に行ったところ、「知覚過敏で神経がやられてしまい、神経が死ぬ前の激痛である。神経を抜いたほうが良い。」と言われた。


・ただ、歯科に行った数時間後、痛みが徐々に消え、今は、該当の歯を触ると少し違和感があるものの、痛くない。




【ご質問】
1.激痛後に歯の痛みがなくなるのは、神経が死んでいるからなので、痛みがなくなっても神経は抜くべきだ、と歯科医に言われましたが、良くなっている、ということは考えられないでしょうか?
(なるべく神経を残したいため)

現在、授乳中で、産前産後で疲れがたまっており、過敏になっているだけ、ということは考えられませんか?


2.神経が完全に死んでから治療をすると、抗生物質を飲んだり等、治療が大変になると聞きました。
今、死んでいるのか死んでいないのかわからない状態で神経を抜くのと、完全に死んでしまった後に治療をする場合の違い(デメリット等)はありますでしょうか?



現在、完全母乳で赤ちゃんを育てており、卒乳する半年後まで、なるべく痛み止めや抗生物質等、服用を避けたいと思っており、今のまま、痛みが消えていて、すぐ神経を抜く必要がなければ、様子をみたい、というのが希望です。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-03-16 02:22:04
>激痛後に歯の痛みがなくなるのは、神経が死んでいるからなので、痛みがなくなっても神経は抜くべきだ、と歯科医に言われましたが、良くなっている、ということは考えられないでしょうか?

症状をお聞きしてる限り、神経が不可逆的な炎症を起こしているように思えます。
私も主治医と同意見で抜髄になると思います。



>現在、授乳中で、産前産後で疲れがたまっており、過敏になっているだけ、ということは考えられませんか?

あまり関連性は無いと思います。



>神経が完全に死んでから治療をすると、抗生物質を飲んだり等、治療が大変になると聞きました。
>今、死んでいるのか死んでいないのかわからない状態で神経を抜くのと、完全に死んでしまった後に治療をする場合の違い(デメリット等)はありますでしょうか?

神経が死んだだけではあまり治療における違いは無いと思いますが、死んだ神経が感染した場合(ほとんどの場合感染します)根管治療の成績は悪くなります。



>現在、完全母乳で赤ちゃんを育てており、卒乳する半年後まで、なるべく痛み止めや抗生物質等、服用を避けたいと思っており、今のまま、痛みが消えていて、すぐ神経を抜く必要がなければ、様子をみたい、というのが希望です。

神経の処置(抜髄)は麻酔だけで済みますが、感染した場合の方が抗生剤等の服用の可能性は増えます。


早めの処置が良いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-03-16 08:21:55
こんにちは、海外だと不安ですね^^;


>1.激痛後に歯の痛みがなくなるのは、神経が死んでいるからなので、痛みがなくなっても神経は抜くべきだ、と歯科医に言われましたが、良くなっている、ということは考えられないでしょうか?
(なるべく神経を残したいため)

今、完全に痛みが治まっているようであれば、しばらく経過を見るのも1つです。
大きな痛みが出た=100%抜髄にはなりませんが、ただ多くの場合で神経が死んでくることがあります。


線引をどこでするかです、ある程度リスク、治療期間、費用を飲んでも経過がみたいということであれば、先生にしばらく経過観察してもらうのも1つです。
(ただし、これをしてくれる先生を見つける必要があります)


参考:お湯がしみるようになったこの状況での神経温存はあり得る?




>現在、授乳中で、産前産後で疲れがたまっており、過敏になっているだけ、ということは考えられませんか?

あまり関係はないと思われますね^^;




>2.神経が完全に死んでから治療をすると、抗生物質を飲んだり等、治療が大変になると聞きました。

かなり酷くなった場合ですね。
それほど頻繁に抗生剤を飲むまでにはならないと私個人は思います。
(実際、私は根管治療で抗生剤出すこと殆どないです^^;)



>今、死んでいるのか死んでいないのかわからない状態で神経を抜くのと、完全に死んでしまった後に治療をする場合の違い(デメリット等)はありますでしょうか?

成功率が10%下がるという文献もあるそうです。



>現在、完全母乳で赤ちゃんを育てており、卒乳する半年後まで、なるべく痛み止めや抗生物質等、服用を避けたいと思っており、今のまま、痛みが消えていて、すぐ神経を抜く必要がなければ、様子をみたい、というのが希望です。

先生に伝えてみて下さい。
定期的に診察する必要が出てきますが。

赤ちゃん次第ですが、抗生剤を飲む1週間ミルクに変えるという方法でも対処できます^^;


痛みが持続する場合は神経を除去した方がラクになりますから、あまり我慢はしないようにしてください。


おだいじに
 

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-03-16 08:53:08
残念ながら抜髄等になった場合、小児にも使える鎮痛剤はありますのでそれを服用する方法や、それに備えて母乳を冷凍しておく方法が考えられます。

何らかの処置は必要そうですので備えは大事だと思います。

回答 回答4
  • 回答者
当サイト登録医としてふさわしくないと判断したため、ご退会頂きました。(不正請求による保険医登録取り消し、H26.12.10)
回答日時:2011-03-16 09:10:45
>激痛後に歯の痛みがなくなるのは、神経が死んでいるからなので、痛みがなくなっても神経は抜くべきだ、と歯科医に言われましたが、良くなっている、ということは考えられないでしょうか?
>(なるべく神経を残したいため)


激痛が出た後ですから、神経になんらかあると思います。
先生も神経の処置を判断されてますから続いた知覚過敏等なにかは原因はわかりませんが、神経の処置するタイミングかと思います。



>現在、授乳中で、産前産後で疲れがたまっており、過敏になっているだけ、ということは考えられませんか?


疲れが原因とは考えにくいです。
抵抗力が落ちてなる感染症ではないと思います。



>?神経が完全に死んでから治療をすると、抗生物質を飲んだり等、治療が大変になると聞きました。
>今、死んでいるのか死んでいないのかわからない状態で神経を抜くのと、完全に死んでしまった後に治療をする場合の違い(デメリット等)はありますでしょうか?


歯の根が感染するとよくはないと思います。
早めの治療がよい結果をもたらす事が多くあります。


お大事にしてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kariさん
返信日時:2011-03-16 11:13:43
ご回答頂いた先生方、お忙し中、とても早く、そして、大変わかりやすく明快なお答え、感謝いたします。
また、他のご質問のサイトのリンクも大変参考になりました。


数日前、激痛が走ったということは、やはり、何らかの処置はする必要がある、ということは良く分かりました。

また、神経が死んだ後の感染によるデメリットも大変参考になり、このような状況になる前に、処置をしたい、と思いました。


経過観察の一つの手だとご回答頂いている先生もいらっしゃいますが、なんらかの処置が必要だとご回答頂いている先生もおり、どう判断しようかと決めかねております。

抜髄のデメリットも考えると温存したい気持ちが強く(痛みもひいてしまったので、)なっております。



そこで、再度ご質問させてください。
お忙しいところ、すみません。


今朝は、昨日まであった歯の違和感さえもなくなりました。

●激痛が走ってから5日間経つのですが、こんなにすぐ歯の神経は死んでしまうのでしょうか?
(生きていると願いたい気持ちからの質問です。)


●歯の神経が生きているか死んでいるか、判別する手がかり(装置等)はありますでしょうか?
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-03-16 14:00:19
>●激痛が走ってから5日間経つのですが、こんなにすぐ歯の神経は死んでしまうのでしょうか?
>(生きていると願いたい気持ちからの質問です。)

こんな短期間では死なないと思います。(推測)
ただ時間が経過すると徐々に神経が死んでくることがあります。


>●歯の神経が生きているか死んでいるか、判別する手がかり(装置等)はありますでしょうか?

神経の生死を調べる為には歯の中の血流を調べる方法が最も信頼性がある方法なのですが、装置が大掛かりで大学病院などの実験室にしかないと思います。
(臨床的にはまず無理かと・・・)

開業医レベルで言えば「電気歯髄診断」で調べますが、検討を付ける程度の試験です。
神経が完全に死んでしまったものに関しては電気歯髄診断で分ります。


ただ海外になるどうなんでしょう!?
アメリカなどの国ではまず取り合ってもらえないかもしれません。
保険の関係上、あやふやな処置は行わないと聞きますし^^;)
  

 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kariさん
返信日時:2011-03-21 01:50:23
先生方

お忙しい中、ご教示いただきましてありがとうございました。

電気を流す方法を教えて頂き、こちら(シンガポール)の歯科で確認できるところを調べ、お医者様に見て頂いたところ、この数日で死んでしまっていたことが確認できました。

来週、抜髄する予定です。


本当にありがとうございました。



タイトル 知覚過敏の歯に激痛。まだ神経は生きているか? (シンガポール)
質問者 kariさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯、知覚過敏の痛み
根管治療の治療法
シンガポール
授乳中の歯科治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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