[写真あり] セラミックインレーの隙間に茶色い着色

相談者: シャンティさん (32歳:女性)
投稿日時:2011-04-18 16:45:04
参考:過去のご相談
ジルコニアセラミックのインレーに亀裂が入ることはありますか?


以前ジルコニアインレーにひび割れができますかという質問をさせていただいた者です。
その節はお世話になりました。

ひび割れではなかったようで、その点については無事に過ごしております。
ありがとうございます。



今回は、インレーの隙間の着色について質問させてください。

1.銀歯からジルコニアセラミックにかえて1年足らずですが、インレーの隙間に茶色い着色ができております。

神経ギリギリまで削ってある歯で、詰め物を交換する際もなかなか麻酔が効かず、かろうじて交換した後も長いこと神経がビリビリしていた歯ですので、再治療になると抜髄になるのではと懸念しております。

ごくごく細いうっすらとした茶色の線ですが、仮にこれが虫歯だったとして、隙間部分だけを削ってレジンで埋めていただくような治療は可能でしょうか。


2.セラミックインレーは隙間ができやすいせいか、銀歯のときに感じなかった段差があり、この隙間に着色があるようなのですが、着色のない歯についても隙間をレジンなどで埋めて段差をなくし虫歯を予防する処置を受けることは可能でしょうか。

その場合、費用はどのくらいかかりますでしょうか。
保険外の治療にあたるのでしょうか。)
 


よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-04-18 17:19:01
インレーの隙間に茶色い着色ができております。

装着の際に用いたレジンセメントが着色しているのかも知れませんね。



>再治療になると抜髄になるのではと懸念しております。

インレーの下は、セメントなりレジンなりで「裏装=深い部分の埋め立て」をしていると思いますから、その部分が問題なければその心配はしなくても大丈夫です。



>隙間部分だけを削ってレジンで埋めていただくような治療は可能でしょうか。

そういう手を採るよりは、やり直した方が確実だと思います。
レジンセメントの着色であれば、磨けば済むこともあります。



銀歯のときに感じなかった段差があり

適合が良くないインレーなのかも知れませんね。
だとしたら、部分的な対処ではなくキッチリとしたものを作り直した方が無難かと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-04-18 17:25:24
こんにちは。

インレー歯質の間の隙間の着色のことだと思いますが、これはレジン系接着剤の着色でしょうね。

白いインレーを入れるとつきまとう問題です。

レジン系接着剤は充填用のレジンと較べて非常に着色しやすい材料なので、防ぐことは難しいです。
(方法もあるのですが、自分は使わないので効果は不明)


通常他人が見ても目立つほどの着色ではありませんから、そのまま放置するのが無難かとは思いますが、少なくとも隙間だけを削ってレジン充填というのはお勧めではありません。

レジンは歯質とはよくくっつきますが、ジルコニアセラミックにはなかなかくっつきませんので、将来のトラブルの元になるかと思いますよ。


段差を埋める方法についても同じです。

現状からであれば、注意深く精密な再治療を行えればまず抜髄になる様なことはなさそうですし、あまり気になるなら精密な治療をしてくれる先生を探されるのが良いかと思いますよ。

参考⇒精密な虫歯治療をしてくれる歯医者を探すには?


お大事にどうぞ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-04-18 19:52:27
フィットのあまり良くないインレーをセットするとよく起きる問題です。


●歯とインレーとの境界面にはレジンセメントが介在します。
この隙間が大きいと当然、レジンセメントの幅も大きくなります。


●レジンセメントの幅が大きくなると、インレーセット時にあふれるセメントが大きなブロック状になります。 

レジンセメントを完全に硬化させてから除去を行おうとすると非常に固く除去が難しくなり、バキバキと砕くように除去します。
その結果、巾の広いレジンセメントの表層が荒れてしまいます。
ザラザラと荒れてしまうとその面に着色が起こりやすいのです。


また、セメントの除去が大変になるのを避けるために、半固まりの状態で除去する歯科医師も居りますが、その場合は、インレー内部のレジンは効果していませんので、硬化した余剰分のセメントに引っ張られる、もしくは、えぐられるなどしてやはり、セメントの表層が荒れてしまいます。



●対策としてはセメントを除去した後にセメントの表層をシリコンなどで研磨することになるのですが、これを行わない歯科医院が多いため、茶色い線が頻繁に見られます。



●昔からあるポーセレンでも充分に審美的で、なおかつ、ジルコニアよりもフィットの良いインレーをつくることが出来ます。

ただ、インレーは

精密に削り
精密に型を採り
精密に技工操作を行い
精密に接着

の どの工程を手抜きしても最低の仕上がりになってしまいます。
非常に難しい治療なのです。

画像1画像1

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: シャンティさん
返信日時:2011-04-19 10:50:51
先生方、お返事をありがとうございます。

セラミックの隙間には、着色がおきやすいとのこと。
はじめて知り、納得できました。
紅茶を飲む習慣があることも着色を加速させたかもしれません。
 

再治療を行っても抜髄になる心配はあまりないとのことも、安心いたしました。
渡辺先生がおすすめ下さっているような、精密な治療をしてくださる病院を選びたいと思います。


セラミックの隙間に着色が起こりやすいことを、理由から説明して下さり、ありがとうございます。
理由がわかると、症状について納得しやすく、対処法も落ち着いて考えることができます。

また、専門家でなければわからないことを、親切に丁寧に教えて下さり、感謝でいっぱいです。
次からは、このような説明をして下さる先生に治療していただけるよう、病院探しも真剣に行おうと思います。 


このたびは、ありがとうございました。



タイトル [写真あり] セラミックインレーの隙間に茶色い着色
質問者 シャンティさん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯の変色・着色
セラミックインレー(陶器の詰め物)
その他(写真あり)
詰め物、インレーの変色・着色
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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