受け口での小児歯列矯正。一般歯科より矯正専門歯科がよい?

相談者: りんださん (9歳:女性)
投稿日時:2011-05-17 22:09:19
⇒参考:過去のご相談
子供の虫歯治療の説明が歯科衛生士からだけ



子供(9歳男・7歳女)の矯正をする予定です。

私も受け口で子供の頃矯正を拒んでやめてしまい、成人して親に頼らず自分で稼いだお金で矯正を行いました。
手術適応の矯正だったので、保険でできましたが骨格はかわらないので、小さいうちにやっておけばよかったと、かなり後悔しました。

前置きが長くなりましたが、そういうわけで遺伝的な不安と、9歳のこの下の歯並びがかなり悪く重なって生えている状況で(今の見た目は不正咬合ではありません)、子供も矯正したいと言っているので矯正をする予定です。


小さい頃から通っていた歯科があり、いずれ矯正をしたほうがいいといわれた事がきっかけで、本格的に矯正を考えました。
そこの歯科は大きく歯科・矯正・インプラントを宣伝しているチェーン展開(歯科でもそういう言い方をして良いのかわかりませんが・・・)しているところですが、虫歯治療やいろいろな面で不信感があり、別のところで・・・といろいろ探しました。

私が通っていた矯正歯科は、認定医の医師が開業している矯正専門のところでしたが、虫歯の治療は他の一般歯科へ行かなければ行けないので、面倒なのもあり、できるだけ近くで一般歯科・矯正歯科の歯科がいいと思い、一般歯科・矯正歯科で相談をしました。

そこの歯科医師は感じもよく、衛生士さんも親切・丁寧で、土曜日の午後は矯正だけの診療をしていることもあり、そこでセファロ撮影と歯型を取って検査を受けました。
(31500円)

(ちなみに、一般歯科も矯正もそこの歯科医師が行うそうです。ネットで調べたところ認定医ではないようです。)

検査の結果は子供二人とも似たような骨格で上顎が小さく、成長期になると下顎が大きくなり、受け口になること。
まずは虫歯がいくつかあるので、その治療をすること。
9歳の子は夏休みに入ったら、7歳の下の子は年明けか、冬休みに入ったら上顎牽引装置で上顎の成長を促す治療を始める。
その結果をみて、その後の矯正の進め方を考えていく。

とのことでした。

金額に関しては、上顎牽引装置が105000円で、3ヶ月おきくらいにゴムの調整などで1050円必要とのことでした。

いろいろなことを調べていると、矯正は専門医に見てもらったほうがよいと言う意見が多いこと、私の場合は成人の矯正だったので、素人考えですが先の見通しがある程度付いていて、大体このくらいワイヤーで固定して、こういう手術して、術後はこういう治療で・・・と、初めから聞いたような記憶があります。

先ほど、虫歯治療に関して歯科医師の説明に関しての質問をさせていただきましたが、虫歯治療で歯科医師の説明がないことに、実は少し違和感を持ち、正直、他の歯科医院へ相談してから検査を受ければ良かったかも・・・と思い始めてしまいした。

小児の矯正に関して、上顎の成長の矯正をし、結果を待ってから次の治療を決めると言うのは良くあることでしょうか?

長文になってしまい、申し訳ありません。


回答 回答1
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-05-18 09:30:28
私自身は矯正歯科単科の開業医ですから、矯正歯科の専門医にお掛かりになったほうがいいという立場です。

現状から成長により反対咬合になるとの説明があったようですが、必ず反対になるわけではありません。
遺伝要因が強いといってもお母様と同じ顔になることはありません。
ただもし上顎骨に劣成長があるのなら、上顎前方牽引により成長促進を図ることはありうると思います。

ただ、前方牽引は上顎歯列を前方へ引っ張る力を加えることになりますので、上顎歯列のスペース獲得にはなりません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-05-18 09:41:54
おはようございます。

なるほど、虫歯質問のかたですね。

矯正も質問があった先生が一人で診察されてるところですかな??


矯正は、僕は専門ではありませんが、このサイトでは矯正の専門の先生がおられますので専門家の意見を少し待たれたほうがいいと思います。


ただ、矯正治療も行っておりますが当院の患者さんにはいうことなのですが、矯正治療をされるんのであれば必ず2〜3件の矯正医院に行ってみてくださいといいます。
(ただ、人によっては行かない人もいますことご了承くださいね、検査代がもったいないとか、先生がいいのとかという意見もありますのでね)


なぜなら治療方針や料金や先生との相性、スタッフや病院の雰囲気等ありますのでご自分が信頼置けて、料金説明や体制がきちんとしているところを選んでもらってます。

それでもなおかつ当院でという方はされてます。

文面からだけでの推測になりますが、不安要素が大きいのであればやはりセカンドオピニオンも必要かなと思いますよ。

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-05-18 10:01:38
私も一般歯科医ですので、その立場から考えを述べさせていただきます。

>上顎が小さく

まず上顎の側方(前方も)拡大は説明がなかったでしょうか?
必要なら、上のお子様が9歳ということで、なるべく早期に開始された方が宜しいかと思われます。

上顎牽引は妥当だと思います。
牽引する方向がよく議論されます。

’相対的に下顎が大きい’ということになりますが、本当は下顎も小さく、歯列の内に舌が収まりきらないことが問題となるケースもあります。
これは実際に診た歯科医にしか判りません。

歯科医師によっては、下顎の成長を抑制する(?)ための装置を考えるかもしれません。
(これも論議されます)


今やるべきことをやった上で、将来、手術が必要になるかどうかを再検討されたら良いと思います。
何もしなければ、オペの可能性はより高くなると思われます。
現段階で、どこまでいったら下顎の成長が止まるか等の予想は難しいと思います。
(超ベテランの先生なら感覚である程度判るのかもしれませんが)

特に、この年齢での下顎前突症へのアプローチは、一般歯科医 vs. 矯正専門医といった図式でなく、実に様々な考え方はあるようです。

因みに、知り合いのお母さんから相談を受けた症例で、小2の女子の上顎に保定装置のようなもの(全く拡大しない)を入れたままで、もう小5になるケースを知っています。

私には全く理解出来ませんが考え方は様々です。
これは有名な専門の先生(認定医)でした。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-05-18 11:28:09
不正咬合の治療に関しては、矯正の専門医であってもさまざまな考え方があり、アプローチの方法も異なります。

成長期のお子様では、何かの装置により、一時的には見かけの歯並びは治ったように見えても、成長するにつれて後戻りをしたり、別の問題が出てくることもあります。

私のオフィスでは、それらを踏まえて治療計画を立て、長期間の管理をすることになります。
(長期間の管理とは、装置を入れているときも、入れていないときも含めてです。)

もし不安があるようでしたら、担当の先生に、再度、これからの治療についてのお考えを質問されてみてはいかがでしょうか。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-05-18 13:17:25
受け口の治療は神経を遣います。

反対咬合にも、上顎の劣成長によるもの、下顎の過成長によるものがあります。
上顎を前方へ移動させるとなると、上顎に問題があるのでしょう。

9歳であれば、ある程度の成長予測はできます。
大臼歯噛み合わせ、下顎前歯の傾斜、上、下顎骨の形態などなど…

仮に、骨格性の反対咬合になりそうな場合は、私は、成長が終わる時期まで一切治療はしません。
これは、畠山先生のおっしゃる通り、一矯正医のスタンスですので、参考程度にして下さい。

私も伊藤先生同様、専門医院での治療をオススメします。
一般歯科ほど多くはないので、探すのは大変かもしれませんが、通いやすいからなどの理由で選ばない方がよろしいかと思います。

回答 回答6
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-05-18 13:35:08
>仮に、骨格性の反対咬合になりそうな場合は、私は、成長が終わる時期まで一切治療はしません。

なるほど、手術の術前矯正を多く手がけておられる先生の御意見ですね。
私の’極力手術を避けるために成長期の治療に最善を尽くす’といった考えとは異なります。

もし、どうしても手術を避けられなかった場合には、何も治療していない方がベターということなのですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: りんださん
返信日時:2011-05-18 15:44:59
伊藤先生、ご回答ありがとうございます。
やはり矯正専門医に一度相談したほうがよさそうですね。

遺伝的なことを考えると、同じような骨格になってしまうとなるとかわいそうなので、まったく同じにはならないとお聞きし、少し安心です。
ありがとうございました。



北野先生、ご回答ありがとうございます。
虫歯治療の件でもお世話になりました。
そこの歯科医院のことです。
やはり、何件か相談に行ったほうがよかったですね。
矯正専門医へ一度相談に行くことも検討してみます。
ありがとうございました。


藤森先生、ご回答ありがとうございます。
上顎牽引装置をつけて上顎の成長を促すという話は聞きました。
ヘッドギアのような装置で、寝るときに装着するので慣れないと寝れないこともあり、夏休みに入ってから始める・・・という話でした。
下の子は女の子で、男の子よりの成長が早いので、冬休み頃から始める・・・ということでした。
そうですね、いろんなサイトを見ていると、いろいろな考え方があるようで、歯科医院選びも悩むところですが、相性の合う、聞きたいことが聞けるような医師にめぐり合えるといいなと思っております。
ありがとうございました。



畠山先生、ご回答ありがとうございます。
治療法もひとつではなく医師によって違うことがあるということですね。
やはり矯正を始めるのなら、不安なく、きちんと管理してくださるところがいいです。
もう一度、説明をお願いすることも考えてみます。
ありがとうございました。



大原先生、ご回答ありがとうございます。
歯型を見せてもらったんですが、大臼歯が上下で合ってない?と言われました。
長い目でみれば、近いから・・・と言うのではなく、やはり専門医も含めて何件か相談に行くほうがベストですね。
「餅屋は餅屋」ですよね。
ありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-05-18 19:02:13
ご質問の件、拝見させていただきました。

さて、本題ですが、僕は一般の歯科治療、特に咬合を中心とした専門家と自負しております。
同時に矯正専門医ではありませんが、矯正専門医と同等のトレーニングをアメリカの先生のもとで勉強したものです。

一般に一人の先生が2つの科を専門医レベルでみる先生はまだまだ日本では少ないようです。
日本では、矯正は矯正、一般診療は一般診療と区別されていますが、ここがもっとも問題のあるところです。

さらには、小児歯科の先生は虫歯を治すのが主で、この時期(6歳〜10歳)までの混合歯列期における顎顔面の成長発育に関する観察、洞察力、診断能力は日本のDrは大変お粗末な状態です。

まず、小児矯正に関しては関西地方は非常に遅れをとっており、中部地方、関東地方では非常に優秀なDRがおられます。

これはその地域の大學の矯正科の影響が大きく左右されていることに起因しています。
ぼくがアメリカにいた時、ボストン大學の矯正科の7割はこの時期の患者さんでした。
アメリカ人の歯が奇麗なのは、そのためです。

お子様は9歳と7歳とのことですが、まず、顎顔面の成長発育を考えると、6歳〜10歳までが一番ベストです。
10歳を超えるとこれらは少し考えなければならない要素が格段に増え、いい結果は必ずでるとは言い切れなくなります。

口腔内の状態をみなければはっきりとしませんが、なぜそのような状態になったのかつまり、口腔周囲筋群によるものなのか、(機能な原因で下顎が前方へ出ているのか)それとも、歯の影響なのかを見極めなければなりません。

また、文章からは上顎けん引を行うとのことですが、矯正治療は全体をみて(上下左右)をみていかなければならないので、下はそのままということにはなりません。
通常であれば、骨格改善が必要な場合はまず、下顎から手をつけることになります。
それは下顎のほうが成長発育が遅くなる傾向がるためであり、また9歳とのことで、乳犬歯が抜ける時期ですが、これが残っている場合とそうでない場合で装置が異なってきます。
できれば、残っているほうが、楽に矯正することができます。
(重要です)

そしてもう一つ大事な点は6歳臼歯の位置関係です。
これも診断をするうえでポイントになります。
この位置が前後的な問題もさることながら、左右的な位置関係も重要でこれを正しい位置関係に持っていくことも優先することです。

これらを約3カ月先行させ、その後上顎の装置を設計し、側方に拡大していくという手法がスタンダードなやり方になると思います。

この時期は骨格の改善が主体になるので、美しい顔をつくることも可能であり、やはり、この時期ならではのダイナミックな動きをみることができます。
矯正専門医の中には、大人の歯がはえるまで待って治療しましょうという先生もいますが、それでは骨格を改善することはできず、必ずといっていいほど抜歯をして外からのワイヤー矯正になります。
混合歯列期における矯正装置はほとんどそとからのワイヤー矯正はおこなうことはありません。

次にいつまで矯正治療を行うのかですが、これは永久歯列が完成する12歳〜14歳ぐらいまでです。
ただし、永久歯との生え換わりの時期をまたなければならないので、その間はしばらく経過観察となります。

また、その後、歯の萌出方向が悪ければ、ワイヤー矯正となりますが、すでに骨格改善と歯の萌出スペースができているので、通常のワイヤー矯正は格段に簡単に短期間で終了することができます。

あと料金ですが、安ければいいわけではなく、きちんとした診断、治療計画のもとに治療が安全におこなわれるかどうかを判断基準にすべきです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: りんださん
返信日時:2011-05-19 17:17:31
金谷先生、ご回答ありがとうございます。

下顎からの治療が先ということもあるんですね。
いろんな考え方や治療があり、素人は悩みますが・・・
骨格に関しては私が成人から治療したので、顔のゆがみが少しあるので、子供には骨格の改善ができる時期に矯正を・・と考えていたので、やはりきちんとした治療計画を提示してくれるところがいいですよね。

中部地方に住んでるんですが、優秀なDrがいるとのこと。
とても興味がありますが、ここの規約に反するので・・・
納得のいく、相性の合う歯科医師を見つけられると良いなと思っています。

ありがとうございました。
回答 回答8
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-05-19 18:06:51
金谷先生のご発言

「まず、小児矯正に関しては関西地方は非常に遅れをとっており、中部地方、関東地方では非常に優秀なDRがおられます。」

偏見だと思うのですが、実情はよくわかりません。


ただ原則論的には、小児矯正歯科は、小児歯科医が担うものではなく、矯正歯科医が担うべきものだと思っております。

ほとんどの小児歯科医は正統な矯正の教育を受けておらず、個々の勉強に任せられています。
実際、日本の小児歯科専門医のカリキュラムには咬合誘導があるだけで、(小児)矯正はありません。




タイトル 受け口での小児歯列矯正。一般歯科より矯正専門歯科がよい?
質問者 りんださん
地域 非公開
年齢 9歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 小児矯正(子供の矯正)
子供の歯列矯正
下顎前突(受け口)
歯医者さんの探し方・見つけ方
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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