[写真あり] 含歯性嚢胞の摘出手術。8番抜歯のために7番も抜歯
相談者:
則巻 千兵衛さん (44歳:男性)
投稿日時:2011-06-11 21:04:24
はじめまして、則巻 千兵衛と申します。
よろしく御願い致します。
私、昨年2月頃に含歯性嚢胞との診断を受けました。
歯は右下第三大臼歯です。
きっかけは「右下第一大臼歯に圧迫感を感じる」という症状が出た為、三ヶ月毎に定期検診に通っている歯科にて、念のために撮ったレントゲンです。
レントゲンに影が写り、主治医の
「これは、全身管理をして頂ける病院で診察を受けた方が良い。
エナメル上皮腫の可能性もある。」
との御判断で、総合病院の口腔外科を紹介していただきました。
総合病院の口腔外科医の診断結果は
@これはエナメル上皮腫ではない。含歯性嚢胞である。
A摘出手術は全身麻酔下で行う。
B一週間とは言わないが入院が必要である。
C右下第三大臼歯を抜く為に、邪魔な第二大臼歯も抜歯する。
D右下第一大臼歯の圧迫感は、この嚢胞とは無関係である。
とのことでした。
即決しかねましたので、この診断結果を持ち帰り主治医と相談致しました。
私が気になりましたのが上記C番の「第二大臼歯の抜歯」です。
この歯は治療痕こそありますが、まだ十分に役立ってくれており、抜歯する事に抵抗がある事、また仮に抜歯した後、どの様にすればよいのか。
主治医は三つの方法を提案して下さいました。
@入れ歯
A延長ブリッジ
Bインプラント
どれも一長一短がありまして、結局6ヶ月毎にレントゲンを撮りながら経過観察を続けて行きましょうということになり、現在に至っております。
さて、今回、ご相談させて頂きたいのは一つには「第二大臼歯の抜歯は不可避であるか?」という事です。
レントゲンも見せて頂きましたが、私の様な素人の目では「抜かなければ無理」です。
ですが経験豊富な諸先生方の目で見ると違った答えも出てくるかも知れません。
また、先生方ご自身がこの様な状況に置かれますと、
@入れ歯
A延長ブリッジ
Bインプラント
どれを採用されますか?
それらを参考にして今後の方針を決めたいと思います。
長くなりましたが、よろしく御願い致します。
画像1
よろしく御願い致します。
私、昨年2月頃に含歯性嚢胞との診断を受けました。
歯は右下第三大臼歯です。
きっかけは「右下第一大臼歯に圧迫感を感じる」という症状が出た為、三ヶ月毎に定期検診に通っている歯科にて、念のために撮ったレントゲンです。
レントゲンに影が写り、主治医の
「これは、全身管理をして頂ける病院で診察を受けた方が良い。
エナメル上皮腫の可能性もある。」
との御判断で、総合病院の口腔外科を紹介していただきました。
総合病院の口腔外科医の診断結果は
@これはエナメル上皮腫ではない。含歯性嚢胞である。
A摘出手術は全身麻酔下で行う。
B一週間とは言わないが入院が必要である。
C右下第三大臼歯を抜く為に、邪魔な第二大臼歯も抜歯する。
D右下第一大臼歯の圧迫感は、この嚢胞とは無関係である。
とのことでした。
即決しかねましたので、この診断結果を持ち帰り主治医と相談致しました。
私が気になりましたのが上記C番の「第二大臼歯の抜歯」です。
この歯は治療痕こそありますが、まだ十分に役立ってくれており、抜歯する事に抵抗がある事、また仮に抜歯した後、どの様にすればよいのか。
主治医は三つの方法を提案して下さいました。
@入れ歯
A延長ブリッジ
Bインプラント
どれも一長一短がありまして、結局6ヶ月毎にレントゲンを撮りながら経過観察を続けて行きましょうということになり、現在に至っております。
さて、今回、ご相談させて頂きたいのは一つには「第二大臼歯の抜歯は不可避であるか?」という事です。
レントゲンも見せて頂きましたが、私の様な素人の目では「抜かなければ無理」です。
ですが経験豊富な諸先生方の目で見ると違った答えも出てくるかも知れません。
また、先生方ご自身がこの様な状況に置かれますと、
@入れ歯
A延長ブリッジ
Bインプラント
どれを採用されますか?
それらを参考にして今後の方針を決めたいと思います。
長くなりましたが、よろしく御願い致します。
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回答1
湯浅です。
回答日時:2011-06-11 22:29:26
ネットなので、詳しいことは書けません。
やはり主治医の先生と充分に相談となります。
しかし、
(1)このままの経過観察は、さらにのう胞が大きくなるかもしれないので、1年ぐらいのめどで、仕事の都合をつけて、手術されるのが良いと思います。
(2)7番を保存、8番抜歯、のう胞の上部を切り取り、下方を残す。
そして、その上部の穴がとじないように(小さな栓をつくるか、そのままで閉鎖したら麻酔をしてあけなおす(10分ぐらい))して、自分で毎日、洗浄する。
2年ぐらいで小さくなる可能性があります。
これなら、神経の麻痺もおこらない。
残念ながら、小さくならない時もあり、その場合は、すべてを摘出。
(3)歯内療法の上手な先生(専門医・自費が多い)に7番を根幹治療をしてもらい、7番保存、8番抜歯、のう胞をすべてとる。
麻痺の可能性と、7番がやっぱりぐらぐらになり抜歯しないといけないことになる可能性あり。
(4)7番を抜歯するならば、選択肢の一つに、そのまま放置して6番までで食事をするというのもあります。
などの選択肢も考えてください(もっとあるかもしれません)。
どれがよいかなどは、面接して、しっかりと相談をしながら、しぼっていくことになるので、ネットでは無理です。
やはり主治医の先生と充分に相談となります。
しかし、
(1)このままの経過観察は、さらにのう胞が大きくなるかもしれないので、1年ぐらいのめどで、仕事の都合をつけて、手術されるのが良いと思います。
(2)7番を保存、8番抜歯、のう胞の上部を切り取り、下方を残す。
そして、その上部の穴がとじないように(小さな栓をつくるか、そのままで閉鎖したら麻酔をしてあけなおす(10分ぐらい))して、自分で毎日、洗浄する。
2年ぐらいで小さくなる可能性があります。
これなら、神経の麻痺もおこらない。
残念ながら、小さくならない時もあり、その場合は、すべてを摘出。
(3)歯内療法の上手な先生(専門医・自費が多い)に7番を根幹治療をしてもらい、7番保存、8番抜歯、のう胞をすべてとる。
麻痺の可能性と、7番がやっぱりぐらぐらになり抜歯しないといけないことになる可能性あり。
(4)7番を抜歯するならば、選択肢の一つに、そのまま放置して6番までで食事をするというのもあります。
などの選択肢も考えてください(もっとあるかもしれません)。
どれがよいかなどは、面接して、しっかりと相談をしながら、しぼっていくことになるので、ネットでは無理です。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2011-06-14 09:12:29
そうですね…。
僕も湯浅先生と同意見で、担当の先生としっかり相談される事をお勧めいたします。
ちなみに似たような患者さんのケースを御紹介します。
画像1
左下8番に則巻 千兵衛さんと似たような病変が認められます。
僕は7番、8番共に抜歯を宣告したのですが、どうしても7番は抜歯したくないと言う事で、ご自身で大学病院を探し、7番の保存を試みたそうです。
画像2
1年後に来院され、何とか保存は出来ているようですが「とても強くは咬めない」との事です。
普段、何もしていなければ痛みは無いそうです。
「何とか咬めるようにして欲しい」とのご要望ですが、今の所は「レジンの仮歯で様子を見ましょう」と言う事でお茶を濁している状態です。
つまり、現時点では「保存はしたが、機能していない」と言う状態です。
あと半年くらいしたら2年目の経過をレントゲンで確認する予定ですが…。
画像1 画像2
僕も湯浅先生と同意見で、担当の先生としっかり相談される事をお勧めいたします。
ちなみに似たような患者さんのケースを御紹介します。
画像1
左下8番に則巻 千兵衛さんと似たような病変が認められます。
僕は7番、8番共に抜歯を宣告したのですが、どうしても7番は抜歯したくないと言う事で、ご自身で大学病院を探し、7番の保存を試みたそうです。
画像2
1年後に来院され、何とか保存は出来ているようですが「とても強くは咬めない」との事です。
普段、何もしていなければ痛みは無いそうです。
「何とか咬めるようにして欲しい」とのご要望ですが、今の所は「レジンの仮歯で様子を見ましょう」と言う事でお茶を濁している状態です。
つまり、現時点では「保存はしたが、機能していない」と言う状態です。
あと半年くらいしたら2年目の経過をレントゲンで確認する予定ですが…。
画像1 画像2
回答3
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2011-06-14 13:23:56
則巻 千兵衛 さん、こんにちは
>今回、ご相談させて頂きたいのは一つには「第二大臼歯の抜歯は不可避であるか?」という事です。
湯浅先生の回答のように7番を残す手立てというものはないことはありませんが、複雑なことをすることにより、のう胞が残って後で再発の可能性が高くなることもあります。
今回の治療の目的は「のう胞をすべて取りきる」ということにあると思います。
そのためには7番と言う歯は抜歯したほうが、その可能性(再発)というのは低くなると考えます。
>また、先生方ご自身がこの様な状況に置かれますと、
>@入れ歯
>A延長ブリッジ
>Bインプラント
>どれを採用されますか?
私であればインプラントを第一選択と考えますが、まずはのう胞を取りきった後に充分に骨ができてからと言うことになります。
それまでにはかなりの時間が必要と考えます。
良く担当の先生方と相談してください。
参考になれば幸いです。
>今回、ご相談させて頂きたいのは一つには「第二大臼歯の抜歯は不可避であるか?」という事です。
湯浅先生の回答のように7番を残す手立てというものはないことはありませんが、複雑なことをすることにより、のう胞が残って後で再発の可能性が高くなることもあります。
今回の治療の目的は「のう胞をすべて取りきる」ということにあると思います。
そのためには7番と言う歯は抜歯したほうが、その可能性(再発)というのは低くなると考えます。
>また、先生方ご自身がこの様な状況に置かれますと、
>@入れ歯
>A延長ブリッジ
>Bインプラント
>どれを採用されますか?
私であればインプラントを第一選択と考えますが、まずはのう胞を取りきった後に充分に骨ができてからと言うことになります。
それまでにはかなりの時間が必要と考えます。
良く担当の先生方と相談してください。
参考になれば幸いです。
回答4
沼尾デンタルクリニック(栃木県日光市)の沼尾です。
回答日時:2011-06-14 14:41:12
こんにちは
諸先生方のご意見には同意いたします。
第二大臼歯の抜歯をすべきかどうかと抜歯後の処置をどうするかは難しい選択だと思います。
それぞれにメリットとリスクが伴いますので、そこは主治医とよく話し合い、現在の病態と今後の経過を踏まえて決めていくことが一番いい結果をもらたらしてくれると思います。
諸先生方のご意見には同意いたします。
第二大臼歯の抜歯をすべきかどうかと抜歯後の処置をどうするかは難しい選択だと思います。
それぞれにメリットとリスクが伴いますので、そこは主治医とよく話し合い、現在の病態と今後の経過を踏まえて決めていくことが一番いい結果をもらたらしてくれると思います。
相談者からの返信
相談者:
則巻 千兵衛さん
返信日時:2011-06-21 02:09:54
相談者からの返信
相談者:
則巻 千兵衛さん
返信日時:2012-10-24 14:05:30
--------
2012-10-13 09:57:24 にお礼&ご報告をいただきましたので、こちらに追加いたします。
(歯科相談室:編集部)
--------
則巻 千兵衛と申します。ご無沙汰致しております。
その節は色々と有難う御座いました。
この度、含歯性嚢胞の摘出手術を受けることが出来ました。
ご相談させて頂いてから1年3ケ月ほどたっていますが、その後の経過をご報告させて頂きます。
あの後も経過観察を続けて、手術のタイミングを計っておりましたが、今年3月にレントゲンに変化が現れました。
一枚目の写真です。
嚢胞が大きくなっているように見えますが、この時は「レントゲンの角度によるものかも知れないから。」と手術を見送りました。
そして6ヶ月後、再度レントゲンを撮りましたところ6ヶ月前と同じ。
この時点で「嚢胞は確実に大きくなっている。」と判断し、急遽手術の手配をして頂きました。
手術は、前回御世話になった総合病院の口腔外科の先生です。
「ウチの口腔外科で行う手術のなかでは、大して難しいレベルのものじゃないよ。」
と励まして頂きながらも手術を受けました。
5泊6日の入院でしたが、経過は順調で痛みも大したことが無く退院。
昨日、抜糸をして頂き、嚢胞の病理検査の結果も「悪性のものでは無い」とのことでホッと致しました。
二枚目が術後の写真です。
これからは、通常の定期健診を受けながら、上の歯が降りて来る様なら入れ歯を考えましょう、とかかりつけの先生と話をしたところです。
今回は、相談ではないのですが、折角アドバイスを頂いたので、長くなりましたが、御礼も兼ねて、ご報告させて頂きました。
お陰様で大した事に済みました。
有難う御座いました。
画像1 画像2
2012-10-13 09:57:24 にお礼&ご報告をいただきましたので、こちらに追加いたします。
(歯科相談室:編集部)
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則巻 千兵衛と申します。ご無沙汰致しております。
その節は色々と有難う御座いました。
この度、含歯性嚢胞の摘出手術を受けることが出来ました。
ご相談させて頂いてから1年3ケ月ほどたっていますが、その後の経過をご報告させて頂きます。
あの後も経過観察を続けて、手術のタイミングを計っておりましたが、今年3月にレントゲンに変化が現れました。
一枚目の写真です。
嚢胞が大きくなっているように見えますが、この時は「レントゲンの角度によるものかも知れないから。」と手術を見送りました。
そして6ヶ月後、再度レントゲンを撮りましたところ6ヶ月前と同じ。
この時点で「嚢胞は確実に大きくなっている。」と判断し、急遽手術の手配をして頂きました。
手術は、前回御世話になった総合病院の口腔外科の先生です。
「ウチの口腔外科で行う手術のなかでは、大して難しいレベルのものじゃないよ。」
と励まして頂きながらも手術を受けました。
5泊6日の入院でしたが、経過は順調で痛みも大したことが無く退院。
昨日、抜糸をして頂き、嚢胞の病理検査の結果も「悪性のものでは無い」とのことでホッと致しました。
二枚目が術後の写真です。
これからは、通常の定期健診を受けながら、上の歯が降りて来る様なら入れ歯を考えましょう、とかかりつけの先生と話をしたところです。
今回は、相談ではないのですが、折角アドバイスを頂いたので、長くなりましたが、御礼も兼ねて、ご報告させて頂きました。
お陰様で大した事に済みました。
有難う御座いました。
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回答5
相談者からの返信
相談者:
則巻 千兵衛さん
返信日時:2012-10-24 14:09:00
櫻井先生、その節は貴重な例を示してくださり、誠に有難うございました。
追伸
>お陰様で大した事に済みました。 ×
お陰様で大した事にならずに済みました。 ○
大変失礼致しました。
追伸
>お陰様で大した事に済みました。 ×
お陰様で大した事にならずに済みました。 ○
大変失礼致しました。
タイトル | [写真あり] 含歯性嚢胞の摘出手術。8番抜歯のために7番も抜歯 |
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質問者 | 則巻 千兵衛さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 44歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:7番(第二大臼歯) 抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず) 根管治療の治療法 根管治療その他 口腔外科関連 その他(写真あり) 根の病気(根尖病変・根尖病巣) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。