セラミック冠の二次カリエス回避には「精密審美」を謳う歯医者がよい?

相談者: さくざりさん (28歳:女性)
投稿日時:2011-06-23 15:34:24
⇒参考:過去のご相談
「前歯のホワイトニングをしてからオールセラミックにするか悩んでいます」


たびたびすみません。

前歯2本と左隣の3本をオールセラミッククラウンにする予定の者です(現在は仮歯

オールセラミックなのですが、以前にも質問で「かぶせ物虫歯へのリスクが高い」というものを読みました。



回答例のなかには

クラウンや金属で覆われたかぶせ物は検診でのレントゲンでも虫歯を発見しにくい」

というようなものを見まして、今更ながら不安です。


担当医は

「神経を残したほうが、虫歯になった場合気付くし、しなやかさも残るので、神経を残した形が望ましい」
(が、神経を残すと治療の範囲が狭まるので、審美性は劣る)

と言っていました。
なぜなら神経を抜いてしまうと、虫歯になっても気付かないからどんどん進行してしまうということなのです。

私も怖いなぁと思い、見た目の綺麗さよりも歯の健康を考えて、神経は残して被せたほうがいいかなと思っています。

ただ気になったのは「虫歯になること前提」だということです。



@もはや被せ物には「虫歯」は避けて通れないものなのでしょうか?

以前、「精密審美」を行っている歯科医院で相談したときに、一般歯科医院との違いとして

「被せ者をするとき、どんなに気をつけていても、どうしても削った歯と被せ者の間に隙間が出来てしまう。そこから細菌が入り込み、虫歯や歯周病になる。だから、被せるときは必ずマイクロスコープを使用して、この隙間を限りなくゼロに近づけることによってリスクを減らす」

云々
のようなことをおっしゃっていて。

今、治療をしてもらっているのは一般の歯科医院なのですが、


A被せ物をするときは「精密審美」を行っているところのほうが虫歯リスクは減るのでしょうか?


一般の審美歯科診療と精密審美ではどれほどのリスクの差があるのか疑問です。
私は一般の歯科医師にお願いしているので、今更にはなりますが。


また、やはりこれは予防策として、治療後、半年に一回はクリーニングに伺おうと考えています。
その際、虫歯の検査(レントゲン)もしていくことになると思うのですが、


Bオールセラミックなら、金属ではないので、レントゲンで虫歯の進行状況は確認可能でしょうか?

そして、やはりこれも予防策になりますが、sonicareの電導歯ブラシを使おうと思っています。
これも予防策としては賢明でしょうか?
こういったもので被せ物の下の虫歯は予防できるのでしょうか?


希望の持てる回答よろしくお願いします!!!!!


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-06-23 16:46:08
こんにちは。

「自前の歯 vs 被せた歯」だと自前の歯の方がリスクは少ないでしょう。
すでに仮歯まで処置済みということですから、前向きに行くしかないですね。


>「虫歯になること前提」だということです。
>@もはや被せ物には「虫歯」は避けて通れないものなのでしょうか?

セルフケアがしっかりしていれば、リスクは下がると思います。
ただ、癖が出ますから、たまにはチェックしてもらった方が良いと思います。

日々のケアの際に「少しでも苦手なところを克服する」よう意識してケアされれば、徐々にレベルアップできると思います。


>一般の審美歯科診療と精密審美ではどれほどのリスクの差があるのか疑問です。

担当者が変われば、差はあると思います。
(呼称は別として)
ただ、ご自身のケアの腕前によっても左右されると思います。


>治療後、半年に一回はクリーニングに伺おうと考えています。

これも悪くないと思います。
ただ、基本はセルフケアです。

1年365日のうち、2日だけキレイでも、残りの363日は自己管理が必要です。
「クリーニングに行ったけど、セルフケアがしっかりしているからクリーニングしなくても済んだ」というのが理想的かな、と思います。
(なかなか難しいかと思いますから、そうはならないと思いますが)


>Bオールセラミックなら、金属ではないので、レントゲンで虫歯の進行状況は確認可能でしょうか?

金属を含むものよりは確認しやすくなると思います。


>sonicareの電導歯ブラシを使おうと思っています。

悪くないとは思いますが、費用対効果は低いですよ。
歯ブラシは300円もしないと思いますが、ソニケアはその50倍はしますよね。

だからといって、50倍も除去効果が高まるわけではありません。
そこを承知の上なら、お使いになられても良いと思います。


希望の持てる回答になりましたかね? (^^)

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-06-23 16:56:52
いろいろ悩みますね。

>@もはや被せ物には「虫歯」は避けて通れないものなのでしょうか?

セラミックに限らず補綴した歯は、健康な歯に比べれば虫歯になるリスクは高くなります。
しかし適切な補綴物と適切なケアで防ぐことは可能だと思います。

当院でも開業当初に補綴した冠が約20年問題なく維持されているケースもあります。
症例では40年経過したケースなども見たことがあります。

ただオールセラミックスは歴史が浅いためそこまでのデータはないかもしれません。


>なぜなら神経を抜いてしまうと、虫歯になっても気付かないから
どんどん進行してしまうということなのです

どちらかというと、神経を残すのは「感染根管」や「歯根破折」のリスクを下げるためだと思います。



>A被せ物をするときは「精密審美」を行っているところのほうが虫歯リスクは減るのでしょうか?

「精密審美」なんて科目はありません。
宣伝目的で勝手に名乗っているのではないでしょうか。

精密な(歯と補綴物の境界がきちんと合っている)方が虫歯のリスクは低くなります。

どの医院がどれだけ精密なのかは判りません。
歯科医技工士さんの技術によります。



>Bオールセラミックなら、金属ではないので、レントゲンで虫歯の進行状況は確認可能でしょうか?

多少は有利だと思います。


>sonicareの電導歯ブラシを使おうと思っています。
>これも予防策としては賢明でしょうか?
>こういったもので被せ物の下の虫歯は予防できるのでしょうか?

ブラッシングは何を使うかではなく

プラークが除去できる
・歯や歯茎を傷つけない

ができるかどうかです。
歯科医院で指導を受けて練習してください。
というか、処置に入る前にやっておく方が良いのですが・・・


希望は持てましたでしょうか?

ご参考まで・・・

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-06-23 16:57:11
>希望の持てる回答よろしくお願いします!!!!!

希望になるかどうか…。


>@もはや被せ物には「虫歯」は避けて通れないものなのでしょうか?

そんな事は無いと思います。

しかし、形成、型取り、技工、セット、調整、メインテナンス、と、それぞれに高いレベルが要求されます。



>A被せ物をするときは「精密審美」を行っているところのほうが虫歯リスクは減るのでしょうか?

上述した通りです。

裸眼で行うより拡大鏡マイクロスコープを用いた方が精密な操作が可能となります。

しかし、裸眼でも「神の手」を持つ歯科医は存在します。


一般的には

 裸眼<拡大治療

ですが、そう言った匠の技を持つ歯科医であれば裸眼でも凄いのかもしれません。




>Bオールセラミックなら、金属ではないので、レントゲンで虫歯の進行状況は確認可能でしょうか?

僕の経験的にはそんなに変わらないと思います。
(もちろん、虫歯がかなり進んでしまっている場合には発見できると思いますが)

なので、「虫歯にさせないように最大限の配慮を行う歯科医」に治療をお任せするのがよろしいのではないでしょうか。




>sonicareの電導歯ブラシを使おうと思っています。
>これも予防策としては賢明でしょうか?

正しく使えば予防にはなると思います。
キチンと衛生士さんから指導を受けられてからご使用ください。




>こういったもので被せ物の下の虫歯は予防できるのでしょうか?

残念ながらできません。
(最後の最後に希望を奪ってしまいましたね)

術後の予防はあくまでもマージン部(クラウンとの継ぎ目)に対して行われる予防であり、クラウン内部の予防は基本的にできません。

そのためにクラウン製作の時点で「精度の高い治療」が求められるのです。




吉岡先生、杉原先生とかぶりました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さくざりさん
返信日時:2011-06-23 18:07:07
>吉岡先生、l杉原先生、タイヨウ先生


皆様ご丁寧な回答、ありがとうございます。
一度に御礼、失礼致します。


「担当者が変われば」
「腕の良い歯科医師なら」

・・・ということでしたが、

正直、どの先生がそのいわゆるタイヨウ先生もおっしゃっている「神の手」をもつ先生なのか、患者は何を見て判断したらよいのか
わかりません。


結局、ネット上の評判や口コミを頼りにするしかありませんが、信憑性はいまいちです。

本当にこればっかりは「運」でしかないのかな、と少し絶望感です。


もしそのような先生が存在するのなら、教えて欲しいです。
(紹介は行っていないことは承知です、今のはただのぼやきです)



たとえば虫歯になっても早期発見でき、治療後も維持していけるのであれば、ここまで心配にはなりません。

ただ、歯根がだめになってしまって、被せ物もできなくなってしまうような事態になったら・・・・と思うと不安なんです。


なので、定期健診でしっかりと発見→治療で維持していけるということがはっきり分かれば私にとってはそれがわずかながら「希望」です。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-06-23 18:30:20
出来る範囲で歯磨きを頑張れればいいと思いますよ。


すき間からの虫歯のリスクのことを非常に深く考え込まれていますが・・・

現実的な意見を言わせてもらえば、
今回のような「クイック矯正」はそれ以上に色々と大きなリスクのある治療なので・・・

http://www.google.co.jp/search?q=%83N%83C%83b%83N%8B%B8%90%B3%81@%83%8A%83X%83N&hl=ja&as_sitesearch=www2.ha-channel-88.com&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS

*今回の場合、審美面の改善が主となれば、リスクの問題をいくら考えてもキリがないと思います。


段差のない精度の良い被せ物が入っても、磨けなければ悪くなってしまいますので、きちんと歯磨きして、定期的にチェックをしてもらう、これでいいと思いますよ。
 

おだいじに
 

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-06-23 18:31:35
井野先生の

「段差のない精度の良い被せ物が入っても、磨けなければ悪くなってしまいますので、きちんと歯磨きして、定期的にチェックをしてもらう、これでいいと思いますよ。」

に同意です。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-06-23 18:39:43
歯科医院の紹介はできませんが、例えば裏技としては、

医歯薬出版やシエン社などの歯科医師向けの雑誌で
症例を発表している先生を探すとか、
そういった方法もあります。

ただ、大体症例発表は
「特に上手くいったもの」(ゴールデンケース)を
出されている場合が多いので、
それがコンスタントにできるかどうかという問題はありますが、
飛び込みで行くよりは良い治療を受けられる可能性が高いと思いますよ。

専門誌であたりをつけて、
ホームページの内容を見て絞り込んでいくと
かなり絞り込むことはできるのではないかと思います。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-06-23 19:01:03
補足すると、勤務医のいない医院をオススメ。

代診の居るところだと 院長に見てもらえないことが多かったりします。

具体的には

自費治療=院長
保険治療=勤務医

のパターンが多いです。

また、歯科医師向けの雑誌に症例を多く載せているDrの場合だと

自費治療(ケースとして発表に使えそうな場合)=院長
その他の自費治療=副院長
保険治療=若手勤務医

が 多くの実態です。


最終的にはその歯科医師との信頼関係の上に丁寧な治療が成り立ちます。
勤務医=下手
の場合もあれば
勤務医=意外と上手!

の場合もあります。

それに
相性の悪い院長<相性のいい若手勤務医

の場合もあります。


人と人の接触を介するわけです。
信頼関係の構築を第一にしましょう

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-06-23 19:05:58
>本当にこればっかりは「運」でしかないのかな

まぁ、ある意味、その通りだと思いますよ。
歯医者探し」は「婚活」と似たようなところもありますからね。


「良い人と結婚したい」と思うのは、ほぼ皆さん共通の願望でしょう。
同様に「良い歯医者に治療してもらいたい」という気持ちもおありでしょう。

ただ「良い」っていうのが、価値観の違いによって変わってきます。
大切なことは「自分に合っているか(マッチングしているか)」です。

「あの人は良い人だよー」と言われていても、言っている人にとっては「良い人」なんでしょうが、さくざりさんにとってはどうか分かりませんよね。

この「人」を「先生」や「治療」に置き換えれば、分かりやすいのではないでしょうか。


「今の先生に任せちゃおう」という気持ちがあるのであれば、今の先生はきっと良い先生なんですよ、さくざりさんにとって。

前の先生が気になるのであれば、前の先生の方が良い相性なのかも知れません。
割り切って前に進むか、よりを戻すか、、、


結局、共通してやれることといえば「自分磨き」かな、と。
あ、これは「セルフケア」という意味を含んでいます (^^)




タイトル セラミック冠の二次カリエス回避には「精密審美」を謳う歯医者がよい?
質問者 さくざりさん
地域 非公開
年齢 28歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
オールセラミック(陶器の被せ物)
審美歯科治療(人工の歯)
補綴関連
クラウンの下の虫歯(二次カリエス)
歯医者さんの探し方・見つけ方
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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