前歯部ブリッジで、し・す・ち・つの発音障害。調整を重ね3年経過したが‥

相談者: のうさぎさん (58歳:女性)
投稿日時:2011-08-02 00:14:26
⇒参考:過去のご相談
「銀の被せをしてから口の中が粉っぽく舌の側面に軽いしびれ感」



前歯上下各6本のブリッジ仮歯を装着中です。

治療を始め、仮のブリッジを入れて調整しながら、約3年目に入るところですが、どうしても発音に障害があり、その先に進めないでいます。

先生には長期間にわたって調整をしていただき、とても発音しやすくなりました。
しかし、どうしても、「し」「す」「ち」「つ」の音が“抜ける”、“詰まる”といった感じで、普通に音が出せません。
また、この4つの音を出すときは、とても話しにくいです。
舌が疲れます。

この状態ですと人と会話するにも支障があるため、通常は、ライオデントを上の前歯から上顎にかけて貼りつけています。
横2cm、縦5mm程度のサイズです。
これで、完全ではないですが、音もまあまあ聞きとれる程度に出るし、何より舌が疲れずに話すことができます。


先生は、可能な限り、やれることはやってくださいました。

「ブリッジが大きい」
「アーチが浅い」
「前歯(ブリッジです)が斜めに前に出ているので空気がもれる」

など、感じたことはお伝えしていますが、もともとの自分の歯や口の形状があるので、希望を伝えてもできることとできないことがあるというところまできているのだと思います。


先生もよく話を聞いてくださり、対応には満足していますが、とにかく普通に話せなければ、ずっとこの仮ブリッジから先にいけません。
「先生と十分話し合って、相談して」という回答しかないのかもしれませんが、もうその段階は終わっているように感じます。
いつかは慣れるという期待の中、3年経過です。


もし、万が一、もうこれ以上やれることはない、と最終判断された場合、どうすればいいのか悩みます。
今は仮歯ですが、これできちんとしたブリッジ製作に入れば、100万円以上の費用がかかります。
満足に話せないまま、この費用をかけるのも残念です。


こういう状況の場合、それを治してくれるどこか専門機関のようなところはあるのでしょうか。
「今までやって慣れなければ、慣れの問題ではない」というようなことも聞いていますので、発音矯正ではなく、根本的な治療でと考えています。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-08-02 05:32:11
のうさぎさまおはようございます。

ブリッジを装着して正常な発音がしづらいため3年仮ブリッジのままになっているわけですね。
この先どうなるかさぞ心配なことと思います。

サ行の発音は時々問題になります。
発音のことに造詣の深いDrに診ていただくより仕方がないと思います。
おそらく歯があった頃は支障は無かったと思います。

実際にお口の中を拝見してはいないので断定は出来ませんが、歯の形態を工夫することでよくなると思います。

治していただけるDrにめぐり合われることを祈っております。
お大事になさいませ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-08-02 08:05:37
発音の問題は非常に難しいです。
確かにブリッジだけの対応では不可能な場合があります。

ここからは一般的な治療でないということを前提に、私の治療ということで説明させていただきます。

この様な場合は、発音時の舌の動きを微妙に変えることによって、発音障害を改善します。
舌の動きを改善する治療をすれば解決不可能という問題ではないと思います。

発音訓練とか舌の手術というものではありませんのでほとんど数回の治療ですんでいます。

他にも対応出来る先生がいるかも知れませんので、めぐり合えればいいですね。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-08-02 08:09:48
ご相談ありがとうございます。

歯がだんだん無くなったり、人工の歯になると発音に変化が出ることは珍しくありません。
ただそれを治すことは簡単ではありません。

大学病院ではそういった研究もしています。
特に総入れ歯になってからの発音障害は微妙な修正が難しいため、総義歯学講座では研究が進んでいます。

一度大学病院で診察していただいてはいかがでしょうか。
その治療に適している大学や講座については、もしご担当の先生に紹介状を書いていただけると便利です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: のうさぎさん
返信日時:2011-08-02 08:34:44
山田先生

さっそくご回答くださいましてありがとうございました
。可能性があることを感じ、少し気持ちが明るくなってきました。

山田先生のお考えをお聞きしたいのですが、仮の段階からブリッジを作り直すとして、同じ歯科医でやっていただく、あるいは、別の歯科医院に移って作り直していただく、のどちらが良さそうでしょうか。

長い期間、がんばれば良くなるという気持ちだけで先生を信頼してきましたが、もう精神的にも疲れきってしまいました。
先生には何の不満もありませんが、どうやって“発音のことに造詣の深いDr”を探せばいいのかわかりません。

仮のブリッジを「もう一度作り直してみたい」と思っても、同じ歯科医ではまた同じ状況になりそうで不安があります。
また、「何度作り直してもあなたの場合は同じです」と言われそうで、言い出せません。

「どこをどうしたらいいのかもうわからない」
「逆にどうすればいいか教えてほしいくらい」

といったようなことを言われていますので、今の歯科医ではないほうが可能性がありそうな気がしてしまいます。


舌痛症はしばらく継続した状態で、さらに数週間前から顎関節症(開口障害)で、治療はストップしてしまいました。
開口障害が直るまでは治療はできないと言われてしまいました。

でも、そもそも発音できなくなっている原因が、骨格やら顎やらの関係で私のほうにあるのかもしれませんので、ブリッジのせいだけにするのも良くないのは理解しています。
自分の歯のときは、大勢の前で話す仕事をしているので、非常に滑舌も良く、聞き取りやすい、聞きやすいと長年にわたって言われてきていました。
現在の発音状態ではもうその仕事はできないので身を引くしかありませんでした。
せめて、普通に発音できるところまで回復するだけでいいのですが。

すみません、愚痴になってしまいました・・・・。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: のうさぎさん
返信日時:2011-08-02 08:44:40
児玉先生

おはようございます。

「舌の動きを改善する治療をすれば解決不可能という問題ではないと思います。」
とのアドバイスありがとうございます。

舌の当たる位置や、空気の抜け方などが歯の変化によって微妙に変わったわけですから、今までどおりとはいかないというのも考えました。

舌をどこにどのようにすれば、サ行タ行が楽に出るかと思いいろいろやったみました。
しかし、残る「シ」「ス」「チ」「ツ」の4つについては、きちんと音の出る位置がまだ見つかりません。
見つかれば、それで練習を繰り返すという努力もできるのですが。

人間の体はうまくできていて、どんな状況でも自然と馴染んでくると甘くみていましたが、なかなか・・・・。

自己流ではなく、専門の先生に舌の動きを指導してもらえれば改善されるかもしれないという希望も出てきました。

ありがとうございました。
引き続き、舌の動かし方も継続して工夫してみます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: のうさぎさん
返信日時:2011-08-02 08:56:41
さがら先生

おはようございます。

ご回答ありがとうございます。

紹介状など、現在お世話になっている先生に、他に救いを求める手段を申し出るのはとても心が痛みます。
失礼ではないか、一生懸命診てくださった今までの調整を否定したようなことになるのでは・・・など余計なことを考えてしまいます。

でも、この際、タイミングを見て、言い出せる勇気も必要と思えてきました。
回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-08-02 10:01:51
発音は、中枢性(脳)の働きが関与する場合もあろうかと思います。

万一のために検査のための医療機関を紹介してもらうのもいいかもしれませんね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: のうさぎさん
返信日時:2011-08-02 10:45:55
藤森先生

ご回答ありがとうございます。
ご指摘の可能性も、まったくないとは言い切れません。
あらゆる方面から捉えるのが無難かと思います。

ライオデントでブリッジの形状を補修すれば、ほぼ発音(90%)できるような場合でも、脳の働きが関係していることは考えられますか。

年齢も年齢ですので、場合によってはそちらも重要な要素として念頭に入れておきたいです。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-08-02 11:09:48
んんん…。

なかなかお辛い状況かと思います。


>仮の段階からブリッジを作り直すとして、同じ歯科医でやっていただく、あるいは、別の歯科医院に移って作り直していただく、のどちらが良さそうでしょうか。


僕なら別の医療機関でトライしてもらうと思います。

残念ながら「対応の良い先生」と「治療の技術(得意不得意)」は違う場合があると考えます。
(担当の先生が下手という意味ではありませんよ)


>仮のブリッジを入れて調整しながら、約3年目

という事は担当の先生も万策尽きているのではないでしょうか。


のうさぎさんのお気持ちを素直にお話になれば、担当の先生にもご理解いただけるような気がします。


さがら先生も書かれているように、歯科大学付属の大学病院を受診されるのがよろしいかと思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-08-02 13:31:00
3年間も先生を信じて調整を繰り返されたとのことですので、
ここまでして頂いて転院するのは
申し訳ないというお気持ちも当然だと思いますが、
もう十分に礼は尽くされているのではないでしょうか?

医療者にも得意・不得意がありますので、
先生が変わればあっさり問題が解決することもあります。

担当の先生との信頼関係もできていると思いますので、
正直にお気持ちを話されるのがよいのではないでしょうか?

先生のキャラクターによるので全員がそうではないですが、
僕が担当の先生の立場だったら、他院で症状が改善したら、
ぜひそれを見せてもらいたいなぁと思うと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: のうさぎさん
返信日時:2011-08-02 13:52:11
タイヨウ先生、田尾先生
ありがとうございます。

ひとつのことだけにこだわらず、複数の選択肢にも目を向けて行動していこうという気持ちになりました。

ここまで診てくださった先生には申し訳ないと思いますが、歯科大学付属病院など、別の医療機関に行ってみようと思います。

現在通院中の歯科医院には2日後に予約を入れてあるので、先生に相談します。

ここでご回答いただいた先生、本当にありがとうございました。
一歩、踏み出すことができそうです。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-08-02 19:57:31
>音の出る位置がまだ見つかれば
>舌の動きを指導

残念ながら、位置を見つけたり、動きを訓練するというやり方では解決不可能と思います。

上と下の歯が合わさらない開口の人でも、舌の治療をすることで、発音障害は解決します。

動きの訓練と舌の動きの治療は全く別物です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: のうさぎさん
返信日時:2011-08-02 21:51:12
児玉先生

再度、ご回答ありがとうございます。

“舌の動きを改善する治療”、“舌の治療”というのがあるのは知りませんでした。

ところで、この治療というのは、もともと自分の歯でサ行タ行などの発音がうまくできない人を想定した治療というわけではなく、私のように、50年以上きちんと発音できていて、ブリッジにしたために発音に障害が発生した状況にも対応する治療なのでしょうか。

可能性があれば、何でも検討したい心境ですので、よろしくお願いいたします。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-08-02 23:16:37
初めにも書きましたが、これは一般的な治療ではないということを前提に説明させていただきます。

>もともと自分の歯
ブリッジにしたために障害が発生した

両方ともに対応可能です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: のうさぎさん
返信日時:2011-08-02 23:33:32
児玉先生

たびたびご回答くださいましてありがとうございます。

関東地区で先生のような治療のできる歯科医師がいらっしゃるとありがたいのですが、むずかしそうですね。
残念です。
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2011-08-03 05:14:14
>児玉先生

一般的ではないということを前置きして頂いた上で独自の見解を述べられていますが、実際に見てもいないのに、

>残念ながら、位置を見つけたり、動きを訓練するというやり方では解決不可能と思います。

>上と下の歯が合わさらない開口の人でも舌の治療をすることで発音障害は解決します。

このような回答をするのはネットの掲示板では不適切かと思います。

また、もしこの方法で構音障害が改善・解決するなら、
日本中の歯科で取り扱われているはずですが、
そうではないということは、
何かそれなりの理由があるはずです。

舌の機能訓練については、
矯正科などでも行われていますが(MFTと言います)、
実際には舌の使い方と歯列の形態、
双方が深く関与していると思われます。

また、それ以外の原因も可能性としては考えられますので、
ネットではこれでは治らない、こうすれば治ると言い切らずに、
やはりきちんとした機関で検査をして頂いた上で、
今後の対応について考えて頂いたほうが良いかと思います。

回答 回答10
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-08-03 15:56:50
のうさぎさん

我々回答者は様々です。
大学で臨床と共に教育・研究に携わっていたり、同じ開業医でも主にどのような患者さんに対して、どのように治療を行っているか等は一定の基準はあるものの、細かい部分についてはバリエーションに富んでいます。

その内の一人である児玉先生は、おそらく他人には真似できない卓越したスキルをお持ちなのでしょう。
同業者として興味ある回答である場合は多々ありますが、のうさぎさんが既に思われてられるように、それを例えば、近所の先生に求めることは難しいと予想されます。

多くの意見の一つとして捉えられたら宜しいのではないかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: のうさぎさん
返信日時:2011-08-03 17:01:24
藤森先生

ありがとうございます。
おっしゃっていることはよくわかりました。

また、ここで回答くださったすべての先生方、本当にありがとうございました。
とても助けられました。

アドバイスを参考にしながら、もう一度希望をもってがんばってみます、自分のことですから。
回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2011-08-03 17:09:42
こんにちわ。

少し踏み込んだ回答をさせていただきます。
これは診察していないので、年齢と症状から推測してのお答えであることをご了承ください。

したがって前提条件が違ってくれば的外れな回答になります。

先ず年齢や治療歴から、咬合の低下が起こっていれば舌房が狭くなっていることが考えられます。
このような時、サ行の発音が困難を来たすことがあります。

付随して現れる症状としては舌が疲れる事です。
文面からは咬合の低下については読み取れませんが、舌が疲れるということなのでサ行の発音がしにくいというところと一致します。

個人的にはこの辺りから調べていくと思います。

あくまでも推測ですのでその点はご了承ください。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2011-08-03 19:51:56
こんにちは。

もし今後転院されたとしたらの事なのですが。。。


今まで長い間に色々と修正を加え、今ある状態まできているのだとは思われますが、転院した際にはやはり担当する者の手技や方針によっては一時的にはつい今までよりも症状が悪くなってしまう場合もあると思います。

今までとはブリッジの形態も咬合も違う方針での治療となる可能性が高いわけですから、そのような途中経過は必ず起こるように思われます。

もしそうなった時には「前の方が良かった」と思いがちになりますが、状況がそのように変化してしまったのは何故なのかを考察する事もひとつの治療のうちだと思いますので、どうかめげずに頑張って治療に臨んでいただきたいと思います。


私個人の想像なのですが、、、舌の動きをブリッジが邪魔しているのではなく、「し」「す」「ち」「つ」の発音時に息が抜けたようになるために、それを無意識に防ごうと舌を動かすため、結果的に滑舌が悪くなっているように思えます。

となると、やはりブリッジの形態もしくは咬合の高さの問題ではないかと何となく想像しています。

というのは、

>ライオデントを上の前歯から上顎にかけて貼りつけています。
>横2cm、縦5mm程度のサイズです。
>これで、完全ではないですが、音もまあまあ聞きとれる程度に出るし、何より舌が疲れずに話すことができます。

このお話からこのように想像してみました。



ご自身の単純な感覚としてはきっと伝えたい症状や状態がたくさんあるのでしょうけど、こういった感覚的な問題はなかなか上手く伝えられずお辛いところもあるのでしょう。

お大事になさって下さい。

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2011-08-03 21:35:22
あらら・・・
書き込みしたつもりが解決済みに。
作文遅くてすみません。。。




タイトル 前歯部ブリッジで、し・す・ち・つの発音障害。調整を重ね3年経過したが‥
質問者 のうさぎさん
地域 非公開
年齢 58歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ブリッジに関するトラブル
補綴関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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