エナメル上皮腫と開窓療法について

相談者: きーぽんさん (51歳:男性)
投稿日時:2011-08-02 07:41:44
エナメル上皮腫と診断され開窓療法(開窓+水洗浄)を約9か月行っているところです。
現状、少しずつではあるものの1/4程度腫瘍部分が小さくなっています。

開窓療法とは「自然治癒(骨再生)力>腫瘍増殖力」とすることで治癒を図るという理解で宜しいのでしょうか?
(つまりは、開窓をしていても腫瘍の増殖は止まっているわけではない)

また、時間の経過により「前者<後者」となり腫瘍は再び大きくなるものなのでしょうか?
その場合、一般論として、大きくなるのはどれ位経過してからなのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-08-02 08:14:24
>開窓療法とは、「自然治癒(骨再生)力>腫瘍増殖力」とすることで治癒を図るという理解で宜しいのでしょうか?

基本的にそう考えていただいて問題無いですが、治癒を図るのではなく減圧縮小を図るものです。

有る程度縮小したら摘出手術を行うのが一般的です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きーぽんさん
返信日時:2011-08-06 09:01:16
ご回答ありがとうございます。
(3日以内は返信不可と誤解しており御礼が遅れました)

「縮小」と訂正いただいたことで状況理解が深まりました。

過去の臨床例から縮小が止まる?ような、「期間的目途」みたいなものはあるのでしょうか?

それとも、私の場合、場合によっては、この先何年も縮小を見ていくこともあり得るのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2011-08-06 09:30:05
個々のケースによって腫瘍の性質は異なるわけですから、断定はできませんが、私の経験では縮小から、消失まで期待できると思います。

期間はしたがって具体的にはめどは立ちません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きーぽんさん
返信日時:2011-08-06 09:59:12
早々のご回答ありがとうございます。

消失まであり得るとすると、今後のポイントは「縮小が止まるか否か」で、CTなりレントゲンでその確認のため経過観察していく。

「場合によっては、数年に亘りそれが続く」という理解で宜しいでしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2011-08-06 11:48:01
きーぽんさん、こんにちは。

エナメル上皮腫の治療法は、医療機関や医師により、あるいは個々の症例により、違いが生じます。

きーぽんさんが行われている開窓療法は、どのような意図でどのくらいの期間行うものなのかは、この場では分かりません。

ただ、エナメル上皮腫を開窓のみで完治させることは一般的ではないと思います。

もっとも、この「開窓」という言葉自体、多義的に使われていますので、やはり具体的なことは直接担当の先生にお尋ねになられた方がいいと思います。

お大事になされてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きーぽんさん
返信日時:2011-08-06 12:36:24
ご回答ありがとうございます。

私の開窓療法は「縮小したら摘出手術」という説明を受けて行っています。

その点で「エナメル上皮腫を開窓のみで完治させることは一般的ではない」とのご説明と同じ方向性だと感じます。

ただ、当初は「半年で縮小が止まるので手術」との説明だったのが、後ズレしており最近では開窓療法終了の見極め(=手術)の目途を聞いても言葉を濁されるようになったので、不安になってその基準の考え方を伺った次第です。

これ以上突っ込んで聞くのは担当の先生のお怒りを招きそうで避けたい一方、手術が半年先か数年先かでは生活設計も変わってくるので知っておきたく、このサイトに頼りました。
回答 回答4
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2011-08-06 18:09:32
きーぽんさん、あらためまして。


>私の開窓療法は「縮小したら摘出手術」という説明を受けて行っています。

やはり、手術の前処置としての開窓療法なのですね。

そうであれば、きーぽんさんのおっしゃる通り、大体の手術の時期は知りたいですよね。

開窓を行う期間も、前期の通り医療機関によって異なるのですが、一般には6か月〜1年ということが多いと思います。

手術を前提とした開窓を、2年以上も続けることは少ないと思います。


>手術が半年先か数年先かでは生活設計も変わってくるので知っておきたく、

これは本当にその通りだと思います。

ですから、その旨は担当の先生に伝えられて構わないと思います。

場合によっては、セカンドオピニオンを求められるのも一つの選択肢かもしれません。

以上、ご参考になれば幸いです。

お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きーぽんさん
返信日時:2011-08-06 19:55:29
お忙しい中、2度もご回答いただきありがとうございました。

開窓での経過観察は、通常0.5〜1年、長くても2年ということでイメージが掴めてホッとしています。
なにぶん初めてのことなので、当初の説明と異なる事態に疑心暗鬼になってしまいました。

手術をやっていただく先生との信頼関係を刺激したくないので、お教えいただいたことを踏まえて1年経過した時点でも時期的な説明がないようでしたら、思い切って尋ねてみようと思います。

本当にありがとうございました。



タイトル エナメル上皮腫と開窓療法について
質問者 きーぽんさん
地域 非公開
年齢 51歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 口腔外科関連
その他(その他)
回答者




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