口腔保健法が成立しましたが、何か変わるのでしょうか?

相談者: もりやかなこさん (28歳:女性)
投稿日時:2011-08-04 21:44:29
こんにちは。初めて質問をさせていただきます。
よろしくお願いします。



このサイトの過去の質問で、先生が「口腔保健法が通ったら予防が保険でできる」と回答されていました。

[粗末な歯科治療打破のために保険制度改革の署名運動しませんか?]


そうなんだーって思っていたら成立したというニュースを発見しました。

http://www.cabrain.net/news/article/newsId/35171.html



これで予防が保険でできるようになるのでしょうか?

また何か変わるのでしょうか?
一般紙で報道がないみたいであまり自分ではわかりませんでした。

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-08-04 22:28:14
まだ、始まったばかりで詳細はこれから決めると思います。


なので、これから書くことは私の希望的なことです。


この法律により検診が義務ずけられるのではと思います。
言い換えると受けなければ、恩恵を受けないのではと思います。


賛否ありますがメタボ健診は法律で決められた検診で予算計上されているのですが、受診者数が上がっていないそうです。これも先行きどうなるのか、予算から削られるかもしれませんね。

僕の希望的な動き


この法律で求めている健診事業でうたっている「健診」を受けない人は治療費が高くなってしかるべきと思います。その根拠ですが・・・

ーー「予防のために努力しましょう。」とうたっているにもかかわらず、健診もせず放置をしてトラブルったから保険治療したいといってもそれは虫がよすぎるでしょう?そうならないようにこの法律があるのですから・・・。

そんな世の中になると私はいいと思うのですが・・・。


この法律で得をするのは歯科医院ではないかと思います。

健診事業が法律で認めてもらうことになります。一部の健保組合は事業所健診が認められ、さらにそのことを知っている一部の被保険者が検診を受けています。

前述しましたが、メタボ検診でも受けなければ意味をなしませんし、給付対象にはなりません。これと扱いは同じになるのではと感じています。

ま、いずれにしても今後厚労省が詳細を決めるのですからそれを見極めてく必要はあるでしょうね。


参考にしてください。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-08-05 07:56:14
ご相談ありがとうございます。

法案の今後に付いては良く分かりませんが、以前に署名運動の投稿があったことは知りませんでした。

このような奇特なお申し出になぜ田尾先生が積極的になれなかったのか不思議です。


保険制度の改善に関して、いろいろ問題点があることは分かっていますが、国民の意思がどの程度あるのかくらい情報を集めるという意味くらいの価値は十分あると思います。
このサイトは日本を代表する歯科のサイトなんですから。

署名活動が動きにつながり、それら問題点が議論され改善されるかもしれないと思います。


一寸残念でした。
お知らせありがとうございます。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-08-05 11:00:00
そうですね。

確かに8月2日に「歯科口腔保健の推進に関する法律」が可決されましたね。
桜井充議員の活躍が大きかったのではないかと思います。

http://www.dr-sakurai.jp/



平成14年に健康増進法が制定されました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%A2%97%E9%80%B2%E6%B3%95



この中に「健康日本21」と言う運動がありますが、実は、この時点ですでに「歯の健康」についても盛り込まれていたんですよね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/21%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%9B%BD%E6%B0%91%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A%E9%81%8B%E5%8B%95



一臨床歯科医の個人的な感想としては「さてさて、この法律で何か変わったのかな?」と言う所なんですよね。


もちろん、今回の「歯科口腔保健の推進に関する法律」は歯科単独の法律ですから、もう少し、内容は濃いものだと理解しておりますが、はたしてどのようになって行くのか…。



具体的な内容については今後検討されて行くのだと思いますが、それがすぐに

>これで予防が保険でできるようになるのでしょうか?

と言う事に直結するかどうか…と言う所ですね。




逆に田部先生の書かれているように「検診が義務ずけられる」と言う事も考えておく必要があると思います。


現在、保険財政は破綻しかけています。

もう何年も前から「(歯科)補綴は保険から外すべき」との声も聞かれます。


つまり、

 予防(健診)が保険で出来るようになる
        ↓
 予防(健診)を受けなかった人は(歯科で)健康保険が適応されなくなる

と言う事です。



色々な意味で今後の動向を見て行く必要があると思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-08-05 18:23:08
>このサイトの過去の質問で、先生が「口腔保健法が通ったら予防が保険でできる」と回答されていました。

これ私ですね。

すぐにできるようになるわけではありません。
できるようになるために第一歩といった感じです。

誤解を与えるような文章ですみません。



>予防(健診)が保険で出来るようになる
>        ↓
>予防(健診)を受けなかった人は(歯科で)健康保険が適応されなくなる

これアメリカの(民間保険会社が医療を牛耳る)発想ですよね。
私は反対ですし、歯科医師会からもそんな話は聞いてません。

予防を充実されれば医療費が減り、その分で、(タイヨウ先生の書かれていることとは逆に)保険での給付範囲を広げられるのではないか といった発想なんじゃないかと思ってます。


予防を充実させて医療費が増えるなんておかしな話ですからね。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-08-05 19:59:00
個人的な意見になってしまいますが、

1000兆近く借金がある国のどこに財源が・・・

むしろ保険での給付範囲はこの先どんどん減って行く方向にあると個人的には考えています。
(拡充はまずないかなと・・・)




>予防を充実させて医療費が増えるなんておかしな話ですからね

大野先生の本講演や本など読ませて頂くと、ホント歯科の予防は患者さんの意識次第で大きく変わるんだなと感じています。

お母さんが子供の歯に対する意識と、成人の歯に対する意識には違いがかなりあると思います。
お子さんへの愛情からくるお母さんのモチベーションがDMF1ちょっとと言う素晴らしい結果を作った一方、大人になると・・・

ですからするのであれば、国民(成人)の歯への意識を変える所からですかね^^;
 

 

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-08-06 19:10:31
>むしろ保険での給付範囲はこの先どんどん減って行く方向にあると個人的には考えています。(拡充はまずないかなと・・・)

それは、むし歯歯周病も減らないという前提ですよね。
予防を充実させれば減りますよ。
これ以上何もしなくてもむし歯なんて確実に減ってきてますから。


私が言ってるのは、予算を増やすという前提じゃないです。
(今より減らされちゃ困りますがね)


あと、公的保険で給付されない範囲が広がれば、アメリカのように民間保険に取って代わるだけじゃないでしょうか。
そうなったら公的保険よりも良くなると限ったわけじゃないですよ。
おそらくアメリカでも起きているように、給付されたり給付されなかったりで、困る患者さんが多数出てくると思います。




タイトル 口腔保健法が成立しましたが、何か変わるのでしょうか?
質問者 もりやかなこさん
地域 非公開
年齢 28歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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