歯根の間に病変、歯根吸収で弱っている歯のインレーの選択について

相談者: べべさん (46歳:女性)
投稿日時:2011-08-07 15:01:27
こんにちは。
初めて相談させていただきます。

左下の大臼歯(6番)の被せモノの下が虫歯になり、治療中です。
多少の痛みはありましたが、神経にまでは達していなかったらしく、根っこは残っており、土台は必要ないみたいです。

大きく削り、淵の部分が薄くなってしまったので、保険の銀では強度がありすぎて割れてしまうとの事で、インレーに金かセラミックを勧められています。

しかし、レントゲンで、この歯の根本(二股にわかれている部分の中心)の部分に、黒く見える小さい点(2〜3mm程度)が写っており、『骨が融けかけている』と言われました。

『骨吸収』が始まっているのであれば、年齢的に、歯ごとダメになってしまう(抜ける?)可能性があるのではないでしょうか。

どうせダメになってしまうのであれば、奥歯なので保険の銀でかまわないのですが。

残った歯の部分が割れたら、抜歯になると説明され悩んでいます。
今回治療した際に外した保険の銀は、15年持ちました。

この程度の『骨吸収』から歯が抜けてしまうまで、どのくらいの期間がかかるものなのでしょうか?

保険外で被せて虫歯の進行を遅らせられたとしても、歯の土台そのものがダメになれば、あまり意味がない様な気がするのですが。

無理をしてでも保険外のインレーを作るべきなのでしょうか?

近い将来、インプラントになる場合に備えて、資金をとっておいた方が良い様な気もするのですが・・

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-08-07 19:42:05
インレーにするには、削った幅が広すぎたと仮定します。
その際に縁がかける事はたまに経験します。

この場合、保険クラウン=全部被せるタイプを選択する方法があるように思います。

また歯周病根分岐部にまで波及して骨吸収を起こしていても、適切な治療で延命させる事はある程度できると思います。

ただ全て仮定の話ですので、主治医と良くお話下さい

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-08-07 22:42:32
ご相談ありがとうございます。


柴田先生のご意見通り、歯周病があればその治療も必要です。

なぜならば、歯を失う原因が、むし歯と歯周病と二つあれば、二つとも治さないと、どちらか一つだけでは歯を助けることはできないからです。

また両方の治療とも、妥協をすればその治療によって歯の寿命が縮まります。



>この歯の根本(二股にわかれている部分の中心)の部分に、黒く見える小さい点(2〜3mm程度)が写っており『骨が融けかけている』と言われました。



これがその通りならば、残念ながら歯周病は重症です。
何も治療をしないと、体調によっては歯が浮き上がるときが出ます。

するとどのようなむし歯の治療をしても、その時には噛み合わせが変わってしまいます。

したがって、むし歯を詰める時期は、歯周病がコントロールされているときで、体調も良い時期を選ぶ必要があります。

銀だろうが金だろうがセラミックだろうが、同じです。


その歯はとても重要な歯です。
前歯全部を守り、他の小さい歯を守って、総入れ歯にしないですむ大事な役割があります。
基本は一生歯を残す目標が健康に役立ちます。

インプラントも優れていますが、そこを抜歯する欠点をゼロにすることはできませんし、その歯と全く同じに戻す治療はできません。


なお、治療方法のご質問に不明な点が一つあります。
それは、下記の部分です。


>左下の大臼歯(6番)の被せモノの下が虫歯になり治療中です。
>骨が弱っている(?)歯のインレーの選択について


被せモノはインレーより、たくさん歯をぐるりと削った跡に入れます。
つまりその跡を、被せモノよりも小さい、穴を掘った跡に入れるインレーでカバーすることはできないからです。



でもそれに関わらず、歯を守る考え方は上に書いたとおりになります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: べべさん
返信日時:2011-08-08 01:32:07
柴田先生、さがら先生、丁寧なご回答ありがとうございます。


柴田先生

>この場合、保険クラウン=全部被せるタイプを選択する方法があるように思います。

強度の心配だけという事でしたら、この方法を主治医の先生に聞いてみたいと思います。


さがら先生

私がよくわからずに『インレー』という言葉を使ってしまい、誤解を生じさせてしまった様で、すみません。

治療で削る前の保険の『被せモノ』も、インレーでした。
骨について、変色、腫れる、グラつく等の歯茎の自覚症状が全く無いので、歯周病が重症という事であればショックです。
虫歯が進行していたからなのでしょうか?

骨については、まだ詳しい説明を受けていませんでした。

次回の治療の際に、方針を決める事になると思いますが、歯周病がある程度良くなってから、被せモノ(インレー?)の処置をした方が良いという事ですね。

現在は、セメントを詰めただけの状態なのですが、歯周病の治療の間は、仮歯を詰めておくのでしょうか。

将来も自分の歯を残したいので、その可能性があるのなら保険外治療も選択せざるを得ないのかもしれません。
歯周病の治療がとても重要という事が、よくわかりました。

今週、治療に行きますのでまたご報告させていただきます。



タイトル 歯根の間に病変、歯根吸収で弱っている歯のインレーの選択について
質問者 べべさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯に関するトラブル
保険のインレー(銀・金属)
お勧めの詰め物・インレー
根分岐部病変
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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