歯科のレントゲンは年に何回まで問題なく撮影できますか?

相談者: ちゃんたんさん (45歳:男性)
投稿日時:2011-08-16 07:54:59
参考:過去のご相談
銀歯をセラミックに交換したら歯が沁みます



歯科医院虫歯の治療前に上あご、下顎全体のレントゲンを1枚撮りましたが、放射線被ばく線量は、どれくらいですか。

年何回以上レントゲンを撮ったら、問題がありますか。
目安を教えてください。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-08-16 08:17:33
約0.04msvです。

放射線作業につく人の昔の限界が50msvです。
単純にわると1250回です。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-08-16 08:41:23
おはようございます。


患者としてレントゲンを撮る場合、医師が必要と判断して撮影する回数、枚数に関して言えば、問題となる数を超えることはまずないと思いますので、目安も何もないと個人的には思っています。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-08-16 09:40:19
歯科医院虫歯の治療前に上あご、下顎全体のレントゲンを1枚撮りましたが、放射線被ばく線量は、どれくらいですか。

パントモですね。
日本歯科放射線学会の資料によると、0.00385〜0.03mSvとされています。
(機種により違います)
最新のデジタルパノラマであれば、低い線量で撮影されているはずです。


ただ、しっかり理解しておかないと混乱してしまうと思いますが、今話題となっている放射線は「常に発せられている線量」です。

医療用レントゲンは、「レントゲン撮影時しか発せられない線量」であると言う事です。



>年何回以上レントゲンを撮ったら、問題がありますか。
>目安を教えてください。

医療被曝に上限は設定されておりません。
それは正当化と最適化のもとでは、患者の利益が被ばくによるリスクに比べ大きいことからです。

例えば…

年間の被曝線量を1mSvを上限と決めてしまった場合、例えば健康診断で1mSvすでに被曝していた患者さんが交通事故で頭を強打してしまったとします。

さて、CTを取れば頭の受傷状態が分かるが、それでは年間の被曝量を超えてしまう…さて、CTを撮らずに指をくわえて見ているのが患者さんにとって有益かどうか…。

このような場合は被曝量ウンヌンを考える前にCTを撮って診断し、治療方針を考えた方がはるかに患者さんにとって有益なわけです。


もちろん、やみくもにレントゲン撮影をしても良いというわけではありません。

 ALARAの原則

と言うものがあります。

"as low as reasonably achievable"

の頭文字をとっています。

簡単に言えば「可能な限り合理的かつ低い線量で撮影せよ」と言う意味です。


参考にされてください。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-08-16 13:42:44
ご相談ありがとうございます。


先生方の回答どおり、医療上必要な放射線に上限は設けられておりません。
必要であれば何回でも撮影した方が有利なことがあります。

しかし、当然ながら医療効果を上回る危険は必ず避けなければなりません。



>年何回以上レントゲンを撮ったら、問題になるか?


仮に計算してみると、年間の被曝線量を1mSv位に想定した場合、機械の種類によってばらつきがありますが、パントモが約0.04mSvとすれば、年間約25枚です。

毎月一回以上撮影することです。
そのように頻繁に毎年撮ることは考えられないことです。
まずご心配はありません。

これでも問題にはなりませんし、最新のデジタル機器であれば、さらに小さくなります。


なお参考までに小さいレントゲンだと、最小0.001mSvとして、約1,000枚、毎月80枚以上、毎週20枚以上となります。

この枚数も実際には起こりえない数です。


また歯科用のCTだと小さいもので約0.02mSv、日立製歯科用のCTなどで歯だけを撮ると約0.24mSvから、周囲まで大きく撮ると約0.67mSvです。

最大のもので年間一回強となります。
これでまったく問題にはなりません。

歯科用のCTは歯については正確に撮れます。
医科用のCTを利用する場合より6分の一から2分の一になります。


ちなみに医科用のCTを歯科に利用すると、約1.35mSv、
胸部レントゲン撮影、0.05 mSV
胃の透視、4 mSV
胸部CT、6.9mmSV
胃の透視、4 mSV
東京〜ニューヨーク、0.19 mSV
年間自然被爆量、2〜4 mSV(シーベルト)

これでも問題はありません。


ただし歯科用CTをインプラントモードで撮ると硬組織画像の解像特性は著しく低下し、不安定となることが分かっています。
インプラントや骨の密度を正確に比較する場合には、医科用のCTが優れている部分があります。


なお、がんの治療などには数億ベクレルという大きな放射線を与えますから、これと比較しても検査のための放射線は用心しながら使えば、まずご心配ありません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-08-17 00:44:17
よく関東地方でのホットスポットで0.3マイクロシーベルトといった話が良く出ますが、パントモ1枚で0.03ミリシーベルトだとすると30マイクロシーベルトと同じですから、そのホットスポットに100時間いるのと同等の放射線を10秒くらいで浴びることに計算上なりますかね。

あたりまえですが、必要のないレントゲン検査はしないほうがいいですが、東京千葉埼玉あたりでホットスポットなんて騒いでる人、病院でレントゲン撮ったらその努力、一瞬で吹っ飛んじゃいます。

はっきり言って無駄な努力だと思いますね。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-08-17 09:35:09
では、他の先生が書いていないことを。


医療機器の場合、X線管球からX線を出しておりますが、管球の前にフィルターが入れてあります。
そこで軟線と呼ばれる成分をカットしております。

それにより、”活きのイイX線”のみを体に当てます。
”活きがイイ”ですから、体をズバっと貫通してくれますので内部のDNAへの影響が少ないです。

”活きが悪い”と脂肪組織などに取り込まれやすいため、その辺りを考えて製品を作っております。

また、福島の場合、問題になるのは、X線のみならず、α線やら、γ線やら、イロイロな、それも活きのイイのやら、悪いのやらごちゃまぜなので、これと医療被ばくを同じ土俵で比較するのは難しいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちゃんたんさん
返信日時:2011-08-17 18:07:34
ありがとうございました。



タイトル 歯科のレントゲンは年に何回まで問題なく撮影できますか?
質問者 ちゃんたんさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ その他(その他)
レントゲン写真
回答者




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