非侵襲性歯髄覆罩(AIPC)という治療法にMTAは使えますか?

相談者: 歯おたくさん (38歳:女性)
投稿日時:2011-08-31 17:35:27
参考:過去のご相談
マイクロ保有の医院で、切削時は使わずCR充填時のみ使用と言われた


こんにちは

今C3の虫歯があります。
治療にあたって、状況によっては神経を抜くかもと言われました。

できれば、神経を残したいと思い、いろいろ調べていくうちに、非侵襲性歯髄覆罩(AIPC)という治療法をみつけました。
この治療法に、MTAは使えるのでしょうか。
それとも他の薬剤でしょうか。
できれば最善のものを使用してほしいと思っています。

ちなみに、通っている歯科自費のみでMTAもあります。

神経を抜く前に適応症であればこんな治療をうけたいと思うのですが、歯医者さんにどのように説明したらよいかわからず、相談させていただきました。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-08-31 18:02:53
>通っている歯科自費のみでMTAもあります。

自費専門の歯科医院さんなら、相談の時間もたっぷり取ってくれるのではないでしょうか?
(ウチはトーク重視なので)

であれば、歯おたくさんの調べられたHPをプリントアウトして、持っていくなどすれば、理解してもらえるとは思いますよ。
(ただ、やってくれるかどうかは担当の先生の考え方次第だと思いますけど)

回答 回答2
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-08-31 18:07:19
非侵襲性歯髄覆罩は、感染牙質を完全に除去した場合露髄するので、感染牙質を残してに覆髄剤を貼付することで、残置した感染象牙質の無菌化や再石灰化、さらには第三(修復)象牙質の形成を促進して治癒を図る治療法です。


MTAは、感染牙質を完全に除去して露髄した場合の直接覆髄在です。

基本的には使用法が違うと思いますよ。


タイヨウ先生とかぶりました。

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-08-31 18:40:17
>それとも他の薬剤でしょうか?

黄色い薬剤、赤いセメントなど様々です。
保険適用可能な白っぽい薬剤もありますが、使用法に制約があります。

ご担当の先生の使用経験が、最も多いやり方が薦められます。




意外と診断が難しいと思われます。
既に神経が傷んでいる可能性も考えられます。
その場合は、将来やっぱり神経の治療になるといった場合もありえます。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-08-31 18:42:12
AIPCで使用される覆罩剤は

「タンニン・フッ化物合剤配合カルボキシレートセメントとしてHY-Bond Temporary Cement Soft (松風)、水酸化カルシウム製剤としてDycal (Dentsply/Caulk)の有効性に科学的根拠が示されている。」

とされています。


MTAとは違いますね。





歯おたくさんへの、根本的なアドバイスをさせていただきます。

せっかく自費歯医者さんにかかられているのであれば、何か疑問や要望があれば、担当の先生に積極的に申し出られるようにされて下さい。

そして、納得がいくまでディスカッションしましょう。

納得が出来れば安心してお任せしましょう。



    ↓ここが重要です↓


もう「歯チャンネルは見ない」ようにしましょう。


我々は基本的に「保険診療」を基準に回答しています。

自費の先生は保険外の治療を提供しますから、我々の回答とは違った事をする場合もあります。

そこで歯チャンネルに書いてある事と違うと知った時に、歯おたくさんはどのように思われるでしょうか?


もし、不信感を持ってしまわれたら、本当に不幸な事になると思います。


自費専門医からのアドバイスです。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-08-31 18:50:38
歯おたくさん、今日は。

AIPCと少し考え方は違うかもしれませんが、MTAを似たような使い方をします。

個々の状況によって違いがあるかもしれませんが、理論的にはいいように思いますが。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-08-31 20:22:58
こんにちは、

「何とか神経を残したいんですが!」

で相談された方がいいですよ。


>ご担当の先生の使用経験が最も多いやり方が薦められます。

藤森先生と同じです。

実際使い慣れていない材料を用いても、どのような所が勘どころか分りませんし、逆に使い慣れた材料であれば予後の見通しが立てやすい時もあります。

結局「材料」というのは先生がケース、ケースで決めるべきものであり、患者さんの希望で用意して用いるものではないと個人的には思いますが^^;

覆髄剤の中では、MTAは非常に素晴らしい材料ですが、非適応症に用いても失敗することが多いです。



MTAを似たような使い方をします。

半年〜1年後に歯質の色暗くなりませんか!?

 

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-09-01 12:00:58
>半年〜1年後に歯質の色暗くなりませんか!?

なりますね。
審美領域には注意が必要です。

リエントリーが前提なので、審美領域なら着色部位はできるだけ除去します。
除去しきらないときは、修復材料でマスクします。

それまできなければ、”できるだけ”で後は許容していただきます。(事前説明で、了解を取っておきます。)

非審美領域では無視します。

回答 回答8
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-09-01 16:35:26
因みに、K.SD先生によると、ハイボンドはタンニンの濃度が充分でない可能性があるとの事です。




タイトル 非侵襲性歯髄覆罩(AIPC)という治療法にMTAは使えますか?
質問者 歯おたくさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
MTA
覆髄・覆罩(覆ずい・覆とう)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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