右上7番、歯周ポケットが5mmでも歯周外科治療は必要ですか?

相談者: 咲良さん (33歳:女性)
投稿日時:2011-09-05 18:03:40
こんにちは。

先日定期検診を受診し歯周ポケット検査を受けました。

1回目 上下全部の(たぶん超音波)スケーリング
2回目 歯周ポケット5mmのところのみ麻酔下でスケーリング
3回目 歯周ポケット検査

3回目の検査で、1カ所右上第二大臼歯、7番の歯周ポケットが改善せず、5mmのままとのことで、歯周外科手術の必要があると説明を受けました。(5mmは4か所測定した中の1カ所だけです。)

手術は麻酔下で行うため痛みはなく手術後の腫れもない、手術は15分程度で終了する簡単なものとのことです。

手術を受けなければ、歯が抜けてしまうが、拒否する人に無理やり手術を行うことはできない。と説明されました。

以上の説明は、先生からではなく歯科衛生士からの説明です。
最初に受診したとき以外は、先生に診てもらってはいません。

歯磨きの際、出血や違和感もなく、手術の必要性が感じられず、また手術なのに15分という短時間で終了することも不安に感じました。


@1カ所5mmの歯周ポケットでも、歯周外科手術の適応となる場合があるのですか?

A5mmの歯周ポケットが1箇所あるだけでも、歯は抜けてしまうものなのでしょうか?

B歯周外科手術は、15分で終了するような簡単な手術なのでしょか?


以上3点に関して回答よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-09-05 18:10:47
>@1カ所5mmの歯周ポケットでも、歯周外科手術の適応となる場合があるのですか?

出来れば3mm以下にしたいですね、手術は必要かもしれません。


>A5mmの歯周ポケットが1箇所あるだけでも、歯は抜けてしまうものなのでしょうか?

簡単には抜けませんが、徐々に悪くなっていずれ抜けてしまうと云う事だと思います。


>B歯周外科手術は、15分で終了するような簡単な手術なのでしょか?

その先生の手の速さによりますが1歯だけなら、それくらいかもしれません。

回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-09-05 18:20:01
通常のスケーリングルートプレーニングのレベルの歯科医院だと、歯周外科の適応になると思います。

稀に某先生のように、それでもルートプレーニングだけで治してしまうような凄い所はありますが、特別な医院だと思います。
また、歯茎の形態改善(審美・清掃性に有利な形態へ)といった意味がある場合も考えられます。

歯が抜ける云々の問題とは少し別のような気がします。

私や私の周囲の先生だと、もう少し(かなり?)長い時間をかけますが、そうなると保険治療では大変(不採算)ですから、色々と工夫を重ねられた結果の術式・治療時間ではないかと推測します。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 咲良さん
返信日時:2011-09-06 12:10:02
細見先生、回答ありがとうございます。

やはり5mmの歯周ポケットは手術適応なのですね。
今まで受けたことのない治療のため、怖さもあり、できれば手術を受けずにすめば…と思っていましたが、必要性を理解できました。

頑張って手術を受けたいと思いますが、私が受けた説明通り痛みや腫れがなく受けれる手術なのですか?


藤森先生、回答ありがとうございます。

手術が適応となっている状態であることが、理解できました。
手術を受け歯茎の形態が修正されれば、今後よい状態で過ごすことができると理解してよいのでしょうか?
もちろんセルフケアは頑張るつもりです。

今までは保険治療で受診してきました。
歯周外科手術を自費で、時間をかけて行ってもらうことは、保険のルールからはだめなのでしょうか? 
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-09-06 12:18:33
>私が受けた説明通り、痛みや腫れがなく受けれる手術なのですか?

そうですね…。

一応、手術ですから、多少の痛みや腫れはある程度覚悟されておいた方がよろしいかと思います。

僕は

「腫れや痛みが無ければラッキー」

くらいに説明しますよ。



歯周外科手術を、自費で時間をかけて行ってもらうことは保険のルールからはだめなのでしょうか? 

本来はダメですね。
どんなに手間をかけようが、時間をかけようが、どんな手技で行おうが、保険医保険医療機関で保険のルールに記載されている処置を行う場合は保険で行わなければなりません。

しかし、エムドゲインなどの保険適応外の薬剤を使うなどすれば、保険適応にはなりません。


ただ、エムドゲインが必要かどうかは、担当医の判断になりますし、使った事が無い歯科医に「使ってくれ」と申し出られても上手くいくとは限りません。


担当の先生に率直に申し出られてはいかがでしょうか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-09-06 13:13:07
こんにちは。

ネットで第三者が回答するには難題なのですが、歯周外科をするかしないかの判断は、歯周ポケットのmm数だけではなくて、もっともっと色々なことを併せて考えて、先生ごとに異なる基準で判断します。

例えば、ポケット内のスケーリング後、検査までに数ヶ月以上空けないと、「治癒途中」の数値が出たりとかもしますし、検査時の出血の有無、7番のどちら側にあるポケットなのか、などなど、治療計画に関わる色々重要な要素があります。



ただ色々な状況を想像してみても少なくとも、

>手術を受けなければ歯が抜けてしまうが、拒否する人に無理やり手術を行うことはできない。

と本当にそのまま言っていたのだとしたら、これはいきすぎた表現だと思いますし、専門家として無知ですし、自分の立場をわきまえていない、言葉の暴力だと思います。

33歳下顎7番の一箇所のみが5mmと言う情報と、更に他にも色々悪い条件が積み重なっていたとしても、「将来抜ける」と断言出来るまともな専門家はいません。



少し難しい話をすると、虫歯の場合も歯周病の場合も、何かの検査をして「○○という数値が出た場合は将来もかなりの高確率で健康が保てる」、とは言えることがあるのですが、逆に「××と言う数値が出たから将来高確率で悪くなる」、とは言えないという特徴があります。

統計とか確率の話なんですが・・



つまり、5mmという数値は確かにグレーゾーンではあるのですが、それだけでオペをするべきか否かの判断は出来ません。
(※適応となる場合は他の先生方の回答の通り、あります)



それとは別に、上記衛生士の発言や、

>最初に受診したとき以外は、先生に診てもらってはいません。
>手術は15分程度

などの記載から、お金や時間、痛み以外の害まではなさそうですが、軽率な印象がして個人的にはなんとなく嫌な感じがします。



たぶん、

>今までは保険治療で受診してきました。歯周外科手術を自費で時間をかけて行ってもらうことは保険のルールからはだめなのでしょうか? 

を、希望される場合は、保険自費関係なく歯周治療に本当に力を入れている医院を事前に吟味した上で、そちらで相談された方が良さそうな気がします。

参考⇒侵襲性歯周炎かも?(歯周病治療が得意な歯科医院の見分け方)



少ない情報だけで、個人的な感想を書きましたので参考程度にされて下さい。
誤解もあるかも知れません。

おそらく、手術(?)自体はされても、悪くはない様に思いますよ。
そしてこれもおそらく、ですが、5mm、15分ということなら、強い痛みが出る確率も極めて低いと思いますので、そういう面での心配はさほどされなくて大丈夫だと思います。



迷わせてしまっただけかも知れませんが、お大事にして下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 咲良さん
返信日時:2011-09-06 16:28:59
タイヨウ先生、回答ありがとうございます。

説明を受けた時には、歯周外科手術とういうものがあまりイメージできず、自分で調べ歯茎を切ったりするのに、ほんとに痛みや腫れがでないのか不安になってしまいました。

歯茎を切るのですから、痛みは覚悟しないといけないですね。

今までセルフケアもそれなりには頑張っていたし、定期検診に通っていたのに、歯周ポケットができてしまったことがショックで、今後は同じことを繰り返さないよう、最善の治療を受けたいと思いました。

最初にも記載しましたが、初診時に先生に診てもらっただけでその後は診てもらってなく、先生から説明を聴く機会もありませんでした。

今、通っている歯科医院で手術を受けると決めたなら、手術前に先生から説明をきけるのか確認してみたいと思います。

ありがとうございました。



渡辺先生、ご丁寧な回答ありがとうございます。

歯周外科手術の適応は、歯周ポケットの深さだけでは判断できないのですね。

恐怖心もあり、できれば受けたくないと思っていたので迷うどころか、もしかすると受けずにすむかも…と希望が持てました。
痛みもあまりないようですし…痛みに対してとても弱く、大きな治療をせずにすむようにと定期健診に通っていました。

麻酔をしてのスケーリングを受けることも、私には一大決心だったんですが、歯周外科手術の説明をされてしまって…

手術しなければ歯が抜けて〜は言葉のニュアンスは違いますが意味合いとしては合っていると思います。
歯周外科手術がどういったものか、自分自身でイメージできず納得しないまま治療を受けたくなかったのと、恐怖心から考えますと言ってしまいました。

統計、確率の話は難しいですがなんとなく理解できました。

歯周病治療が得意な医院に見分け方参考になりました。

今回の検診では、顔の周りを回るレントゲンも小さなレントゲンも撮っていません。
今まで口腔内の写真も撮ったことはありません。
歯周病治療に力を入れている歯科医院を、探してみようと思います。

厳密に言えば、2回目受診した時の麻酔は先生にして頂きましたが、麻酔をしてすぐに他の患者さんのところへ行ってしまい話も説明もありませんでした

私が痛みや恐怖心以外にひっかかっていたことは、渡辺先生のおっしゃる【軽率】なのかなと感じました。


お金や時間、痛み以外の害まではなさそうですが…とは今回手術を受けても手術に対して支払う料金、手術にかかる時間、手術によって生じる痛みはあるけど、歯や身体的な害はないと理解してよいのですか?

手術を受ける・受けないの決定も、どこの歯科医院で手術を受けるのかを決めるのも、私自身なので自分が決めたことに、責任を持たないといけないですね。
後悔しないようにしたいと思います。


藤森先生、タイヨウ先生、渡辺先生のHP拝見しました。

先生方のような考えをお持ちの歯医者さんに治療して頂ければと思いました。

渡辺先生、本日お誕生日なのですね。
おめでとうございます。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-09-10 00:26:01
すみません、見落としていて返答が遅れました。
もう解決しているかも知れませんが、

>お金や時間、痛み以外の害まではなさそうですが…とは、今回手術を受けても、手術に対して支払う料金、手術にかかる時間、手術によって生じる痛みはあるけど、歯や身体的な害はないと理解してよいのですか?

・・ということです。



それと下7番の5mmですが、それが遠心(奥側)にある場合は手術をしてもなくならないか、一時的になくなっても何年か後に戻る場合もあります。
悪くないポケットという言い方がいいのか分かりませんが、とにかく生理的に仕方がないポケットです。

こういう場合は、そもそも手術の適応と考えないことが多いのですが、数字だけで判断し出すとこの辺りの思考がストップしてしまいますよね。

もしもポケットが近心(6番側)にある場合は手術をしてみる価値もあるかも知れませんが、もしも7番が近心に傾斜している様な場合、上の例と同じ扱いになったりもします。

頬側や舌側に5mmということはたぶんないと思いますが、万一あれば単純な歯周炎とは少し違う理由を考えて対応しなくてはいけません。

・・という具合です。



「5mm」のポケットについてもう一度、統計、確率的な言い回しをするなら、将来進行するかも知れないけれど、進行しないかも知れない検査結果、という言い方になります。
それが例えば「2mm」のポケット(※用語的にはポケットとは呼びませんが)だったら、高確率で将来進行することはない、と言えます。

検査時の出血の有無も同時に記録しているはずなのですが、「出血あり」の場合を上記文章中の「5mm」に、「出血なし」の場合を同じく「2mm」にあてはめると全く同じ文章が成立します。

でも、5mmと出血が重なったり、それが時間をあけて3回以上も続いてくる様だと将来進行する可能性が段々増えてくる、と言うイメージですね。



ただし、進行すると言っても、=抜歯に至るということではなくて、いつか5mmが6mmになったり9mmになったりして、時々腫れたり歯が揺れてきたりすることもあるかも、と言う話で、抜歯にまで至るまでには相当ハードルが高いです。。。






誕生日のお祝いメッセージまでありがとうございます。
なんで誕生日なんて・・と思ったら、いい歳して自分で他のスレッドで書いてましたね、恐縮です^^;

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 咲良さん
返信日時:2011-09-10 01:49:18
渡辺先生 回答ありがとうございます。

今は渡辺先生が前回アドバイスしてくださった、歯周病治療を専門的に行っている歯科医院を探している段階ですが、なかなか大変です…
渡辺先生のクリニックが近ければ…って本当に思います。


渡辺先生、私の歯周ポケットは下ではなく右上第二大臼歯なんですが…

【5】とういう数字が書いてあったのが一番端っこ・内側だったので、たぶん一番奥の箇所(遠心・舌側)だと思います。
これは単純な歯周病じゃないってことになのでしょうか?

出血はしてないと言われました。
第二大臼歯は傾斜してなくてまっすぐに生えています。

先生は下顎として回答して下さってますが、上記の回答は上顎にも適応しますか? 

何度も質問してすみません。


お誕生日は先生の歯科医院のHP→ブログから知りました。
全然いい歳ではないと思いますよ。
私も同じような歳なので…
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-09-13 11:00:10
あ、すみません、いつの間にか歯式を間違えて回答していましたね・・

上7番の遠心舌側だとしたら、その方の歯肉の形態によっては、病的ではなく健康的(?)に、自然と深くなる場合というのは一応考えられます。

回答5で挙げた例もそうなのですが、イメージ的には歯が歯肉の形態上、萌出しきれない場合、ポケットの数値は大きくなります。
例えば生えてる途中の永久歯なんかもポケットの数値は大きいのですけど、病的とも言えない。
そんな感じで、大人でも最後臼歯や傾斜している歯ではよく見られます。

ポケットの数値というのもいい加減なもので、検査する棒(プローブ)が斜めに入れば1mmぐらい大きくなりますし、力が弱ければ3mmでも小さくなったりしますので、そういうエラーを少なくする方法もまた色々あります。


でも、7番遠心はブラッシングも難しく、病的な歯周ポケットが出来る可能性も高い部位です。



出血に関して「出血なし」というのはすごく良い情報で、理由は回答5で書いた通りです。



ただ直接拝見している訳でもありませんし、こちらで手術の必要性や効果の有無まで判断することはやはり無理ですね・・。
よく相談されて下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 咲良さん
返信日時:2011-09-15 20:50:32
渡辺先生 度々の回答ありがとうございます。
返信が遅くなってしまいすみません。

出血していないことは、とても良い情報とのことで安心しました。
親右上第二大臼歯は後ろ側(遠心?)の歯が手前(近心?)に比べて、生えている長さが短い感じがします。
なので先生のおっしゃる、健康的なポケットの可能性もあるのかなぁと感じました。


歯周ポケット5mmの状態から、抜歯に至るにはハードルが高いことを知り安心しました。

渡辺先生から回答して頂いたことで、少し歯周ポケットや歯周外科手術に関して知識が増えたので歯周病治療に力を入れている先生に出会い診察して頂く時には私が疑問に思うことを質問してみたいと思います。

信頼できる先生に出会うまで、状態を悪化させないようセルフケアを頑張りたいと思います。

ほんとうに沢山の質問に回答してくださって、ありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです。

また、質問することがあるかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。


お体ご自愛下さい。



タイトル 右上7番、歯周ポケットが5mmでも歯周外科治療は必要ですか?
質問者 咲良さん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
歯医者への不信感
歯周外科治療(フラップ手術)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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