歯医者でうまく「噛み合わせ」を再現できない。原因は筋力?緊張?

相談者: こむさん (45歳:女性)
投稿日時:2011-09-13 21:10:04
こんにちは。
長文失礼します。


数年前、咬合調整が原因で噛みあわせが狂ってしまいました。

今年、幸いにも評判の良いA歯科に巡りあい、狂ってしまった噛み合わせを戻すべく、まず正常な位置を探すためのプレートをスタートさせました。

プレートの調整をするたび感じていたのですが、家では自分で歯の当たる場所は「ああ、ここだ」と思えるのですが、いざ歯医者さんの診察台に仰臥で寝ると、顎が前後してしまい、またそれをちゃんとしなくては、と意識するためかうまく噛み合せる事ができません。

正しい位置を探るためのプレート治療で、顎が安定していないのはわかっているのですが、「家で感じる位置」を歯医者さんで再現することができず悩んでいます。

プレート治療長くかかっているので、そろそろ仮歯を作っていきましょうということになり、先日、型もとったのですが・・・
仮歯のために取った型も自分の感覚ではズレてしまっています。

でも、歯医者ではズレた場所でぴったり出来ているので、訴えても咬合紙でチェックすると「合っている」ということになります。

このまま出来上がるのかと思うと、とても治療をすすめる気になれません。



先生方に質問です。

・先生方の患者様の中で、来るたびに噛み合わせが不安定な方はいらっしゃるでしょうか?

・こういう場合、どういう風に治療を進めるのが良いのでしょうか?

・うまく噛み合わせられない原因として「筋力低下」は考えられますか?

(A歯科に巡りあうまでの2年半ほどは、まともに「噛む」ということをしておらず、食事はつねに八分粥、パンもやわやわと噛んで飲み込む状態が現在も続いています。)


以上、よろしくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-09-13 21:25:36
厳密に言えば、家での噛み合わせは、まっすぐ立っていたり椅子に座っていたりする状態での噛み合わせです。

歯医者では仰臥位ですから、多少奥にさがる可能性があります。

噛み合わせを取る時に座っていれば、家での噛み合わせに近くなると思います。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2011-09-14 09:28:47
現在の咬みあわせが、顎関節を中心とした構造に適合していない時にマウスピースを用いると、下顎は偏位した位置から中心といえる位置に戻るように、修正されるようになります。

長時間マウスピースを装着していると、修正された下顎の位置と、偏位しているであろう下顎の位置との間にズレが生じます。

このようなときには、咬みあわせが当然不安定なような感じを受けることになります。

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-09-14 12:03:36
>来るたびに噛み合わせが不安定な方

咬合治療(?)を受けられた方に多く見られるように思います。

個人的意見として、日常生活全般に於ける噛み合わせ位置(上顎下顎の相対的位置関係)は、一つではないと思っています。

リラックスして、軽く2mm位のタッピング(カチカチする)を繰り返しながら、前屈したり後屈したりすると、上下の歯が接し合う位置が変化するのが分かるはずです。
実際は、身体を捻ったときも変化するので、もう少し複雑になるかもしれません。
そして、これは大多数の方に当てはまると思います。

つまり、寝ているとき・座って新聞を読むとき・歩くとき・・etc. それぞれ僅かに噛み合わせ位置は異なっていると思います。(常に噛み締める癖がある方は変動が少ないかもしれませんが)
(広い意味で)上顎と下顎との相対的位置関係という事です。
必ずしも噛み合わさっているとは限りませんから。

数年前、勿論、理由があって噛み合わせ調整を試みられたものと考えますが、上記の動作に対応する噛み合わせ位置を探して迷っておられるものと推測します。
その際、’緊張’を感じられるかもしれません。



>どういう風に治療を進める

すみませんが、分かりません。
只、転医を繰り返すのは得策ではないと考えます。
現担当医の先生と何事も充分相談、そしてご納得の上、治療を進めていかれたら良いと思います。



>「筋力低下」

(原因としてよりも、むしろ)結果であるように推測します。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-09-14 13:38:22
>来るたびに噛み合わせが不安定な方は

おられます。


>感じる位置を再現することができず悩んでいます

ご自身で位置を再現することは不可能です。


歯医者ではズレた場所でぴったり出来ているので、訴えても咬合紙でチェックすると「合っている」

自分の感覚と、かみ合わせを調整することが出来る歯医者は、ほんの一握りしかいないのが実情です。

これを望むのであれば、全国的範囲で先生を探すしかありません。
ご自分の感覚は大切にしてください。


>うまく噛み合わせられない原因として「筋力低下」

詳しくは「歯科相談室」の範囲を逸脱しますので述べるわけにはいきませんが、私が治療した患者さん達には明らかな筋力低下が、原因と思われる方はおられません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-09-14 16:32:24
西山です

ちょっと教えてください.

プレートはいつ使用していますか?
現在,食事に不自由は感じていますか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: こむさん
返信日時:2011-09-14 20:57:41
柴田先生、松山先生、藤森先生、児玉先生
お忙しい中、貴重なご意見をありがとうございました。
今後の参考にさせていただきます。



西山先生、ご質問をありがとうございます。


>プレートはいつ使用していますか?

就寝時と、夜など空いた時間に仰臥の状態でで4〜5時間くらい。
仰臥で装着する理由は、寝た方がプレートに“まかせられる”からです。
起立時・座位の方が、より合っていないような違和感が強いので、日中は食いしばりを予防する意味で、家事の時に1時間くらい装着する程度(ただし今は食いしばりはかなり改善されています)。


>現在、食事に不自由は感じていますか?

不自由、この上ありません。
事の発端の咬合調整直後から、物を噛もうとすると右犬歯に最初に当たってしまい、現在まで奥歯で「すりつぶす」「噛み砕く」などできない状態です。

A歯科でプレート調整後、上左大・小臼歯5本を仮歯にしたのですが、5本のうち、下の歯と接触するのは1点のみ。
今でも「咀嚼する」ことは難しいです。

これからほぼすべての歯を、順次仮歯にして、咬合を見ていく予定なのですが、現段階の状態(1点のみの接触)は許容範囲と考え、このまま治療を進めていっていいのでしょうか??

よろしくお願いいたします。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-09-14 21:17:14
西山です

話の内容から推測させて頂きます。

書かれているような食事の不自由さがあるなら、噛み合わせを整えてゆくは必要はありそうですね。

噛み合わせの位置を決める際ポイントとなるのは、関節の状態と筋肉の状態です。
この二つによって顎の位置が決められる状態が、そのあとの噛み合わせの位置を決める基準の一つになります。

ただ、あまり自分の噛み合わせを意識しすぎると、筋肉が余計に緊張して顎の位置が定まりにくくなります。
また、プレートをしている時と外した時では噛み合わせの高さが異なるので、噛んだ感覚も変わってくると思います。

噛み合わせへの意識を減らし、プレートを外す時間も少し長くしてみるのも一つの方法かもしれません。

その辺りを担当医と相談してみてはいかがでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: こむさん
返信日時:2011-09-15 19:32:08
西山先生、早々のご返信をありがとうございました。


仮歯を入れた段階で、プレートはもう入れておりません。
担当の先生と相談するのが一番良いのということですね…


西山先生をはじめ、お答え頂いた先生の方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-09-16 10:33:35
>仰臥で装着する理由は、寝た方がプレートに”まかせられる”からです。
>起立時・座位の方が、より合っていないような違和感が強いので、

プレートの使用には、勿論、利点もあったかもしれませんが、もしかしたら、仰臥位と起立時・座位との間に於ける顎位の差を助長したかもしれませんね。


>>現在、食事に不自由は感じていますか?

>不自由、この上ありません。
>A歯科でプレート調節後、上左大・小臼歯5本を仮歯にしたのですが、5本のうち、下の歯と接触するのは1点のみ。いまでも「咀嚼する」ことは難しいです。

これは今後、仮歯の調節のみで対応可能な範囲なのか・・、或いは、上記、仰臥位と起立時・座位との間の顎位の差に加え、咀嚼機能時の顎位の差が生じてきたのか・・、の判断が必要だと感じます。


数年前の咬合調整についても、何かを訴えられたから、その改善をと思って当時の主治医が行った事と察します。
現主治医(A歯科)はプレートによって顎位を定め、その位置で仮歯、そして最終補綴物へと進もうとされているのだと思います。
一生懸命な様子が想像出来ます。


只、以下、かなり個人的色の濃い意見となりますが、噛み合わせは、あくまで(患者さんが)ご自身で’噛み合わせる事によって削って作り上げるもの’と考えています。

・・というのは、もし歯科医師が24時間、患者さんの生活に付きっ切りで、起床・洗顔・朝食・通勤(歩行・電車 / 立っているのと座るのとは違います)・仕事(PCを見るときと、コピーを取るときとは異なります)・・・睡眠(睡眠段階によって差があると思われます)の、全ての顎位を調節するのは不可能だと思います。

仮歯を自力で自分自身の生活・動作にあった咬合面に自然に削っていって、咬耗をつくりあげることしか方法はないものと考えます。

そして、これも一案ですが、歩行機能に問題が無い方は、歩行(毎日、40分連続・必ず手ぶらで手を振って)することが大きくプラスになるものと考えます。

只、特に女性は歩行の時間帯・場所には充分ご留意ください。
過去、暗がりで道路横の溝に足を踏み込み、トラウマになってしまわれた方がいて、非常に残念な思いをしました。

現在の不具合は、自分自身で治そうとする力をお持ちなはずです。
従って、多くの方が、「いつの間にか症状が軽減した」といった経過になります。
時間はかかると思いますが、決して悲観されることはありません。




西山先生

>噛み合わせの位置を決める際ポイントとなるのは関節の状態と筋肉の状態です。

これが間違いなく正当な解釈です。
でも、個人的には少し邪道な(?)意見をもっていて、身体がとんでもない位置にそれを求めることが病因かも・・と考えています。

身体が求める顎位 vs. 顎関節として安定な顎位
(全身?)         (局所)

の鬩ぎ合いだと思っています。

時間を掛けて折り合いが付けば、仮に多少の不具合があるとしても、大きな問題がなく日常生活出来る(例えば、多少のクリック音はあっても)ものと考えています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: こむさん
返信日時:2011-09-17 18:09:25
藤森先生

大変勇気付けられるご意見ありがとうございました。



お伝えしたいことはたくさんあるのですが、経過も長く、虫歯かみ合わせの両症状がありますので、私の文章力で、すべての状態をお伝えすることは、残念ながら無理かと思われます。


断片的な情報で、親身にお答えいただいた諸先生方に感謝申し上げます。

ありがとうございました。
回答 回答8
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2011-09-18 13:03:31
こむさん。

かみ合わせで御苦労されておられるご様子、大変ですね。

正確なかみ合わせの再現法については、諸説あり、現代でもなかなか難しい治療に分類されると思います。

先生方のご指摘にもありましたが、ふつうの方は、座位と起立位、仰臥位いずれで咬合採得を行っても生体の許容範囲内で違和感なく過ごされる方がほとんどです。

ですが、こむさんのように過敏に違和感を感じられる方も時々おられます。

咬み合わせが最も重要になるのは、物を食べる時ですから、この時の体位を再現して決めてほしいと主治医にご相談されてみては、いかがでしょうか?

ご自身の生活の中で歯を噛みしめている時間はどんな時かを観察されて、一番必要とする顎位を再現する努力をされては、いかがでしょうか?(保険治療の範囲内でなかなかそこまでお付き合いして下さる先生はおられないかもしれませんが、探してみるとおられるような気がします。
まずは、現在の担当医にご相談下さい。)

一般の方では、何もしていない時や寝る時は歯が咬み合うことはありません。
飲み込む時、物を食べる時、力を入れて踏ん張る時くらいではないでしょうか?
特殊な趣味などがあればそれ以外でも咬むことはあります。

というと、意外に歯と歯は咬み合っていない時間のほうが長いものです。


それから、お食事の際にお困りだということですが、姿勢はどのような姿勢で食べられますか?
猫背ですか?
そうではないですか?
横にTVを置いていませんか?

まっすぐ前を向いた状態で、目だけでグーッと横を見ただけで、かみ合わせが変わるのがわかると思います。
咬み合わせとは、そのようなものです。(個人的な意見です。藤中先生のご意見に近いと思います)

ですから、ご自身の生活の中で最も必要な状態を再現されて咬合再構成をされることが必要です。
まずは、主治医によくご相談して下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: こむさん
返信日時:2011-09-20 19:37:59
船橋先生
ご返信をありがとうございます。



家でリラックスしている時と、食事の時に当たる場所が同じように思います。

食いしばるのは、急いだり、家事・用事をしている時にグーッと噛んでいると思います。

先生が仰るように、自分にとって必要な顎位は、食事時と、食いしばる時の顎位だと思います(特に奥歯の高さを切望します。数年前の咬合調整歯科医で治療後ずっと“低いまま”なのです)。


家での咬合わせを歯科で再現できればいいのですが、咬合わせが不安定で、左右とも高低差があり余計に不安定、その上、意識するためかヘンに力が入ってしまいます。
仰臥すると余計にわからなくなります。
座位のほうがリラックスできるのですが…。

上記の理由から、プレート調整時も、今の仮歯作成時も、自分の思う位置とは違うまま、歯科であわせることになり、家に帰ってリラックスしてみると、位置も高さも合わない結果となってしまいます…。



現主治医は、巧い、と思います。
歯科であわせた通りに、完璧につくって頂いているのがわかります。

ただ、私が力が入ってしまって、リラックスした咬合を再現できない、という状態です。

とりあえず、もう一度主治医と相談してみます。


船橋先生、先生のお話聞けて、すごくうれしく、助かりました。
本当にメールをありがとうございました。


また、重ねて諸先生方にお礼申し上げます。
ありがとうございました。



タイトル 歯医者でうまく「噛み合わせ」を再現できない。原因は筋力?緊張?
質問者 こむさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 噛み合わせ(咬合)治療
噛み合わせに関するトラブル
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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