上下顎の顎変形症手術。術後に後戻りが起こる割合を知りたい
相談者:
とすくんさん (38歳:男性)
投稿日時:2011-09-22 14:37:51
⇒参考:過去のご相談
「インプラントで歯の向きを変え歯並びを整えることは可能?」
顎変形症の手術でプレート除去が終わりました。
そこで質問なんですが、
@後戻りをする割合
上顎を3ミリ出す
下顎を5ミリ下げる
という手術だったのですが、前歯の噛み合わせがギリギリの状態で、万が一少しでも後戻りをしてしまうと、前歯の上下が当たってしまいそうです。
現状は、その様子はないのですが、今後が心配で、手術をされた方がどれくらいの割合で後戻りをしているのでしょうか?
A上顎を出す・下顎を下げる 場合の移動量の限界は?
噛み合わせがギリギリなので、個人的にはもう少し上顎を出す、あるいは下顎を下げてほしかったのですが、限界量はどれくらいなのでしょうか?
人によって様々だとは思いますが、一般的にでかまいませんので…
宜しくお願い致します。m(_ _)m
「インプラントで歯の向きを変え歯並びを整えることは可能?」
顎変形症の手術でプレート除去が終わりました。
そこで質問なんですが、
@後戻りをする割合
上顎を3ミリ出す
下顎を5ミリ下げる
という手術だったのですが、前歯の噛み合わせがギリギリの状態で、万が一少しでも後戻りをしてしまうと、前歯の上下が当たってしまいそうです。
現状は、その様子はないのですが、今後が心配で、手術をされた方がどれくらいの割合で後戻りをしているのでしょうか?
A上顎を出す・下顎を下げる 場合の移動量の限界は?
噛み合わせがギリギリなので、個人的にはもう少し上顎を出す、あるいは下顎を下げてほしかったのですが、限界量はどれくらいなのでしょうか?
人によって様々だとは思いますが、一般的にでかまいませんので…
宜しくお願い致します。m(_ _)m
回答1
回答日時:2011-09-22 18:09:55
状況がもうひとつよくわかりません。
プレート除去が終わったということですから、半年から1年ほど前に顎矯正手術は終わっているのですか。
さらに今は術後矯正期間中ですか。
もしそうであれば、手術直後はどうでしたか。
手術直後から見ると、上下顎骨は後戻りすることが多いと思いますが、術後矯正によりコントロールして、また反対にならないように務め、安定した咬合を作るはずです。
術前、術後矯正をしないで顎矯正手術した場合には、後戻りの可能性は高くなります。
手術前に移動量を予想しますが、いろんな条件があるため、必ずその位置まで動くわけではありません。
いずれにしても担当医とよく話してみてください。
プレート除去が終わったということですから、半年から1年ほど前に顎矯正手術は終わっているのですか。
さらに今は術後矯正期間中ですか。
もしそうであれば、手術直後はどうでしたか。
手術直後から見ると、上下顎骨は後戻りすることが多いと思いますが、術後矯正によりコントロールして、また反対にならないように務め、安定した咬合を作るはずです。
術前、術後矯正をしないで顎矯正手術した場合には、後戻りの可能性は高くなります。
手術前に移動量を予想しますが、いろんな条件があるため、必ずその位置まで動くわけではありません。
いずれにしても担当医とよく話してみてください。
回答2
仙台東口矯正歯科(仙台市宮城野区)の堀内です。
回答日時:2011-09-23 16:14:06
>上顎を3ミリ出す
>下顎を5ミリ下げる
ということは、下顎前突症だったんですね。
@後戻りをする割合
通常、プレートを除去する段階であれば、あまり骨片の移動は発生しないことが多いですが、手術前の状態と、手術内容がわかりませんので、詳しくはわかりません。
A上顎を出す・下顎を下げる 場合の移動量の限界は?
手術前の状態を、手術によって、理想的な状態へ改善するように、手術計画(顎骨移動量を含む)が決まります。
患者さんの骨形態によって、移動量が決まりますので、移動量の限界値を知ることには、あまり意味がないと思います。
詳しくは、担当医に質問していただければ、納得のいく説明を受けることができると思います。
>下顎を5ミリ下げる
ということは、下顎前突症だったんですね。
@後戻りをする割合
通常、プレートを除去する段階であれば、あまり骨片の移動は発生しないことが多いですが、手術前の状態と、手術内容がわかりませんので、詳しくはわかりません。
A上顎を出す・下顎を下げる 場合の移動量の限界は?
手術前の状態を、手術によって、理想的な状態へ改善するように、手術計画(顎骨移動量を含む)が決まります。
患者さんの骨形態によって、移動量が決まりますので、移動量の限界値を知ることには、あまり意味がないと思います。
詳しくは、担当医に質問していただければ、納得のいく説明を受けることができると思います。
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2011-09-23 17:03:34
外科矯正をされた患者さんの中に、後戻りをされる方が確かにおられます。
何割の方がということをお知りになる前に、外科矯正の後戻りを引き起こす原因についてお知りになっていた方がよいかと思います。
(割合を知っていても自分にあてはまるとは限りませんから)
下顎前突の方の後戻りの大きな原因に筋の悪習癖があるようです。
下顎前突の状態が長く続くと、嚥下や咀嚼のパターンが正常の人とかなり異なってしまいます。
普通の方は、物を口に入れよく咬んだ後、舌の真ん中に集めて、奥舌を上に挙げ喉頭に送りこむことで嚥下を行います。
しかし、下顎前突の方は、舌と口蓋前方、あるいは、上の歯で咬断し、そのまま奥舌を挙げることなく舌を突き出して前歯に充て飲み込むという独特な嚥下様式を示されることが多くあります。
そうなると、せっかく手術や矯正で後ろに下げたはずの歯が前方に飲み込む度に押され後戻りをすることになります。
矯正装置で支えていたり、リテーナーを一生使用されるとなんとかよい位置で落ち着きますが、それらをはずしてフリーな状態でこの悪習癖を繰り返していたら、後戻りしてしまうのもうなずけます。
ですから、正常嚥下を獲得したり、舌のポジショニングを改善するという術後リハビリが術後の歯列の安定にはとても重要になってきます。
口腔外科の先生や矯正の先生によくご指導いただいて歯列が一生安定する筋肉の使い方をマスターできることが一番よいと思います。
残念ながらこの一度ついた習癖が治せない方もおられますが、がんばれば確実にマスター出来ます。
詳しいことは、担当医にお尋ね下さい。
何割の方がということをお知りになる前に、外科矯正の後戻りを引き起こす原因についてお知りになっていた方がよいかと思います。
(割合を知っていても自分にあてはまるとは限りませんから)
下顎前突の方の後戻りの大きな原因に筋の悪習癖があるようです。
下顎前突の状態が長く続くと、嚥下や咀嚼のパターンが正常の人とかなり異なってしまいます。
普通の方は、物を口に入れよく咬んだ後、舌の真ん中に集めて、奥舌を上に挙げ喉頭に送りこむことで嚥下を行います。
しかし、下顎前突の方は、舌と口蓋前方、あるいは、上の歯で咬断し、そのまま奥舌を挙げることなく舌を突き出して前歯に充て飲み込むという独特な嚥下様式を示されることが多くあります。
そうなると、せっかく手術や矯正で後ろに下げたはずの歯が前方に飲み込む度に押され後戻りをすることになります。
矯正装置で支えていたり、リテーナーを一生使用されるとなんとかよい位置で落ち着きますが、それらをはずしてフリーな状態でこの悪習癖を繰り返していたら、後戻りしてしまうのもうなずけます。
ですから、正常嚥下を獲得したり、舌のポジショニングを改善するという術後リハビリが術後の歯列の安定にはとても重要になってきます。
口腔外科の先生や矯正の先生によくご指導いただいて歯列が一生安定する筋肉の使い方をマスターできることが一番よいと思います。
残念ながらこの一度ついた習癖が治せない方もおられますが、がんばれば確実にマスター出来ます。
詳しいことは、担当医にお尋ね下さい。
相談者からの返信
相談者:
とすくんさん
返信日時:2011-09-23 17:42:44
伊藤先生・堀内先生・Dr.ふなちゃん
ご回答ありがとうございます。
もともと受け口で、ずっと前に差し歯での噛み合わせを構築していたのですが、段々ズレてきていたみたいです。
片方だけの噛み合わせが強くなり、肩こり・めまい・背骨がズレる・食後に頭が痛い 等の症状がここ数年で一気に押し寄せてきました。
大学病院の診断は顎変形症、外科手術で治るということで、今回手術を決めた次第です。
>術前、術後矯正をしないで顎矯正手術した場合には、後戻りの可能性は高くなります。
全部の歯が差し歯だったことで、術前・術後の矯正なしでの手術でした。
※全部を仮歯に変えて
その際、アンカースクリュー?インプラント矯正をして、上顎・下顎の固定をしていました。
手術が終わって約半年で、プレートを外しました。
術後と比べて、噛み合わせの位置は変わっていないと思います。
今後が心配でした。
懸念は、前歯の右2・3番が内側に歯が入り込んでいるために、仮歯を前のめりにいれている状態にあります。
術前の仮歯を外して、術後の状態に合わせて仮歯を作り直して頂きましたが、仮歯を外している治療中に、前歯の右2・3番が下の歯よりも完全に内側に入っていることに気づきました。
結論、それも考慮して上顎をもう少し前に、もしくわ、下顎をもう少し下げられなかったのか?と疑問に思った次第です。
2本の歯の噛む位置は、パッと見た目では分かりづらいですが、根本的にかなりずれている為に、強度も心配です。
前回投稿分
「インプラントで歯の向きを変え歯並びを整えることは可能?」
先生方からのアドバイスもあって矯正をやってみようと思いました。
そこの大学病院に前歯の2本を出す矯正をとお話ししたところ、そこの先生は「私だったらやらない or やりたくない」的な答えでした。
左右対称の見た目と噛み合わせを希望していました。
ここまで大きな手術をしていますので、中途半端にしたくないんです。
最終、オールセラミックの歯を入れるつもりですので、今の状態でセラミックの歯を入れることには躊躇しています。
なにか良い方法はないでしょうか?
宜しくお願い致します。
画像1
ご回答ありがとうございます。
もともと受け口で、ずっと前に差し歯での噛み合わせを構築していたのですが、段々ズレてきていたみたいです。
片方だけの噛み合わせが強くなり、肩こり・めまい・背骨がズレる・食後に頭が痛い 等の症状がここ数年で一気に押し寄せてきました。
大学病院の診断は顎変形症、外科手術で治るということで、今回手術を決めた次第です。
>術前、術後矯正をしないで顎矯正手術した場合には、後戻りの可能性は高くなります。
全部の歯が差し歯だったことで、術前・術後の矯正なしでの手術でした。
※全部を仮歯に変えて
その際、アンカースクリュー?インプラント矯正をして、上顎・下顎の固定をしていました。
手術が終わって約半年で、プレートを外しました。
術後と比べて、噛み合わせの位置は変わっていないと思います。
今後が心配でした。
懸念は、前歯の右2・3番が内側に歯が入り込んでいるために、仮歯を前のめりにいれている状態にあります。
術前の仮歯を外して、術後の状態に合わせて仮歯を作り直して頂きましたが、仮歯を外している治療中に、前歯の右2・3番が下の歯よりも完全に内側に入っていることに気づきました。
結論、それも考慮して上顎をもう少し前に、もしくわ、下顎をもう少し下げられなかったのか?と疑問に思った次第です。
2本の歯の噛む位置は、パッと見た目では分かりづらいですが、根本的にかなりずれている為に、強度も心配です。
前回投稿分
「インプラントで歯の向きを変え歯並びを整えることは可能?」
先生方からのアドバイスもあって矯正をやってみようと思いました。
そこの大学病院に前歯の2本を出す矯正をとお話ししたところ、そこの先生は「私だったらやらない or やりたくない」的な答えでした。
左右対称の見た目と噛み合わせを希望していました。
ここまで大きな手術をしていますので、中途半端にしたくないんです。
最終、オールセラミックの歯を入れるつもりですので、今の状態でセラミックの歯を入れることには躊躇しています。
なにか良い方法はないでしょうか?
宜しくお願い致します。
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回答4
仙台東口矯正歯科(仙台市宮城野区)の堀内です。
回答日時:2011-09-23 20:57:13
まず、顎矯正治療での顎の移動位置についてですが、現在は、手術後のかみ合わせが安定しているということで良いのでしょうか?
また、心配されているのは、現在のかみ合わせ位置で、上顎右側2番3番の歯根だけが歯列の内側に入っているということですね。
もし、そのような状態でしたら、上顎右側2番、3番だけのために、顎骨の移動量と固定位置を決定したとしたら、2本の歯根の位置にとっては良いかもしれませんが、多くの歯には不適切な位置となり、手術後に上下の歯がかみ合わず、非常に困った状況となっていたと思います。
心配されている、上顎右側2番3番の歯根と仮歯位置の不調和という問題ですが、矯正治療によって、改善可能なのかは、詳しい状況のわかる担当医でなければわかりません。
上顎右側2番3番の歯根を外側に移動させる反作用で、隣接歯が内側に動いて、全体の咬合がくずれるというリスクも考えられます。
以前の質問も読ませていただきましたが、上顎右側2番、3番はインプラント補綴をする予定なのでしょうか?
それとも、現在の天然歯歯根を利用して、補綴物をかぶせる予定なのでしょうか?
その選択によって、今後の最終補綴の治療計画が大きく変わります。
いずれにしろ、非常に高度なチーム医療を受けられているようです。
担当医とよく話し合って、納得して治療をすすめてください。
詳しい状態がわからないネット回答者では、見当はずれのアドバイスで、迷走させてしまう可能性が高いです。
また、心配されているのは、現在のかみ合わせ位置で、上顎右側2番3番の歯根だけが歯列の内側に入っているということですね。
もし、そのような状態でしたら、上顎右側2番、3番だけのために、顎骨の移動量と固定位置を決定したとしたら、2本の歯根の位置にとっては良いかもしれませんが、多くの歯には不適切な位置となり、手術後に上下の歯がかみ合わず、非常に困った状況となっていたと思います。
心配されている、上顎右側2番3番の歯根と仮歯位置の不調和という問題ですが、矯正治療によって、改善可能なのかは、詳しい状況のわかる担当医でなければわかりません。
上顎右側2番3番の歯根を外側に移動させる反作用で、隣接歯が内側に動いて、全体の咬合がくずれるというリスクも考えられます。
以前の質問も読ませていただきましたが、上顎右側2番、3番はインプラント補綴をする予定なのでしょうか?
それとも、現在の天然歯歯根を利用して、補綴物をかぶせる予定なのでしょうか?
その選択によって、今後の最終補綴の治療計画が大きく変わります。
いずれにしろ、非常に高度なチーム医療を受けられているようです。
担当医とよく話し合って、納得して治療をすすめてください。
詳しい状態がわからないネット回答者では、見当はずれのアドバイスで、迷走させてしまう可能性が高いです。
相談者からの返信
相談者:
とすくんさん
返信日時:2011-09-27 23:00:55
堀内先生
返信が遅くなって申し訳ありません。
> 上顎右側2番3番の歯根を外側に移動させる反作用で、隣接歯が内側に動いて、全体の咬合がくずれるというリスクも考えられます。
元々の上顎が下顎よりも小さく、術後の仮歯の状態は、上顎を外側寄りに、下顎を内側寄りに作っています。
2本の歯を動かす時に、他の歯のバランスが崩れるとは知りませんでした。
矯正が希望だったのですが、そこの矯正科の先生はやりたくなさそうです。
> 以前の質問も読ませていただきましたが、上顎右側2番、3番はインプラント補綴をする予定なのでしょうか?
根の位置を前向きに出来れば、インプラントでやりたいです。
改めて、担当の先生に相談してみます。
返信が遅くなって申し訳ありません。
> 上顎右側2番3番の歯根を外側に移動させる反作用で、隣接歯が内側に動いて、全体の咬合がくずれるというリスクも考えられます。
元々の上顎が下顎よりも小さく、術後の仮歯の状態は、上顎を外側寄りに、下顎を内側寄りに作っています。
2本の歯を動かす時に、他の歯のバランスが崩れるとは知りませんでした。
矯正が希望だったのですが、そこの矯正科の先生はやりたくなさそうです。
> 以前の質問も読ませていただきましたが、上顎右側2番、3番はインプラント補綴をする予定なのでしょうか?
根の位置を前向きに出来れば、インプラントでやりたいです。
改めて、担当の先生に相談してみます。
タイトル | 上下顎の顎変形症手術。術後に後戻りが起こる割合を知りたい |
---|---|
質問者 | とすくんさん |
地域 | 福岡 |
年齢 | 38歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員(管理職) |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 矯正後の歯の後戻り 下顎前突(受け口) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。