3歳10ヶ月、1歳半時に折って神経治療した前歯を痛がる
相談者:
meikorinさん (3歳:男性)
投稿日時:2011-10-02 12:49:39
参考:過去のご相談
*〔写真あり〕完全に埋伏した親知らずの抜歯について
(ご自身の相談)
3歳10ヶ月の子どものことで相談です
1歳半の時、前歯を折り、神経治療をし、折れた前歯の上にかぶせものをして治療を終えました
それから2年ほど過ぎていますが、今になって、前歯が痛いと子どもが言い出しました
神経はもうないはずですし、虫歯になっている様子もないのですが、
ものを噛むと痛がります
このような場合、神経を抜いても痛みは感じるのでしょうか?
歯が大きくなってきてかぶせものがあわなくなってくるようなことはあるのでしょうか?
これから歯科に診せる予定ですが、何か痛む原因として思い当たるようなことがあれば教えて下さい。
*〔写真あり〕完全に埋伏した親知らずの抜歯について
(ご自身の相談)
3歳10ヶ月の子どものことで相談です
1歳半の時、前歯を折り、神経治療をし、折れた前歯の上にかぶせものをして治療を終えました
それから2年ほど過ぎていますが、今になって、前歯が痛いと子どもが言い出しました
神経はもうないはずですし、虫歯になっている様子もないのですが、
ものを噛むと痛がります
このような場合、神経を抜いても痛みは感じるのでしょうか?
歯が大きくなってきてかぶせものがあわなくなってくるようなことはあるのでしょうか?
これから歯科に診せる予定ですが、何か痛む原因として思い当たるようなことがあれば教えて下さい。
[過去のご相談]
回答1
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-10-02 12:56:44
回答2
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-10-02 14:17:47
こんにちは。
海外で少しばかり外傷歯治療に携わっている者です。
お子さんのことさぞご心配のこととお察し致します。
さて、
>3歳10ヶ月の子どものことで相談です。
>1歳半の時、前歯を折り、神経治療をし、折れた前歯の上にかぶせものをして治療を終えました
>このような場合、神経を抜いても痛みは感じるのでしょうか?
>何か痛む原因として思い当たるようなことがあれば教えて下さい。
一歳半の時に治療に当たられた先生とは、治療後に連絡しておられますか?
治療後の定期経過観察リコールは受けられておられましたでしょうか?
また、一歳半に外傷を受けられた時に、担当医から乳歯の外傷、そしてその変化と治療予後、永久歯への影響等について、ご説明は受けられていらっしゃいますでしょうか?
個人的な経験として、外傷を受けた乳歯は初診で一見軽度と思われても、受傷数ヵ月後に変色し、根管治療を施しても早期的な歯根吸収を認めるようになって行きます。
これは一般的な生理的な歯根吸収を指しているのではなく、炎症による病的な歯根吸収を指しているのです。
それほど、乳歯の外傷治療成果は良くなく、とても不安定のように思います。
ですから、治療後の経過観察がとても重要で、定期的にリコールで根の状態と永久歯の成長を見守らなければなりません。
長期的な継続したフォローが必要だという意味です。
藤森先生が仰っておられますように、まず、レントゲン写真をお撮りになり、歯の根の状態を確認されて下さいね。
今後の参考として、外傷を受けた乳歯が継続永久歯に及ぼす影響を少しばかりお書き致します。
これらの事があるんだと少しでもご理解していただき、もし、今回外傷を受けられた乳歯の予後が芳しくないと判断された場合には、永久歯の事を第一にお考えになられて、担当の先生とご相談なさるようになさって下さい。
継続永久歯に与える影響としては、
a.永久歯の萌出障害
b.永久歯胚の壊死
c.歯根屈曲や湾曲
d.歯根発育の部分的あるいは完全停止
e.エナメル質形成異常 白濁色・黄褐色への変色
等などが今までの研究報告で挙げられています。
この中で最も頻度の高い影響として、エナメル質の変色と減形成、萌出障害が報告されていて、受傷年齢が低いほど継続歯に及ぼす影響が高頻度に認められ、0〜4歳児で50%以上を超えています。
受傷時の外傷の強さや方向、年齢、治療協力度、永久歯胚の形成時期、距離や位置関係などの違いで、保存、温存治療を試みた症例も幾つか報告されていますが、永久歯胚に重度な障害を与える、又は与える可能性が高いと判断した場合には、固執に保存すべきではないと結論づけています。
継続永久歯に与える影響は、お母さんにとっては心配事だと思いますが、どのような影響を与えたかについては、その萌出過程で発見される事が多いので、早期に適切な対応が受けられるように、永久歯が萌出するまで、慎重な長期フォロー観察が必要だと言えます。
ですから、そのように長期的にフォロー&サポートして下さる先生に診ていただくのが一番宜しいかと思います。
もっと理想を言えば、外傷治療に精通されている小児歯科の先生をお薦め致します。
参考になれれば幸いです。
お大事になされて下さい。
海外で少しばかり外傷歯治療に携わっている者です。
お子さんのことさぞご心配のこととお察し致します。
さて、
>3歳10ヶ月の子どものことで相談です。
>1歳半の時、前歯を折り、神経治療をし、折れた前歯の上にかぶせものをして治療を終えました
>このような場合、神経を抜いても痛みは感じるのでしょうか?
>何か痛む原因として思い当たるようなことがあれば教えて下さい。
一歳半の時に治療に当たられた先生とは、治療後に連絡しておられますか?
治療後の定期経過観察リコールは受けられておられましたでしょうか?
また、一歳半に外傷を受けられた時に、担当医から乳歯の外傷、そしてその変化と治療予後、永久歯への影響等について、ご説明は受けられていらっしゃいますでしょうか?
個人的な経験として、外傷を受けた乳歯は初診で一見軽度と思われても、受傷数ヵ月後に変色し、根管治療を施しても早期的な歯根吸収を認めるようになって行きます。
これは一般的な生理的な歯根吸収を指しているのではなく、炎症による病的な歯根吸収を指しているのです。
それほど、乳歯の外傷治療成果は良くなく、とても不安定のように思います。
ですから、治療後の経過観察がとても重要で、定期的にリコールで根の状態と永久歯の成長を見守らなければなりません。
長期的な継続したフォローが必要だという意味です。
藤森先生が仰っておられますように、まず、レントゲン写真をお撮りになり、歯の根の状態を確認されて下さいね。
今後の参考として、外傷を受けた乳歯が継続永久歯に及ぼす影響を少しばかりお書き致します。
これらの事があるんだと少しでもご理解していただき、もし、今回外傷を受けられた乳歯の予後が芳しくないと判断された場合には、永久歯の事を第一にお考えになられて、担当の先生とご相談なさるようになさって下さい。
継続永久歯に与える影響としては、
a.永久歯の萌出障害
b.永久歯胚の壊死
c.歯根屈曲や湾曲
d.歯根発育の部分的あるいは完全停止
e.エナメル質形成異常 白濁色・黄褐色への変色
等などが今までの研究報告で挙げられています。
この中で最も頻度の高い影響として、エナメル質の変色と減形成、萌出障害が報告されていて、受傷年齢が低いほど継続歯に及ぼす影響が高頻度に認められ、0〜4歳児で50%以上を超えています。
受傷時の外傷の強さや方向、年齢、治療協力度、永久歯胚の形成時期、距離や位置関係などの違いで、保存、温存治療を試みた症例も幾つか報告されていますが、永久歯胚に重度な障害を与える、又は与える可能性が高いと判断した場合には、固執に保存すべきではないと結論づけています。
継続永久歯に与える影響は、お母さんにとっては心配事だと思いますが、どのような影響を与えたかについては、その萌出過程で発見される事が多いので、早期に適切な対応が受けられるように、永久歯が萌出するまで、慎重な長期フォロー観察が必要だと言えます。
ですから、そのように長期的にフォロー&サポートして下さる先生に診ていただくのが一番宜しいかと思います。
もっと理想を言えば、外傷治療に精通されている小児歯科の先生をお薦め致します。
参考になれれば幸いです。
お大事になされて下さい。
相談者からの返信
相談者:
meikorinさん
返信日時:2011-10-04 10:28:58
タイトル | 3歳10ヶ月、1歳半時に折って神経治療した前歯を痛がる |
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質問者 | meikorinさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 3歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
神経の無い(神経を取った)歯の痛み 歯の生えかわり(生え変わり) 歯をぶつけた、歯が欠けた・抜けた |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。