ホワイトニングの原理と後戻りする理由
相談者:
ネッシーさん (34歳:男性)
投稿日時:2011-10-05 13:36:06
参考:過去のご相談
*奥歯のブリッジにハイブリッドセラミックを検討。変色、耐久性について
こんにちは。
ホワイトニングの後戻りについて教えてください。
一般的なホワイトニングは歯の表面のエナメル質をザラザラのすりガラスのような状態にして象牙質の色を透けなくすると書いてあったのですが、このザラザラが元に戻る事で後戻りが起こるのでしょうか?
もしそうならばホームホワイトニングはおよそ1年くらいで後戻りするみたいですが、エナメル質が元に戻ってしまうと1年後くらいには元の色に戻ってしまうのでしょうか?
例えば10くらいの色がホワイトニングで5くらいになっても、1年後くらいにはまたまったく同じ10の色に戻るのでしょうか?
よろしくお願いします。
*奥歯のブリッジにハイブリッドセラミックを検討。変色、耐久性について
こんにちは。
ホワイトニングの後戻りについて教えてください。
一般的なホワイトニングは歯の表面のエナメル質をザラザラのすりガラスのような状態にして象牙質の色を透けなくすると書いてあったのですが、このザラザラが元に戻る事で後戻りが起こるのでしょうか?
もしそうならばホームホワイトニングはおよそ1年くらいで後戻りするみたいですが、エナメル質が元に戻ってしまうと1年後くらいには元の色に戻ってしまうのでしょうか?
例えば10くらいの色がホワイトニングで5くらいになっても、1年後くらいにはまたまったく同じ10の色に戻るのでしょうか?
よろしくお願いします。
回答1
杉原歯科クリニック(杉並区・上高井戸)の杉原です。
回答日時:2011-10-05 15:14:05
ホワイトニングは過酸化物のフリーラジカルが色素を分解する(いわゆる漂白)ことで白くなります。
この際副産物としてエナメル質表面がザラザラになることがあります。
>このザラザラが元に戻る事で後戻りが起こるのでしょうか?
それよりも色素が再び沈着することで起こります。
>1年後くらいには元の色に戻ってしまうのでしょうか?
歯の性質・食生活・嗜好品・生活習慣などで後戻りには個人差があります。
ご参考まで・・・
この際副産物としてエナメル質表面がザラザラになることがあります。
>このザラザラが元に戻る事で後戻りが起こるのでしょうか?
それよりも色素が再び沈着することで起こります。
>1年後くらいには元の色に戻ってしまうのでしょうか?
歯の性質・食生活・嗜好品・生活習慣などで後戻りには個人差があります。
ご参考まで・・・
回答2
ティースアート(中央区銀座)のDr.TSUBAKIです。
回答日時:2011-10-05 19:39:58
ネッシーさん、こんにちは。
ホワイトニングで歯が白くなる原理は、杉原先生もおっしゃっているように、エナメル質内の着色有機質を化学的に分解し、無色化することによって歯の明るさを上げて白くします。
これはすでに歯科大学などで実証されています。
・http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0
エナメル質表面を凸凹にしてすりガラス状にし、光の屈折により白く見える現象は、ホワイトニング剤のpHが低いときに主におこるもので、主作用ではなく副作用です。
この白さは、歯の表面にカルシウムが沈着する再石灰化によって元の戻ってしまうので、数時間で元の色に戻ってしまいます。
ホワイトニングが実用化された1990年代初頭には、これがホワイトニングの原理であると言われていた時期もありますが、現在では研究も進み、有機質の分解によって白くなることが分かっています。
ただ着色有機質を分解しても、時間とともに再着色は起こってきます。
通常ですと数か月くらいから徐々に色が戻り始めて、数年で元の色に近くなってきます。
ホームホワイトニングであれば数か月に1〜2回程度の追加のホワイトニングをすることで、白さを維持することができます。
ホワイトニングで歯が白くなる原理は、杉原先生もおっしゃっているように、エナメル質内の着色有機質を化学的に分解し、無色化することによって歯の明るさを上げて白くします。
これはすでに歯科大学などで実証されています。
・http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0
エナメル質表面を凸凹にしてすりガラス状にし、光の屈折により白く見える現象は、ホワイトニング剤のpHが低いときに主におこるもので、主作用ではなく副作用です。
この白さは、歯の表面にカルシウムが沈着する再石灰化によって元の戻ってしまうので、数時間で元の色に戻ってしまいます。
ホワイトニングが実用化された1990年代初頭には、これがホワイトニングの原理であると言われていた時期もありますが、現在では研究も進み、有機質の分解によって白くなることが分かっています。
ただ着色有機質を分解しても、時間とともに再着色は起こってきます。
通常ですと数か月くらいから徐々に色が戻り始めて、数年で元の色に近くなってきます。
ホームホワイトニングであれば数か月に1〜2回程度の追加のホワイトニングをすることで、白さを維持することができます。
相談者からの返信
相談者:
ネッシーさん
返信日時:2011-10-06 15:42:17
杉原先生、TSUBAKI先生、回答ありがとうございます。
すりガラス状になるのは副作用なんですね。
いくつか見たサイトでホワイトニングはすりガラス状になる事で象牙質の色を隠してると書いてあったので、そうなんだと思ってました。^^;
20年前はそんな風に言われてたんですね。
それにしてもどんどん良くなってきますよね^^
もう1つお尋ねしたいのですが、ホワイトニングした歯が元の色に後戻りする時間は年々蓄積された歯の変色にかかった時間より格段に短いのはどうしてなのでしょうか?
着色有機質を分解しても着色の元となる着色有機質?が歯の中に残っているからでしょうか?
最近歯について色々調べるまでホワイトニングしたらまた1からスタートと思っていました^^;
(例えばA1→A6になるまで10年かかったとして、ホワイトニングをしてA1に戻ったらA6になるまでまた10年くらい)みたいな(笑)
前に記事でサメ?の歯のエキス?みたいのを使って失った永久歯の再生が出来るかも。みたいな記事を見ました。
それが普通に出来るようになればすごいですよね^^
すりガラス状になるのは副作用なんですね。
いくつか見たサイトでホワイトニングはすりガラス状になる事で象牙質の色を隠してると書いてあったので、そうなんだと思ってました。^^;
20年前はそんな風に言われてたんですね。
それにしてもどんどん良くなってきますよね^^
もう1つお尋ねしたいのですが、ホワイトニングした歯が元の色に後戻りする時間は年々蓄積された歯の変色にかかった時間より格段に短いのはどうしてなのでしょうか?
着色有機質を分解しても着色の元となる着色有機質?が歯の中に残っているからでしょうか?
最近歯について色々調べるまでホワイトニングしたらまた1からスタートと思っていました^^;
(例えばA1→A6になるまで10年かかったとして、ホワイトニングをしてA1に戻ったらA6になるまでまた10年くらい)みたいな(笑)
前に記事でサメ?の歯のエキス?みたいのを使って失った永久歯の再生が出来るかも。みたいな記事を見ました。
それが普通に出来るようになればすごいですよね^^
回答3
ティースアート(中央区銀座)のDr.TSUBAKIです。
回答日時:2011-10-06 20:04:11
ネッシーさん、こんばんは。
そうですね、歯の色がすべて外来の着色だとすれば数十年蓄積されたものより早く着色するように感じられると思います。
実際には、外来の着色+エナメル質内にある有機質(有機質自体が溶けてなくなるわけではありません)の着色+象牙質の着色、エナメル質の厚さなどいろいろな要素があります。
また、歯は加齢とともに色は濃くはなりますが、なっても数段階です。
ホワイトニングは元の歯の色から白くするものですから、時間とともに元の色に戻ると思ってください。
そうですね、歯の色がすべて外来の着色だとすれば数十年蓄積されたものより早く着色するように感じられると思います。
実際には、外来の着色+エナメル質内にある有機質(有機質自体が溶けてなくなるわけではありません)の着色+象牙質の着色、エナメル質の厚さなどいろいろな要素があります。
また、歯は加齢とともに色は濃くはなりますが、なっても数段階です。
ホワイトニングは元の歯の色から白くするものですから、時間とともに元の色に戻ると思ってください。
相談者からの返信
相談者:
ネッシーさん
返信日時:2011-10-07 13:53:18
TSUBAKI先生、改めて回答ありがとうございました。
変色の原因には外からの着色だけじゃなく色んな要素がからんできて変色するんですね^^
お忙しい中ありがとうございました。
変色の原因には外からの着色だけじゃなく色んな要素がからんできて変色するんですね^^
お忙しい中ありがとうございました。
タイトル | ホワイトニングの原理と後戻りする理由 |
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質問者 | ネッシーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 34歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
ホワイトニング治療法 ホワイトニングその他 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。