[写真あり] 前歯のインフェクション、仮歯の不適合 (アメリカ)
相談者:
ぴぴさん (43歳:女性)
投稿日時:2011-09-17 06:42:30
現在アメリカ在住、こちらで治療を受けています。
9月13日に右上1番(日本式番号で書いてます)が英語でインフェクション(感染)と言われました。
以前の似たような症例を読みましたが、こちらでは言葉の壁もありますし、私にとっての良い治療タイミングなどもお聞きしたく思います。
状況を細かく書きました。
お忙しい中恐縮ですがよろしくお願いいたします。
経緯ですが:
9月11日、午後から上前歯歯茎に違和感を感じ、右左上1番と歯茎の境目から上5ミリ部分が腫れてきて、右上1番がズキズキ痛み始めました。特に下の歯に当たると歯茎内にキンと衝撃的に痛み、暖かい物にズキズキしました。左上1、2と、右上2番は神経が無いので痛みは感じませんでした。
(9月16日撮影の写真添付しました。真ん中の白い点は昔からあり何かわかりません)
12日も腫れ、痛みもじょじょに増し継続、歯茎の一番上というか、鼻の下を押すと激しい痛み、腫瘍のような膨らみもありました。上唇を動かせない程痛かったです。
13日に歯医者へ行き、上前歯4本(左右1番,2番)X-rayを撮り診てもらいました。
「歯茎の腫れも、歯自体の問題も無い」と帰されそうになりましたが、腫れた部分をよく診てもらい、鼻の下辺りを押された時すごく痛がったのを見て「インフェクション」と言われました。
アシスタントが歯茎の上の方を撮影し直そうとしましたが先生は不要と言ってたのでX写真上、異常は確認してないと思います。。
13日の夜、細菌のせいか体全体がしびれるような、重いようなひどい倦怠感で横になりました。
質問@ですが
インフェクションはX線や歯茎を見ただけでは診断が難しいのでしょうか?
X写真に異常がなくともあり得るのでしょうか。
背景を話しますと:
前歯4本は現在、治療中で、仮のクラウンです。元々、左上1、2と、右上2番は神経がなく15ー20年前からクラウン、今回痛む右上1番は唯一神経のある前歯でした(20年位前、下の方サイド少し虫歯治療後の詰め物有りました)。
7月27日に左上1番のクラウンと歯茎の間の長年の溝が、虫歯になってるからと処置をし(神経無いため痛みなく腫れもありませんでしたが)、同時に、元々3本クラウンだし同じ色にするために前歯4本まとめてクラウン交換する事になりました。
(アメリカではよくある話だそうで、先生も後で他の歯をクラウンにした時、同じ色にできないからと、4本同時に交換をすすめられました)
右上1番は唯一自分の歯だったので躊躇しましたが削る量が少ないということでヴェニヤにしました。
でも結局隣とクラウンの歯とほぼ同サイズになりショックでした。。。
前歯4本に仮クラウンをした後もしばらく虫歯治療した左上1番の歯茎が腫れ、少しひいた時に歯と歯茎の間がきちんと治まらず横2ミリ程の傷っぽい隙間が見え、歯磨き中血が出ました。
電話で先生に伝えましたが「問題ない」との事でした。
8月23日に(自宅でしばらく下や右左3番をブリーチした後)クラウンの色を決めに行った時に傷を見せましたが「問題ない」と言われました。
結局この隙間が完治しないまま、今、感染により腫れたままです。
質問A、今後のために原因も知りたいのですが細菌がその傷から入ったか、この治療中に入ったか可能性はありますでしょうか?
仮クラウン内が透けて見え今思うと血がにじみ出たように思います、先生は
「原因は特定できない、にきびの用に突然できるものだから」
と言われました。
(ちなみにこの仮クラウンは繋がっていない1つ1つ個別の物です)
今後の治療ですが:
9月13日に「ルートキャナル治療で神経を取る」と言われ、同日から抗生物質Clindamycin HCL 150mg、1日3錠とっています。上前歯唯一の自分の歯ですし神経を抜きたく無いので、他の方法がないかと悩んでいます。
質問B、薬等で殺菌し、痛みと腫れが治れば、神経を抜かず、そのままで済むのではと思うのですがどうなりますでしょうか?
他の治療方法はありますでしょうか。
質問C、もし神経を取るしか方法が無いとすればそれは何故でしょうか。
質問D、参考までにどの病名が一番近いと思われるでしょうか。
質問Eまた、ルートキャナル治療する場合のタイミングですが、早い方がいいでしょうか?
根管専門医でラバーダムをしますが腫れや細菌が残ってるうちは他へ細菌が移ったり残ったりしないか心配です。
それとも時間を置き、感染が治まってからの方がいいでしょうか?
9月27日にアポイントメントを入れました。(それが最短でした)
腫れと痛みは弱まってきたものの、まだ腫れもズキズキも四六時中続くので、感染が鼻腔まで広がらないかとも不安です。
27日でも大丈夫でしょうか?
最良のタイミングがありますでしょうか?
早い方が良ければ何とかプッシュして変えてもらうようにします。
質問F、『仮』クラウンを被せてから1ヶ月以上経過してます。
そろそろパーマネントのクラウンが出来上がるのでこのルートキャナル治療の合間に、他3本のクラウンを先に被せてもらった方がいいでしょうか?
仮クラウンの中もばい菌だらけではと不安です。
質問G、ちなみに高温多湿のホットヨガはしばらく休んだ方がベターでしょうか。
一応、根管専門医のアポを入れましたが本当にこれで良いのか心配でよく眠れません。
過去に歯科治療で後悔する事がたくさんあるので、今回は安心、納得して決められればと、思いきって相談しました。
そして今後は問題の無い歯はいじらないようにした方がいいかもしれませんね。。。後悔。
余談ですが、アメリカの歯科医は温存より、治療、ダメなら抜いてインプラントにすればといいとアグレッシブな傾向があるように思うので知識をもってしっかり質問しないといけないと実感。
また急ぐ虫歯治療じゃなかったし仮クラウンの後、ブリーチではなく、逆の方が良かったのではと素人的に思います。
事前のコンサルトの大事さを痛感しました。
たくさんの質問で長くなり申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
画像1
9月13日に右上1番(日本式番号で書いてます)が英語でインフェクション(感染)と言われました。
以前の似たような症例を読みましたが、こちらでは言葉の壁もありますし、私にとっての良い治療タイミングなどもお聞きしたく思います。
状況を細かく書きました。
お忙しい中恐縮ですがよろしくお願いいたします。
経緯ですが:
9月11日、午後から上前歯歯茎に違和感を感じ、右左上1番と歯茎の境目から上5ミリ部分が腫れてきて、右上1番がズキズキ痛み始めました。特に下の歯に当たると歯茎内にキンと衝撃的に痛み、暖かい物にズキズキしました。左上1、2と、右上2番は神経が無いので痛みは感じませんでした。
(9月16日撮影の写真添付しました。真ん中の白い点は昔からあり何かわかりません)
12日も腫れ、痛みもじょじょに増し継続、歯茎の一番上というか、鼻の下を押すと激しい痛み、腫瘍のような膨らみもありました。上唇を動かせない程痛かったです。
13日に歯医者へ行き、上前歯4本(左右1番,2番)X-rayを撮り診てもらいました。
「歯茎の腫れも、歯自体の問題も無い」と帰されそうになりましたが、腫れた部分をよく診てもらい、鼻の下辺りを押された時すごく痛がったのを見て「インフェクション」と言われました。
アシスタントが歯茎の上の方を撮影し直そうとしましたが先生は不要と言ってたのでX写真上、異常は確認してないと思います。。
13日の夜、細菌のせいか体全体がしびれるような、重いようなひどい倦怠感で横になりました。
質問@ですが
インフェクションはX線や歯茎を見ただけでは診断が難しいのでしょうか?
X写真に異常がなくともあり得るのでしょうか。
背景を話しますと:
前歯4本は現在、治療中で、仮のクラウンです。元々、左上1、2と、右上2番は神経がなく15ー20年前からクラウン、今回痛む右上1番は唯一神経のある前歯でした(20年位前、下の方サイド少し虫歯治療後の詰め物有りました)。
7月27日に左上1番のクラウンと歯茎の間の長年の溝が、虫歯になってるからと処置をし(神経無いため痛みなく腫れもありませんでしたが)、同時に、元々3本クラウンだし同じ色にするために前歯4本まとめてクラウン交換する事になりました。
(アメリカではよくある話だそうで、先生も後で他の歯をクラウンにした時、同じ色にできないからと、4本同時に交換をすすめられました)
右上1番は唯一自分の歯だったので躊躇しましたが削る量が少ないということでヴェニヤにしました。
でも結局隣とクラウンの歯とほぼ同サイズになりショックでした。。。
前歯4本に仮クラウンをした後もしばらく虫歯治療した左上1番の歯茎が腫れ、少しひいた時に歯と歯茎の間がきちんと治まらず横2ミリ程の傷っぽい隙間が見え、歯磨き中血が出ました。
電話で先生に伝えましたが「問題ない」との事でした。
8月23日に(自宅でしばらく下や右左3番をブリーチした後)クラウンの色を決めに行った時に傷を見せましたが「問題ない」と言われました。
結局この隙間が完治しないまま、今、感染により腫れたままです。
質問A、今後のために原因も知りたいのですが細菌がその傷から入ったか、この治療中に入ったか可能性はありますでしょうか?
仮クラウン内が透けて見え今思うと血がにじみ出たように思います、先生は
「原因は特定できない、にきびの用に突然できるものだから」
と言われました。
(ちなみにこの仮クラウンは繋がっていない1つ1つ個別の物です)
今後の治療ですが:
9月13日に「ルートキャナル治療で神経を取る」と言われ、同日から抗生物質Clindamycin HCL 150mg、1日3錠とっています。上前歯唯一の自分の歯ですし神経を抜きたく無いので、他の方法がないかと悩んでいます。
質問B、薬等で殺菌し、痛みと腫れが治れば、神経を抜かず、そのままで済むのではと思うのですがどうなりますでしょうか?
他の治療方法はありますでしょうか。
質問C、もし神経を取るしか方法が無いとすればそれは何故でしょうか。
質問D、参考までにどの病名が一番近いと思われるでしょうか。
質問Eまた、ルートキャナル治療する場合のタイミングですが、早い方がいいでしょうか?
根管専門医でラバーダムをしますが腫れや細菌が残ってるうちは他へ細菌が移ったり残ったりしないか心配です。
それとも時間を置き、感染が治まってからの方がいいでしょうか?
9月27日にアポイントメントを入れました。(それが最短でした)
腫れと痛みは弱まってきたものの、まだ腫れもズキズキも四六時中続くので、感染が鼻腔まで広がらないかとも不安です。
27日でも大丈夫でしょうか?
最良のタイミングがありますでしょうか?
早い方が良ければ何とかプッシュして変えてもらうようにします。
質問F、『仮』クラウンを被せてから1ヶ月以上経過してます。
そろそろパーマネントのクラウンが出来上がるのでこのルートキャナル治療の合間に、他3本のクラウンを先に被せてもらった方がいいでしょうか?
仮クラウンの中もばい菌だらけではと不安です。
質問G、ちなみに高温多湿のホットヨガはしばらく休んだ方がベターでしょうか。
一応、根管専門医のアポを入れましたが本当にこれで良いのか心配でよく眠れません。
過去に歯科治療で後悔する事がたくさんあるので、今回は安心、納得して決められればと、思いきって相談しました。
そして今後は問題の無い歯はいじらないようにした方がいいかもしれませんね。。。後悔。
余談ですが、アメリカの歯科医は温存より、治療、ダメなら抜いてインプラントにすればといいとアグレッシブな傾向があるように思うので知識をもってしっかり質問しないといけないと実感。
また急ぐ虫歯治療じゃなかったし仮クラウンの後、ブリーチではなく、逆の方が良かったのではと素人的に思います。
事前のコンサルトの大事さを痛感しました。
たくさんの質問で長くなり申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
画像1
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-09-17 08:07:09
>インフェクションはX線や歯茎を見ただけでは診断が難しいのでしょうか?
インフェクション(感染根管)は症状を見ただけで有る程度想像はつきます。
>X写真に異常がなくともあり得るのでしょうか。
初期はレントゲンで診ても解りにくいかもしれませんが、慢性期を経過していれば異常は有ると思います。
>質問A
感染根管の細菌感染はほとんどの場合は医源性です、つまり根管充填の時に感染していたと思われます。
ただぴぴさんの場合は歯髄壊疽の可能性が高いと思いますので当てはまらないと思います。
>上前歯唯一の自分の歯ですし神経を抜きたく無いので、他の方法がないかと悩んでいます。
すでに神経は壊疽していると思います、神経を抜くと云う言葉は当てはまりません。
>質問B
ダメです、感染根管は感染根管治療(或は抜歯)でしか治りません。
>質問C
先ほども書きましたが神経を取るのではなく、感染根管治療だと思います。
>質問D
歯髄壊疽ではないでしょうか。
>質問E
すぐに始めて下さい。
>質問F
審美的な事を求めるなら感染根管治療が終わってからにした方が良いと思います。
>質問G
それがよろしいかと
インフェクション(感染根管)は症状を見ただけで有る程度想像はつきます。
>X写真に異常がなくともあり得るのでしょうか。
初期はレントゲンで診ても解りにくいかもしれませんが、慢性期を経過していれば異常は有ると思います。
>質問A
感染根管の細菌感染はほとんどの場合は医源性です、つまり根管充填の時に感染していたと思われます。
ただぴぴさんの場合は歯髄壊疽の可能性が高いと思いますので当てはまらないと思います。
>上前歯唯一の自分の歯ですし神経を抜きたく無いので、他の方法がないかと悩んでいます。
すでに神経は壊疽していると思います、神経を抜くと云う言葉は当てはまりません。
>質問B
ダメです、感染根管は感染根管治療(或は抜歯)でしか治りません。
>質問C
先ほども書きましたが神経を取るのではなく、感染根管治療だと思います。
>質問D
歯髄壊疽ではないでしょうか。
>質問E
すぐに始めて下さい。
>質問F
審美的な事を求めるなら感染根管治療が終わってからにした方が良いと思います。
>質問G
それがよろしいかと
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-09-17 09:37:50
>ダメなら抜いてインプラントにすればいいとアグレッシブな傾向がある
たぶん大臼歯の根菅治療は費用を考えた場合、インプラントのオプションもあるという事だと思います。(GPの場合)
きちんと治療せずにいて誤魔化すよりは、ある面クリアにも思えますけどね。
たぶん大臼歯の根菅治療は費用を考えた場合、インプラントのオプションもあるという事だと思います。(GPの場合)
きちんと治療せずにいて誤魔化すよりは、ある面クリアにも思えますけどね。
相談者からの返信
相談者:
ぴぴさん
返信日時:2011-09-17 14:43:26
細見先生、早速のご回答ありがとうございます。安心しましたが、いくつか質問させてください。
>質問@
>初期はレントゲンで診ても解りにくいかもしれませんが、慢性期を経過していれば異常は有ると思います。
ではまだ初期と考えられるのですね。
>質問A
>感染根管の細菌感染はほとんどの場合は医源性です、つまり根管充填の時に感染していたと思われます
今回感染した歯は、過去、根管治療のした事の無い歯です。
となるとどこから感染し、神経が壊疽してしまったと思われますでしょうか。
大昔歯の左下を虫歯治療して詰め物してたのと、1ヶ月程前にこの健康だった歯にヴェニヤをするために歯を小さく削り、仮クラウンを被せてます。
>すでに神経は壊疽していると思います、神経を抜くと云う言葉は当てはまりません。
神経が壊疽した際、神経のみを除去ということはできないのでしょうか。
歯随全体を除去する根管治療になってしまうということです?
>質問BC
>ダメです、感染根管は感染根管治療(或は抜歯)でしか治りません。
>先ほども書きましたが神経を取るのではなく、感染根管治療だと思います
感染根管治療とは、どんな治療法ですか?
神経含め、感染され壊死した歯随を取り除く根管治療でよろしいでしょうか。
今回の私には当てはまりませんが、神経のみを抜く治療もあるでしょうか。
>質問D
>歯髄壊疽ではないでしょうか。
つまり右上1番は、神経含め、歯随が壊死し、そこに細菌が感染されたということでよいでしょうか。
どうして根管治療もした事ない健康な歯の歯随が突然、壊死してしまったのでしょうか。
それとも先に感染されて壊死でしょうか?
また、その壊死した歯随全体を取り除かないと、今後さらに感染が広がり最悪、抜歯になるのですね。
感染根管治療やるしかないですね、怖いです〜。
>質問E
>すぐに始めて下さい。
では27日まで待たず早い方がいいですね、月曜日電話しますが、混んでる様子です。
最悪いつまでに根治を受けるのが望ましいでしょうか。
>質問F
>審美的な事を求めるなら感染根管治療が終わってからにした方が良いと思います。
仮クラウンのままでもまだ大丈夫ならそうします。
ホットヨガお休みします。
ありがとうございます。
=============
藤森先生、そうですね、ある意味的確、わかりやすいです。
3月に、歯2本分を支えたブリッジの支歯の左上4番を削ってる最中に「やっぱりセーブできないわ」と簡単に抜歯されてしまったのがショックで。。。
一度根管治療した歯でしたが、痛みも腫れも何もなかったので何とか埋めて現状維持でぎりぎりまで持たせて欲しかったと素人的に思いまして。
>質問@
>初期はレントゲンで診ても解りにくいかもしれませんが、慢性期を経過していれば異常は有ると思います。
ではまだ初期と考えられるのですね。
>質問A
>感染根管の細菌感染はほとんどの場合は医源性です、つまり根管充填の時に感染していたと思われます
今回感染した歯は、過去、根管治療のした事の無い歯です。
となるとどこから感染し、神経が壊疽してしまったと思われますでしょうか。
大昔歯の左下を虫歯治療して詰め物してたのと、1ヶ月程前にこの健康だった歯にヴェニヤをするために歯を小さく削り、仮クラウンを被せてます。
>すでに神経は壊疽していると思います、神経を抜くと云う言葉は当てはまりません。
神経が壊疽した際、神経のみを除去ということはできないのでしょうか。
歯随全体を除去する根管治療になってしまうということです?
>質問BC
>ダメです、感染根管は感染根管治療(或は抜歯)でしか治りません。
>先ほども書きましたが神経を取るのではなく、感染根管治療だと思います
感染根管治療とは、どんな治療法ですか?
神経含め、感染され壊死した歯随を取り除く根管治療でよろしいでしょうか。
今回の私には当てはまりませんが、神経のみを抜く治療もあるでしょうか。
>質問D
>歯髄壊疽ではないでしょうか。
つまり右上1番は、神経含め、歯随が壊死し、そこに細菌が感染されたということでよいでしょうか。
どうして根管治療もした事ない健康な歯の歯随が突然、壊死してしまったのでしょうか。
それとも先に感染されて壊死でしょうか?
また、その壊死した歯随全体を取り除かないと、今後さらに感染が広がり最悪、抜歯になるのですね。
感染根管治療やるしかないですね、怖いです〜。
>質問E
>すぐに始めて下さい。
では27日まで待たず早い方がいいですね、月曜日電話しますが、混んでる様子です。
最悪いつまでに根治を受けるのが望ましいでしょうか。
>質問F
>審美的な事を求めるなら感染根管治療が終わってからにした方が良いと思います。
仮クラウンのままでもまだ大丈夫ならそうします。
ホットヨガお休みします。
ありがとうございます。
=============
藤森先生、そうですね、ある意味的確、わかりやすいです。
3月に、歯2本分を支えたブリッジの支歯の左上4番を削ってる最中に「やっぱりセーブできないわ」と簡単に抜歯されてしまったのがショックで。。。
一度根管治療した歯でしたが、痛みも腫れも何もなかったので何とか埋めて現状維持でぎりぎりまで持たせて欲しかったと素人的に思いまして。
回答3
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-09-18 15:55:16
こんにちは。
同じ海外からのコメントになります。
短期間ですが、アメリカの大学病院で従事しておりましたので、その浅い経験を元にお答えして参ります。
参考にして下さい。^^
まず、記述内容をざっと2、3回ほど読ませていただきましたが、現在、お抱えになられている問題と、解決しなければならない問題は一つではないという印象を強く受けました。
今回のご質問は「Infection」というポイントに集中しているようですが、どの歯のインフェックション、何本の歯のインフェックション、何処の組織のインフェックション、何に起因したインフェックションと多種に渡った問題を担当医はびびさんにきちんと伝えていますでしょうか。
同じ歯科医師の私ですら、記述内容を呼んで意味不明な部分が多かったわけですから、びびさんは尚更ではないかと思います。
記述内容が前後して、時空と患歯を飛び飛びで書いていらっしゃるので混乱しやすかったので、少しおまとめしながらコメント致しますね。^^;
7/27⇔8/23までの経過と問題
>「左上1番のクラウンと歯茎の間の長年の溝が、虫歯になってるからと処置。
>同時に、元々3本クラウンだし同じ色にするために前歯4本まとめてクラウン交換する事になりました。
>右上1番は唯一自分の歯だったので躊躇しましたが削る量が少ないということでヴェニヤにしました。
>でも結局隣とクラウンの歯とほぼ同サイズになりショックでした。。。
>前歯4本に仮クラウンをした後もしばらく虫歯治療した左上1番の歯茎が腫れ、少しひいた時に歯と歯茎の間がきちんと治まらず横2ミリ程の傷っぽい隙間が見え、歯磨き中血が出ました。
>電話で先生に伝えましたが「問題ない」との事でした。
>8月23日⇒
>「問題ない」と言われました。
>結局この隙間が完治しないまま、今、感染により腫れたままです。」
私自身も含めて言えることですが、人の常として、私たちは海外で出遭う人の言動、思想、仕草をすぐ「その国を代表」している人物として見ることがあります。
確かにある程度、その国の民族性というものはそこから感じ取ることが出来るかもしれませんが、その出逢った一個人の人間が、そのままその国の人間全てを代表している訳ではありません。
医療の世界でも同じことが言えるのだということを知っていただきたいのです。
現在担当なさっている医師の治療と考え方が、アメリカ歯科医療全体を代表しているのではないとお伝えしたいのです。
民族風土、社会情勢や医療制度の違いが、治療オプションと治療優先順位に多少影響を与えることは確かですが、それよりも担当する医師の専門研修バックグラウンドや、医療倫理観を含めたパーソナリティー、培ってきた知識の量の違いに影響されている部分がより強いと感じております。
ですから、今回のような前歯エリアの審美領域では、色調・形態などの調和を取るために4本同時に処置することは日本でも、台湾でも、世界のどの国でも行われていることで、要は担当している先生の考え方と技量、パーソナリティー、患者さんの要望も取り入れて決定している部分が強いという意味です。
⇒(アメリカではよくある話だそうで、先生も後で他の歯をクラウンにした時、同じ色にできないからと、4本同時に交換をすすめられました。)
アメリカではよくある話ではありません。
私が在職していたアメリカの大学病院では、「必要性のない治療はしない、また過剰にしない」というコンセプトでありましたから、今回、違った教育、研修訓練バックグラウンドの先生に診られたら、また違った見解と処置内容だったかもしれませんね。
さて、話が多少逸れましたが、
7/25に処置された内容は何だったのでしょうか?
左上一番の歯なのですが、「歯茎の間の隙間」「歯茎の周りの腫れ」「隙間の傷」などの記述内容と、今現在のお写真を照らし合わせて推察して行きますと(左上一番の一部分が明らかに歯肉炎の様相を呈しています)。
左上一番はここの部分に歯肉縁下カリエスがあるのか、右上一番寄りの面(近心側面寄り)の部分の補綴物(クラウン)の境が、歯肉縁下に深く入り込んで、Biological width(生物学的幅径)を浸襲し、プラークコントロールが出来にくくなっているために起因しているのではないかと疑われます。
もっと簡単に言い換えますと、不適切な位置にクラウンの境が形成されていた場合、歯周組織の生理的かつ解剖学的適正な位置を極端に超えて冠のマージン(境目)設定などされてしまうと、歯周組織が悲鳴をあげてしまうという意味です。
そうであれば、まずこの問題を解決しなければ、最終補綴治療時の審美性はもとより、健全な歯周組織環境に改善することはかなり厳しいと思います。
(まずこれを一つ目の問題とします。
歯周組織のインフェックションとします。)
そして、二つ目の問題。
7/25から8/23まで受診なさっていたご理由は、全て「左上一番の歯茎の周り」のようですが、一つ目の問題が改善されないまま、クラウン再製作処置に移行なさり、右上一番を削ってラミネートベニアになさったあたりでお痛みが出て、そして右上一番は「Infection」だと診断され、現在根管治療を予定していると(二つ目の問題とします。
歯髄組織のインフェックションとします。
ただ、お話の流れからインフラムメーションInflammation、炎症のほうが適切のような感じもしなくはないですが。)・・・・・・
と言った流れで間違いないでしょうか?
そうであれば、こちらのご質問についてですが、
>今回感染した歯は、過去、根管治療のした事の無い歯です。
>となるとどこから感染し、神経が壊疽してしまったと思われますでしょうか。
>大昔歯の左下を虫歯治療して詰め物してたのと、1ヶ月程前にこの健康だった歯にヴェニヤをするために歯を小さく削り、仮クラウンを被せてます。
治療された虫歯の面積が小さかったりしますと「大丈夫、問題ない」と思われがちですが、歯の神経・歯髄組織というものは想像している以上に繊細で、小さな刺激に対しても反応するものです。
虫歯の細菌(今回の場合、虫歯があったかどうかは確認されてますか?)、治療時の削りによる刺激、充填・接着材料の刺激などで、歯の中の歯髄組織が炎症を起こしたり、壊死してしまう場合があります。
これ以上ここで説明を書いていきますと、とんでもなく長文になりますので(既にですが^^;)、似たようなご質問に回答したものをお載せ致しますから、参考に読まれて下さい。
<米国の大学病院で学生から歯科治療を受けた後、痛みが消えない>
>神経が壊疽した際、神経のみを除去ということはできないのでしょうか。
>歯随全体を除去する根管治療になってしまうということです?
歯髄は血管や神経の他にも色々な細胞で構成されていますが、痛みのイメージが強いためか、昔から一般的に「神経」と総括して呼ばれていることが多く、びびさんのようなご質問をする方も非常に多いのです。
歯髄はエナメル質と象牙質などの硬組織で周りを囲まれており、歯根の先端にある根尖孔と呼ばれる小さな穴を通してのみ外界と繋がっています。
そのため、とても脆弱で再生力が乏しく、これが歯髄の特徴といえます。
神経が何らかの原因(歯髄に炎症を引き起こす原因は、虫歯のみではないですよ。今回、心配なさっている透けている仮クラウンからの滲みだとか・・・そういう可能性は低いと思います。)で、神経が炎症を起こし、腐敗壊死してしまうと、腐敗物質が根管内から徐々に根尖孔から歯根の外側へ流れ出ていきます。
ですから、歯根の先端である鼻の下あたりを押すとお痛みが走ることがあります。
残念ながら、歯の根管の中に満たされた腐敗物質は人間の手を加えなければ自然治癒の形で根管から駆逐されることはありません。
抜髄(神経を抜く)は根管治療の手順の一つであり、治療全体の一部分でもあります。
この二つは細かい定義的な違いはあっても、一般的には同じことを指しているのだとお分かり下さい。
また、
根管内そして周囲組織に汚染、感染が波及した場合に、「感染」を付けて定義上に区別を付けているだけです。
>どうして根管治療もした事ない健康な歯の歯随が突然、壊死してしまったのでしょうか。
>それとも先に感染されて壊死でしょうか?
今回治療に至った経緯を振り返ると、個人的に考えられることは幾つかありますが、この点については担当医師が一番把握なさっているかと思いますので、把握なさっいるものに直接お聞きになられたほうが確かだと思います。
>質問E 最悪いつまでに根治を受けるのが望ましいでしょうか。
分かりやすく言いますと、根管治療も、「感染」根管治療も一連の処置を要するものですから、まず、その一部分の処置を先に施して貰えたら多少感染の波及を食い止めることが出来るかと言えますので、介入時間は早めが良いかと思いますね。
>質問F 審美的な事を求めるなら感染根管治療が終わってからにした方が良いか?
理想的な場合はそうといえます。
今回の治療領域は審美性の高いエリアです。
審美エリアの治療というのは、どんなセラミック素材を使用するかということ以前に、周囲組織との生物学・構造学、上下の噛み合わせと云った咬合に代表される機能面を配慮しての治療計画と、根管治療を含めた各ステップの正確性の方が重要だと、個人的には考えています。
グローバルスタンダードに乗っ取った多角的な視野で思考しながら治療が行われているかが審美領域の治療の良否を決定すると考えていますので、最終補綴物は基礎的な部分の問題を解決なさってからのほうが宜しいかと思います。
>アメリカの歯科医は温存より、治療、ダメなら抜いてインプラントにすればといいとアグレッシブな傾向があるように思う。
そうでしょうか・・・・
個人的には、たまたま今回掛かられている先生の考え方がそうであって、全てのアメリカの医師がそうであるとは限らないと思っています。
これは、台湾人や外国人が日本の歯科医療を受けたときに「日本の医師はすぐ抜歯してインプラントにしたがる」という意見と全く同じになります。
日本でどのような医師、どのような考え方の医師に遭われたかで、そうなっているのだという事は、物事を見る立場を変えればよく分かるかと思います。
確かに、気軽に、安く、受診しやすい保険制度があるアジアでは、短期間でしか温存出来ないような歯でも、ダメ元で残せる環境にあるとは言えます。
アメリカは治療費が自費で高いので、長期的に予後が思わしくない、予知性が期待出来ないような歯はすぱっと決断して、より予知性が高いオプションを選択する環境にあると言えます。
ただ、これは日本でも台湾でも言えることで、高額な自費治療になった場合は、そういう予知性のより高い治療に比重ポイントを置かれるのではないかと思っています。
ですから、歯牙を残せるかどうかは、医師の的確な診断が必要だと考えています。
今回、びびさんを担当なさっている先生がどのような治療コンセプト、どのような技量スキル、どれぐらいの診断能力があるのかは、こちらでは分かりません。
アメリカに限らず、こういった医師の違いによって、考え方と治療法が全く違ってくることがあることをご理解下さい。
私が在籍していたのは歯牙を保存する部門でもあったせいか、交流があるアメリカ人医師は皆、歯牙をセーブすることに情熱と時間を掛けております。
超長文になりましたが、参考になれれば幸いです。
どうぞ、お大事になされて下さい。
同じ海外からのコメントになります。
短期間ですが、アメリカの大学病院で従事しておりましたので、その浅い経験を元にお答えして参ります。
参考にして下さい。^^
まず、記述内容をざっと2、3回ほど読ませていただきましたが、現在、お抱えになられている問題と、解決しなければならない問題は一つではないという印象を強く受けました。
今回のご質問は「Infection」というポイントに集中しているようですが、どの歯のインフェックション、何本の歯のインフェックション、何処の組織のインフェックション、何に起因したインフェックションと多種に渡った問題を担当医はびびさんにきちんと伝えていますでしょうか。
同じ歯科医師の私ですら、記述内容を呼んで意味不明な部分が多かったわけですから、びびさんは尚更ではないかと思います。
記述内容が前後して、時空と患歯を飛び飛びで書いていらっしゃるので混乱しやすかったので、少しおまとめしながらコメント致しますね。^^;
7/27⇔8/23までの経過と問題
>「左上1番のクラウンと歯茎の間の長年の溝が、虫歯になってるからと処置。
>同時に、元々3本クラウンだし同じ色にするために前歯4本まとめてクラウン交換する事になりました。
>右上1番は唯一自分の歯だったので躊躇しましたが削る量が少ないということでヴェニヤにしました。
>でも結局隣とクラウンの歯とほぼ同サイズになりショックでした。。。
>前歯4本に仮クラウンをした後もしばらく虫歯治療した左上1番の歯茎が腫れ、少しひいた時に歯と歯茎の間がきちんと治まらず横2ミリ程の傷っぽい隙間が見え、歯磨き中血が出ました。
>電話で先生に伝えましたが「問題ない」との事でした。
>8月23日⇒
>「問題ない」と言われました。
>結局この隙間が完治しないまま、今、感染により腫れたままです。」
私自身も含めて言えることですが、人の常として、私たちは海外で出遭う人の言動、思想、仕草をすぐ「その国を代表」している人物として見ることがあります。
確かにある程度、その国の民族性というものはそこから感じ取ることが出来るかもしれませんが、その出逢った一個人の人間が、そのままその国の人間全てを代表している訳ではありません。
医療の世界でも同じことが言えるのだということを知っていただきたいのです。
現在担当なさっている医師の治療と考え方が、アメリカ歯科医療全体を代表しているのではないとお伝えしたいのです。
民族風土、社会情勢や医療制度の違いが、治療オプションと治療優先順位に多少影響を与えることは確かですが、それよりも担当する医師の専門研修バックグラウンドや、医療倫理観を含めたパーソナリティー、培ってきた知識の量の違いに影響されている部分がより強いと感じております。
ですから、今回のような前歯エリアの審美領域では、色調・形態などの調和を取るために4本同時に処置することは日本でも、台湾でも、世界のどの国でも行われていることで、要は担当している先生の考え方と技量、パーソナリティー、患者さんの要望も取り入れて決定している部分が強いという意味です。
⇒(アメリカではよくある話だそうで、先生も後で他の歯をクラウンにした時、同じ色にできないからと、4本同時に交換をすすめられました。)
アメリカではよくある話ではありません。
私が在職していたアメリカの大学病院では、「必要性のない治療はしない、また過剰にしない」というコンセプトでありましたから、今回、違った教育、研修訓練バックグラウンドの先生に診られたら、また違った見解と処置内容だったかもしれませんね。
さて、話が多少逸れましたが、
7/25に処置された内容は何だったのでしょうか?
左上一番の歯なのですが、「歯茎の間の隙間」「歯茎の周りの腫れ」「隙間の傷」などの記述内容と、今現在のお写真を照らし合わせて推察して行きますと(左上一番の一部分が明らかに歯肉炎の様相を呈しています)。
左上一番はここの部分に歯肉縁下カリエスがあるのか、右上一番寄りの面(近心側面寄り)の部分の補綴物(クラウン)の境が、歯肉縁下に深く入り込んで、Biological width(生物学的幅径)を浸襲し、プラークコントロールが出来にくくなっているために起因しているのではないかと疑われます。
もっと簡単に言い換えますと、不適切な位置にクラウンの境が形成されていた場合、歯周組織の生理的かつ解剖学的適正な位置を極端に超えて冠のマージン(境目)設定などされてしまうと、歯周組織が悲鳴をあげてしまうという意味です。
そうであれば、まずこの問題を解決しなければ、最終補綴治療時の審美性はもとより、健全な歯周組織環境に改善することはかなり厳しいと思います。
(まずこれを一つ目の問題とします。
歯周組織のインフェックションとします。)
そして、二つ目の問題。
7/25から8/23まで受診なさっていたご理由は、全て「左上一番の歯茎の周り」のようですが、一つ目の問題が改善されないまま、クラウン再製作処置に移行なさり、右上一番を削ってラミネートベニアになさったあたりでお痛みが出て、そして右上一番は「Infection」だと診断され、現在根管治療を予定していると(二つ目の問題とします。
歯髄組織のインフェックションとします。
ただ、お話の流れからインフラムメーションInflammation、炎症のほうが適切のような感じもしなくはないですが。)・・・・・・
と言った流れで間違いないでしょうか?
そうであれば、こちらのご質問についてですが、
>今回感染した歯は、過去、根管治療のした事の無い歯です。
>となるとどこから感染し、神経が壊疽してしまったと思われますでしょうか。
>大昔歯の左下を虫歯治療して詰め物してたのと、1ヶ月程前にこの健康だった歯にヴェニヤをするために歯を小さく削り、仮クラウンを被せてます。
治療された虫歯の面積が小さかったりしますと「大丈夫、問題ない」と思われがちですが、歯の神経・歯髄組織というものは想像している以上に繊細で、小さな刺激に対しても反応するものです。
虫歯の細菌(今回の場合、虫歯があったかどうかは確認されてますか?)、治療時の削りによる刺激、充填・接着材料の刺激などで、歯の中の歯髄組織が炎症を起こしたり、壊死してしまう場合があります。
これ以上ここで説明を書いていきますと、とんでもなく長文になりますので(既にですが^^;)、似たようなご質問に回答したものをお載せ致しますから、参考に読まれて下さい。
<米国の大学病院で学生から歯科治療を受けた後、痛みが消えない>
>神経が壊疽した際、神経のみを除去ということはできないのでしょうか。
>歯随全体を除去する根管治療になってしまうということです?
歯髄は血管や神経の他にも色々な細胞で構成されていますが、痛みのイメージが強いためか、昔から一般的に「神経」と総括して呼ばれていることが多く、びびさんのようなご質問をする方も非常に多いのです。
歯髄はエナメル質と象牙質などの硬組織で周りを囲まれており、歯根の先端にある根尖孔と呼ばれる小さな穴を通してのみ外界と繋がっています。
そのため、とても脆弱で再生力が乏しく、これが歯髄の特徴といえます。
神経が何らかの原因(歯髄に炎症を引き起こす原因は、虫歯のみではないですよ。今回、心配なさっている透けている仮クラウンからの滲みだとか・・・そういう可能性は低いと思います。)で、神経が炎症を起こし、腐敗壊死してしまうと、腐敗物質が根管内から徐々に根尖孔から歯根の外側へ流れ出ていきます。
ですから、歯根の先端である鼻の下あたりを押すとお痛みが走ることがあります。
残念ながら、歯の根管の中に満たされた腐敗物質は人間の手を加えなければ自然治癒の形で根管から駆逐されることはありません。
抜髄(神経を抜く)は根管治療の手順の一つであり、治療全体の一部分でもあります。
この二つは細かい定義的な違いはあっても、一般的には同じことを指しているのだとお分かり下さい。
また、
根管内そして周囲組織に汚染、感染が波及した場合に、「感染」を付けて定義上に区別を付けているだけです。
>どうして根管治療もした事ない健康な歯の歯随が突然、壊死してしまったのでしょうか。
>それとも先に感染されて壊死でしょうか?
今回治療に至った経緯を振り返ると、個人的に考えられることは幾つかありますが、この点については担当医師が一番把握なさっているかと思いますので、把握なさっいるものに直接お聞きになられたほうが確かだと思います。
>質問E 最悪いつまでに根治を受けるのが望ましいでしょうか。
分かりやすく言いますと、根管治療も、「感染」根管治療も一連の処置を要するものですから、まず、その一部分の処置を先に施して貰えたら多少感染の波及を食い止めることが出来るかと言えますので、介入時間は早めが良いかと思いますね。
>質問F 審美的な事を求めるなら感染根管治療が終わってからにした方が良いか?
理想的な場合はそうといえます。
今回の治療領域は審美性の高いエリアです。
審美エリアの治療というのは、どんなセラミック素材を使用するかということ以前に、周囲組織との生物学・構造学、上下の噛み合わせと云った咬合に代表される機能面を配慮しての治療計画と、根管治療を含めた各ステップの正確性の方が重要だと、個人的には考えています。
グローバルスタンダードに乗っ取った多角的な視野で思考しながら治療が行われているかが審美領域の治療の良否を決定すると考えていますので、最終補綴物は基礎的な部分の問題を解決なさってからのほうが宜しいかと思います。
>アメリカの歯科医は温存より、治療、ダメなら抜いてインプラントにすればといいとアグレッシブな傾向があるように思う。
そうでしょうか・・・・
個人的には、たまたま今回掛かられている先生の考え方がそうであって、全てのアメリカの医師がそうであるとは限らないと思っています。
これは、台湾人や外国人が日本の歯科医療を受けたときに「日本の医師はすぐ抜歯してインプラントにしたがる」という意見と全く同じになります。
日本でどのような医師、どのような考え方の医師に遭われたかで、そうなっているのだという事は、物事を見る立場を変えればよく分かるかと思います。
確かに、気軽に、安く、受診しやすい保険制度があるアジアでは、短期間でしか温存出来ないような歯でも、ダメ元で残せる環境にあるとは言えます。
アメリカは治療費が自費で高いので、長期的に予後が思わしくない、予知性が期待出来ないような歯はすぱっと決断して、より予知性が高いオプションを選択する環境にあると言えます。
ただ、これは日本でも台湾でも言えることで、高額な自費治療になった場合は、そういう予知性のより高い治療に比重ポイントを置かれるのではないかと思っています。
ですから、歯牙を残せるかどうかは、医師の的確な診断が必要だと考えています。
今回、びびさんを担当なさっている先生がどのような治療コンセプト、どのような技量スキル、どれぐらいの診断能力があるのかは、こちらでは分かりません。
アメリカに限らず、こういった医師の違いによって、考え方と治療法が全く違ってくることがあることをご理解下さい。
私が在籍していたのは歯牙を保存する部門でもあったせいか、交流があるアメリカ人医師は皆、歯牙をセーブすることに情熱と時間を掛けております。
超長文になりましたが、参考になれれば幸いです。
どうぞ、お大事になされて下さい。
相談者からの返信
相談者:
ぴぴさん
返信日時:2011-09-19 14:42:59
王先生、参考になる話をたくさんありがとうございます。
わかりにくく申し訳ありませんでした。。。
>今回のご質問は「Infection」というポイントに集中しているようですが、どの歯のインフェックション、何本の歯のインフェックション、何処の組織のインフェックション、何に起因したインフェックションと多種に渡った問題を担当医はびびさんにきちんと伝えていますでしょうか。
何処とは説明なく、私も聞きませんでした。
右上1番が一番痛んでいて、そこを指しながら話しましたし、右上1番の歯茎の上の方を押された時、痛みを訴えましたしそこだと思っていました。
先生に原因を尋ねたら
「ニキビのような物ではっきりわからない。
私の歯(歯茎)がインフェクション起こした時は、赤ちゃんの頭が歯茎に激突したから。いろいろよ」
と言ってました。
細見先生は私のインフェクションの場合は医源性だとおしゃってたしネットで読んだ物にもそう書いてありましたので、先生の話は一般的すぎると思いました。
>7/25に処置された内容は何だったのでしょうか?
左上1番クラウンと歯茎の間の長年の溝が、虫歯になってるからと悪い部分を削り、元々クラウンだった左上2番と右上2番も同時にクラウン交換するために削り。
右上1番の根管治療したことのないこの歯も審美的理由により同時にヴェニヤ(クラウンより削る量が少ないからとヴェニヤにしました)にするため削りました。
そしてそれら4本に仮のクラウンを被せて帰宅しました。
(素人的に、この時、右上1番を削ったのがインフェクションの原因では?と考えていますがどうでしょうか?)
>左上一番の歯なのですが、「歯茎の間の隙間」「歯茎の周りの腫れ」「隙間の傷」などの記述内容と、今現在のお写真を照らし合わせて推察して行きますと(左上一番の一部分が明らかに歯肉炎の様相を呈しています)。
>左上一番はここの部分に歯肉縁下カリエスがあるのか、右上一番寄りの面(近心側面寄り)の部分の補綴物(クラウン)の境が、歯肉縁下に深く入り込んで、Biological width(生物学的幅径)を浸襲し、プラークコントロールが出来にくくなっているために起因しているのではないかと疑われます
おっしゃる通り「隙間の傷」は、右上一番寄りの面(近心側面寄り)の部分でした。
今は全体的に腫れてしまい見えませんが。
歯肉縁下カリウス、とは何でしょうか?
ネットで調べましたが、よくわかりません。
>もっと簡単に言い換えますと、不適切な位置にクラウンの境が形成されていた場合、歯周組織の生理的かつ解剖学的適正な位置を極端に超えて冠のマージン(境目)設定などされてしまうと、歯周組織が悲鳴をあげてしまうという意味です
”不適切な位置にクラウンの境が形成” そんな気がします。
左上一番にあった傷のような隙間は、きちんと歯茎が被さっていなかったように思います。
場所も右上一番寄りにありました。
>そうであれば、まずこの問題を解決しなければ、最終補綴治療時の審美性はもとより、健全な歯周組織環境に改善することはかなり厳しいと思います。
>(まずこれを一つ目の問題とします。歯周組織のインフェックションとします。)
1つ目の問題、左上1番の歯茎を、’健全な歯周組織環境に改善する’にはどうしたらいいでしょうか?
パーマネントクラウンを付ける前に完全に改善した方がいいのでしょうか。
>そして、二つ目の問題、
>7/25から8/23まで受診なさっていたご理由は、全て「左上一番の歯茎の周り」のようですが、一つ目の問題が改善されないまま、クラウン再製作処置に移行なさり、右上一番を削ってラミネートベニアになさったあたりでお痛みが出て、そして右上一番は「Infection」だと診断され、現在根管治療を予定していると(二つ目の問題とします。歯髄組織のインフェックションとします。
>ただ、お話の流れからインフラムメーションInflammation、炎症のほうが適切のような感じもしなくはないですが。)・・・・・・
>と言った流れで間違いないでしょうか?
まだ前歯4本、全て ”仮の被せ” 状態です。
流れは、7月25日に左上1番の古いクラウンを削り虫歯治療をし、同時に左上2と右上2もクラウン交換の為、削り、右上1番の健康な歯もベニヤにするため削り、仮クラウンを上前歯4本に被せています。
7月25日〜8月23日の間、下や右左上3番を自宅でブリーチング(旅行も重なり、長い期間となりました)それ以降は何も治療しておりませんが、仮クラウンを被せた直後から、左上1番の傷が気になり歯茎が少し腫れたりしてました。
ブリーチ後、8月23日に上前歯3本の最終クラウンと右上1番のヴェニヤの色決めだけをしました。
パーマネントのクラウンとヴェニヤの出来上がりの連絡を待っていた間に、右上1番の痛み、腫れがあり、9月13日に、インフェクションと診断されて今に至ります。
>虫歯の細菌(今回の場合、虫歯があったかどうかは確認されてますか?)、治療時の削りによる刺激、充填・接着材料の刺激などで、歯の中の歯髄組織が炎症を起こしたり、壊死してしまう場合があります。
インフェクションした右上1番には今回、虫歯はありませんでした。
(大昔の虫歯治療後の詰め物が右下の方にあっただけ)歯随も問題ありませんでした。
ヴェニヤにするため、小さく削った時や接着剤など刺激が歯随炎症の原因とも考えられるわけですね。
今回問題の私の右上1番はインフェクションでなく、炎症とも考えられますか?
いずれにしても治療は歯随全体を除去する根管治療しかないですね。
歯随や根管治療の話、何故、今回根管治療しなければならないのか、とてもよくわかりました。
朝方、歯茎がうずき、浅い眠りの中、感染が広がらないか怖がる夢を見ますが、気が楽になりました。
正しい治療方法を選択していると安心して根管治療に望めます。
今後の治療ですが、一日でも早く根管治療を受け、右上1番の歯、周囲の歯茎(インフェクション)をキレイに完治させた後、最終のクラウンを被せてもらうということが望ましいという事ですね。
明日電話してできるだけ早く根管治療してもらいます。
>個人的には、たまたま今回掛かられている先生の考え方がそうであって、全てのアメリカの医師がそうであるとは限らないと思っています
そうですね、王先生のお話からアメリカの歯科医、皆が皆ではないこと、よくわかります。
今日、話した友人の歯科医もなるべくセーブするように努力してくれると言ってました。
たまたま私の歯科医は審美性を強く求め、悪くなる前に治療するといったタイプだっただけかもです。
中にはそういう先生もいるというようにとらえるべきですね。
何処の国でもいろいろな方針を持ったいろいろな先生がいるという事ですね。
ただアメリカの保険制度を考えると、痛みが出たり何か症状がでる前に、治療する方がいい場合もある事は、王先生の話でとても納得できます。
日本の保険は同じ治療を年に何度やってもカバーされますが、アメリカこの治療は◯年に◯回しか保険がカバーされなかったり、高額な治療でも50%しかカバーされないなど費用的な問題も考慮しなければならない場合も多々ありますし。
>アメリカに限らず、こういった医師の違いによって、考え方と治療法が全く違ってくることがあることをご理解下さい。
>私が在籍していたのは歯牙を保存する部門でもあったせいか、交流があるアメリカ人医師は皆、歯牙をセーブすることに情熱と時間を掛けております。
安心しました。
まだブリッジやクラウンもあり、今後いつ、また歯医者さんにお世話になるかわからないので、”歯牙をセーブすることに情熱”のある歯科医がアメリカにもたくさんいるという事で心強く思います。
丁寧な説明、お時間費やしていただいて、誠にありがとうございます。
わかりにくく申し訳ありませんでした。。。
>今回のご質問は「Infection」というポイントに集中しているようですが、どの歯のインフェックション、何本の歯のインフェックション、何処の組織のインフェックション、何に起因したインフェックションと多種に渡った問題を担当医はびびさんにきちんと伝えていますでしょうか。
何処とは説明なく、私も聞きませんでした。
右上1番が一番痛んでいて、そこを指しながら話しましたし、右上1番の歯茎の上の方を押された時、痛みを訴えましたしそこだと思っていました。
先生に原因を尋ねたら
「ニキビのような物ではっきりわからない。
私の歯(歯茎)がインフェクション起こした時は、赤ちゃんの頭が歯茎に激突したから。いろいろよ」
と言ってました。
細見先生は私のインフェクションの場合は医源性だとおしゃってたしネットで読んだ物にもそう書いてありましたので、先生の話は一般的すぎると思いました。
>7/25に処置された内容は何だったのでしょうか?
左上1番クラウンと歯茎の間の長年の溝が、虫歯になってるからと悪い部分を削り、元々クラウンだった左上2番と右上2番も同時にクラウン交換するために削り。
右上1番の根管治療したことのないこの歯も審美的理由により同時にヴェニヤ(クラウンより削る量が少ないからとヴェニヤにしました)にするため削りました。
そしてそれら4本に仮のクラウンを被せて帰宅しました。
(素人的に、この時、右上1番を削ったのがインフェクションの原因では?と考えていますがどうでしょうか?)
>左上一番の歯なのですが、「歯茎の間の隙間」「歯茎の周りの腫れ」「隙間の傷」などの記述内容と、今現在のお写真を照らし合わせて推察して行きますと(左上一番の一部分が明らかに歯肉炎の様相を呈しています)。
>左上一番はここの部分に歯肉縁下カリエスがあるのか、右上一番寄りの面(近心側面寄り)の部分の補綴物(クラウン)の境が、歯肉縁下に深く入り込んで、Biological width(生物学的幅径)を浸襲し、プラークコントロールが出来にくくなっているために起因しているのではないかと疑われます
おっしゃる通り「隙間の傷」は、右上一番寄りの面(近心側面寄り)の部分でした。
今は全体的に腫れてしまい見えませんが。
歯肉縁下カリウス、とは何でしょうか?
ネットで調べましたが、よくわかりません。
>もっと簡単に言い換えますと、不適切な位置にクラウンの境が形成されていた場合、歯周組織の生理的かつ解剖学的適正な位置を極端に超えて冠のマージン(境目)設定などされてしまうと、歯周組織が悲鳴をあげてしまうという意味です
”不適切な位置にクラウンの境が形成” そんな気がします。
左上一番にあった傷のような隙間は、きちんと歯茎が被さっていなかったように思います。
場所も右上一番寄りにありました。
>そうであれば、まずこの問題を解決しなければ、最終補綴治療時の審美性はもとより、健全な歯周組織環境に改善することはかなり厳しいと思います。
>(まずこれを一つ目の問題とします。歯周組織のインフェックションとします。)
1つ目の問題、左上1番の歯茎を、’健全な歯周組織環境に改善する’にはどうしたらいいでしょうか?
パーマネントクラウンを付ける前に完全に改善した方がいいのでしょうか。
>そして、二つ目の問題、
>7/25から8/23まで受診なさっていたご理由は、全て「左上一番の歯茎の周り」のようですが、一つ目の問題が改善されないまま、クラウン再製作処置に移行なさり、右上一番を削ってラミネートベニアになさったあたりでお痛みが出て、そして右上一番は「Infection」だと診断され、現在根管治療を予定していると(二つ目の問題とします。歯髄組織のインフェックションとします。
>ただ、お話の流れからインフラムメーションInflammation、炎症のほうが適切のような感じもしなくはないですが。)・・・・・・
>と言った流れで間違いないでしょうか?
まだ前歯4本、全て ”仮の被せ” 状態です。
流れは、7月25日に左上1番の古いクラウンを削り虫歯治療をし、同時に左上2と右上2もクラウン交換の為、削り、右上1番の健康な歯もベニヤにするため削り、仮クラウンを上前歯4本に被せています。
7月25日〜8月23日の間、下や右左上3番を自宅でブリーチング(旅行も重なり、長い期間となりました)それ以降は何も治療しておりませんが、仮クラウンを被せた直後から、左上1番の傷が気になり歯茎が少し腫れたりしてました。
ブリーチ後、8月23日に上前歯3本の最終クラウンと右上1番のヴェニヤの色決めだけをしました。
パーマネントのクラウンとヴェニヤの出来上がりの連絡を待っていた間に、右上1番の痛み、腫れがあり、9月13日に、インフェクションと診断されて今に至ります。
>虫歯の細菌(今回の場合、虫歯があったかどうかは確認されてますか?)、治療時の削りによる刺激、充填・接着材料の刺激などで、歯の中の歯髄組織が炎症を起こしたり、壊死してしまう場合があります。
インフェクションした右上1番には今回、虫歯はありませんでした。
(大昔の虫歯治療後の詰め物が右下の方にあっただけ)歯随も問題ありませんでした。
ヴェニヤにするため、小さく削った時や接着剤など刺激が歯随炎症の原因とも考えられるわけですね。
今回問題の私の右上1番はインフェクションでなく、炎症とも考えられますか?
いずれにしても治療は歯随全体を除去する根管治療しかないですね。
歯随や根管治療の話、何故、今回根管治療しなければならないのか、とてもよくわかりました。
朝方、歯茎がうずき、浅い眠りの中、感染が広がらないか怖がる夢を見ますが、気が楽になりました。
正しい治療方法を選択していると安心して根管治療に望めます。
今後の治療ですが、一日でも早く根管治療を受け、右上1番の歯、周囲の歯茎(インフェクション)をキレイに完治させた後、最終のクラウンを被せてもらうということが望ましいという事ですね。
明日電話してできるだけ早く根管治療してもらいます。
>個人的には、たまたま今回掛かられている先生の考え方がそうであって、全てのアメリカの医師がそうであるとは限らないと思っています
そうですね、王先生のお話からアメリカの歯科医、皆が皆ではないこと、よくわかります。
今日、話した友人の歯科医もなるべくセーブするように努力してくれると言ってました。
たまたま私の歯科医は審美性を強く求め、悪くなる前に治療するといったタイプだっただけかもです。
中にはそういう先生もいるというようにとらえるべきですね。
何処の国でもいろいろな方針を持ったいろいろな先生がいるという事ですね。
ただアメリカの保険制度を考えると、痛みが出たり何か症状がでる前に、治療する方がいい場合もある事は、王先生の話でとても納得できます。
日本の保険は同じ治療を年に何度やってもカバーされますが、アメリカこの治療は◯年に◯回しか保険がカバーされなかったり、高額な治療でも50%しかカバーされないなど費用的な問題も考慮しなければならない場合も多々ありますし。
>アメリカに限らず、こういった医師の違いによって、考え方と治療法が全く違ってくることがあることをご理解下さい。
>私が在籍していたのは歯牙を保存する部門でもあったせいか、交流があるアメリカ人医師は皆、歯牙をセーブすることに情熱と時間を掛けております。
安心しました。
まだブリッジやクラウンもあり、今後いつ、また歯医者さんにお世話になるかわからないので、”歯牙をセーブすることに情熱”のある歯科医がアメリカにもたくさんいるという事で心強く思います。
丁寧な説明、お時間費やしていただいて、誠にありがとうございます。
回答4
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-09-20 03:26:25
こんばんは。
>何処とは説明なく、私も聞きませんでした。
そうでしたか・・・・
でも、これからは、疑問に思われることは遠慮なさらずに、自主的にどんどん訊ねて下さいね。
大切なお身体の一部ですし、歯はそう何度も治療を繰り返せるものでもありませんから、ご自身のためにも、これからは事前説明を求めていくようになさって下さいね。
>先生に原因を尋ねたら
>「ニキビのような物ではっきりわからない。私の歯(歯茎)がインフェクション起こした時は、赤ちゃんの頭が歯茎に激突したから。いろいろよ」
>と言ってました。
そうですか・・・ニキビのような物・・・・・・??
先生ご自身がインフェクションの起因をご存じないような・・・?
この部分は、現場におりませんので何ともコメント出来ませんが・・・・
個人的には、今回の右上一番は、まず炎症インフラムメーションinflammationで発症した、といったほうがより適切ではないかと思っております。
炎症を引き起こした理由は、前回お書き致しました、いづれかの原因に該当するものだと言えます。
>素人的に、この時、右上1番を削ったのがインフェクションの原因では?と考えていますがどうでしょうか?
インフェックション/infection/感染ではなく、炎症/inflammationのほうが当て嵌まるかと言えます。
確かに、可能性としては否めません。
>歯肉縁下カリウス、とは何でしょうか?ネットで調べましたが、よくわかりません。
>左上1番の歯茎を、’健全な歯周組織環境に改善する’にはどうしたらいいでしょうか?
>パーマネントクラウンを付ける前に完全に改善した方がいいのでしょうか?
済みません、説明が分かり辛かったですね。
もっと簡易的、且つ簡単に分かりやすくご説明致しますと、
歯というのは、その周りに歯肉(歯茎)、そして歯を支える骨(歯槽骨)があります。
そして、
健康なお口の中では、歯と歯肉と歯槽骨の三者の関係は、生物学的幅径という概念で捉えられています。
歯茎から出て見える部分の歯には、支えている骨の縁上から2-3mmの健全な歯質が必要で、その部分で歯肉(歯茎)と付着しています。
このことは健全な歯周組織環境を維持するためにはとても大切なことで、この幅のことを専門用語で生物学的幅径と云います。
この生物学的幅径の中に虫歯が入り込んだりしますと、そのままの状態では歯周組織の健康や治癒に問題が生じ、歯冠修復などの処置が困難になる場合があります。
もっと簡単に言い換えますと、
骨より上に健康な歯質が約3ミリ以上ないと、必ず歯肉がその部分の上に乗りかかってくる原因となるということです。
この様な状態で被せ物をしても、乗りかかっている歯肉を無理やり押し退けて被せていることになりますから、歯源的な歯周疾患を引き起こす状態を作ってしまうことになります。
また、審美的な補綴物などがこの幅径にくい込むような形で入れられてありますと、歯の周囲に慢性的な炎症が生じるようになります。
原則として侵してはいけない領域、と言ったほうが分かりやすいのではないかと思います。
(しかし現実には、古い補綴物(クラウン)を外しますと、すでに歯肉の下深くまで削られてどうしようもない、という事がよくあるのも事実です。)
(歯肉縁下カリエスというのは、歯肉の中(下)まで入り込んだ虫歯のことを指しております。)
今回、こちらの歯茎の問題が何に起因しているのかは情報が少なすぎて分かりませんし、そのため、適切なアドバイスがしにくい状態だということをご理解下さいね。
ただ、もし仮に今回の問題が、不適切な生物学的幅径に起因した問題であれば。
歯周組織の健康を回復させ、歯冠修復などの処置を確実に行うために、そして高い品質の治療を追求するのであれば、部分矯正で挺出を図ったり、歯周形成外科処置を用いて、その幅を新たに獲得する必要があるかもしれません。
(あくまでも高品質な結果を求めるための付加的な処置として提示しているだけです。)
1.歯冠延長術(クラウンレングスニング):
骨を多少削ることで生物学的幅径を回復する方法です。
2.矯正的挺出(エクストルージョン):
矯正法で埋没していた部分を歯肉から引っ張り出す方法です。
但し、両方法とも時間と手間がかかるのが欠点です。
それから余談ですが、
添付されましたお写真をもう一度確認させていただいたのですが、左上一番の歯茎の位置が右上一番に比べ多少高い位置にあり、右上二番は左上二番と照らし合せてみますと多少低い位置にあります。
お分かりでしょうか?
前歯エリアの対称する歯同士の歯肉縁のトップ位置がばらばらです。
隣在歯と調和が取れた補綴物を製作する場合、歯肉縁の高さの対称性も考慮すべきポイントの一つだと言えます。
このようにばらつきがある場合は、歯肉整形がコンビネーションされることも多くあります。
ただ、審美性は向上致しますが外科的な処置と治療期間をご理解いただく必要があります。
最後に。
仮のクラウンだからかもしれませんが、犬歯から犬歯の切端を結ぶ線が、個人的に少し直線的なような感じがします。
この線は、スマイルライン(下口唇線)に沿って凸なカーブを描きますと、より女性的なイメージを強調出来るかと思います。
前歯を治療するに当たり、考慮しなければならない点は多岐に渡りますが、審美的にどこまで追求するかによっても違いが出て来るわけなので、今後、担当医師と良好なコミュニケーションを取ることが重要だと思います。
参考になれれば幸いです。
>何処とは説明なく、私も聞きませんでした。
そうでしたか・・・・
でも、これからは、疑問に思われることは遠慮なさらずに、自主的にどんどん訊ねて下さいね。
大切なお身体の一部ですし、歯はそう何度も治療を繰り返せるものでもありませんから、ご自身のためにも、これからは事前説明を求めていくようになさって下さいね。
>先生に原因を尋ねたら
>「ニキビのような物ではっきりわからない。私の歯(歯茎)がインフェクション起こした時は、赤ちゃんの頭が歯茎に激突したから。いろいろよ」
>と言ってました。
そうですか・・・ニキビのような物・・・・・・??
先生ご自身がインフェクションの起因をご存じないような・・・?
この部分は、現場におりませんので何ともコメント出来ませんが・・・・
個人的には、今回の右上一番は、まず炎症インフラムメーションinflammationで発症した、といったほうがより適切ではないかと思っております。
炎症を引き起こした理由は、前回お書き致しました、いづれかの原因に該当するものだと言えます。
>素人的に、この時、右上1番を削ったのがインフェクションの原因では?と考えていますがどうでしょうか?
インフェックション/infection/感染ではなく、炎症/inflammationのほうが当て嵌まるかと言えます。
確かに、可能性としては否めません。
>歯肉縁下カリウス、とは何でしょうか?ネットで調べましたが、よくわかりません。
>左上1番の歯茎を、’健全な歯周組織環境に改善する’にはどうしたらいいでしょうか?
>パーマネントクラウンを付ける前に完全に改善した方がいいのでしょうか?
済みません、説明が分かり辛かったですね。
もっと簡易的、且つ簡単に分かりやすくご説明致しますと、
歯というのは、その周りに歯肉(歯茎)、そして歯を支える骨(歯槽骨)があります。
そして、
健康なお口の中では、歯と歯肉と歯槽骨の三者の関係は、生物学的幅径という概念で捉えられています。
歯茎から出て見える部分の歯には、支えている骨の縁上から2-3mmの健全な歯質が必要で、その部分で歯肉(歯茎)と付着しています。
このことは健全な歯周組織環境を維持するためにはとても大切なことで、この幅のことを専門用語で生物学的幅径と云います。
この生物学的幅径の中に虫歯が入り込んだりしますと、そのままの状態では歯周組織の健康や治癒に問題が生じ、歯冠修復などの処置が困難になる場合があります。
もっと簡単に言い換えますと、
骨より上に健康な歯質が約3ミリ以上ないと、必ず歯肉がその部分の上に乗りかかってくる原因となるということです。
この様な状態で被せ物をしても、乗りかかっている歯肉を無理やり押し退けて被せていることになりますから、歯源的な歯周疾患を引き起こす状態を作ってしまうことになります。
また、審美的な補綴物などがこの幅径にくい込むような形で入れられてありますと、歯の周囲に慢性的な炎症が生じるようになります。
原則として侵してはいけない領域、と言ったほうが分かりやすいのではないかと思います。
(しかし現実には、古い補綴物(クラウン)を外しますと、すでに歯肉の下深くまで削られてどうしようもない、という事がよくあるのも事実です。)
(歯肉縁下カリエスというのは、歯肉の中(下)まで入り込んだ虫歯のことを指しております。)
今回、こちらの歯茎の問題が何に起因しているのかは情報が少なすぎて分かりませんし、そのため、適切なアドバイスがしにくい状態だということをご理解下さいね。
ただ、もし仮に今回の問題が、不適切な生物学的幅径に起因した問題であれば。
歯周組織の健康を回復させ、歯冠修復などの処置を確実に行うために、そして高い品質の治療を追求するのであれば、部分矯正で挺出を図ったり、歯周形成外科処置を用いて、その幅を新たに獲得する必要があるかもしれません。
(あくまでも高品質な結果を求めるための付加的な処置として提示しているだけです。)
1.歯冠延長術(クラウンレングスニング):
骨を多少削ることで生物学的幅径を回復する方法です。
2.矯正的挺出(エクストルージョン):
矯正法で埋没していた部分を歯肉から引っ張り出す方法です。
但し、両方法とも時間と手間がかかるのが欠点です。
それから余談ですが、
添付されましたお写真をもう一度確認させていただいたのですが、左上一番の歯茎の位置が右上一番に比べ多少高い位置にあり、右上二番は左上二番と照らし合せてみますと多少低い位置にあります。
お分かりでしょうか?
前歯エリアの対称する歯同士の歯肉縁のトップ位置がばらばらです。
隣在歯と調和が取れた補綴物を製作する場合、歯肉縁の高さの対称性も考慮すべきポイントの一つだと言えます。
このようにばらつきがある場合は、歯肉整形がコンビネーションされることも多くあります。
ただ、審美性は向上致しますが外科的な処置と治療期間をご理解いただく必要があります。
最後に。
仮のクラウンだからかもしれませんが、犬歯から犬歯の切端を結ぶ線が、個人的に少し直線的なような感じがします。
この線は、スマイルライン(下口唇線)に沿って凸なカーブを描きますと、より女性的なイメージを強調出来るかと思います。
前歯を治療するに当たり、考慮しなければならない点は多岐に渡りますが、審美的にどこまで追求するかによっても違いが出て来るわけなので、今後、担当医師と良好なコミュニケーションを取ることが重要だと思います。
参考になれれば幸いです。
相談者からの返信
相談者:
ぴぴさん
返信日時:2011-09-23 11:39:11
右上1番の根管治療を19日に受け、腫れが引た状態の写真を添付したかったので返信遅くなりました。。。
左上1番の歯茎のラインが見えてきた状態の写真を添付しました。
鼻の下を押すとまだ痛みますし、まだ少し右上1番、左上1番の歯茎上が腫れています。
>>歯肉縁下カリウス、とは何でしょうか?ネットで調べましたが、よくわかりません。
>>左上1番の歯茎を、’健全な歯周組織環境に改善する’にはどうしたらいいでしょうか?
>>パーマネントクラウンを付ける前に完全に改善した方がいいのでしょうか?
>歯というのは、その周りに歯肉(歯茎)、そして歯を支える骨(歯槽骨)があります。
>そして、
>健康なお口の中では、歯と歯肉と歯槽骨の三者の関係は、生物学的幅径という概念で捉えられています。
>歯茎から出て見える部分の歯には、支えている骨の縁上から2-3mmの健全な歯質が必要で、その部分で歯肉(歯茎)と付着しています。
ネットで見つけたイラストと照らし合わせ、構造がよくわかりました。
>このことは健全な歯周組織環境を維持するためにはとても大切なことで、この幅のことを専門用語で生物学的幅径と云います。
>この生物学的幅径の中に虫歯が入り込んだりしますと、そのままの状態では歯周組織の健康や治癒に問題が生じ、歯冠修復などの処置が困難になる場合があります。
>もっと簡単に言い換えますと、
>骨より上に健康な歯質が約3ミリ以上ないと、必ず歯肉がその部分の上に乗りかかってくる原因となるということです。
>この様な状態で被せ物をしても、乗りかかっている歯肉を無理やり押し退けて被せていることになりますから、歯源的な歯周疾患を引き起こす状態を作ってしまうことになります。
現在、仮のクラウンですが、おっしゃる通りの ”乗りかかっている歯肉を無理やり押し退けて被せている” ようにも見えるのですが写真を見てどう思われますか?
歯源的な歯周疾患とは具体的にどんな症状でしょうか?
下に書いていただいてる’慢性的な炎症’でしょうか?
>また、審美的な補綴物などがこの幅径にくい込むような形で入れられてありますと、歯の周囲に慢性的な炎症が生じるようになります。
言葉で表現しにくいですが、私の場合も、仮クラウンが幅径にくい込んでいると言えますか?
逆に、生物学的幅径が無くなって歯が露出という表現でしょうか?
そのまま放置せず、この幅径を元に戻す処置をしてからパーマネントクラウンを被せた方がいいですね。
前歯4本仮クラウン中ですが、この左上1番以外は先にパーマネントクラウンを被せてしまって問題ないでしょうか。
>原則として侵してはいけない領域、と言ったほうが分かりやすいのではないかと思います。
>(しかし現実には、古い補綴物(クラウン)を外しますと、すでに歯肉の下深くまで削られてどうしようもない、という事がよくあるのも事実です。)
治療した歯科医はこのような事は言ってませんでした。
>(歯肉縁下カリエスというのは、歯肉の中(下)まで入り込んだ虫歯のことを指しております。)
私の場合の原因ですが、ということは、左上1番は歯肉中、または下まで入り込んだ虫歯だった可能性が高いでしょうか。
ちなみに古いクラウンを外す前(昔、根管治療をしてます)は腫れも痛みも何も症状ありませんでした。
ただ、歯と歯茎の間に長年の隙間部分があったので、中が虫歯かもしれないし、そうでなくても、今後なるかもしれないということで今回、治療しました。
元々根管治療をした歯でクラウンでしたのでX線では虫歯の有無がはっきり見えてないと思います。。。
今回の右上1番の根管治療をした専門ドクターから左上1番の昔の根管治療では根の途中までしか治療していないので、いずれ問題が起きるかもしれないといわれました。
今回のこの左上1番の”生物学的幅径”の悪い環境のまま、放置し、パーマネントクラウンを付けてしまったら、今後、歯茎の炎症→根の炎症→根管治療、に発展する可能性もありますでしょうか?
>今回、こちらの歯茎の問題が何に起因しているのかは情報が少なすぎて分かりませんし、そのため、適切なアドバイスがしにくい状態だということをご理解下さいね。
先程撮影した、写真添付しました。
左上1番の歯肉縁のラインがめくれ上がったような状態で、歯茎がきちんと被さっていない歯の部分を触るとガリガリと固いです。
通常のエナメル感ではありません。
左上1番は以前は腫れも痛みも何も症状ありませんでした。
ただ、歯と歯茎の間に隙間部分があったので、中が虫歯かもしれないし、今後なるかもしれないとの事で削りました。
(元々根管治療をした歯でクラウンでしたのでX線では虫歯の有無がはっきり見えてないと思いますが。。。)
そして今、仮クラウン中に至ります。
改めて写真を見られてやはり、原因は「不適切な生物学的幅径」。
治療法は「歯周組織の健康を回復させ、歯冠修復などの処置を確実に行うため」に「歯冠延長術や矯正的挺出」しかないでしょうか。
パーマネントのクラウンを被せるタイミングですが、左上1番は歯茎の治療が終わってから、その他3本は先に被せてしまっても大丈夫でしょうか?
それとも4本同時が好ましいでしょうか?
>添付されましたお写真をもう一度確認させていただいたのですが、左上一番の歯茎の位置が右上一番に比べ多少高い位置にあり、右上二番は左上二番と照らし合せてみますと多少低い位置にあります。
>前歯エリアの対称する歯同士の歯肉縁のトップ位置がばらばらです。
古いクラウンでは歯肉縁の高さにばらつきは無かったように思います。
やはり左上一番の生物学的幅径や、前歯歯茎全体の環境が悪いのが原因でしょうか?
クラウンのはめ方に問題があるのでしょうか?
>このようにばらつきがある場合は、歯肉整形がコンビネーションされることも多くあります。
>ただ、審美性は向上致しますが外科的な処置と治療期間をご理解いただく必要があります
治療期間が長くなるのは仕方ないですが、長期間、仮クラウンで問題ないかが心配ですね。
>仮のクラウンだからかもしれませんが、犬歯から犬歯の切端を結ぶ線が、個人的に少し直線的なような感じがします。
私もそう思いましたが、もうパーマネントのクラウンが出来上がってるので修復は無理ですよね、、、
話の流れから当初の相談から隣の歯肉縁の話になり、スレッドを立て直すべきと思いましたが,ここまで詳細を説明していただいているのえ続けさせていただきました。
今日の写真を見て、現状、今後の治療法についてご意見をいただけると幸いです。
長々とすみません、よろしくお願いします。
左上1番の歯茎のラインが見えてきた状態の写真を添付しました。
鼻の下を押すとまだ痛みますし、まだ少し右上1番、左上1番の歯茎上が腫れています。
>>歯肉縁下カリウス、とは何でしょうか?ネットで調べましたが、よくわかりません。
>>左上1番の歯茎を、’健全な歯周組織環境に改善する’にはどうしたらいいでしょうか?
>>パーマネントクラウンを付ける前に完全に改善した方がいいのでしょうか?
>歯というのは、その周りに歯肉(歯茎)、そして歯を支える骨(歯槽骨)があります。
>そして、
>健康なお口の中では、歯と歯肉と歯槽骨の三者の関係は、生物学的幅径という概念で捉えられています。
>歯茎から出て見える部分の歯には、支えている骨の縁上から2-3mmの健全な歯質が必要で、その部分で歯肉(歯茎)と付着しています。
ネットで見つけたイラストと照らし合わせ、構造がよくわかりました。
>このことは健全な歯周組織環境を維持するためにはとても大切なことで、この幅のことを専門用語で生物学的幅径と云います。
>この生物学的幅径の中に虫歯が入り込んだりしますと、そのままの状態では歯周組織の健康や治癒に問題が生じ、歯冠修復などの処置が困難になる場合があります。
>もっと簡単に言い換えますと、
>骨より上に健康な歯質が約3ミリ以上ないと、必ず歯肉がその部分の上に乗りかかってくる原因となるということです。
>この様な状態で被せ物をしても、乗りかかっている歯肉を無理やり押し退けて被せていることになりますから、歯源的な歯周疾患を引き起こす状態を作ってしまうことになります。
現在、仮のクラウンですが、おっしゃる通りの ”乗りかかっている歯肉を無理やり押し退けて被せている” ようにも見えるのですが写真を見てどう思われますか?
歯源的な歯周疾患とは具体的にどんな症状でしょうか?
下に書いていただいてる’慢性的な炎症’でしょうか?
>また、審美的な補綴物などがこの幅径にくい込むような形で入れられてありますと、歯の周囲に慢性的な炎症が生じるようになります。
言葉で表現しにくいですが、私の場合も、仮クラウンが幅径にくい込んでいると言えますか?
逆に、生物学的幅径が無くなって歯が露出という表現でしょうか?
そのまま放置せず、この幅径を元に戻す処置をしてからパーマネントクラウンを被せた方がいいですね。
前歯4本仮クラウン中ですが、この左上1番以外は先にパーマネントクラウンを被せてしまって問題ないでしょうか。
>原則として侵してはいけない領域、と言ったほうが分かりやすいのではないかと思います。
>(しかし現実には、古い補綴物(クラウン)を外しますと、すでに歯肉の下深くまで削られてどうしようもない、という事がよくあるのも事実です。)
治療した歯科医はこのような事は言ってませんでした。
>(歯肉縁下カリエスというのは、歯肉の中(下)まで入り込んだ虫歯のことを指しております。)
私の場合の原因ですが、ということは、左上1番は歯肉中、または下まで入り込んだ虫歯だった可能性が高いでしょうか。
ちなみに古いクラウンを外す前(昔、根管治療をしてます)は腫れも痛みも何も症状ありませんでした。
ただ、歯と歯茎の間に長年の隙間部分があったので、中が虫歯かもしれないし、そうでなくても、今後なるかもしれないということで今回、治療しました。
元々根管治療をした歯でクラウンでしたのでX線では虫歯の有無がはっきり見えてないと思います。。。
今回の右上1番の根管治療をした専門ドクターから左上1番の昔の根管治療では根の途中までしか治療していないので、いずれ問題が起きるかもしれないといわれました。
今回のこの左上1番の”生物学的幅径”の悪い環境のまま、放置し、パーマネントクラウンを付けてしまったら、今後、歯茎の炎症→根の炎症→根管治療、に発展する可能性もありますでしょうか?
>今回、こちらの歯茎の問題が何に起因しているのかは情報が少なすぎて分かりませんし、そのため、適切なアドバイスがしにくい状態だということをご理解下さいね。
先程撮影した、写真添付しました。
左上1番の歯肉縁のラインがめくれ上がったような状態で、歯茎がきちんと被さっていない歯の部分を触るとガリガリと固いです。
通常のエナメル感ではありません。
左上1番は以前は腫れも痛みも何も症状ありませんでした。
ただ、歯と歯茎の間に隙間部分があったので、中が虫歯かもしれないし、今後なるかもしれないとの事で削りました。
(元々根管治療をした歯でクラウンでしたのでX線では虫歯の有無がはっきり見えてないと思いますが。。。)
そして今、仮クラウン中に至ります。
改めて写真を見られてやはり、原因は「不適切な生物学的幅径」。
治療法は「歯周組織の健康を回復させ、歯冠修復などの処置を確実に行うため」に「歯冠延長術や矯正的挺出」しかないでしょうか。
パーマネントのクラウンを被せるタイミングですが、左上1番は歯茎の治療が終わってから、その他3本は先に被せてしまっても大丈夫でしょうか?
それとも4本同時が好ましいでしょうか?
>添付されましたお写真をもう一度確認させていただいたのですが、左上一番の歯茎の位置が右上一番に比べ多少高い位置にあり、右上二番は左上二番と照らし合せてみますと多少低い位置にあります。
>前歯エリアの対称する歯同士の歯肉縁のトップ位置がばらばらです。
古いクラウンでは歯肉縁の高さにばらつきは無かったように思います。
やはり左上一番の生物学的幅径や、前歯歯茎全体の環境が悪いのが原因でしょうか?
クラウンのはめ方に問題があるのでしょうか?
>このようにばらつきがある場合は、歯肉整形がコンビネーションされることも多くあります。
>ただ、審美性は向上致しますが外科的な処置と治療期間をご理解いただく必要があります
治療期間が長くなるのは仕方ないですが、長期間、仮クラウンで問題ないかが心配ですね。
>仮のクラウンだからかもしれませんが、犬歯から犬歯の切端を結ぶ線が、個人的に少し直線的なような感じがします。
私もそう思いましたが、もうパーマネントのクラウンが出来上がってるので修復は無理ですよね、、、
話の流れから当初の相談から隣の歯肉縁の話になり、スレッドを立て直すべきと思いましたが,ここまで詳細を説明していただいているのえ続けさせていただきました。
今日の写真を見て、現状、今後の治療法についてご意見をいただけると幸いです。
長々とすみません、よろしくお願いします。
回答5
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-09-24 20:32:50
こんにちは。^^
スレッドを見過ごしてしまい、返信が大変遅れてしまいました。
>左上1番の歯茎のラインが見えてきた状態の写真を添付しました。
>現在、仮のクラウンですが、おっしゃる通りの ”乗りかかっている歯肉を無理やり押し退けて被せている” ようにも見えるのですが写真を見てどう思われますか?
お写真がこちらにアップされていません・・・・・・・^^;
ん?? 私だけが見えていない・・・はずはないと思いますが、どうなんでしょう・・・・
お手数をお掛けしますが、出来ればもう一度お写真をアップしていただけませんでしょうか。
宜しくお願いします。
>歯源的な歯周疾患とは具体的にどんな症状でしょうか?
>下に書いていただいてる’慢性的な炎症’でしょうか?
例えば、人工的な補綴物(詰め物、被せもの)を歯にセットする時、ご自分の歯と補綴物の境目の移行の形はとても重要で、滑らかで連続的に、そして緩やかなカーブを持って移行して行くのが理想的です。
この部分にひさしの様な引っかかり、ギャップのような段差があり、その移行がスムーズでありませんと、清掃面でのプラーク・コントロールがしにくくなり、歯肉が炎症を起こしやすくなります。
(少し難しく言い換えますと、歯周組織内に免疫反応が強く現われ、炎症細胞が波及してくる状態になってしまう、という事です。)
・ひさしの様な引っかかり
・ギャップのような段差
所謂不良補綴物に起因することを「歯源的な」という言葉で表しています。
そしてこの炎症反応が、場合によっては自覚症状がない、または軽い状態のまま長期間放置されていますと、炎症細胞はより深く波及して、歯肉内(結合組織内)を超えて骨頂付近まで広がっていき、更に放置しますと、やがては骨組織も破壊していきます。
歯周疾患を患うと言う意味です。
>前歯4本仮クラウン中ですが、この左上1番以外は先にパーマネントクラウンを被せてしまって問題ないでしょうか。
>パーマネントのクラウンを被せるタイミングですが、左上1番は歯茎の治療が終わってから、その他3本は先に被せてしまっても大丈夫でしょうか?
>それとも4本同時が好ましいでしょうか。
個人的には4本同時の方が理想的だと思いますが・・・・
私なら4本同時に作成するという事です。
ただ、これはびびさんと担当医師の審美的な要求と、歯周組織の状態をどのレベルまで追求するかにもよります。
基本的に、審美要素を含んだ歯の治療には幾つか制約がありまして、先生ごとにそれをどの程度まで遂行するかだと思います。
例えば、一本の歯を治療する場合でも、その歯の形は隣の歯や噛み合う歯と調和していなければなりません。
調和していなければ噛み合わせが高かったり低かったり、幅が小さかったり大きかったりで、周囲の歯と審美的に調和が取れていない、そして機能的に咀嚼出来ない歯になってしまいます。
今回は一番目立つ前歯エリアの4本という治療ですから、歯同士の大きさの比率という問題も合わせて考慮しなければなりません。
そうでないと、中央正中線がずれたり、左右対称性の崩れた歯に成りかねません。(←まぁ、技工士さんの技術力にもよりますが)
上のど真ん中の前歯は歯列の構成上、もっとも目立っていますよね。
また、目立っていなければなりません。
アニメの歯と違って、歯の大きさは一本一本微妙に違います。
大きい前歯、小さい前歯、長くて大きい犬歯と並んでいますが、歯列は緩い半円状のカーブを描いていますから、ど真ん中の前歯は正面から全体の形が見えますが、隣、そしてその隣の歯は、奥へ行くに従って中央中心(正中)寄りの部分的な形しか見えなくなっていきます。
(手鏡をお持ちになられて、ご覧になって下さい。)
この正面から見た状態で、参考にされている黄金比というのがありまして、審美的に前歯エリアは左右対称であるべきですし、また、歯の軸の点でも、歯ごとに軸の傾きに微小な違いがあります。
製作を担っている技工士さんの立場から見れば、4本同時に作成したほうが、色調的にも、形態的にも、比率的にも、軸の傾斜性に於いても調和の取れた補綴物を作りやすいと言えます。
ただ、これらの考慮点やこだわり?は、患者さんと治療を担当している医師が、治療ゴールをどのレベルに決めるかで考え方が違ってくるかと思います。
これらの点を考慮しないで作成することも可能ですが、ご自分がそれで納得出来るかどうかです。
まず、現在治療に当たっている医師と、もう一度ご相談なさり、共通のゴールを模索されていかれたほうが良いのではないかと感じます。
>私の場合の原因ですが、ということは、左上1番は歯肉中、または下まで入り込んだ虫歯だった可能性が高いでしょうか。
そうですね・・・・
資料がないものですから・・・・コメントし辛いです。^^;
でも、お話の流れから、その可能性は十分あると思います。
>ちなみに古いクラウンを外す前(昔、根管治療をしてます)は腫れも痛みも何も症状ありませんでした。
>ただ、歯と歯茎の間に長年の隙間部分があった。
確定的な事は申し上げられませんが、元々土台となっていた歯の歯茎部分に虫歯が出来、それが「隙間」として現われていましたが、虫歯がある歯質はまだ歯肉ギリギリという状態で、組織学的にはもうボーダーライン状態(炎症状態になりそうな状態)だったけれども、臨床上の肉眼レベルでは、
→「腫れも痛みも何も症状ありませんでした。」的に見られていたものが、
虫歯除去後に残った歯質の縁が、以前の「歯肉ギリギリ」のボーダーラインを突破して、生物学的幅径の中に入ってしまい、炎症が肉眼レベルでも見えるようになった・・・・・・・
という事なのかもしれません。
(実際に診ておりませんので、完全な憶測ですが)
>今回の右上1番の根管治療をした専門ドクターから左上1番の昔の根管治療では根の途中までしか治療していないので、いずれ問題が起きるかもしれないといわれました。
それは残念なことですね・・・・・(落胆)
高価な最終補綴物を入れられるのでしたら、こういった不完全治療の根管は、もう一度根管治療を担当されている専門医に再評価していただいたほうが良いと思いますね。
必要であれば、被せられる前に再治療を施されたほうが無難だと言えます。
ただ、そうしますと、前歯エリアの全体的な治療計画をもう一度立て直す必要がありそうですね。
>今回のこの左上1番の”生物学的幅径”の悪い環境のまま、放置し、パーマネントクラウンを付けてしまったら、今後、歯茎の炎症→根の炎症→根管治療、に発展する可能性もありますでしょうか?
いいえ、こうなります。(たぶん)
歯茎の炎症→歯周病→歯根膜/歯槽骨の損失/歯周ポケット形成→ぐらつき/動揺→早かれ遅かれ歯の喪失
(ひびさんがおばあちゃんになるまで、その歯はお口の中で機能出来ない可能性大という意味です)
そして、根の不完全治療で根尖病巣でも形成したら、上記の歯周疾患に加え、その歯はダブルパンチを受けた状態になりますので、治療も困難化しますし、歯を保存することも難しくなります。
抜歯したら抜歯したらで、次の新しい補綴物を再作製しなければなりません。
ブリッジですと、隣接歯もやり直しになります。
いずれにしても、ここまで来ますと、考えただけで頭が痛くなってくる事になってきます・・・・・・
ただ、これは年単位で進行することですし、すぐなるという事でもありませんし、絶対ここまでなるということでもありません。
放置すれば、そして適切な時期に治療の介入がなければ、こういった結果に陥りやすい、発症の確率が上がるという意味です。
ですから、高品質で予知性が高い治療を心掛けている医師は、長期的な予後や成果に悪影響を与えるようなリスクファクターは極力排除していく治療を目指す傾向があると言えます。
>改めて写真を見られてやはり
>原因は「不適切な生物学的幅径」。
>治療法は「歯周組織の健康を回復させ、歯冠修復などの処置を確実に行うため」に「歯冠延長術や矯正的挺出」しかないでしょうか。
お写真がないので何とも・・・・・・・^^;
>パーマネントのクラウンを被せるタイミングですが、左上1番は歯茎の治療が終わってから、その他3本は先に被せてしまっても大丈夫でしょうか?
>それとも4本同時が好ましいでしょうか?
個人的な考えとしては、先ほど申し上げたとおりです。
>古いクラウンでは歯肉縁の高さにばらつきは無かったように思います。
>やはり左上一番の生物学的幅径や、前歯歯茎全体の環境が悪いのが原因でしょうか?
関連性としては高いと思っておりますが、左上二番の歯肉縁頂点が右上二番に比べて若干高いのは、左上二番の歯肉退縮によるものかもしれませんし、右上二番の生え方(元々の並び方、歯の軸の方向)の問題でそうなっているのかもしれません。
実際の状況は、現場にいる担当医が一番把握しているものですから、一度訊ねられて見られたら如何でしょうか。
>クラウンのはめ方に問題があるのでしょうか?
>治療期間が長くなるのは仕方ないですが、長期間、仮クラウンで問題ないかが心配ですね。
仮クラウンといっても、丁寧に精度良く、噛み合わせの位置関係も正しく作れば、何の問題もないと思いますが・・・・
最良の治療成果を得るために、長期間仮クラウンを着けておられる患者さんは大学病院ではごろんといらっしゃいますよ。
土台となる歯の治療を危うい不完全な状態のままで終わらせ、急いで最終補綴物を填められることのほうが危険で、その後の耐久性と予後、そして治療品質に悪影響を及ぼすと言えますから、急いで着けることが良いというわけではありませんよ。
では、お写真のアップお待ちしております。
アップしていただいたほうが個人的にアドバイスしやすいですし、他の先生方のご意見も得られやすいかと思いますよ。^^
スレッドを見過ごしてしまい、返信が大変遅れてしまいました。
>左上1番の歯茎のラインが見えてきた状態の写真を添付しました。
>現在、仮のクラウンですが、おっしゃる通りの ”乗りかかっている歯肉を無理やり押し退けて被せている” ようにも見えるのですが写真を見てどう思われますか?
お写真がこちらにアップされていません・・・・・・・^^;
ん?? 私だけが見えていない・・・はずはないと思いますが、どうなんでしょう・・・・
お手数をお掛けしますが、出来ればもう一度お写真をアップしていただけませんでしょうか。
宜しくお願いします。
>歯源的な歯周疾患とは具体的にどんな症状でしょうか?
>下に書いていただいてる’慢性的な炎症’でしょうか?
例えば、人工的な補綴物(詰め物、被せもの)を歯にセットする時、ご自分の歯と補綴物の境目の移行の形はとても重要で、滑らかで連続的に、そして緩やかなカーブを持って移行して行くのが理想的です。
この部分にひさしの様な引っかかり、ギャップのような段差があり、その移行がスムーズでありませんと、清掃面でのプラーク・コントロールがしにくくなり、歯肉が炎症を起こしやすくなります。
(少し難しく言い換えますと、歯周組織内に免疫反応が強く現われ、炎症細胞が波及してくる状態になってしまう、という事です。)
・ひさしの様な引っかかり
・ギャップのような段差
所謂不良補綴物に起因することを「歯源的な」という言葉で表しています。
そしてこの炎症反応が、場合によっては自覚症状がない、または軽い状態のまま長期間放置されていますと、炎症細胞はより深く波及して、歯肉内(結合組織内)を超えて骨頂付近まで広がっていき、更に放置しますと、やがては骨組織も破壊していきます。
歯周疾患を患うと言う意味です。
>前歯4本仮クラウン中ですが、この左上1番以外は先にパーマネントクラウンを被せてしまって問題ないでしょうか。
>パーマネントのクラウンを被せるタイミングですが、左上1番は歯茎の治療が終わってから、その他3本は先に被せてしまっても大丈夫でしょうか?
>それとも4本同時が好ましいでしょうか。
個人的には4本同時の方が理想的だと思いますが・・・・
私なら4本同時に作成するという事です。
ただ、これはびびさんと担当医師の審美的な要求と、歯周組織の状態をどのレベルまで追求するかにもよります。
基本的に、審美要素を含んだ歯の治療には幾つか制約がありまして、先生ごとにそれをどの程度まで遂行するかだと思います。
例えば、一本の歯を治療する場合でも、その歯の形は隣の歯や噛み合う歯と調和していなければなりません。
調和していなければ噛み合わせが高かったり低かったり、幅が小さかったり大きかったりで、周囲の歯と審美的に調和が取れていない、そして機能的に咀嚼出来ない歯になってしまいます。
今回は一番目立つ前歯エリアの4本という治療ですから、歯同士の大きさの比率という問題も合わせて考慮しなければなりません。
そうでないと、中央正中線がずれたり、左右対称性の崩れた歯に成りかねません。(←まぁ、技工士さんの技術力にもよりますが)
上のど真ん中の前歯は歯列の構成上、もっとも目立っていますよね。
また、目立っていなければなりません。
アニメの歯と違って、歯の大きさは一本一本微妙に違います。
大きい前歯、小さい前歯、長くて大きい犬歯と並んでいますが、歯列は緩い半円状のカーブを描いていますから、ど真ん中の前歯は正面から全体の形が見えますが、隣、そしてその隣の歯は、奥へ行くに従って中央中心(正中)寄りの部分的な形しか見えなくなっていきます。
(手鏡をお持ちになられて、ご覧になって下さい。)
この正面から見た状態で、参考にされている黄金比というのがありまして、審美的に前歯エリアは左右対称であるべきですし、また、歯の軸の点でも、歯ごとに軸の傾きに微小な違いがあります。
製作を担っている技工士さんの立場から見れば、4本同時に作成したほうが、色調的にも、形態的にも、比率的にも、軸の傾斜性に於いても調和の取れた補綴物を作りやすいと言えます。
ただ、これらの考慮点やこだわり?は、患者さんと治療を担当している医師が、治療ゴールをどのレベルに決めるかで考え方が違ってくるかと思います。
これらの点を考慮しないで作成することも可能ですが、ご自分がそれで納得出来るかどうかです。
まず、現在治療に当たっている医師と、もう一度ご相談なさり、共通のゴールを模索されていかれたほうが良いのではないかと感じます。
>私の場合の原因ですが、ということは、左上1番は歯肉中、または下まで入り込んだ虫歯だった可能性が高いでしょうか。
そうですね・・・・
資料がないものですから・・・・コメントし辛いです。^^;
でも、お話の流れから、その可能性は十分あると思います。
>ちなみに古いクラウンを外す前(昔、根管治療をしてます)は腫れも痛みも何も症状ありませんでした。
>ただ、歯と歯茎の間に長年の隙間部分があった。
確定的な事は申し上げられませんが、元々土台となっていた歯の歯茎部分に虫歯が出来、それが「隙間」として現われていましたが、虫歯がある歯質はまだ歯肉ギリギリという状態で、組織学的にはもうボーダーライン状態(炎症状態になりそうな状態)だったけれども、臨床上の肉眼レベルでは、
→「腫れも痛みも何も症状ありませんでした。」的に見られていたものが、
虫歯除去後に残った歯質の縁が、以前の「歯肉ギリギリ」のボーダーラインを突破して、生物学的幅径の中に入ってしまい、炎症が肉眼レベルでも見えるようになった・・・・・・・
という事なのかもしれません。
(実際に診ておりませんので、完全な憶測ですが)
>今回の右上1番の根管治療をした専門ドクターから左上1番の昔の根管治療では根の途中までしか治療していないので、いずれ問題が起きるかもしれないといわれました。
それは残念なことですね・・・・・(落胆)
高価な最終補綴物を入れられるのでしたら、こういった不完全治療の根管は、もう一度根管治療を担当されている専門医に再評価していただいたほうが良いと思いますね。
必要であれば、被せられる前に再治療を施されたほうが無難だと言えます。
ただ、そうしますと、前歯エリアの全体的な治療計画をもう一度立て直す必要がありそうですね。
>今回のこの左上1番の”生物学的幅径”の悪い環境のまま、放置し、パーマネントクラウンを付けてしまったら、今後、歯茎の炎症→根の炎症→根管治療、に発展する可能性もありますでしょうか?
いいえ、こうなります。(たぶん)
歯茎の炎症→歯周病→歯根膜/歯槽骨の損失/歯周ポケット形成→ぐらつき/動揺→早かれ遅かれ歯の喪失
(ひびさんがおばあちゃんになるまで、その歯はお口の中で機能出来ない可能性大という意味です)
そして、根の不完全治療で根尖病巣でも形成したら、上記の歯周疾患に加え、その歯はダブルパンチを受けた状態になりますので、治療も困難化しますし、歯を保存することも難しくなります。
抜歯したら抜歯したらで、次の新しい補綴物を再作製しなければなりません。
ブリッジですと、隣接歯もやり直しになります。
いずれにしても、ここまで来ますと、考えただけで頭が痛くなってくる事になってきます・・・・・・
ただ、これは年単位で進行することですし、すぐなるという事でもありませんし、絶対ここまでなるということでもありません。
放置すれば、そして適切な時期に治療の介入がなければ、こういった結果に陥りやすい、発症の確率が上がるという意味です。
ですから、高品質で予知性が高い治療を心掛けている医師は、長期的な予後や成果に悪影響を与えるようなリスクファクターは極力排除していく治療を目指す傾向があると言えます。
>改めて写真を見られてやはり
>原因は「不適切な生物学的幅径」。
>治療法は「歯周組織の健康を回復させ、歯冠修復などの処置を確実に行うため」に「歯冠延長術や矯正的挺出」しかないでしょうか。
お写真がないので何とも・・・・・・・^^;
>パーマネントのクラウンを被せるタイミングですが、左上1番は歯茎の治療が終わってから、その他3本は先に被せてしまっても大丈夫でしょうか?
>それとも4本同時が好ましいでしょうか?
個人的な考えとしては、先ほど申し上げたとおりです。
>古いクラウンでは歯肉縁の高さにばらつきは無かったように思います。
>やはり左上一番の生物学的幅径や、前歯歯茎全体の環境が悪いのが原因でしょうか?
関連性としては高いと思っておりますが、左上二番の歯肉縁頂点が右上二番に比べて若干高いのは、左上二番の歯肉退縮によるものかもしれませんし、右上二番の生え方(元々の並び方、歯の軸の方向)の問題でそうなっているのかもしれません。
実際の状況は、現場にいる担当医が一番把握しているものですから、一度訊ねられて見られたら如何でしょうか。
>クラウンのはめ方に問題があるのでしょうか?
>治療期間が長くなるのは仕方ないですが、長期間、仮クラウンで問題ないかが心配ですね。
仮クラウンといっても、丁寧に精度良く、噛み合わせの位置関係も正しく作れば、何の問題もないと思いますが・・・・
最良の治療成果を得るために、長期間仮クラウンを着けておられる患者さんは大学病院ではごろんといらっしゃいますよ。
土台となる歯の治療を危うい不完全な状態のままで終わらせ、急いで最終補綴物を填められることのほうが危険で、その後の耐久性と予後、そして治療品質に悪影響を及ぼすと言えますから、急いで着けることが良いというわけではありませんよ。
では、お写真のアップお待ちしております。
アップしていただいたほうが個人的にアドバイスしやすいですし、他の先生方のご意見も得られやすいかと思いますよ。^^
相談者からの返信
相談者:
ぴぴさん
返信日時:2011-09-25 09:54:57
失礼いたしました。
写真が無く、話をわかりにくくしてしまいました。。。
すみません。。。
さらに腫れが引いてきたので、今の写真を添付しました。
よろしくお願いします。
歯と歯茎の境目の歯の白い部分が突出してるところが、気になってる所です。
爪で触ると、ざらざら、でこぼこと段差になって、ガリガリして、つるっとしたエナメル質の感覚はありません。
この突出したざらざらした所が私の自分の歯、その下のアーチラインから下が仮クラウンということでしょうか。
写真を見ていただいて、王先生のお話よりも、問題の小さい状況だったら幸いですが、どうでしょう。。。。。
「歯源的な歯周疾患」よくわかりました。
そして歯肉が炎症を起こしやすくなり,→歯周疾患ですね。
>>パーマネントのクラウンを被せるタイミングですが、左上1番は歯茎の治療が終わってから、その他3本は先に被せてしまっても大丈夫でしょうか?
>>それとも4本同時が好ましいでしょうか
>個人的には4本同時の方が理想的だと思いますが・・・・
>私なら4本同時に作成するという事です。
>ただ、これはびびさんと担当医師の審美的な要求と、歯周組織の状態をどのレベルまで追求するかにもよります。
私的には審美にこだわるより、歯周組織の状態を重視し、将来的に問題が出ないようにしたいです。
ただその為にも、歯茎先端の白い出っ張りは無くす、治療を、今する必要があるという事ですね。
ここは妥協せずドクターとよく相談します。
>虫歯除去後に残った歯質の縁が、以前の「歯肉ギリギリ」のボーダーラインを突破して、生物学的幅径の中に入ってしまい、炎症が肉眼レベルでも見えるようになった・・・・・・・
>という事なのかもしれません。
>(実際に診ておりませんので、完全な憶測ですが)
だとしたら、仮クラウンを被せた直後から、歯茎のラインがスムースでなく、歯茎がめくれあがったように見え、(当初は虫歯治療の際、歯茎が削られ傷のようになってしまった?と思った)ドクターに電話と診察時に指摘したので、そこで何らかの説明があったら良かったです。
ドクターは
「問題ない、そのうち、治る」
と言ってました。
>高価な最終補綴物を入れられるのでしたら、こういった不完全治療の根管は、もう一度根管治療を担当されている専門医に再評価していただいたほうが良いと思いますね。
>必要であれば、被せられる前に再治療を施されたほうが無難だと言えます。
今、問題が生じてなくても長期的なリスクを踏まえ根管治療ですか、、、悩みますね。
最終補綴物を被せた後、問題が起きた時、歯の裏から穴を開けての根管治療、そこを永久的に埋めることはできないのでしょうか。
>ただ、そうしますと、前歯エリアの全体的な治療計画をもう一度立て直す必要がありそうですね。
今回、根管治療をした右上1番は、仮クラウンの上(後ろ)から穴を開け、治療をしました。
8週間以内に最終補綴物を被すように言われています。。。
>>今回のこの左上1番の”生物学的幅径”の悪い環境のまま、放置し、パーマネントクラウンを付けてしまったら、今後、歯茎の炎症→根の炎症→根管治療、に発展する可能性もありますでしょうか?
>いいえ、こうなります。(たぶん)
>歯茎の炎症→歯周病→歯根膜/歯槽骨の損失/歯周ポケット形成→ぐらつき/動揺→早かれ遅かれ歯の喪失
>(ひびさんがおばあちゃんになるまで、その歯はお口の中で機能出来ない可能性大という意味です)
怖い〜。抜歯になった場合、インプラントするにせよ、(両隣の歯を考えたらブリッジはしたくありません) その時の年齢、リウマチ性関節炎持ちですし、骨密度が充分かどうか、かなり危ういです。
これらのリスクも踏まえ、今、今後のためにどう治療する事がベストか、考えた方がいいですね。
>ですから、高品質で予知性が高い治療を心掛けている医師は、長期的な予後や成果に悪影響を与えるようなリスクファクターは極力排除していく治療を目指す傾向があると言えます。
王先生のおっしゃるように、将来のリスクをできるだけ排除した上での話し合いをドクターとし、今回の前歯治療の決断をするべきでした。
(今思えば、健康重視で左上1番だけの治療で充分でした)
今後はあらゆる事を想定して、決めたいです。
特にリスクについては何も言われませんでしたし、私もまさか炎症や感染症などのリスクがあるとは、想像もせず、ドクターに確認もしませんでした。後悔!
>最良の治療成果を得るために、長期間仮クラウンを着けておられる患者さんは大学病院ではごろんといらっしゃいますよ。
>土台となる歯の治療を危うい不完全な状態のままで終わらせ、急いで最終補綴物を填められることのほうが危険で、その後の耐久性と予後、そして治療品質に悪影響を及ぼすと言えますから、急いで着けることが良いというわけではありませんよ
安心しました。
ただ、先にも書きましたが、右上1番の根管治療後、8週間以内に最終補綴物を被せるようにと、言われているので、それも踏まえて治療計画をたてた方がいいですね。
「最終クラウンができた。」
と電話があり、27日(火)にアポをとりましたが、今回は、クラウンを被せず、まずは、今後のリスクを回避すべく最善の治療について話し合おうと思います。
よろしくお願いいたします。
画像1 画像2
写真が無く、話をわかりにくくしてしまいました。。。
すみません。。。
さらに腫れが引いてきたので、今の写真を添付しました。
よろしくお願いします。
歯と歯茎の境目の歯の白い部分が突出してるところが、気になってる所です。
爪で触ると、ざらざら、でこぼこと段差になって、ガリガリして、つるっとしたエナメル質の感覚はありません。
この突出したざらざらした所が私の自分の歯、その下のアーチラインから下が仮クラウンということでしょうか。
写真を見ていただいて、王先生のお話よりも、問題の小さい状況だったら幸いですが、どうでしょう。。。。。
「歯源的な歯周疾患」よくわかりました。
そして歯肉が炎症を起こしやすくなり,→歯周疾患ですね。
>>パーマネントのクラウンを被せるタイミングですが、左上1番は歯茎の治療が終わってから、その他3本は先に被せてしまっても大丈夫でしょうか?
>>それとも4本同時が好ましいでしょうか
>個人的には4本同時の方が理想的だと思いますが・・・・
>私なら4本同時に作成するという事です。
>ただ、これはびびさんと担当医師の審美的な要求と、歯周組織の状態をどのレベルまで追求するかにもよります。
私的には審美にこだわるより、歯周組織の状態を重視し、将来的に問題が出ないようにしたいです。
ただその為にも、歯茎先端の白い出っ張りは無くす、治療を、今する必要があるという事ですね。
ここは妥協せずドクターとよく相談します。
>虫歯除去後に残った歯質の縁が、以前の「歯肉ギリギリ」のボーダーラインを突破して、生物学的幅径の中に入ってしまい、炎症が肉眼レベルでも見えるようになった・・・・・・・
>という事なのかもしれません。
>(実際に診ておりませんので、完全な憶測ですが)
だとしたら、仮クラウンを被せた直後から、歯茎のラインがスムースでなく、歯茎がめくれあがったように見え、(当初は虫歯治療の際、歯茎が削られ傷のようになってしまった?と思った)ドクターに電話と診察時に指摘したので、そこで何らかの説明があったら良かったです。
ドクターは
「問題ない、そのうち、治る」
と言ってました。
>高価な最終補綴物を入れられるのでしたら、こういった不完全治療の根管は、もう一度根管治療を担当されている専門医に再評価していただいたほうが良いと思いますね。
>必要であれば、被せられる前に再治療を施されたほうが無難だと言えます。
今、問題が生じてなくても長期的なリスクを踏まえ根管治療ですか、、、悩みますね。
最終補綴物を被せた後、問題が起きた時、歯の裏から穴を開けての根管治療、そこを永久的に埋めることはできないのでしょうか。
>ただ、そうしますと、前歯エリアの全体的な治療計画をもう一度立て直す必要がありそうですね。
今回、根管治療をした右上1番は、仮クラウンの上(後ろ)から穴を開け、治療をしました。
8週間以内に最終補綴物を被すように言われています。。。
>>今回のこの左上1番の”生物学的幅径”の悪い環境のまま、放置し、パーマネントクラウンを付けてしまったら、今後、歯茎の炎症→根の炎症→根管治療、に発展する可能性もありますでしょうか?
>いいえ、こうなります。(たぶん)
>歯茎の炎症→歯周病→歯根膜/歯槽骨の損失/歯周ポケット形成→ぐらつき/動揺→早かれ遅かれ歯の喪失
>(ひびさんがおばあちゃんになるまで、その歯はお口の中で機能出来ない可能性大という意味です)
怖い〜。抜歯になった場合、インプラントするにせよ、(両隣の歯を考えたらブリッジはしたくありません) その時の年齢、リウマチ性関節炎持ちですし、骨密度が充分かどうか、かなり危ういです。
これらのリスクも踏まえ、今、今後のためにどう治療する事がベストか、考えた方がいいですね。
>ですから、高品質で予知性が高い治療を心掛けている医師は、長期的な予後や成果に悪影響を与えるようなリスクファクターは極力排除していく治療を目指す傾向があると言えます。
王先生のおっしゃるように、将来のリスクをできるだけ排除した上での話し合いをドクターとし、今回の前歯治療の決断をするべきでした。
(今思えば、健康重視で左上1番だけの治療で充分でした)
今後はあらゆる事を想定して、決めたいです。
特にリスクについては何も言われませんでしたし、私もまさか炎症や感染症などのリスクがあるとは、想像もせず、ドクターに確認もしませんでした。後悔!
>最良の治療成果を得るために、長期間仮クラウンを着けておられる患者さんは大学病院ではごろんといらっしゃいますよ。
>土台となる歯の治療を危うい不完全な状態のままで終わらせ、急いで最終補綴物を填められることのほうが危険で、その後の耐久性と予後、そして治療品質に悪影響を及ぼすと言えますから、急いで着けることが良いというわけではありませんよ
安心しました。
ただ、先にも書きましたが、右上1番の根管治療後、8週間以内に最終補綴物を被せるようにと、言われているので、それも踏まえて治療計画をたてた方がいいですね。
「最終クラウンができた。」
と電話があり、27日(火)にアポをとりましたが、今回は、クラウンを被せず、まずは、今後のリスクを回避すべく最善の治療について話し合おうと思います。
よろしくお願いいたします。
画像1 画像2
回答6
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-09-26 03:22:53
こんばんは。
今回は無事にお写真がきれいにアップされていますね。^^
さて、早速お写真を拝見させていただきましたが、前回のお写真では、はっきりと写し出されていなかった左上一番の歯肉縁の頂点部位に、レジン(プラスチックの充填材料)のようなものが見えています。
なので、
>歯と歯茎の境目の歯の白い部分が突出してるところが、気になってる所です。
>爪で触ると、ざらざら、でこぼこと段差になって、ガリガリして、つるっとしたエナメル質の感覚はありません。
>この突出したざらざらした所が私の自分の歯、その下のアーチラインから下が仮クラウンということでしょうか。
びびさんが気になさっている「歯の白い部分」は、たぶん補修治療で使われる充填材料の一つであるコンポジットレジンではないかと思われます。
その可能性が非常に高いような画像です。
仮にそうだとしますと、
「では、なぜこの部分にレジンを詰めたのか?」「その意図は?」という問題に行き着きますが・・・・・
こればかりは、こういう様にお詰めになられた担当の先生にお聞きしませんと、分からないとしか答えの仕様がありません。(脱力)
実際に仮クラウンを外された時の支台歯(土台の歯)の状態が分からないので、何とも・・・・
ただ、憶測で考えた可能性が幾つかあります。
1 現在確認されているレジンのある部分は、実は土台(レジンコア)の一部分が露出して見えているものだ。
2 適合の良くなかった左上一番の仮クラウンを修正する時間がなく、最終補綴物の製作期間中だけ、この部位で開いてしまっていたギャップの隙間を、「取り敢えず」レジンで覆った。
(ただ、最終補綴物を填められる時には取り除く予定でいる。)
3 何らかの原因(例えば、何度も渡った境目の修正や、型取りの時に境目の部分を圧排糸で強く押し付けた等)で歯肉退縮が起き、治療前よりも歯肉が上方向にめくり上がって、その部位にギャップが出てしまった。
その部分を「取り敢えず」レジンで埋めた。
(2と同じく、最終補綴物を取りつくときには取り除く予定でいる。)
123いずれにしても理想的ではない対処法です。
ただ、臨床上でこうなさっている先生も実際おられますので、何とも言えませんね・・・・
>写真を見ていただいて、王先生のお話よりも、問題の小さい状況だったら幸いですが、どうでしょう。。。。。
はっきり申し上げますと、微妙です・・・・
>私的には審美にこだわるより、歯周組織の状態を重視し、将来的に問題が出ないようにしたいです。
>ただその為にも、歯茎先端の白い出っ張りは無くす、治療を、今する必要があるという事ですね。
>ここは妥協せずドクターとよく相談します。
そうですね、そうされたほうが双方にとっても良いことだと思います。
>だとしたら、仮クラウンを被せた直後から、歯茎のラインがスムースでなく、歯茎がめくれあがったように見え、(当初は虫歯治療の際、歯茎が削られ傷のようになってしまった?と思った)ドクターに電話と診察時に指摘したので、そこで何らかの説明があったら良かったです。
>ドクターは
>「問題ない、そのうち、治る」
>と言ってました。
審美補綴治療は、歯周組織の知識なしには成り立たないものです。
歯を支える歯周組織の骨と歯肉の厚さには個人差があり、多少傷ついても、全く問題にならないほど厚みのあるタイプもあれば、型取りの時に圧排糸を入れただけで、歯肉退縮を引き起こす薄い脆弱なタイプのものもありますが、アジア人種は比較的「歯槽骨が薄く、歯肉も薄い」タイプの方が多いので、特別な配慮が必要だと思います。
今回のように歯肉縁下に問題が波及しているような場合は、審美にとっては難症例になりますね。
>今、問題が生じてなくても長期的なリスクを踏まえ根管治療ですか、、、悩みますね。
>最終補綴物を被せた後、問題が起きた時、歯の裏から穴を開けての根管治療、そこを永久的に埋めることはできないのでしょうか。
もしも、土台(ポストやコア)が取り付いていなければ、そうすることも可能なのですが、ただ、この場合も、視野的に根管が見えにくい状態となりますから、根管の位置を探している段階で変な方向に穴を開けてしまうリスクを伴うことになります。
土台が入っている状態では、土台を全て取り除きませんと根管の中を治療する事が出来ませんので、無理です。
上の構造と土台を除去したくないと言う前提ですと、外科的根管治療を用いるしかありません。
仮クラウンの上から見た状態のお写真しかないのですが、左上一番だけ「薄灰色っぽく」見えます。
この歯には金属色の土台が入っているのでしょうか?
覚えていらっしゃいますか?
もし、土台が入っているのであれば、後ろから穴を開けての治療は出来ませんよ。
>右上1番の根管治療後、8週間以内に最終補綴物を被せるようにと、言われているので、それも踏まえて治療計画をたてた方がいいですね。
右上一番の部分でしたら、根管治療を終えた入口の穴を、辺縁漏洩しない様にきちんと詰め、仮クラウンで保護すれば、必ず8週間以内に最終補綴物を着けなければならないということはありません。
根管治療を終えられた歯は、症状がなく、治療後の再評価で経過が良好であれば、早く補綴物を被せたほうが良いとは言えますが、今回のような場合は、隣接する左上一番の問題が解決された時に被せられたほうが、全体的により良い成果が得られるのではないかと思います。
今回は無事にお写真がきれいにアップされていますね。^^
さて、早速お写真を拝見させていただきましたが、前回のお写真では、はっきりと写し出されていなかった左上一番の歯肉縁の頂点部位に、レジン(プラスチックの充填材料)のようなものが見えています。
なので、
>歯と歯茎の境目の歯の白い部分が突出してるところが、気になってる所です。
>爪で触ると、ざらざら、でこぼこと段差になって、ガリガリして、つるっとしたエナメル質の感覚はありません。
>この突出したざらざらした所が私の自分の歯、その下のアーチラインから下が仮クラウンということでしょうか。
びびさんが気になさっている「歯の白い部分」は、たぶん補修治療で使われる充填材料の一つであるコンポジットレジンではないかと思われます。
その可能性が非常に高いような画像です。
仮にそうだとしますと、
「では、なぜこの部分にレジンを詰めたのか?」「その意図は?」という問題に行き着きますが・・・・・
こればかりは、こういう様にお詰めになられた担当の先生にお聞きしませんと、分からないとしか答えの仕様がありません。(脱力)
実際に仮クラウンを外された時の支台歯(土台の歯)の状態が分からないので、何とも・・・・
ただ、憶測で考えた可能性が幾つかあります。
1 現在確認されているレジンのある部分は、実は土台(レジンコア)の一部分が露出して見えているものだ。
2 適合の良くなかった左上一番の仮クラウンを修正する時間がなく、最終補綴物の製作期間中だけ、この部位で開いてしまっていたギャップの隙間を、「取り敢えず」レジンで覆った。
(ただ、最終補綴物を填められる時には取り除く予定でいる。)
3 何らかの原因(例えば、何度も渡った境目の修正や、型取りの時に境目の部分を圧排糸で強く押し付けた等)で歯肉退縮が起き、治療前よりも歯肉が上方向にめくり上がって、その部位にギャップが出てしまった。
その部分を「取り敢えず」レジンで埋めた。
(2と同じく、最終補綴物を取りつくときには取り除く予定でいる。)
123いずれにしても理想的ではない対処法です。
ただ、臨床上でこうなさっている先生も実際おられますので、何とも言えませんね・・・・
>写真を見ていただいて、王先生のお話よりも、問題の小さい状況だったら幸いですが、どうでしょう。。。。。
はっきり申し上げますと、微妙です・・・・
>私的には審美にこだわるより、歯周組織の状態を重視し、将来的に問題が出ないようにしたいです。
>ただその為にも、歯茎先端の白い出っ張りは無くす、治療を、今する必要があるという事ですね。
>ここは妥協せずドクターとよく相談します。
そうですね、そうされたほうが双方にとっても良いことだと思います。
>だとしたら、仮クラウンを被せた直後から、歯茎のラインがスムースでなく、歯茎がめくれあがったように見え、(当初は虫歯治療の際、歯茎が削られ傷のようになってしまった?と思った)ドクターに電話と診察時に指摘したので、そこで何らかの説明があったら良かったです。
>ドクターは
>「問題ない、そのうち、治る」
>と言ってました。
審美補綴治療は、歯周組織の知識なしには成り立たないものです。
歯を支える歯周組織の骨と歯肉の厚さには個人差があり、多少傷ついても、全く問題にならないほど厚みのあるタイプもあれば、型取りの時に圧排糸を入れただけで、歯肉退縮を引き起こす薄い脆弱なタイプのものもありますが、アジア人種は比較的「歯槽骨が薄く、歯肉も薄い」タイプの方が多いので、特別な配慮が必要だと思います。
今回のように歯肉縁下に問題が波及しているような場合は、審美にとっては難症例になりますね。
>今、問題が生じてなくても長期的なリスクを踏まえ根管治療ですか、、、悩みますね。
>最終補綴物を被せた後、問題が起きた時、歯の裏から穴を開けての根管治療、そこを永久的に埋めることはできないのでしょうか。
もしも、土台(ポストやコア)が取り付いていなければ、そうすることも可能なのですが、ただ、この場合も、視野的に根管が見えにくい状態となりますから、根管の位置を探している段階で変な方向に穴を開けてしまうリスクを伴うことになります。
土台が入っている状態では、土台を全て取り除きませんと根管の中を治療する事が出来ませんので、無理です。
上の構造と土台を除去したくないと言う前提ですと、外科的根管治療を用いるしかありません。
仮クラウンの上から見た状態のお写真しかないのですが、左上一番だけ「薄灰色っぽく」見えます。
この歯には金属色の土台が入っているのでしょうか?
覚えていらっしゃいますか?
もし、土台が入っているのであれば、後ろから穴を開けての治療は出来ませんよ。
>右上1番の根管治療後、8週間以内に最終補綴物を被せるようにと、言われているので、それも踏まえて治療計画をたてた方がいいですね。
右上一番の部分でしたら、根管治療を終えた入口の穴を、辺縁漏洩しない様にきちんと詰め、仮クラウンで保護すれば、必ず8週間以内に最終補綴物を着けなければならないということはありません。
根管治療を終えられた歯は、症状がなく、治療後の再評価で経過が良好であれば、早く補綴物を被せたほうが良いとは言えますが、今回のような場合は、隣接する左上一番の問題が解決された時に被せられたほうが、全体的により良い成果が得られるのではないかと思います。
相談者からの返信
相談者:
ぴぴさん
返信日時:2011-09-26 07:24:06
担当医とのアポはまだですが、補足と、1つお聞きしたく(写真添付)連絡させていただいています。
>仮にそうだとしますと、
>「では、なぜこの部分にレジンを詰めたのか?」「その意図は?」という問題に行き着きますが・・・・・
>こればかりは、こういう様にお詰めになられた担当の先生にお聞きしませんと、分からないとしか答えの仕様がありません。
>123いずれにしても理想的ではない対処法です。
>ただ、臨床上でこうなさっている先生も実際おられますので、何とも言えませんね・
担当医に確認します。
>仮クラウンの上から見た状態のお写真しかないのですが、左上一番だけ「薄灰色っぽく」見えます。
>この歯には金属色の土台が入っているのでしょうか?
>覚えていらっしゃいますか?
>もし、土台が入っているのであれば、後ろから穴を開けての治療は出来ませんよ。
左上1番を15年以上前に、最初にクラウンにした際、金属の土台を入れています。
今回の治療内容にも「Crown-porc fuse high noble mtl」と「 Post and Core」とあるので、今後、根管治療の際には後ろから穴を開けての治療は無理ですね。
>>右上1番の根管治療後、8週間以内に最終補綴物を被せるようにと、言われているので、それも踏まえて治療計画をたてた方がいいですね。
>右上一番の部分でしたら、根管治療を終えた入口の穴を、辺縁漏洩しない様にきちんと詰め、仮クラウンで保護すれば、必ず8週間以内に最終補綴物を着けなければならないということはありません。
説明不足だったので、補足ですが。
根管治療した右上1番ですが、仮クラウンを外さず、後ろから穴と開け治療しました。
というのも、前歯4本の仮クラウンが繋がっていると思うのです。
仮クラウンを付けた当初、そう言われたように記憶します。
なので右上1番の根管治療の前に、担当医に仮クラウンを外して根管治療するのか?と聞いたら、
「そうかもしれないし、後ろから穴をあけるかもしれない。
外すとしても個々のクラウンだから大丈夫」
と言われました。
私の記憶違いで、個々の仮クラウンなんだと思いましたが、フロスが入らないしやっぱり、繋がってるようにも思います。
(根管の専門医に確認すべきだった。。。)
今度の担当医とのアポ時に確認します。
前歯の仮クラウンが繋がってるか、個々かで、今後の治療に関係してくるかわかりませんが、念のため。
前置きが長くなりましたが、お聞きしたいのは。
結局、右上1番の根管治療は、仮クラウンを外さず、後ろから穴を開け治療し、仮のセメント? 詰め物で塞いでいます。
それでもきちんと詰め物がされていれば、しばらくそのままで大丈夫でしょうか。
(写真添付しました)
治療直後はセメントがもう少し広範囲にわたり塗られており、はじが、飛び散ったように塗られあまりキレイではありませんでしたが、今みると丸くきれい目な形なので、すでに周囲が少しはがれ落ちたためだと思います。
もう1点、ちなみに、この右上1番を削り、仮クラウンを付けた際の治療内容は「Crown-porc fuse high noble mtl veneer」だけでした。
(健康な歯だったので、削る量がかなり少ないという事でヴェニヤにしました。
結局、隣のクラウン歯と同じ位小さく削られてショックですが。
値段も同じで違いが?です)
ですが、今回、右上1番に根管治療が必要とわかった時に、担当医が根管治療を実施するからと、「Root canal therapy - anterior」と「Core buildup, including any pin」の見積もりを渡されました。
(結局、根管治療は専門医を紹介してもらい、そちらでやりましたが。)
もしかしたら、右上1番も今回の根管治療により、今は自分の歯だけの土台ですが、強化するために、追加の土台作成の治療があるのかもしれませんね(ピンを刺す?)。
(根管専門医のレシートには「Root canal therapy - anterior」だけです)
王先生のご意見、リスク含め、担当医に右上1番の白い出っ張りが何なのか?要因、今後の治療プラン等、よく相談してきます。
画像1
>仮にそうだとしますと、
>「では、なぜこの部分にレジンを詰めたのか?」「その意図は?」という問題に行き着きますが・・・・・
>こればかりは、こういう様にお詰めになられた担当の先生にお聞きしませんと、分からないとしか答えの仕様がありません。
>123いずれにしても理想的ではない対処法です。
>ただ、臨床上でこうなさっている先生も実際おられますので、何とも言えませんね・
担当医に確認します。
>仮クラウンの上から見た状態のお写真しかないのですが、左上一番だけ「薄灰色っぽく」見えます。
>この歯には金属色の土台が入っているのでしょうか?
>覚えていらっしゃいますか?
>もし、土台が入っているのであれば、後ろから穴を開けての治療は出来ませんよ。
左上1番を15年以上前に、最初にクラウンにした際、金属の土台を入れています。
今回の治療内容にも「Crown-porc fuse high noble mtl」と「 Post and Core」とあるので、今後、根管治療の際には後ろから穴を開けての治療は無理ですね。
>>右上1番の根管治療後、8週間以内に最終補綴物を被せるようにと、言われているので、それも踏まえて治療計画をたてた方がいいですね。
>右上一番の部分でしたら、根管治療を終えた入口の穴を、辺縁漏洩しない様にきちんと詰め、仮クラウンで保護すれば、必ず8週間以内に最終補綴物を着けなければならないということはありません。
説明不足だったので、補足ですが。
根管治療した右上1番ですが、仮クラウンを外さず、後ろから穴と開け治療しました。
というのも、前歯4本の仮クラウンが繋がっていると思うのです。
仮クラウンを付けた当初、そう言われたように記憶します。
なので右上1番の根管治療の前に、担当医に仮クラウンを外して根管治療するのか?と聞いたら、
「そうかもしれないし、後ろから穴をあけるかもしれない。
外すとしても個々のクラウンだから大丈夫」
と言われました。
私の記憶違いで、個々の仮クラウンなんだと思いましたが、フロスが入らないしやっぱり、繋がってるようにも思います。
(根管の専門医に確認すべきだった。。。)
今度の担当医とのアポ時に確認します。
前歯の仮クラウンが繋がってるか、個々かで、今後の治療に関係してくるかわかりませんが、念のため。
前置きが長くなりましたが、お聞きしたいのは。
結局、右上1番の根管治療は、仮クラウンを外さず、後ろから穴を開け治療し、仮のセメント? 詰め物で塞いでいます。
それでもきちんと詰め物がされていれば、しばらくそのままで大丈夫でしょうか。
(写真添付しました)
治療直後はセメントがもう少し広範囲にわたり塗られており、はじが、飛び散ったように塗られあまりキレイではありませんでしたが、今みると丸くきれい目な形なので、すでに周囲が少しはがれ落ちたためだと思います。
もう1点、ちなみに、この右上1番を削り、仮クラウンを付けた際の治療内容は「Crown-porc fuse high noble mtl veneer」だけでした。
(健康な歯だったので、削る量がかなり少ないという事でヴェニヤにしました。
結局、隣のクラウン歯と同じ位小さく削られてショックですが。
値段も同じで違いが?です)
ですが、今回、右上1番に根管治療が必要とわかった時に、担当医が根管治療を実施するからと、「Root canal therapy - anterior」と「Core buildup, including any pin」の見積もりを渡されました。
(結局、根管治療は専門医を紹介してもらい、そちらでやりましたが。)
もしかしたら、右上1番も今回の根管治療により、今は自分の歯だけの土台ですが、強化するために、追加の土台作成の治療があるのかもしれませんね(ピンを刺す?)。
(根管専門医のレシートには「Root canal therapy - anterior」だけです)
王先生のご意見、リスク含め、担当医に右上1番の白い出っ張りが何なのか?要因、今後の治療プラン等、よく相談してきます。
画像1
回答7
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-09-28 02:07:07
びびさん、こんばんは。
すみません、返信が大変遅くなってしまいました。
前回、27日にアポイントメントがあると仰っていらっしゃいましたが、担当の先生とはちゃんとご相談されましたでしょうか。
>根管治療した右上1番ですが、仮クラウンを外さず、後ろから穴と開け治療しました。
>というのも、前歯4本の仮クラウンが繋がっていると思うのです。
確かに、仮クラウンは繋がっておられますね。
>なので右上1番の根管治療の前に、担当医に仮クラウンを外して根管治療するのか?と聞いたら、
>「そうかもしれないし、後ろから穴をあけるかもしれない。外すとしても個々のクラウンだから大丈夫」
>と言われました。
「個々のクラウンだから大丈夫」という言葉は、個々に分れた単独の仮クラウンのはずだと、こちらの根管治療医も当初はそう思っていたようなお口ぶりですね・・・・
>前歯の仮クラウンが繋がってるか、個々かで、今後の治療に関係してくるかわかりませんが、念のため。
理想を言えば個々で作られた方が良いとは言えますね・・・・・
でも、個々の先生によって考え方も違いますから、これは非常にお答えしにくい問題です。
こうなしければいけないという規定のようなものがありませんので、敢て「理想を言えば」という表現をしましたが、今回のこの仮クラウンをどの様な目的でこちらの先生が入れられているのかにもよります。
また、書いてしまうと長くなってしまいますが。
今回、前歯エリアに繋がった形の仮クラウンが作られてありますが、担当医はこれを単に「一時的」「臨時のもの」といった応急的処置の意味合いを含んだだけの暫間修復物と位置付けして、
・短期間中のスペース確保
・応急的審美の回復
に使われているような感じはしますが、
(それでも、一つ一つに分けて作成したほうが歯周組織にとっては良いと言えます。)
補綴物の形が歯周組織にとって満足出来るものなのか、発音、嚥下の時の適応性。
更には審美的な満足度を含めた様々な側面から、ひびさんのお口の中に適応するかどうかの観察と調整を行うために用いられているという部分は、残念ながら、個人的には非常に薄く感じられました。
暫間補綴物は、一般的に「仮の被せもの」、「仮クラウン」、「テンポラリー・レストレーション」(Temporary restoration)という呼び方をされ、レジンで作成していますが、今回のような審美領域の場合、最終的な補綴物をイメージして、同じようにレジンで作られるプロビジョナル・レストレーション(Provisional restoration)という暫間補綴物を試用していただければ、より理想的だったと思います。
このプロビジョナル・レストレーションというのは、実質的にはテンポラリー・レストレーションと同じなのですが、最終補綴物(Final Restoration)に移行する前に、最終補綴物の形態と機能が歯周組織や咬合方面、審美方面に与える影響や、適応しているかどうかを観察して、再考察を行い、最終補綴物に反映していくための暫間修復物、といったものです。
もっと簡単に言い換えますと、プロビジョナルレストレーションというのは、材料にはレジンを用いますが、機能と形態は最終補綴物(Final restoration)と非常に近いものが与えられた治療用の暫間修復物だということです。
(Pro→『前もって』
Vision→『 視覚的観察』 という意味が含まれています。)
術者と患者さん双方が満足出来たものを最終補綴物に反映出来る利点がありますし、技工士さん側もこれで得られた貴重な情報を参考にして、より良い最終補綴物が作れると言う訳です。
ですから、
患者さんが試用している間に、
「歯の形が角ばっている」
「喋りにくい」
「麺が噛み切れない」
「・・・・・」
etcなどの違和感や問題があったとしても、これらは最終的な補綴物ではありませんから、満足が得られるまで修正を加えることが出来ます。
また、
逆に術者側のほうも、最終補綴物を製作する際に必要な削除量が足りているかどうか、削り方に改善すべき点はないか、噛み合わせが十分機能しているのか、下顎を前方向や横方向に動かされた時の噛み合わせの関係と安定に問題はないか等の点を整理することが出来るメリットがあります。
保険診療ではこれほど精密な調整、観察、作成が出来ない部分がありますが、びびさんの今回の治療はアメリカでの自費診療ですから、理想を言えば、最終補綴物作成前の前置処置はきちんと受けられたほうが後悔のない成果が得られるのではないかと思いますよ。
>お聞きしたいのは。
>結局、右上1番の根管治療は、仮クラウンを外さず、後ろから穴を開け治療し、仮のセメント? 詰め物で塞いでいます。
>それでもきちんと詰め物がされていれば、しばらくそのままで大丈夫でしょうか。
最低でも、現在の仮のセメントを、別種類の、より耐久性があるものに変えたほうが良いとは言えますね。
それから、
今回はこのまま、暫間修復物の後方からアプローチして根管治療が施されていますが、最終補綴物作成用の型取りはどの様な形で行われましたか?
このまま繋がった仮クラウンを外して型取りを行った場合、この根管治療用に開けられ、仮セメントで覆われている部分はどうなっていたのかと不思議に感じたものですから・・・・・
「仮セメントを付けたままの歯」の型を採ったということになりますが・・・・・・
最終補綴物の内側の構造はこれを元にしているということになりますから、その後如何なさるのかなと不思議に思いました。
担当の先生は、最終補綴物を作られてから、右上一番の「core and any pin」という土台となる部分に着手されるご予定なのでしょうか?
・・・・・・・・???
何だか、治療の流れが逆のような気がしますが・・・・・・・
担当の先生にもう一度確認を取られて下さいね。
すみません、返信が大変遅くなってしまいました。
前回、27日にアポイントメントがあると仰っていらっしゃいましたが、担当の先生とはちゃんとご相談されましたでしょうか。
>根管治療した右上1番ですが、仮クラウンを外さず、後ろから穴と開け治療しました。
>というのも、前歯4本の仮クラウンが繋がっていると思うのです。
確かに、仮クラウンは繋がっておられますね。
>なので右上1番の根管治療の前に、担当医に仮クラウンを外して根管治療するのか?と聞いたら、
>「そうかもしれないし、後ろから穴をあけるかもしれない。外すとしても個々のクラウンだから大丈夫」
>と言われました。
「個々のクラウンだから大丈夫」という言葉は、個々に分れた単独の仮クラウンのはずだと、こちらの根管治療医も当初はそう思っていたようなお口ぶりですね・・・・
>前歯の仮クラウンが繋がってるか、個々かで、今後の治療に関係してくるかわかりませんが、念のため。
理想を言えば個々で作られた方が良いとは言えますね・・・・・
でも、個々の先生によって考え方も違いますから、これは非常にお答えしにくい問題です。
こうなしければいけないという規定のようなものがありませんので、敢て「理想を言えば」という表現をしましたが、今回のこの仮クラウンをどの様な目的でこちらの先生が入れられているのかにもよります。
また、書いてしまうと長くなってしまいますが。
今回、前歯エリアに繋がった形の仮クラウンが作られてありますが、担当医はこれを単に「一時的」「臨時のもの」といった応急的処置の意味合いを含んだだけの暫間修復物と位置付けして、
・短期間中のスペース確保
・応急的審美の回復
に使われているような感じはしますが、
(それでも、一つ一つに分けて作成したほうが歯周組織にとっては良いと言えます。)
補綴物の形が歯周組織にとって満足出来るものなのか、発音、嚥下の時の適応性。
更には審美的な満足度を含めた様々な側面から、ひびさんのお口の中に適応するかどうかの観察と調整を行うために用いられているという部分は、残念ながら、個人的には非常に薄く感じられました。
暫間補綴物は、一般的に「仮の被せもの」、「仮クラウン」、「テンポラリー・レストレーション」(Temporary restoration)という呼び方をされ、レジンで作成していますが、今回のような審美領域の場合、最終的な補綴物をイメージして、同じようにレジンで作られるプロビジョナル・レストレーション(Provisional restoration)という暫間補綴物を試用していただければ、より理想的だったと思います。
このプロビジョナル・レストレーションというのは、実質的にはテンポラリー・レストレーションと同じなのですが、最終補綴物(Final Restoration)に移行する前に、最終補綴物の形態と機能が歯周組織や咬合方面、審美方面に与える影響や、適応しているかどうかを観察して、再考察を行い、最終補綴物に反映していくための暫間修復物、といったものです。
もっと簡単に言い換えますと、プロビジョナルレストレーションというのは、材料にはレジンを用いますが、機能と形態は最終補綴物(Final restoration)と非常に近いものが与えられた治療用の暫間修復物だということです。
(Pro→『前もって』
Vision→『 視覚的観察』 という意味が含まれています。)
術者と患者さん双方が満足出来たものを最終補綴物に反映出来る利点がありますし、技工士さん側もこれで得られた貴重な情報を参考にして、より良い最終補綴物が作れると言う訳です。
ですから、
患者さんが試用している間に、
「歯の形が角ばっている」
「喋りにくい」
「麺が噛み切れない」
「・・・・・」
etcなどの違和感や問題があったとしても、これらは最終的な補綴物ではありませんから、満足が得られるまで修正を加えることが出来ます。
また、
逆に術者側のほうも、最終補綴物を製作する際に必要な削除量が足りているかどうか、削り方に改善すべき点はないか、噛み合わせが十分機能しているのか、下顎を前方向や横方向に動かされた時の噛み合わせの関係と安定に問題はないか等の点を整理することが出来るメリットがあります。
保険診療ではこれほど精密な調整、観察、作成が出来ない部分がありますが、びびさんの今回の治療はアメリカでの自費診療ですから、理想を言えば、最終補綴物作成前の前置処置はきちんと受けられたほうが後悔のない成果が得られるのではないかと思いますよ。
>お聞きしたいのは。
>結局、右上1番の根管治療は、仮クラウンを外さず、後ろから穴を開け治療し、仮のセメント? 詰め物で塞いでいます。
>それでもきちんと詰め物がされていれば、しばらくそのままで大丈夫でしょうか。
最低でも、現在の仮のセメントを、別種類の、より耐久性があるものに変えたほうが良いとは言えますね。
それから、
今回はこのまま、暫間修復物の後方からアプローチして根管治療が施されていますが、最終補綴物作成用の型取りはどの様な形で行われましたか?
このまま繋がった仮クラウンを外して型取りを行った場合、この根管治療用に開けられ、仮セメントで覆われている部分はどうなっていたのかと不思議に感じたものですから・・・・・
「仮セメントを付けたままの歯」の型を採ったということになりますが・・・・・・
最終補綴物の内側の構造はこれを元にしているということになりますから、その後如何なさるのかなと不思議に思いました。
担当の先生は、最終補綴物を作られてから、右上一番の「core and any pin」という土台となる部分に着手されるご予定なのでしょうか?
・・・・・・・・???
何だか、治療の流れが逆のような気がしますが・・・・・・・
担当の先生にもう一度確認を取られて下さいね。
相談者からの返信
相談者:
ぴぴさん
返信日時:2011-10-01 09:54:52
お忙しい中、詳細をありがとうございます。
大変、参考になり、とても助かっています。
>前回、27日にアポイントメントがあると仰っていらっしゃいましたが、担当の先生とはちゃんとご相談されましたでしょうか。
担当医に確認したところ、
左上1番の歯茎ラインの白い出っ張りは、’私の歯’との事。
「最終クラウンを被せる時に削り、その出っ張りを除去し、歯茎の下にクラウンがおさまり、健康上は問題ない。
ただ、歯茎のラインは変わらない(右上1番より高い)」
と言われました。
技術的に可能なのでしょうか?
「生物学的幅径 (Biological width) にも問題無い」と言われました。
でも。
よく考えると、以前は歯茎の中か、クラウンの中だった歯の一部分が、虫歯治療で削った事により、今、仮クラウンよりも出っ張ってはみだしてるとは、不可解になってきました。
また、何故、その白い出っ張りができたのかも、はっきり回答がなく、大丈夫、大丈夫、ばかりで、やっぱりはっきりした回答が聞きたいので電話してみます。
今後の治療ですが。
19日(月)にルートキャナル治療した右上1番の歯茎がまだ少し腫れていて神経(もうありませんが)上を押すと少し痛みもあるので、現状のまま2週間おいて、10月11日に診療に行くことになりました。
その時、腫れや痛みが全くなければ、最終的なクラウンを被せると言っていました。
>今回のこの仮クラウンをどの様な目的でこちらの先生が入れられているのかにもよります。
>今回の前歯エリアに繋がった形の仮クラウンが作られていますが、これを単に「一時的」「臨時のもの」といった応急的処置の意味合いを含んだだけの暫間修復物と位置付けして、
>・短期間中のスペース確保、
>・応急的審美の回復
>に使われているような感じはしますが、
>補綴物の形が歯周組織にとって満足出来るものなのか、発音、嚥下、更には審美的な満足度を含めた様々な側面から、ひびさんのお口の中に適応するかどうかの観察と調整を行うために用いられている部分は、残念ながら非常に薄く感じられました。
>暫間補綴物又は一般的に「仮の被せもの」、「仮クラウン」、「テンポラリー・レストレーション」という呼び方をされ、レジンで作成していますが、今回のような審美領域の場合、最終的な補綴物をイメージし、同じようにレジンで作られるプロビジョナル・レストレーションという暫間補綴物を試用していただくことがより理想的だと思います。
>これは、術者と患者さん双方が満足出来たものを最終補綴物に反映するための暫間修復物だとお考え下さい。
>ですから、患者さんが試用している間に、「歯の形が角ばっている」「喋りにくい」「麺が噛み切れない」etcなどの違和感や問題があったとしても、最終的な補綴物ではありませんから、満足が得られるまで修正を加えることが出来ます。
王先生がおっしゃる程、深く考慮されているとは思えません。
短期間中のスペース確保、応急的審美の為だけですね。
修正を加えるタイミングですが、既に出来上がっている最終的な補綴物を装着する時に修正が可能なのですか?
それとも、仮の補綴物でしばらく過ごし違和感や問題を確認した後、最終的補綴物の型取り、作成にとりかかるのでしょうか?
というのも、この仮クラウンを付けた際、担当医は
「これと同じ形の物が最終的に入るから。
どう?きれいでしょ」
と言っていて、仮クラウン装着前にとった型で、最終的補綴物の作成をしています。
もう出来上がってるそうです。
ですが、もう1つ問題があり、左上2番の3番側の歯茎と仮クラウンの間に、楊枝で中の歯?をつっつける程、隙間があり、問題ないか、何度も確認してますが、毎回、
「この隙間は無くなるから心配ない」
と言われます。
すでに最終クラウンが出来上がっていますが、装着時にこの隙間を調整できるという理解でいいのでしょうか。
>また、逆に術者側のほうも、最終補綴物を製作する際に必要な削除量が足りているかどうか、削り方に改善すべき点はないか、噛み合わせが十分機能しているのか、下顎を前方向や横方向にスライドした時の噛み合わせの関係と安定に問題はないか等の点を整理することが出来るメリットがあります。
>最低でも、現在の仮のセメントを、別種類の、より耐久性があるものに変えたほうが良いとは言えますね。
再来週よりも先に治療が長引くようだったら、そうしてもらいます。
>それから、今回はこのまま、暫間修復物の後方からアプローチして根管治療が施されていますが、最終補綴物作成用の型取りはどの様な形で行われましたか?
>このまま外して型取りを行った場合、この根管治療用に開けられ、仮セメントで覆われている部分はどうなっていたのかと不思議に感じたものですから・・・・・
>「仮セメントを付けたままの歯」の型を採ったということになりますが・・・・・・
>最終補綴物の内側の構造はこれを元にしているということになりますから、その後如何なさるのかなと不思議に思いました。
おっしゃる通りですね。
ただ、今回の場合、「根管治療後、仮セメントを付けたままの歯」の型を取っていません。
今回のプロセスは、
「左上1番の虫歯治療、前歯4本分の最終補綴物の型取り」→「仮クラウン装着」を同日にし、→「右上1番、インフェクション、根管治療」→ 10月11日に、腫れが引いていたら最終補綴物を装着で終了との事。
すでに最終補綴物は出来上がってると聞いています。
王先生のお話からすると、私の場合、”最終補綴物作成用の型取り” が 仮クラウン装着前に行われています。
これは本来のプロセスと逆で、あってはならない事でしょうか?
あるいは、”最終補綴物作成用の型取り” が 仮クラウン装着前に行われるのが良いとしても、右上1番を根管治療したことによって、型の取り直しが必要だということでしょうか?
このまま、最終補綴物を装着するのは、今後、問題が生じる可能性がありますね?
>担当の先生は、最終補綴物を作られてから、右一番の「core and any pin」という土台となる部分に着手されるご予定なのでしょうか?
先日の担当医の今後の話だと、「右上1番の腫れや痛みが無くなったら最終補綴物をはめる」という事だけで、「core and any pin」の事は何も言ってませんでした。
なので、それは不要。
土台がそれほど丈夫ということなのかと、勝手に思ってしまいました。
もし「core and any pin」が必要だったら、最終補綴物は作成し直しという事ですね。
>・・・・・・・・???
>何だか、治療の流れが逆のような気がしますが・・・・・・
>担当の先生にもう一度確認を取られて下さいね。
嫌な予感がします。。。最終補綴物をはめる前に、近々、話を聞きに行ってきます。
たくさん教えていただき、本当にお世話になります。
ありがとうございますm(_ _)m
大変、参考になり、とても助かっています。
>前回、27日にアポイントメントがあると仰っていらっしゃいましたが、担当の先生とはちゃんとご相談されましたでしょうか。
担当医に確認したところ、
左上1番の歯茎ラインの白い出っ張りは、’私の歯’との事。
「最終クラウンを被せる時に削り、その出っ張りを除去し、歯茎の下にクラウンがおさまり、健康上は問題ない。
ただ、歯茎のラインは変わらない(右上1番より高い)」
と言われました。
技術的に可能なのでしょうか?
「生物学的幅径 (Biological width) にも問題無い」と言われました。
でも。
よく考えると、以前は歯茎の中か、クラウンの中だった歯の一部分が、虫歯治療で削った事により、今、仮クラウンよりも出っ張ってはみだしてるとは、不可解になってきました。
また、何故、その白い出っ張りができたのかも、はっきり回答がなく、大丈夫、大丈夫、ばかりで、やっぱりはっきりした回答が聞きたいので電話してみます。
今後の治療ですが。
19日(月)にルートキャナル治療した右上1番の歯茎がまだ少し腫れていて神経(もうありませんが)上を押すと少し痛みもあるので、現状のまま2週間おいて、10月11日に診療に行くことになりました。
その時、腫れや痛みが全くなければ、最終的なクラウンを被せると言っていました。
>今回のこの仮クラウンをどの様な目的でこちらの先生が入れられているのかにもよります。
>今回の前歯エリアに繋がった形の仮クラウンが作られていますが、これを単に「一時的」「臨時のもの」といった応急的処置の意味合いを含んだだけの暫間修復物と位置付けして、
>・短期間中のスペース確保、
>・応急的審美の回復
>に使われているような感じはしますが、
>補綴物の形が歯周組織にとって満足出来るものなのか、発音、嚥下、更には審美的な満足度を含めた様々な側面から、ひびさんのお口の中に適応するかどうかの観察と調整を行うために用いられている部分は、残念ながら非常に薄く感じられました。
>暫間補綴物又は一般的に「仮の被せもの」、「仮クラウン」、「テンポラリー・レストレーション」という呼び方をされ、レジンで作成していますが、今回のような審美領域の場合、最終的な補綴物をイメージし、同じようにレジンで作られるプロビジョナル・レストレーションという暫間補綴物を試用していただくことがより理想的だと思います。
>これは、術者と患者さん双方が満足出来たものを最終補綴物に反映するための暫間修復物だとお考え下さい。
>ですから、患者さんが試用している間に、「歯の形が角ばっている」「喋りにくい」「麺が噛み切れない」etcなどの違和感や問題があったとしても、最終的な補綴物ではありませんから、満足が得られるまで修正を加えることが出来ます。
王先生がおっしゃる程、深く考慮されているとは思えません。
短期間中のスペース確保、応急的審美の為だけですね。
修正を加えるタイミングですが、既に出来上がっている最終的な補綴物を装着する時に修正が可能なのですか?
それとも、仮の補綴物でしばらく過ごし違和感や問題を確認した後、最終的補綴物の型取り、作成にとりかかるのでしょうか?
というのも、この仮クラウンを付けた際、担当医は
「これと同じ形の物が最終的に入るから。
どう?きれいでしょ」
と言っていて、仮クラウン装着前にとった型で、最終的補綴物の作成をしています。
もう出来上がってるそうです。
ですが、もう1つ問題があり、左上2番の3番側の歯茎と仮クラウンの間に、楊枝で中の歯?をつっつける程、隙間があり、問題ないか、何度も確認してますが、毎回、
「この隙間は無くなるから心配ない」
と言われます。
すでに最終クラウンが出来上がっていますが、装着時にこの隙間を調整できるという理解でいいのでしょうか。
>また、逆に術者側のほうも、最終補綴物を製作する際に必要な削除量が足りているかどうか、削り方に改善すべき点はないか、噛み合わせが十分機能しているのか、下顎を前方向や横方向にスライドした時の噛み合わせの関係と安定に問題はないか等の点を整理することが出来るメリットがあります。
>最低でも、現在の仮のセメントを、別種類の、より耐久性があるものに変えたほうが良いとは言えますね。
再来週よりも先に治療が長引くようだったら、そうしてもらいます。
>それから、今回はこのまま、暫間修復物の後方からアプローチして根管治療が施されていますが、最終補綴物作成用の型取りはどの様な形で行われましたか?
>このまま外して型取りを行った場合、この根管治療用に開けられ、仮セメントで覆われている部分はどうなっていたのかと不思議に感じたものですから・・・・・
>「仮セメントを付けたままの歯」の型を採ったということになりますが・・・・・・
>最終補綴物の内側の構造はこれを元にしているということになりますから、その後如何なさるのかなと不思議に思いました。
おっしゃる通りですね。
ただ、今回の場合、「根管治療後、仮セメントを付けたままの歯」の型を取っていません。
今回のプロセスは、
「左上1番の虫歯治療、前歯4本分の最終補綴物の型取り」→「仮クラウン装着」を同日にし、→「右上1番、インフェクション、根管治療」→ 10月11日に、腫れが引いていたら最終補綴物を装着で終了との事。
すでに最終補綴物は出来上がってると聞いています。
王先生のお話からすると、私の場合、”最終補綴物作成用の型取り” が 仮クラウン装着前に行われています。
これは本来のプロセスと逆で、あってはならない事でしょうか?
あるいは、”最終補綴物作成用の型取り” が 仮クラウン装着前に行われるのが良いとしても、右上1番を根管治療したことによって、型の取り直しが必要だということでしょうか?
このまま、最終補綴物を装着するのは、今後、問題が生じる可能性がありますね?
>担当の先生は、最終補綴物を作られてから、右一番の「core and any pin」という土台となる部分に着手されるご予定なのでしょうか?
先日の担当医の今後の話だと、「右上1番の腫れや痛みが無くなったら最終補綴物をはめる」という事だけで、「core and any pin」の事は何も言ってませんでした。
なので、それは不要。
土台がそれほど丈夫ということなのかと、勝手に思ってしまいました。
もし「core and any pin」が必要だったら、最終補綴物は作成し直しという事ですね。
>・・・・・・・・???
>何だか、治療の流れが逆のような気がしますが・・・・・・
>担当の先生にもう一度確認を取られて下さいね。
嫌な予感がします。。。最終補綴物をはめる前に、近々、話を聞きに行ってきます。
たくさん教えていただき、本当にお世話になります。
ありがとうございますm(_ _)m
回答8
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-10-02 17:04:57
びびさん
こんにちは。
>左上1番の歯茎ラインの白い出っ張りは、’私の歯’との事。
>「最終クラウンを被せる時に削り、その出っ張りを除去し、歯茎の下にクラウンがおさまり、健康上は問題ない。ただ、歯茎のラインは変わらない(右上1番より高い)」と言われました。
>技術的に可能なのでしょうか?
そうですか・・・・そのようにご説明を受けられたのですね^^;
「技術的に可能なのか」については、答えは「可能です」なのですが、最終補綴物の精度がぐんと下がりますし、先に型を取られた意味がありません。
取られた型は、「出っ張りを(びびさんの歯だと主張しておられますが。個人的には未だに??ですね。)削られる前の歯の状態、様相」であり、それを由一の情報源として、技工士さんが最終補綴物を作成するわけですから、出来上がったものは「出っ張りを削る前の状態」で作られています。
この「出っ張りを削る前の状態」で出来上がったものを取り付ける段階で、「出っ張りを削って無くなった状態」の歯に被せることは、理論的には、絶対「合わない」「ギャップが生じる」ことになりますが、
前回の「この出っ張りは何か?」について書かせていただいたコメントを思い返されて下されば・・・・・
こちらです→
「ただ、憶測で考えた可能性が幾つかあります。
1 現在確認されているレジンのある部分は、実は土台(レジンコア)の一部分が露出して見えているものだ。
2 適合の良くなかった左上一番の仮クラウンを修正する時間がなく、最終補綴物の製作期間中だけ、この部位で開いてしまっていたギャップの隙間を、「取り敢えず」レジンで覆った。
(ただ、最終補綴物を填められる時には取り除く予定でいる。)
3 何らかの原因(例えば、何度も渡った境目の修正や、型取りの時に境目の部分を圧排糸で強く押し付けた等)で歯肉退縮が起き、治療前よりも歯肉が上方向にめくり上がって、その部位にギャップが出てしまった。
その部分を「取り敢えず」レジンで埋めた。
(2と同じく、最終補綴物を取りつくときには取り除く予定でいる。)
123いずれにしても理想的ではない対処法です。
ただ、臨床上でこうなさっている先生も実際おられますので、何とも言えませんね・・・・」
となりますと、
担当の先生が言われているように「可能」と成り得るのです。
^^;
つまり、この出っ張りは「取り敢えず」的に付けた何か、若しくは
露出した土台のコア部分で、「出っ張りを削る前の状態」の歯型を技工士さんにお渡しになられた際に、「最終補綴物の境目はこの箇所に設定して」という、先生がご自分で「予想的に設定された境目のライン」を指示された上での作成なのかもしれません。
可能といえば、可能なのですが、「忠実に実際の歯肉・歯の状態を元にして」作られているものではないですから、「精度」が落ちるということは回避出来ないとお考えになられた方が宜しいかと思います。
個人的に、ここまでびびさんのご相談にお答えしてきて受けた感想は、担当の先生はただ、ただひたすら、びびさんの補綴物・クラウンを早く、早く作りたかった・・・・そのような感じを強く受けます。
それ自体に意見を申し上げるつもりはありませんが、審美的な治療に精通されている先生方の治療法と流れとも大きく異なる部分がありますし、急いで型を取られて製作に当たらせた意味も個人的には分からなかったものですから、こういうイメージを受けてしまいました。
>「生物学的幅径 (Biological width) にも問題無い」と言われました。
そうですか・・・・
そうであれば双方にとって一番良いですね。
そうであってほしいと願っています。
>でも。
>よく考えると、以前は歯茎の中か、クラウンの中だった歯の一部分が、虫歯治療で削った事により、今、仮クラウンよりも出っ張ってはみだしてるとは、不可解になってきました。
前回のコメントでお書きした状態ならば、「可能」になりますが・・・・・・
>19日(月)にルートキャナル治療した右上1番の歯茎がまだ少し腫れていて神経(もうありませんが)上を押すと少し痛みもあるので、現状のまま2週間おいて、10月11日に診療に行くことになりました。
>その時、腫れや痛みが全くなければ、最終的なクラウンを被せると言っています。
そうだと計画されていても、症状が改善なさっておられていなかったり、納得出来ないようであれば、無理してお被せになられなくても良いのですよ。
最終補綴物を仮セメントで接着されて、試着なさる方法を申し出ても良いですし、ご自分で納得できる状態で着けられることをお薦め致します。
>修正を加えるタイミングですが、既に出来上がっている最終的な補綴物を装着する時に修正が可能なのですか?
微修正は可能です。
ただ、極端に適合に問題があったり、形態的に差異が大きかったり、上下の中央線が合っていなかったり、噛み合わせと色調が合っていない場合は修正が効かないこともありますので、こういった場合には、
1 そのまま無理やり着けてしまう。
(冗談ではありませんよ^^;。 殆どの先生はしませんが、中にはそういう先生もいるのでご注意下さい。)
2 耐久限度を超えるような状態になるまで修正して、無理矢理適合するようする
3 再製作し直す
1 有るまじき事ですが、実際に存在するのでご注意下さい。
2 長期的に見ますと、耐久性に問題が出てきます。
3 一番理想的だと言えます。
責任感が強く、ご自分の仕事にプライドを持っておられる先生だと言えます。
>それとも、仮の補綴物でしばらく過ごし違和感や問題を確認した後、最終的補綴物の型取り、作成にとりかかるのでしょうか?
「理想であれば」、のお話です。
保険診療ではここまで出来兼ねない部分もありますが、自費診療であれば、事前にどこまで丁寧に、精密に出来るのか、治療出来るのかをある程度知られた上で掛かられたほうが理想的だったとは言えますね。
>というのも、この仮クラウンを付けた際、担当医は
>「これと同じ形の物が最終的に入るから。
>どう?きれいでしょ」
>と言っていて、仮クラウン装着前にとった型で、最終的補綴物の作成をしています。もう出来上がってるそうです。
そうですか。
そうですね・・・・
現在、最終補綴物を填められた訳ではありませんから、何ともコメント出来ませんが・・・・
今後、ご自分が納得出来るかどうかという問題に直面なさるかと思いますが、疑問や納得出来ない点があれば、率直に担当の先生に申し出るようになされて下さいね。
>ですが、もう1つ問題があり、左上2番の3番側の歯茎と仮クラウンの間に、楊枝で中の歯?をつっつける程、隙間があり、問題ないか、何度も確認してますが、毎回、
>「この隙間は無くなるから心配ない」
>と言われます。
>すでに最終クラウンが出来上がっていますが、装着時にこの隙間を調整できるという理解でいいのでしょうか。
テンポラリークラウンの精度と適合が悪く、こうなっているかもしれませんね。
その場合は、最終補綴物のほうが適合がテンポラリーよりは良いと言えますから、問題が解消されている場合もあります。
ただ、そのまま問題が残っている場合も有り得ますから、最終補綴物試着時に今一度確認されて下さい。
>今回のプロセスは、
>「左上1番の虫歯治療、前歯4本分の最終補綴物の型取り」→「仮クラウン装着」を同日にし、→「右上1番、インフェクション、根管治療」→ 10月11日に、腫れが引いていたら最終補綴物を装着で終了との事。
>すでに最終補綴物は出来上がってると聞いています。
スピーディーで、とても効率的で早いですね!
私が、のたのたして遅すぎるのかもしれませんが・・・・^^;
個人的には、形成(土台を削る)を行った当日は、どんなに注意を払っていても歯肉を多少傷つけたり(肉眼では確認出来ないものもあります)、仮クラウンを作るために歯肉に何度も触れていることから、型は取りません。
(形成のデザインが違う補綴物は別ですよ。)
特に、審美領域は歯周組織の状態が肝心要と考えておりますから、形成当日に型を取ることは殆どないです。←私的にはです。
>私の場合、”最終補綴物作成用の型取り” が 仮クラウン装着前に行われています。
>これは本来のプロセスと逆で、あってはならない事でしょうか?
いいえ。
本来のプロセスもこのままで良いのですが、ひびさんの場合は型取りの後に、
1 根管治療
→(事前に取った型になかった、「穴」が新たに作られた。土台の歯型が既に違う。)
2 歯肉の腫れ
→(腫れの原因が未だに突き止めていない。生物学的幅径に問題ないと主張されておられますが。)
などなど・・・・土台となる歯に問題が続発している訳ですから、本来であれば、理想であれば、これらの問題が消褪した上で、最良な状態で型をお取りしたほうが宜しかったのではないかと感じた次第です。
でも、これは、担当なされている先生がどこまで精度の高いものをお作りしたいのかにも関わっていますから、これは一概には何とも言えません。
>あるいは、”最終補綴物作成用の型取り” が 仮クラウン装着前に行われるのが良いとしても、右上1番を根管治療したことによって、型の取り直しが必要だということでしょうか?
たぶん、最終補綴物を装着される前にプラスチックで穴を塞がれるかと思いますが、これはこれで問題はないと言えます・・・・が、精度にこだわる先生はあまりやられない方法だとは言えるかと思います。
>このまま、最終補綴物を装着するのは、今後、問題が生じる可能性がありますね?
分かりません。
精度を追求したり、時間を掛けて丁寧に治療を心掛けている先生は、今後問題が起きるリスクを極力下げるようにしているとは言えます。
逆に、精度の危ういものであれば、問題が起こるリスクが上がるとしか言いようがありません。
>先日の担当医の今後の話だと、「右上1番の腫れや痛みが無くなったら最終補綴物をはめる」という事だけで、「core and any pin」の事は何も言ってませんでした。
>なので、それは不要。土台がそれほど丈夫ということなのかと、勝手に思ってしまいました。
根管治療を施されても、残存歯質の量が十分あればコアとポストは必要ありません。
最後に。
今回の治療に関して、びびさんがご自分で納得出来れば、私たちは(あっ、私だけですね^^;)何も言うことはありません。
アメリカでの治療というわけですから、費用的にも高額になられているはずだと思います。
「費用対効果」、それに納得出来るかという問題を今一度ご自分に問い直されて見られて、もし、担当医の定めている治療ゴールと品質レベルにひびさんが同意出来るのであれば、理想的ではないのですが、それはそれで一つの選択肢として有り得るとも言えますし。
逆に、もっと精度的に、レベル的に高い治療をお望みなのであれば、担当医に納得出来るまでご相談されることをお薦め致します。
(費用的にお支払になられた部分もあろうかと思いますので、先ず担当医とご相談されるのが一番良いのではないかと)
それでも、共通のゴールが得られない場合は、セカンドオピニオンとして、現地の他の補綴専門医にご相談されるのも一つの方法かと思います。
では、また。
お大事になされてください。
こんにちは。
>左上1番の歯茎ラインの白い出っ張りは、’私の歯’との事。
>「最終クラウンを被せる時に削り、その出っ張りを除去し、歯茎の下にクラウンがおさまり、健康上は問題ない。ただ、歯茎のラインは変わらない(右上1番より高い)」と言われました。
>技術的に可能なのでしょうか?
そうですか・・・・そのようにご説明を受けられたのですね^^;
「技術的に可能なのか」については、答えは「可能です」なのですが、最終補綴物の精度がぐんと下がりますし、先に型を取られた意味がありません。
取られた型は、「出っ張りを(びびさんの歯だと主張しておられますが。個人的には未だに??ですね。)削られる前の歯の状態、様相」であり、それを由一の情報源として、技工士さんが最終補綴物を作成するわけですから、出来上がったものは「出っ張りを削る前の状態」で作られています。
この「出っ張りを削る前の状態」で出来上がったものを取り付ける段階で、「出っ張りを削って無くなった状態」の歯に被せることは、理論的には、絶対「合わない」「ギャップが生じる」ことになりますが、
前回の「この出っ張りは何か?」について書かせていただいたコメントを思い返されて下されば・・・・・
こちらです→
「ただ、憶測で考えた可能性が幾つかあります。
1 現在確認されているレジンのある部分は、実は土台(レジンコア)の一部分が露出して見えているものだ。
2 適合の良くなかった左上一番の仮クラウンを修正する時間がなく、最終補綴物の製作期間中だけ、この部位で開いてしまっていたギャップの隙間を、「取り敢えず」レジンで覆った。
(ただ、最終補綴物を填められる時には取り除く予定でいる。)
3 何らかの原因(例えば、何度も渡った境目の修正や、型取りの時に境目の部分を圧排糸で強く押し付けた等)で歯肉退縮が起き、治療前よりも歯肉が上方向にめくり上がって、その部位にギャップが出てしまった。
その部分を「取り敢えず」レジンで埋めた。
(2と同じく、最終補綴物を取りつくときには取り除く予定でいる。)
123いずれにしても理想的ではない対処法です。
ただ、臨床上でこうなさっている先生も実際おられますので、何とも言えませんね・・・・」
となりますと、
担当の先生が言われているように「可能」と成り得るのです。
^^;
つまり、この出っ張りは「取り敢えず」的に付けた何か、若しくは
露出した土台のコア部分で、「出っ張りを削る前の状態」の歯型を技工士さんにお渡しになられた際に、「最終補綴物の境目はこの箇所に設定して」という、先生がご自分で「予想的に設定された境目のライン」を指示された上での作成なのかもしれません。
可能といえば、可能なのですが、「忠実に実際の歯肉・歯の状態を元にして」作られているものではないですから、「精度」が落ちるということは回避出来ないとお考えになられた方が宜しいかと思います。
個人的に、ここまでびびさんのご相談にお答えしてきて受けた感想は、担当の先生はただ、ただひたすら、びびさんの補綴物・クラウンを早く、早く作りたかった・・・・そのような感じを強く受けます。
それ自体に意見を申し上げるつもりはありませんが、審美的な治療に精通されている先生方の治療法と流れとも大きく異なる部分がありますし、急いで型を取られて製作に当たらせた意味も個人的には分からなかったものですから、こういうイメージを受けてしまいました。
>「生物学的幅径 (Biological width) にも問題無い」と言われました。
そうですか・・・・
そうであれば双方にとって一番良いですね。
そうであってほしいと願っています。
>でも。
>よく考えると、以前は歯茎の中か、クラウンの中だった歯の一部分が、虫歯治療で削った事により、今、仮クラウンよりも出っ張ってはみだしてるとは、不可解になってきました。
前回のコメントでお書きした状態ならば、「可能」になりますが・・・・・・
>19日(月)にルートキャナル治療した右上1番の歯茎がまだ少し腫れていて神経(もうありませんが)上を押すと少し痛みもあるので、現状のまま2週間おいて、10月11日に診療に行くことになりました。
>その時、腫れや痛みが全くなければ、最終的なクラウンを被せると言っています。
そうだと計画されていても、症状が改善なさっておられていなかったり、納得出来ないようであれば、無理してお被せになられなくても良いのですよ。
最終補綴物を仮セメントで接着されて、試着なさる方法を申し出ても良いですし、ご自分で納得できる状態で着けられることをお薦め致します。
>修正を加えるタイミングですが、既に出来上がっている最終的な補綴物を装着する時に修正が可能なのですか?
微修正は可能です。
ただ、極端に適合に問題があったり、形態的に差異が大きかったり、上下の中央線が合っていなかったり、噛み合わせと色調が合っていない場合は修正が効かないこともありますので、こういった場合には、
1 そのまま無理やり着けてしまう。
(冗談ではありませんよ^^;。 殆どの先生はしませんが、中にはそういう先生もいるのでご注意下さい。)
2 耐久限度を超えるような状態になるまで修正して、無理矢理適合するようする
3 再製作し直す
1 有るまじき事ですが、実際に存在するのでご注意下さい。
2 長期的に見ますと、耐久性に問題が出てきます。
3 一番理想的だと言えます。
責任感が強く、ご自分の仕事にプライドを持っておられる先生だと言えます。
>それとも、仮の補綴物でしばらく過ごし違和感や問題を確認した後、最終的補綴物の型取り、作成にとりかかるのでしょうか?
「理想であれば」、のお話です。
保険診療ではここまで出来兼ねない部分もありますが、自費診療であれば、事前にどこまで丁寧に、精密に出来るのか、治療出来るのかをある程度知られた上で掛かられたほうが理想的だったとは言えますね。
>というのも、この仮クラウンを付けた際、担当医は
>「これと同じ形の物が最終的に入るから。
>どう?きれいでしょ」
>と言っていて、仮クラウン装着前にとった型で、最終的補綴物の作成をしています。もう出来上がってるそうです。
そうですか。
そうですね・・・・
現在、最終補綴物を填められた訳ではありませんから、何ともコメント出来ませんが・・・・
今後、ご自分が納得出来るかどうかという問題に直面なさるかと思いますが、疑問や納得出来ない点があれば、率直に担当の先生に申し出るようになされて下さいね。
>ですが、もう1つ問題があり、左上2番の3番側の歯茎と仮クラウンの間に、楊枝で中の歯?をつっつける程、隙間があり、問題ないか、何度も確認してますが、毎回、
>「この隙間は無くなるから心配ない」
>と言われます。
>すでに最終クラウンが出来上がっていますが、装着時にこの隙間を調整できるという理解でいいのでしょうか。
テンポラリークラウンの精度と適合が悪く、こうなっているかもしれませんね。
その場合は、最終補綴物のほうが適合がテンポラリーよりは良いと言えますから、問題が解消されている場合もあります。
ただ、そのまま問題が残っている場合も有り得ますから、最終補綴物試着時に今一度確認されて下さい。
>今回のプロセスは、
>「左上1番の虫歯治療、前歯4本分の最終補綴物の型取り」→「仮クラウン装着」を同日にし、→「右上1番、インフェクション、根管治療」→ 10月11日に、腫れが引いていたら最終補綴物を装着で終了との事。
>すでに最終補綴物は出来上がってると聞いています。
スピーディーで、とても効率的で早いですね!
私が、のたのたして遅すぎるのかもしれませんが・・・・^^;
個人的には、形成(土台を削る)を行った当日は、どんなに注意を払っていても歯肉を多少傷つけたり(肉眼では確認出来ないものもあります)、仮クラウンを作るために歯肉に何度も触れていることから、型は取りません。
(形成のデザインが違う補綴物は別ですよ。)
特に、審美領域は歯周組織の状態が肝心要と考えておりますから、形成当日に型を取ることは殆どないです。←私的にはです。
>私の場合、”最終補綴物作成用の型取り” が 仮クラウン装着前に行われています。
>これは本来のプロセスと逆で、あってはならない事でしょうか?
いいえ。
本来のプロセスもこのままで良いのですが、ひびさんの場合は型取りの後に、
1 根管治療
→(事前に取った型になかった、「穴」が新たに作られた。土台の歯型が既に違う。)
2 歯肉の腫れ
→(腫れの原因が未だに突き止めていない。生物学的幅径に問題ないと主張されておられますが。)
などなど・・・・土台となる歯に問題が続発している訳ですから、本来であれば、理想であれば、これらの問題が消褪した上で、最良な状態で型をお取りしたほうが宜しかったのではないかと感じた次第です。
でも、これは、担当なされている先生がどこまで精度の高いものをお作りしたいのかにも関わっていますから、これは一概には何とも言えません。
>あるいは、”最終補綴物作成用の型取り” が 仮クラウン装着前に行われるのが良いとしても、右上1番を根管治療したことによって、型の取り直しが必要だということでしょうか?
たぶん、最終補綴物を装着される前にプラスチックで穴を塞がれるかと思いますが、これはこれで問題はないと言えます・・・・が、精度にこだわる先生はあまりやられない方法だとは言えるかと思います。
>このまま、最終補綴物を装着するのは、今後、問題が生じる可能性がありますね?
分かりません。
精度を追求したり、時間を掛けて丁寧に治療を心掛けている先生は、今後問題が起きるリスクを極力下げるようにしているとは言えます。
逆に、精度の危ういものであれば、問題が起こるリスクが上がるとしか言いようがありません。
>先日の担当医の今後の話だと、「右上1番の腫れや痛みが無くなったら最終補綴物をはめる」という事だけで、「core and any pin」の事は何も言ってませんでした。
>なので、それは不要。土台がそれほど丈夫ということなのかと、勝手に思ってしまいました。
根管治療を施されても、残存歯質の量が十分あればコアとポストは必要ありません。
最後に。
今回の治療に関して、びびさんがご自分で納得出来れば、私たちは(あっ、私だけですね^^;)何も言うことはありません。
アメリカでの治療というわけですから、費用的にも高額になられているはずだと思います。
「費用対効果」、それに納得出来るかという問題を今一度ご自分に問い直されて見られて、もし、担当医の定めている治療ゴールと品質レベルにひびさんが同意出来るのであれば、理想的ではないのですが、それはそれで一つの選択肢として有り得るとも言えますし。
逆に、もっと精度的に、レベル的に高い治療をお望みなのであれば、担当医に納得出来るまでご相談されることをお薦め致します。
(費用的にお支払になられた部分もあろうかと思いますので、先ず担当医とご相談されるのが一番良いのではないかと)
それでも、共通のゴールが得られない場合は、セカンドオピニオンとして、現地の他の補綴専門医にご相談されるのも一つの方法かと思います。
では、また。
お大事になされてください。
相談者からの返信
相談者:
ぴぴさん
返信日時:2011-10-07 12:54:17
今回、医術的な話のみならず、歯科医療を受けるにあたり、基本的な心構えというか、どう進めて行くべきか大変勉強になりました。
誠にありがとうございました。m(_ _)m
問題点、医術的にどうあるべきか、どう担当医と向き合い、リスクを回避すべく、治療のゴール等も見えて、とても助かりました。
お陰さまで、まちがいなく、相談しなかったよりも、良い治療結果になります。
また、将来、他の治療を受ける事があった時にも役に立ちますし、とても心強く思います。
納得できない点はとことん担当医と相談し、問題を解消して、納得できてから、最終補綴物を被せるようにします。
今回のゴールです。
加え、充分に納得するためにも、セカンドオピニオンも受けるようにします。
Prothodontistという言葉、初めて知りました。
が、近くにないので日本語のわかる一般歯科に行ってきます。
今までたくさん質問させていただき申し訳ありませんが、最後に確認させてください。
最終補綴物をトライアルで軽く装着し、問題無いか、しばらく様子を見た後、最終的にテンポラリーに最終補綴物を装着という事は可能なのでしょうか?
>1 根管治療
>→(事前に取った型になかった、「穴」が新たに作られた。土台の歯型が既に違う。)
>2 歯肉の腫れ
>→(腫れの原因が未だに突き止めていない。生物学的幅径に問題ないと主張されておられますが。)
>などなど・・・・土台となる歯に問題が続発している訳ですから、本来であれば、理想であれば、これらの問題が消褪した上で、最良な状態で型をお取りしたほうが宜しかったのではないかと感じた次第です。
おっしゃる通りだと思います。
今だ、歯茎の腫れが引きませんし(逆に、左上2番上まで広がってる)、生物学的幅径に問題有り?と再確認をし、全ての問題点をクリアにしようと思います。
>根管治療を施されても、残存歯質の量が十分あればコアとポストは必要ありません。
なるほど、残存歯質の量についても確認します。
>たぶん、最終補綴物を装着される前にプラスチックで穴を塞がれるかと思いますが、これはこれで問題はないと言えます・・・・
>が、精度にこだわる先生はあまりやられない方法だとは言えるかと思います。
再度、型を取って欲しいです。
一応、穴を塞ぐ方法についても確認します。
>精度を追求したり、時間を掛けて丁寧に治療を心掛けている先生は、今後問題が起きるリスクを極力下げるようにしているとは言えます。
逆に、精度の危ういものであれば、問題が起こるリスクが上がるとしか言いようがありません。
今後、問題が起きるかもしれないし、そうならないかもしれないし、難しいですね。
でも、できるだけリスクを避ける治療、を、優先してもらいます。
『精度を追求したり、時間を掛けて丁寧に治療を心掛けている先生』選び、が、いかに重要か実感しました。
そして、王先生のお話からしても、今回、完璧な治療は心がけてもらえていない、このままだと精度の低い結果になること間違い無しだと思います。
実は、別の話なので書きませんでしたが、左上4,5,6番の部分入歯を作成した後、この前歯4本のクラウン治療をしました。
が、仮クラウンを装着後、部分入歯が合わなくなり、削ったり調整をしてましたが、起き上がった途端、はずれました!
今は入歯安定剤を使い応急処置、前歯4本のクラウン完了後、お願いして無料で作り直してもらうことになりましたが。。。
(不妊治療中の為、インプラントは先送りなのです。
しかもブリッジの支歯だった6番を、削りながら、
「あっ、やっぱりセーブできない、抜くわね!」
と抜かれてショック。。。事前の話合いが足らなかったことを後悔)
担当医に前歯4本の治療の前に、部分入歯が合わなくならないか?と、確認して、
「治療後でも合うから、問題ない」
と言われていたのに、みごとに合わなくなった。
この結果、不信モードになりました。近頃、以前のように噛めず痩せてしまいました。(最後にヘンな話ですみません。。。)
この度は、たくさんのお時間を割いていただき、誠に誠にありがとうございました。m(_ _)m
誠にありがとうございました。m(_ _)m
問題点、医術的にどうあるべきか、どう担当医と向き合い、リスクを回避すべく、治療のゴール等も見えて、とても助かりました。
お陰さまで、まちがいなく、相談しなかったよりも、良い治療結果になります。
また、将来、他の治療を受ける事があった時にも役に立ちますし、とても心強く思います。
納得できない点はとことん担当医と相談し、問題を解消して、納得できてから、最終補綴物を被せるようにします。
今回のゴールです。
加え、充分に納得するためにも、セカンドオピニオンも受けるようにします。
Prothodontistという言葉、初めて知りました。
が、近くにないので日本語のわかる一般歯科に行ってきます。
今までたくさん質問させていただき申し訳ありませんが、最後に確認させてください。
最終補綴物をトライアルで軽く装着し、問題無いか、しばらく様子を見た後、最終的にテンポラリーに最終補綴物を装着という事は可能なのでしょうか?
>1 根管治療
>→(事前に取った型になかった、「穴」が新たに作られた。土台の歯型が既に違う。)
>2 歯肉の腫れ
>→(腫れの原因が未だに突き止めていない。生物学的幅径に問題ないと主張されておられますが。)
>などなど・・・・土台となる歯に問題が続発している訳ですから、本来であれば、理想であれば、これらの問題が消褪した上で、最良な状態で型をお取りしたほうが宜しかったのではないかと感じた次第です。
おっしゃる通りだと思います。
今だ、歯茎の腫れが引きませんし(逆に、左上2番上まで広がってる)、生物学的幅径に問題有り?と再確認をし、全ての問題点をクリアにしようと思います。
>根管治療を施されても、残存歯質の量が十分あればコアとポストは必要ありません。
なるほど、残存歯質の量についても確認します。
>たぶん、最終補綴物を装着される前にプラスチックで穴を塞がれるかと思いますが、これはこれで問題はないと言えます・・・・
>が、精度にこだわる先生はあまりやられない方法だとは言えるかと思います。
再度、型を取って欲しいです。
一応、穴を塞ぐ方法についても確認します。
>精度を追求したり、時間を掛けて丁寧に治療を心掛けている先生は、今後問題が起きるリスクを極力下げるようにしているとは言えます。
逆に、精度の危ういものであれば、問題が起こるリスクが上がるとしか言いようがありません。
今後、問題が起きるかもしれないし、そうならないかもしれないし、難しいですね。
でも、できるだけリスクを避ける治療、を、優先してもらいます。
『精度を追求したり、時間を掛けて丁寧に治療を心掛けている先生』選び、が、いかに重要か実感しました。
そして、王先生のお話からしても、今回、完璧な治療は心がけてもらえていない、このままだと精度の低い結果になること間違い無しだと思います。
実は、別の話なので書きませんでしたが、左上4,5,6番の部分入歯を作成した後、この前歯4本のクラウン治療をしました。
が、仮クラウンを装着後、部分入歯が合わなくなり、削ったり調整をしてましたが、起き上がった途端、はずれました!
今は入歯安定剤を使い応急処置、前歯4本のクラウン完了後、お願いして無料で作り直してもらうことになりましたが。。。
(不妊治療中の為、インプラントは先送りなのです。
しかもブリッジの支歯だった6番を、削りながら、
「あっ、やっぱりセーブできない、抜くわね!」
と抜かれてショック。。。事前の話合いが足らなかったことを後悔)
担当医に前歯4本の治療の前に、部分入歯が合わなくならないか?と、確認して、
「治療後でも合うから、問題ない」
と言われていたのに、みごとに合わなくなった。
この結果、不信モードになりました。近頃、以前のように噛めず痩せてしまいました。(最後にヘンな話ですみません。。。)
この度は、たくさんのお時間を割いていただき、誠に誠にありがとうございました。m(_ _)m
タイトル | [写真あり] 前歯のインフェクション、仮歯の不適合 (アメリカ) |
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質問者 | ぴぴさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 43歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 オールセラミック(陶器の被せ物) 歯茎(歯ぐき)の腫れ 審美歯科治療(人工の歯) その他(歯科治療関連) その他(写真あり) アメリカ(米国) 仮歯に関する質問・トラブル |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。