生後3ヶ月の母です。子供の虫歯が心配、虫歯菌の感染力はどれくらい?
相談者:
momo0205さん (26歳:女性)
投稿日時:2011-11-18 15:47:31
参考:過去のご相談
*生後3カ月児の母です。唾液による虫歯菌感染、虫歯予防について
連続しての投稿ですみません。
先ほど
「生後3カ月児の母です。唾液による虫歯菌感染、虫歯予防について」
で質問させて頂いた者です。
生後3カ月の息子のことで再度質問させて頂きます。
虫歯菌が両親の唾液から感染する可能性が高いことは理解できました。
そこで疑問なのですが…
@虫歯菌の感染力はどれくらい強いものなのでしょうか?
例えば子どものおもちゃに大人の唾液(くしゃみなど)がついた場合、その唾液が乾燥したとしてもおもちゃを口に入れてしまったら感染してしまうのでしょうか?
A虫歯の原因菌は歯の表面にしかとどまれないと聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?
息子は生後3カ月でまだ歯は生えていませんが、感染する可能性はあるのでしょうか?
初めての子育てでわからないことも多く、不安になります。
教えて頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します。
*生後3カ月児の母です。唾液による虫歯菌感染、虫歯予防について
連続しての投稿ですみません。
先ほど
「生後3カ月児の母です。唾液による虫歯菌感染、虫歯予防について」
で質問させて頂いた者です。
生後3カ月の息子のことで再度質問させて頂きます。
虫歯菌が両親の唾液から感染する可能性が高いことは理解できました。
そこで疑問なのですが…
@虫歯菌の感染力はどれくらい強いものなのでしょうか?
例えば子どものおもちゃに大人の唾液(くしゃみなど)がついた場合、その唾液が乾燥したとしてもおもちゃを口に入れてしまったら感染してしまうのでしょうか?
A虫歯の原因菌は歯の表面にしかとどまれないと聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?
息子は生後3カ月でまだ歯は生えていませんが、感染する可能性はあるのでしょうか?
初めての子育てでわからないことも多く、不安になります。
教えて頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します。
回答1
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2011-11-18 18:42:25
>@虫歯菌の感染力はどれくらい強いものなのでしょうか?
強いなんてもんじゃないですよ。
虫歯の原因菌にはいろいろな種類があると考えられていますが、そのすべてを定着させないようにするのは不可能と考えたほうがいいです。
>A虫歯の原因菌は歯の表面にしかとどまれないと聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?
虫歯の原因菌と考えられている細菌の一部は歯の表面に好んで定着することが知られていますが、すべての虫歯の原因菌が歯の表面にしかいないなどということはありえません。
>息子は生後3カ月でまだ歯は生えていませんが、感染する可能性はあるのでしょうか?
もちろんあります。
というか、「虫歯の原因菌はすべての人の口の中に存在する」という前提でむし歯予防は考えた方がいいですよ。
強いなんてもんじゃないですよ。
虫歯の原因菌にはいろいろな種類があると考えられていますが、そのすべてを定着させないようにするのは不可能と考えたほうがいいです。
>A虫歯の原因菌は歯の表面にしかとどまれないと聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?
虫歯の原因菌と考えられている細菌の一部は歯の表面に好んで定着することが知られていますが、すべての虫歯の原因菌が歯の表面にしかいないなどということはありえません。
>息子は生後3カ月でまだ歯は生えていませんが、感染する可能性はあるのでしょうか?
もちろんあります。
というか、「虫歯の原因菌はすべての人の口の中に存在する」という前提でむし歯予防は考えた方がいいですよ。
回答2
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2011-11-18 19:26:09
>何度も接触して、一定に条件に達しないと感染は成立しません。
体内ならまだしも、口腔内に感染していないと証明する手立てはまだないはずです。
感染の証明自体できないのに、それが成立する条件などあるはずがないです。
虫歯の原因菌の可能性がある酸を産生する細菌は産道を通過する時点で口腔内に定着します。
また、帝王切開で生まれた子は、空気あるいは医療従事者から感染、定着します。
虫歯の原因菌である可能性がある細菌すべての定着を防げた人は、地球上に存在しないと言っていいと思います。
体内ならまだしも、口腔内に感染していないと証明する手立てはまだないはずです。
感染の証明自体できないのに、それが成立する条件などあるはずがないです。
虫歯の原因菌の可能性がある酸を産生する細菌は産道を通過する時点で口腔内に定着します。
また、帝王切開で生まれた子は、空気あるいは医療従事者から感染、定着します。
虫歯の原因菌である可能性がある細菌すべての定着を防げた人は、地球上に存在しないと言っていいと思います。
回答4
回答5
回答6
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-11-18 19:58:21
小牧SD先生は、’感染 infection ’
を
森川先生は、’汚染 contamination’(及び、細菌が棲息するが感染を起こしていない状態)
を論じておられるように思います。
汚染(曝露)されると高い確率で感染する伝染病とは異なった見方が必要かと思われます。
それに虫歯って、それ以外の感染症とはかなり違いますよね?
ところで、一体、誰が最初に、’虫歯は感染症’ って決めたのですか?
小牧SD先生教えてください。
を
森川先生は、’汚染 contamination’(及び、細菌が棲息するが感染を起こしていない状態)
を論じておられるように思います。
汚染(曝露)されると高い確率で感染する伝染病とは異なった見方が必要かと思われます。
それに虫歯って、それ以外の感染症とはかなり違いますよね?
ところで、一体、誰が最初に、’虫歯は感染症’ って決めたのですか?
小牧SD先生教えてください。
回答7
フリーランス歯科衛生士のJUNCOです。
回答日時:2011-11-18 21:02:32
こんばんは。歯科衛生士です。
>ところで、一体、誰が最初に、’虫歯は感染症’ って決めたのですか?
もしかして、かの有名なKeyesの輪のKeyesの一連の研究にあるのではないでしょうか??
1950年代か1960年代。
>ところで、一体、誰が最初に、’虫歯は感染症’ って決めたのですか?
もしかして、かの有名なKeyesの輪のKeyesの一連の研究にあるのではないでしょうか??
1950年代か1960年代。
回答8
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2011-11-18 23:39:27
>>ところで、一体、誰が最初に、’虫歯は感染症’ って決めたのですか?
>もしかして、かの有名なKeyesの輪のKeyesの一連の研究にあるのではないでしょうか??
>1950年代か1960年代。
「感染」に関してはその後いろいろ議論があったと思いますが、私個人は、普段は「感染」という言葉を使わず、「伝播」という言葉を使うようにしています。
>もしかして、かの有名なKeyesの輪のKeyesの一連の研究にあるのではないでしょうか??
>1950年代か1960年代。
「感染」に関してはその後いろいろ議論があったと思いますが、私個人は、普段は「感染」という言葉を使わず、「伝播」という言葉を使うようにしています。
回答9
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-11-22 10:13:51
JUNCOさん、小牧SD先生
コメント有難うございました。
虫歯も感染症の一つと考えて大きな間違いはないと思うのですが、骨の感染とは勿論、硬組織ゆえ皮膚の感染とも大きく異なるように思え、最初に言い出すのはたぶん勇気が要ったことと推測します。
momo 0205 さん
虫歯に限らず、細菌やウイルスの侵入を阻止することは非常に困難だけど、その発症をある程度予防出来るHOW TOが蓄積された病気はあると思います。
既にご存知でしょうから、そちらの発想で頑張っていかれたら宜しいのではないでしょうか?
コメント有難うございました。
虫歯も感染症の一つと考えて大きな間違いはないと思うのですが、骨の感染とは勿論、硬組織ゆえ皮膚の感染とも大きく異なるように思え、最初に言い出すのはたぶん勇気が要ったことと推測します。
momo 0205 さん
虫歯に限らず、細菌やウイルスの侵入を阻止することは非常に困難だけど、その発症をある程度予防出来るHOW TOが蓄積された病気はあると思います。
既にご存知でしょうから、そちらの発想で頑張っていかれたら宜しいのではないでしょうか?
回答10
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2011-11-22 12:11:13
momo0205さん。
生物は皆細菌と共存共生している事を御存じでしょうか?
お口から肛門までを1本の管「ちくわ」に例えて(かなり複雑な管なのでまったくちくわには思えませんが)お話する考え方があります。
この考えによると、この管は始終半分外界と交通している様なものです。
人間は(動物は)この半外界に一時的に選択したものを取り込み保留し消化することで、自身の生命活動に必要な栄養を体内に選択摂取し、排出している生物です。
人間の外界である地球上には、それこそ多種多様で無数の細菌が存在し共存共栄しています[細菌や埃や微生物を普通の人間の目では認知できないことは精神衛生上非常にありがたいことですが]
人間は呼吸や食事の際、始終その外界からものを取り込みます。
それこそ細菌まみれです。
これは、当たり前のことですし、一方ではありがたいことなのです。
(それこそ管の真ん中にある腸が無菌状態だと取り込めない栄養素だらけで、そっちの方が病気を引き起こします)
管の最初の空間であるお口の中は、まるで細菌の待合室の様なものですから、何百種類何億という細菌が共存共生しています。
これは、生物として当然のことです。
さて、虫歯のはなし。
虫歯を作る細菌(ミュータンス菌が最も有名)も、当たり前のようにお口の中に入ってきます。
森川先生の言われるような産道説もありますが、それ以外の機会にもどんどん入ってきます。
(キスだったり、離乳食の口移しだったり、唾や舐めることだったり。。色々)
入ってきた虫歯菌が赤ちゃんのお口の中に定着し、そこで繁殖するかどうかが虫歯が出来やすいかどうかになります。
つまり、入ってくることを制御するのはある意味では無意味で、定着し繁殖しない環境を整えたほうが虫歯予防の効果が高いということです。
ですから、赤ちゃんには、キスや抱っこをたっぷりとしてあげて下さい。
たとえ虫歯があっても愛情深く情緒が安定した素晴らしい子どもに育ちます。
それから、色んなところを舐めまわす冒険も十分にさせてあげて下さい。
口や舌、唇の脳の感覚野は最も早く発達しますから色んなものを舐めまわり、味わい、考える刺激は脳の発育を大きく促します。
たとえ虫歯があっても頭のいい子に育つでしょう。
(でも、さすがに口腔管理の出来ていない人が口移しで赤ちゃんの体重比に対し、大量の細菌を赤ちゃんの口に入れこむ行為だけは止めた方がよさそうですね。)
また、母子の細菌叢の比較実験では、お母さんの歯周病の細菌叢と同じものが赤ちゃんの口腔内にも見られると言う報告がありますが、歯周病の赤ちゃんはいません(もしいたらそれは現代社会が作り出した奇病です)。
それは赤ちゃんの口腔内には歯周病が発生する環境がないからです。
虫歯の場合も同じように環境作りに成功すれば、あなたの赤ちゃんに虫歯は決して出来ません。
お母さん。
偏った細かすぎる情報に振り回されないでください。
虫歯のないあなたなら、歯が生えてから歯科医院や保健所で口腔管理の指導を受ければ十分ですよ。
それから、よい機会ですから、家族の生活習慣を見直し、赤ちゃんを口実にして家族みんなの口腔衛生をこの機会に向上させましょう。
明るくいつまでも健康な家庭作りの第一歩を踏み出したばかりでしょう?
家庭を操縦するのはあなたですよ。
生物は皆細菌と共存共生している事を御存じでしょうか?
お口から肛門までを1本の管「ちくわ」に例えて(かなり複雑な管なのでまったくちくわには思えませんが)お話する考え方があります。
この考えによると、この管は始終半分外界と交通している様なものです。
人間は(動物は)この半外界に一時的に選択したものを取り込み保留し消化することで、自身の生命活動に必要な栄養を体内に選択摂取し、排出している生物です。
人間の外界である地球上には、それこそ多種多様で無数の細菌が存在し共存共栄しています[細菌や埃や微生物を普通の人間の目では認知できないことは精神衛生上非常にありがたいことですが]
人間は呼吸や食事の際、始終その外界からものを取り込みます。
それこそ細菌まみれです。
これは、当たり前のことですし、一方ではありがたいことなのです。
(それこそ管の真ん中にある腸が無菌状態だと取り込めない栄養素だらけで、そっちの方が病気を引き起こします)
管の最初の空間であるお口の中は、まるで細菌の待合室の様なものですから、何百種類何億という細菌が共存共生しています。
これは、生物として当然のことです。
さて、虫歯のはなし。
虫歯を作る細菌(ミュータンス菌が最も有名)も、当たり前のようにお口の中に入ってきます。
森川先生の言われるような産道説もありますが、それ以外の機会にもどんどん入ってきます。
(キスだったり、離乳食の口移しだったり、唾や舐めることだったり。。色々)
入ってきた虫歯菌が赤ちゃんのお口の中に定着し、そこで繁殖するかどうかが虫歯が出来やすいかどうかになります。
つまり、入ってくることを制御するのはある意味では無意味で、定着し繁殖しない環境を整えたほうが虫歯予防の効果が高いということです。
ですから、赤ちゃんには、キスや抱っこをたっぷりとしてあげて下さい。
たとえ虫歯があっても愛情深く情緒が安定した素晴らしい子どもに育ちます。
それから、色んなところを舐めまわす冒険も十分にさせてあげて下さい。
口や舌、唇の脳の感覚野は最も早く発達しますから色んなものを舐めまわり、味わい、考える刺激は脳の発育を大きく促します。
たとえ虫歯があっても頭のいい子に育つでしょう。
(でも、さすがに口腔管理の出来ていない人が口移しで赤ちゃんの体重比に対し、大量の細菌を赤ちゃんの口に入れこむ行為だけは止めた方がよさそうですね。)
また、母子の細菌叢の比較実験では、お母さんの歯周病の細菌叢と同じものが赤ちゃんの口腔内にも見られると言う報告がありますが、歯周病の赤ちゃんはいません(もしいたらそれは現代社会が作り出した奇病です)。
それは赤ちゃんの口腔内には歯周病が発生する環境がないからです。
虫歯の場合も同じように環境作りに成功すれば、あなたの赤ちゃんに虫歯は決して出来ません。
お母さん。
偏った細かすぎる情報に振り回されないでください。
虫歯のないあなたなら、歯が生えてから歯科医院や保健所で口腔管理の指導を受ければ十分ですよ。
それから、よい機会ですから、家族の生活習慣を見直し、赤ちゃんを口実にして家族みんなの口腔衛生をこの機会に向上させましょう。
明るくいつまでも健康な家庭作りの第一歩を踏み出したばかりでしょう?
家庭を操縦するのはあなたですよ。
タイトル | 生後3ヶ月の母です。子供の虫歯が心配、虫歯菌の感染力はどれくらい? |
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質問者 | momo0205さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 26歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯予防 子供の虫歯予防 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。