[写真あり] マウスピース治療による顎のずれ

相談者: うに代さん (45歳:女性)
投稿日時:2011-11-15 14:58:59
参考:過去のご相談
虫歯治療後、噛締め・顎関節症・噛み合わせ・アレルギーと問題多発


以前、『噛みしめ』『顎関節症』で相談させてもらった者です。

マウスピース治療を続けているうちに、噛みしめも軽減され、顎の痛みもとれました。
が、顎がずれてきました。

Drが言うには、「顎が楽な位置に自然に移動してる」という事です。

しかし、ずれた位置で噛もうとすると、前歯の上下が露骨にぶつかってしまうのです。
少し削るくらいではどうしようもないくらいのアタリです。

もともと歯並び噛み合わせも悪いですが、幼少のころから反対咬合になったことはありません。

奥歯は噛みしめでガタがきてますが、元気だった前歯までもが、ぶつかることにより痛みがでてきて不安です。

現在は「噛みしめ」を得意とする歯科医院にかかっているのですが、こういうことは「口腔外科」の領域ではないのか?と少々不安になってきてます。

さらに、今、45歳です。
年齢相応にくたびれて体も少々ゆがんでいます。
この状態で楽な顎の位置、というのは、すなわち本来の適正な位置とは違うのではないのか?という不安もあります。


すみません。
何をどう質問して良いのかよく分からないのです。


◎マウスピース使用して顎がずれるのはよくあることですか?
また、それは治療として適正なのでしょうか?

◎マウスピース使用してるうちに、今度は口を開けて寝るようになってしまいました(気のせいか虫歯が進行してるように思えます)。
口を開けてしまう、事に対して、何か良い対処法はないでしょうか?


お時間のあるときに、何かアドバイスいただければ嬉しいです。

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-11-15 15:48:54
マウスピース矯正治療でアゴが後方にズレるか、左右どちらかにズレることはありますが、その場合のズレは、アゴの本来の位置を表していると思います。

その位置を見極めた上で、矯正治療を行なっています。

うに代さんの質問ですと、前方にズレているように思いますが、前方移動して楽な位置というのは想像しにくいです。
前歯しか当たらないのも、左右へのズレの可能性はないでしょうか?

本来の顎位で咬めなくなってしまったのなら、矯正医の意見としては、矯正治療になり、治療後は、安定すると思います。

その他の治療に関しては、他の意見を待ちましょう

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-11-15 16:07:19
西山です

噛みしめを得意としている先生の治療方針が、よく分かりませんが。

マウスピースを一日中使用していると、数ヶ月で噛み合わせが変わってしまうことがありますが、これは歯の移動によるものである可能性が高いと考えています。
ただ、夜のみの使用であれば、日中に戻るため根本的にズレることはないと考えられます。


>◎マウスピース使用してるうちに、今度は口を開けて寝るようになってしまいました(気のせいか虫歯が進行してるように思えます)。
>口を開けてしまう、事に対して、何か良い対処法はないでしょうか?

これについては、マスクをして寝てみてはいかがでしょうか?

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-11-15 17:15:39
大原先生の

マウスピース矯正治療でアゴが後方にズレるか、左右どちらかにズレることはありますが、その場合のズレはアゴの本来の位置を表していると思います。

’本来の位置’をどう捉えるかが焦点になろうかと思われます。
大原先生と同じ考え方の先生方は大勢いらっしゃるはずです。
そして、担当の先生も、そのお一人ということではないでしょうか。


現に、

>噛みしめも軽減され、顎の痛みもとれました。

といった改善が認められたわけですよね。


>顎がずれてきました。

よって、このアゴの’本来の位置(?)’に歯を並べる(矯正治療)・修復する(補綴治療)っといった考え方の先生もおられるものと考えられます。

思えば、歯列が完成した頃は、アゴの本来の位置と歯の並びとが、ほぼ一致していたとしたら・・。
’本来の位置’が再び変化する方がいらっしゃるかもしれませんね。

回答 回答4
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-11-15 19:05:16
マウスピースを終日使用していたのか、就寝時のみの使用だけだったのかどちらでしょう。

特に終日使用の場合には、顎や歯の位置変化がおきることがあります。

もしその結果、症状が軽減したからといって、その顎の位置が適正かどうかは考え物です。
ひょっとすると、TCHや噛み締め癖の是正だけでも症状軽減ができたかもしれません。


ただ、この位置が適正なものだと考えて治療している歯科医もいるため、適正かといわれれば適正かもしれません。

私自身は、症状をとるための下顎位と適正な下顎位は別物だと考えています。
場合によっては一致することもあることは考えられますが。


マウスピースが厚い場合には、口が閉じにくくなることがあります。
もし可能なら、できるだけ薄くしていただくといいかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: うに代さん
返信日時:2011-11-15 20:55:09
大原先生、西山先生、藤森先生、伊藤先生
お忙しい中、ご回答いただき本当にありがとうございます。


以前、顎関節症の治療を受けていた医院では、私の右側の噛み合わせが低いということで、「右側を盛った」マウスピースを処方され、それは夜間、日中とも使用していました。
それを使用してるうちに前歯があたるようになりました。

今の主治医が作成してくれたマウスピースは厚く、全ての歯で均一に咬合されるように作られたもので、咬合面にインクが塗ってあります。
それは夜間のみの使用です。

現在、下顎の位置がまったく決まってません。

何もしてないときはまだいいのですが、咀嚼するのが大変です。
ですが、呆けた顔を作って「顎が楽な位置」にもってくると、前歯があたるのは変わりません。
(ひどい歯並びですが写真を載せてみます)


>大原先生

はい。
左側にずれてきました。
ですが、ウッスラと前方向にも出てきてるように思えます。

感覚としては、右奥からゆるい弧をえがきつつ左にずれてるような?
今、45歳です。
これから矯正するとしたらリスクも大きいと思います。
審美的には不完全でも、「必要最低限の矯正」ということは可能でしょうか?


>西山先生

顎だけではなく、歯もずれるんですか!?
かなり驚きました。
このトシになっても歯って簡単に動くのでしょうか?

マウスピースをはめているから(固定されてるから)、逆に動かなさそうな気がするんですが、、、。
マスク、はい、毎夜して寝てます。
が、口内がすごく乾きます。


>藤森先生

私としては、「歯列が完成した頃」が私の『本来の位置』なんじゃないかな、と思うのです。
それが、変化してしまう、ということがいまひとつ理解できません。

悪いところだらけですが、数十年かけて出来上がった歯並び、噛み合わせ、生きてくうえでの不都合はあまりないと思うのです。
以前のように噛みたいです。
なんとかならないものでしょうか、、。


>伊藤先生

今は夜間のみの使用です。
マウスピースは極力薄く作ってもらったのですが、構造上限界のようです。

>症状をとるための下顎位と適正な下顎位は別物だと考えています

私は、急激な噛み締めで歯をガリガリやったために、顎関節症が悪化したようですので、今は顎の不快感をとるために位置がおかしくなっているけれど、もう少ししたら元の(前からの)位置に戻る可能性があるということでしょうか?


今の主治医はあまりに忙しそうで、治療目的なども話ができないままで、不安ばかりが大きくなってました。
(来月初旬に細かい話をしましょう、と言われてます)

こうしてアドバイスをいただけて本当にありがたいです。

ありがとうございます。

画像1画像1
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-11-15 21:20:58
西山です

歯は咬みあう面も隣り合う面も徐々に削れてゆきます.
これは生理的な変化です.
その結果歯の位値も変化します.
さらに,関節の骨も適応変化を起こし,上下の顎の位置関係も一生かかって変化してゆきます.


>私としては、「歯列が完成した頃」が私の『本来の位置』なんじゃないかな、と思うのです。

従って,上記のようなことは現実的ではありません.
歯列が完成した20歳ころと現在とでは、当然条件が違っているはずです.

回答 回答6
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-11-16 09:33:33
>関節の骨も適応変化を起こし、上下の顎の位置関係も一生かかって変化してゆきます。

個人的意見ですが、マウスピースの終日使用は、ある面、そのスピードを速めているように思えます。
よって、その使用については賛否両論あると思います。
前述したように賛成する先生も大勢いらっしゃいます。

その処置により、一方はプラス(ある症状の改善)に、また他方ではマイナス(新たな問題)を引き起こす可能性も考えられたと思います。

患者さん個人の経年変化と、その源(?)を予測して治療に当たることは、まだ一般的ではないと思われます。


現実的なこれからの方針といった具体的なアドバイスは、なかなか躊躇して書き込み出来ません。
すみません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: うに代さん
返信日時:2011-11-20 18:59:11
西山先生、藤森先生、ご回答ありがとうございます。

以前のご回答をいただいてからネットで少し調べてみたら、マウスピースによる歯列移動(?)は、よくあることのようでした。
驚きました。
が、そういうものだということして理解しようと思います。

噛み締めだけが原因かと、マウスピースをはめて自己暗示がうまくできるようになれば解決するかと、簡単に単純に考えていました。
愚かとしかいえません。

どこの歯科医院でも、マウスピース使用により起きうるかもしれない弊害など、何も教えてくれませんでした。


今の私の症状は、藤森先生のおっしゃる「マイナス」が強くなって、いっている途中(結果)なのでしょう。


では、どうしたら良いのでしょう。
どんな歯科医院にかかれば良いのでしょう。

今後のことはあらためてしっかりと考えなくてはなりません。


ありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2011-11-21 11:40:29
夜間、お口が渇くときには、マスクを濡らして使用してみて下さい。
ぬれマスク法で検索してください。
害はありません。




タイトル [写真あり] マウスピース治療による顎のずれ
質問者 うに代さん
地域 北海道
年齢 45歳
性別 女性
職業 会社員(事務系)
カテゴリ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい