口腔外科で歯根嚢胞摘出前に根管治療を元の歯科で行うように言われた
相談者:
お困りさん (35歳:女性)
投稿日時:2011-11-23 22:20:39
通っている歯科に、膿の味がすると訴えてました。
レントゲンを撮り、抗生物質を2度処方してもらいましたが変わらず、結局3カ月してようやく
「原因が分からないので口腔外科へ」
と言われ、口腔外科へ行ったら、
「右上7番の奥歯の歯根膿胞です。
膿の袋が大きいので、膿の袋を取り出す手術をします。」
と言われました。
そして、
「手術の前に、神経を抜く治療をもとの歯科で受けてください。
これが非常に重要で、その治療の良しあしで、今後が決まる。」
とも言われ、歯科への手紙を渡されました。
レントゲンを撮ったりしたのに歯根膿胞が分からなかったもとの歯科に、そんな大事な治療をしてもらいに行くのには不安があります。
また、なぜ大きな病院の口腔外科なのに、重要な神経を抜く治療をそこではしてくれないのか不思議です。
根管治療になるようですが、得意そうでない歯科でやってもらうのは避けた方がいいでしょうか。
また、膿の袋を取り出す手術は、顔に傷が残ったり、くぼみができたりするのでしょうか。
教えてください。
レントゲンを撮り、抗生物質を2度処方してもらいましたが変わらず、結局3カ月してようやく
「原因が分からないので口腔外科へ」
と言われ、口腔外科へ行ったら、
「右上7番の奥歯の歯根膿胞です。
膿の袋が大きいので、膿の袋を取り出す手術をします。」
と言われました。
そして、
「手術の前に、神経を抜く治療をもとの歯科で受けてください。
これが非常に重要で、その治療の良しあしで、今後が決まる。」
とも言われ、歯科への手紙を渡されました。
レントゲンを撮ったりしたのに歯根膿胞が分からなかったもとの歯科に、そんな大事な治療をしてもらいに行くのには不安があります。
また、なぜ大きな病院の口腔外科なのに、重要な神経を抜く治療をそこではしてくれないのか不思議です。
根管治療になるようですが、得意そうでない歯科でやってもらうのは避けた方がいいでしょうか。
また、膿の袋を取り出す手術は、顔に傷が残ったり、くぼみができたりするのでしょうか。
教えてください。
回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2011-11-23 22:32:48
口腔外科医の説明不足かもしれません。
神経のある歯に歯根嚢胞はできません。
別の病気ではないでしょうか?
>大きな病院の口腔外科なのに
外科医ですから、歯内療法(根の治療)をほとんどしたことがない歯科医はいっぱいいると思います。
基本的に顔に傷が残ったりくぼんだりはしないと思います。
ただ口角が引かれて一時的に傷になったり、裂けたりするかもしれません。
神経のある歯に歯根嚢胞はできません。
別の病気ではないでしょうか?
>大きな病院の口腔外科なのに
外科医ですから、歯内療法(根の治療)をほとんどしたことがない歯科医はいっぱいいると思います。
基本的に顔に傷が残ったりくぼんだりはしないと思います。
ただ口角が引かれて一時的に傷になったり、裂けたりするかもしれません。
回答2
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2011-11-23 22:37:00
>なぜ大きな病院の口腔外科なのに、重要な神経を抜く治療をそこではしてくれないのか不思議
日本中には大小7万軒もの歯科医療機関があります。
いろいろな疾患を広く&浅く診る〜特定の治療しか扱わないなど、それぞれのシステムが異なるのは、ある意味当然のことかと思います。
>大事な治療をしてもらいに行くのには不安があります
言われた通り「もとの歯科で受け」るのもよろしいですし、「もとの歯科」か「大きな病院の口腔外科」の担当医に相談して、大学病院の歯内療法科か、根管治療の得意な医院を紹介してもらうのも選択肢の一つかと思います。
>顔に傷が残ったり、くぼみができたり
実際に診ていないので、この掲示板で想像をお答えするよりも、大きな病院の口腔外科の担当医にお尋ねになるのがよろしいのではと思います。
日本中には大小7万軒もの歯科医療機関があります。
いろいろな疾患を広く&浅く診る〜特定の治療しか扱わないなど、それぞれのシステムが異なるのは、ある意味当然のことかと思います。
>大事な治療をしてもらいに行くのには不安があります
言われた通り「もとの歯科で受け」るのもよろしいですし、「もとの歯科」か「大きな病院の口腔外科」の担当医に相談して、大学病院の歯内療法科か、根管治療の得意な医院を紹介してもらうのも選択肢の一つかと思います。
>顔に傷が残ったり、くぼみができたり
実際に診ていないので、この掲示板で想像をお答えするよりも、大きな病院の口腔外科の担当医にお尋ねになるのがよろしいのではと思います。
回答3
湯浅です。
回答日時:2011-11-23 23:17:30
まず、「神経を抜く治療」という表現ですが、これは、患者さんにわかりやすいように、一般的と言ってよいぐらい多くの歯科医院で使われている言い方ですが、今回は、正確には、「すでに神経が死んでおり、その死んだものか、もしくは感染している物質を取り除いて、根の治療をしてください」ということでしょう(一部、想像ですが)。
次に、基本的に、日本では、一般の開業医が根管治療を奥歯まで行っています。
よって、一般の開業医は、根管治療が普通に行える技術があるというのが、前提になっております。
そして、逆に、口腔外科医は、根管治療をほとんど行ったことがなく、外科治療しか行わないスペシャリストということです。
よって、口腔外科医が行う根管治療より、開業医が行う根管治療がじょずであるというのが、基本となります。
まさか、一般の開業医で行われる歯科治療を、一般の歯科治療をほとんど行わない外科の専門医が、僕のが上手ですとは、言えないでしょう。
これが、今回の説明の大前提として、あります。
よって紹介元の先生が、一般の歯科医院である限り、一般の歯科治療の範囲でないのう胞をみつけると言う診断は、できなかったかもしれませんが、一般の歯科治療の範囲内の根管治療は、普通にできると考え、紹介先にお願いするのが、患者さんのためと考えるのが普通と思います。
もっと、歯内療法専門医(自費)には、歯内療法として根管治療だけでなく、外科的な歯内療法として、のう胞も摘出するのが得意な先生も多いです。
また、保険治療での一般の歯科医院でも、やはり根管治療が得意な先生や、義歯が得意な先生と別れるのが普通です。
同じ開業医の内科といっても、糖尿病が得意とか、消化器が得意とかがあるのと同じです。
しかし、だからと言って、根管治療が得意かどうかは、口腔外科医にはわかりませんので、紹介元で行ってもらうことになります。
その紹介元の先生が、自分では、この根管治療が困難と判断したならば、しかるべき歯内療法の専門医に紹介するかもしれませんが、日本では、ほとんど聞いたことがありません。
口腔外科医としては、紹介元から、紹介された大切な患者さんですから、紹介元へ、連絡を取って、紹介元の先生の判断を仰ぐのが当然というか、患者さんのためになることだと信じています。
それこそ、紹介元とは別の歯科医院に勝手に逆紹介しては、患者さんが戸惑ってしまいますから。
よって、紹介元の先生の、一般的な歯科治療の範囲内の根管治療が信じられない(信じるも信じられないも、何を判断にしたらよいかアドバイスできませんが)ならば、アドバイスとして、やはり歯内療法の専門の先生にお願いするのが良いと思います、ということになります。
歯内療法専門医については、過去の質問に山のようになるので、参考にしてください。
次に、基本的に、日本では、一般の開業医が根管治療を奥歯まで行っています。
よって、一般の開業医は、根管治療が普通に行える技術があるというのが、前提になっております。
そして、逆に、口腔外科医は、根管治療をほとんど行ったことがなく、外科治療しか行わないスペシャリストということです。
よって、口腔外科医が行う根管治療より、開業医が行う根管治療がじょずであるというのが、基本となります。
まさか、一般の開業医で行われる歯科治療を、一般の歯科治療をほとんど行わない外科の専門医が、僕のが上手ですとは、言えないでしょう。
これが、今回の説明の大前提として、あります。
よって紹介元の先生が、一般の歯科医院である限り、一般の歯科治療の範囲でないのう胞をみつけると言う診断は、できなかったかもしれませんが、一般の歯科治療の範囲内の根管治療は、普通にできると考え、紹介先にお願いするのが、患者さんのためと考えるのが普通と思います。
もっと、歯内療法専門医(自費)には、歯内療法として根管治療だけでなく、外科的な歯内療法として、のう胞も摘出するのが得意な先生も多いです。
また、保険治療での一般の歯科医院でも、やはり根管治療が得意な先生や、義歯が得意な先生と別れるのが普通です。
同じ開業医の内科といっても、糖尿病が得意とか、消化器が得意とかがあるのと同じです。
しかし、だからと言って、根管治療が得意かどうかは、口腔外科医にはわかりませんので、紹介元で行ってもらうことになります。
その紹介元の先生が、自分では、この根管治療が困難と判断したならば、しかるべき歯内療法の専門医に紹介するかもしれませんが、日本では、ほとんど聞いたことがありません。
口腔外科医としては、紹介元から、紹介された大切な患者さんですから、紹介元へ、連絡を取って、紹介元の先生の判断を仰ぐのが当然というか、患者さんのためになることだと信じています。
それこそ、紹介元とは別の歯科医院に勝手に逆紹介しては、患者さんが戸惑ってしまいますから。
よって、紹介元の先生の、一般的な歯科治療の範囲内の根管治療が信じられない(信じるも信じられないも、何を判断にしたらよいかアドバイスできませんが)ならば、アドバイスとして、やはり歯内療法の専門の先生にお願いするのが良いと思います、ということになります。
歯内療法専門医については、過去の質問に山のようになるので、参考にしてください。
回答4
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2011-11-23 23:48:31
こんにちは、色々不安になってしまいますね。
湯浅先生の分りやすい回答の後ですが、
過去に似たような質問は沢山ありますので、色々検索してみて下さい。
参考⇒当サイトで勉強するコツ
歯根嚢胞 根管治療 歯根端切除
http://www.google.co.jp/search?q=%8E%95%8D%AA%94X%96E%81@%8D%AA%8A%C7%8E%A1%97%C3%81@%8E%95%8D%AA%92%5B%90%D8%8F%9C&hl=ja&as_sitesearch=www2.ha-channel-88.com&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS
歯内療法 嚢胞
http://www.google.co.jp/search?q=%8E%95%93%E0%97%C3%96@%81@%94X%96E&hl=ja&as_sitesearch=www2.ha-channel-88.com&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS
因みに「嚢胞」というのは・・・
これもこちらを
参考⇒歯根のう胞のようなものがあるが、受診するのは一般歯科or口腔外科?
手術をして組織を調べて、初めて診断名の下りるものです。
病変が大きい根尖病変でも、質の高い根管治療を行えば外科をしなくても治る時は半分ぐらいの確率で治ると思いますけど(私見)
おだいじに
湯浅先生の分りやすい回答の後ですが、
過去に似たような質問は沢山ありますので、色々検索してみて下さい。
参考⇒当サイトで勉強するコツ
歯根嚢胞 根管治療 歯根端切除
http://www.google.co.jp/search?q=%8E%95%8D%AA%94X%96E%81@%8D%AA%8A%C7%8E%A1%97%C3%81@%8E%95%8D%AA%92%5B%90%D8%8F%9C&hl=ja&as_sitesearch=www2.ha-channel-88.com&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS
歯内療法 嚢胞
http://www.google.co.jp/search?q=%8E%95%93%E0%97%C3%96@%81@%94X%96E&hl=ja&as_sitesearch=www2.ha-channel-88.com&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS
因みに「嚢胞」というのは・・・
これもこちらを
参考⇒歯根のう胞のようなものがあるが、受診するのは一般歯科or口腔外科?
手術をして組織を調べて、初めて診断名の下りるものです。
病変が大きい根尖病変でも、質の高い根管治療を行えば外科をしなくても治る時は半分ぐらいの確率で治ると思いますけど(私見)
おだいじに
回答5
回答日時:2011-11-24 00:08:37
こんばんは。
確かに、不安になるお気持ちも良く理解できますが、湯浅先生がとても丁寧に、適切な回答をされた様に思います。
私も同じ感想です。
そこでもう少し突っ込んだ個人的見解を書くと、根尖病変を見た時、口腔外科が専門の先生はご自身が得意な摘出手術をして治そうと考えやすい傾向があり、歯内療法が専門の先生だと得意な根管治療で治せないかと考えやすいという傾向は実際あると思います。
私もそうですけど誰でも、得意で自信のある方法で出来るだけ攻めようと考えるのは自然なことですからね。
この場では、「根尖病変」についてはおそらくあったのだろうとは判断出来るのですが、「歯根嚢胞」という診断が間違いないのかどうかがよく分かりません。
「歯根嚢胞」の確定診断はレントゲン写真等ではほとんど判断できず、実際に摘出してみてからでないと分からないからです。
参考⇒歯根嚢胞の治療で迷っています
そしてもしも嚢胞ではなかったとすれば、適切な根管治療のみで治ることになります。
・・といったこともありますので、私が同じ立場なら根管治療がいかにも得意そうな先生を探してみて、一度相談してみたいと思う様なケースですね。
根管治療のみで考えるなら、上顎の7番という歯は器具が届き難く視界の確保も難しく、根管の形態は上の下ぐらいに複雑な部位なので、口の中全体で言えば難易度は結構高い方になると思います。
それと確かに、根管治療がもしも不適切であれば、嚢胞の摘出手術は無意味ですし、高確率で再発することになりそうです。
色々選択肢があると思いますから、後で後悔しない様によく調べて、ご自身の価値観に合った治療法を選択する様にして下さいね。
お大事にどうぞ。
確かに、不安になるお気持ちも良く理解できますが、湯浅先生がとても丁寧に、適切な回答をされた様に思います。
私も同じ感想です。
そこでもう少し突っ込んだ個人的見解を書くと、根尖病変を見た時、口腔外科が専門の先生はご自身が得意な摘出手術をして治そうと考えやすい傾向があり、歯内療法が専門の先生だと得意な根管治療で治せないかと考えやすいという傾向は実際あると思います。
私もそうですけど誰でも、得意で自信のある方法で出来るだけ攻めようと考えるのは自然なことですからね。
この場では、「根尖病変」についてはおそらくあったのだろうとは判断出来るのですが、「歯根嚢胞」という診断が間違いないのかどうかがよく分かりません。
「歯根嚢胞」の確定診断はレントゲン写真等ではほとんど判断できず、実際に摘出してみてからでないと分からないからです。
参考⇒歯根嚢胞の治療で迷っています
そしてもしも嚢胞ではなかったとすれば、適切な根管治療のみで治ることになります。
・・といったこともありますので、私が同じ立場なら根管治療がいかにも得意そうな先生を探してみて、一度相談してみたいと思う様なケースですね。
根管治療のみで考えるなら、上顎の7番という歯は器具が届き難く視界の確保も難しく、根管の形態は上の下ぐらいに複雑な部位なので、口の中全体で言えば難易度は結構高い方になると思います。
それと確かに、根管治療がもしも不適切であれば、嚢胞の摘出手術は無意味ですし、高確率で再発することになりそうです。
色々選択肢があると思いますから、後で後悔しない様によく調べて、ご自身の価値観に合った治療法を選択する様にして下さいね。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
お困りさん
返信日時:2011-11-28 21:55:24
タイトル | 口腔外科で歯根嚢胞摘出前に根管治療を元の歯科で行うように言われた |
---|---|
質問者 | お困りさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 歯医者への不信感 根管治療関連 口腔外科関連 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。