根の状態が悪い6番を抜歯し、7・8番を前に移動させての矯正 (アメリカ)

相談者: ブルーエンジェルさん (45歳:女性)
投稿日時:2011-11-29 04:52:08
参考:過去のご相談
歯並びが悪く虫歯も多い。今後のために大人でも矯正? (アメリカ)


こんにちは。
アメリカからご相談させていただいております。
前回、9月の終わりにもご相談させていただいたのですが、再度、よろしくお願いいたします。



左下6番がクラウンの下の虫歯が進行し、運悪く、骨近くに虫歯がかかっているため、歯を残すのは可能性はあるが、神経治療、クラウンと高額な治療費をかけても、長い間、持つとは思えない。
将来、インプラントになる確率が高い。

また、歯並び全般が非常に悪いので、この際、左下6番を抜歯し、また、左上6番も悪そうなので(クラウン装着)、同時に抜歯し、歯科矯正することを薦められています。
左下8番は親知らずなのですが、歯科矯正の際に、前に動かすとのことです。



ここで、お尋ねしたいのが、可能性が残る限り、抜歯などをせずに、神経治療、クラウンと言う道をたどった方がよいのか。
または、早く抜歯して、歯科矯正してしまったほうがよいのかということです。

また、親知らずを動かして、歯科矯正に使うことは、日本でも一般的なのかと言うことです。
(親知らずは痛みやすく、将来的に長持ちするのか私は疑問なのです)


今のところ、痛みなどない歯を抜歯してしまうことに、いささかためらいがあるのですが、こちらアメリカでは抜歯して、歯科矯正してしまえば、大丈夫!といとも簡単にいわれるので、迷っています。
アドバイスをよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-11-29 07:53:56
できるものなら6番は保存したいと思います。

ただ、現状の問題が大きく、予後の不安が大きそうなら、抜歯もやむをえないと思います。

その後に矯正治療で7番8番を前方移動することは技術的には十分可能です。

日本でも一般的ではないかもしれませんが、しばしば行われています。


その際は、全体的な噛み合わせを考慮して治療方針を決めていただいてください。

回答 回答2
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-11-29 08:02:05
日本とアメリカでは違うと思いますが。

日本ではまず歯の保存を考えそれで駄目なら他の手段を考える事が多いと思います。

抜歯後の他の手段の中に、矯正親知らずを移動させる方法や親知らずの移植などが有ります。
(抜歯インプラントもその一つです)



費用や考え方などで日本とは違うと思いますが、御参考になさって下さい。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-11-29 22:34:41
6を抜歯し、7,8を前に動かすことはできます。

8にトラブルが起きやすい主な原因は、一番奥に位置しているからです。
6を抜歯し、7,8を前に持ってくるのなら、8は7の位置にくるので、トラブルは起きにくくなると思います。


アメリカ歯科医師の話は有限なお金と時間を、予後不良な6よりも矯正に投資しては?という提案だと思います。

回答 回答4
  • 回答者
飯田歯科(堺市南区)の飯田です。
回答日時:2011-11-29 23:12:21
私も戸苅先生と同意見です。

日本とは異なり海外では、神経治療クラウンとも高額な治療費ですし、状態が悪く長い間持つとは思えない時には抜歯が普通です。

お金と時間が無限にある方なら別ですが、今回の治療方針が悪い治療とは思えませんよ。
つまり、高額な治療費を支払いその後すぐにトラブルが出て抜歯になってからでも今回の矯正治療は開始できますが・・その可能性が高い診断が出ても残したいならば(どぶに捨てても訴えないならば?)とのことだと思いますよ。


ご参考になりましたら幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ブルーエンジェルさん
返信日時:2011-11-29 23:45:59
細見先生、伊藤先生、戸刈先生、飯田先生、早速のお返事ありがとうございます。

ここ、アメリカで歯の治療を進めるときに、いつも言葉の壁と日本人の歯を理解しているの?と言う問題に悩まされていますので、先生方のアドバイスは本当に、ありがたく、感謝いたしております。
歯の治療を前向きに考えられます。



伊藤先生、細見先生、飯田先生、再度、アドバイスをお願いいたします。

伊藤先生、 

6番の歯を残せるなら、残したいとお考えになるのはどうしてでしょうか?

実は、こちらで、問題の6番の歯を見てもらった時、一人の歯科医は、虫歯が骨近くまできているので、神経治療クラウンをできても長くはもたないのでは?費用もかかる。
なら、いっそ、抜歯して、他の悪い歯も抜歯して、矯正しなさい。
その方がトータルコストが安いし、今後の歯の健康によい。

もう一人の歯科医は6番の歯は治療可能だし、残して治療して、むしろ、親知らずを抜いて、矯正したらどうか?


このように二人の見解は違うので、迷っています。
6番の歯はがんばって残した方が、今後の歯の全体的な寿命が伸びるとか、なにか重要な役割がある歯なのでしょうか?




細見先生、

日本ではやはり歯の保存を優先して考えるのですね。
先ほど、上記のように、伊藤先生にご質問させていただいたように、二人の見解が、6番の保存か、抜歯かで、大きく違い、困っています。

私のように、歯茎などは問題なく、虫歯が骨の近くで、クラウンが難しい?かも知れない場合も、日本では抜歯となるのでしょうか?
他に方法がありますか?




飯田先生、

やはり、今後悪くなると分かっている歯には、投資せずに、抜歯して、矯正。。それが、アメリカの歯科治療ですよね。
なかなか、慣れられません。 

今回、本気で矯正するなら、悪い歯、親知らずなど5本抜歯を薦められています。
大人で、こんなに抜歯して、矯正するのは、今後、歯の全体的な寿命に悪いのではないか?と疑問なのですが、どのように考えられますか?


以上、またアドバイスをよろしくお願いいたします。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-12-03 01:37:08
ブルーエンジェルさまこんばんわ。

左上むし歯になっている6番とクラウンを被せてある左下6番を抜歯して、矯正的手法を用いて7番と8番を近心に移動して抜歯空隙を閉鎖したほうがいいとの提案ですね。

ブルーエンジェルさまの歯並びが具体的に判らないので年齢を考えれば、個人的には抜歯するより保存をする方がいいように思います。


アイデアはいいとは思いますが現実問題としては矯正治療は結構大変だと思います。

費用のことを考えればアメリカではインプラントのほうが経済的かもしれませんが、インプラントは所詮異物なので個人的には避けたいと考えています。


参考になれば幸いです。

回答 回答6
  • 回答者
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-12-03 04:03:54
海外で従事している者の視点から見て、少しばかりコメント申し上げます。

前回投稿されましたご質問も拝読させていただいた上で、の個人的な意見になります。



>ここ、アメリカで歯の治療を進めるときに、いつも言葉の壁と日本人の歯を理解しているの?と言う問題に悩まされていますので

そうですね。
外国で医療を受ける際に壁となり、不安を煽るのが言葉ですね。
自分の訴えが十分に伝わるのか? 
症状をどう表現したらいいのか?
説明されたことをどこまで自分が理解出来るのか?

また、今回のように立案された違う治療計画に対して、その相違を問うことが出来るのか?等など・・・
壁は高く立ちはだかっていますね。



私個人は、「医療は原則的にネイティブスピーカーで」が理想的だと考えております。

問診の取り方や治療計画の立て方まで、患者さん側は十分に言いたいことが言えて、聞きたいことが聞けるべきだと思いますし、逆に医療者側は、患者さんの事を文化的な背景(本国の医療保険制度)まで十分理解していたほうがより良い医療に繋がると思うからです。


残念ながら海外ですから、簡単にネイティブスピーカーの先生をというわけにはいきませんね。

海外では言葉の壁は確かに一つの問題になり得ますが、しかし言葉が通じる日本の医療がどれほどのコミュニケーションが取られているかも怪しいものです。

一日に何十人もの患者さんを見ている様な状況では、したくても出来ないのが保険診療を行っている日本の現状です。
言葉の制限で深く討論することは出来ないかもしれませんが、時間を取って話してくれるだけ、アメリカのほうが良いかもしれませんね。(高いですけど・・・)

何処に於いても一長一短あるということです。



日本で保険診療ではなく完全な自由診療を行われた場合、アメリカと同じように費用対効果的なことは考慮されます。

矯正にしても、根管治療+補綴治療にしても、どちらも日本では高額な治療になりますから、予知性や予後、耐久性的に如何なのかと云った様々な意見が全く同じように飛び交うはずです。

それを今回、アメリカという空間に移転して話し合われているだけの事なのです。



>6番の歯はがんばって残した方が、今後の歯の全体的な寿命が伸びるとか、なにか重要な役割がある歯なのでしょうか?

6番の歯は歯列の中でも特に大きく、力学的にも噛み合わせの中心に位置し、歯列を安定させる大黒柱とも云うべき重要な歯です。
この6番を一生大切に守り抜けて行けたら良いですね。



>日本ではやはり歯の保存を優先して考えるのですね。

一概に、そうとは言い切れません。
当たられた先生の考え方によるところも大きいので、日本は、アメリカは、ということで言い切れるものではありません。


原則的には、口腔全体の状況と患歯の条件、治療後の予後・予知性、そして費用面も含めて総合的に判断して保存を試みる価値が有るかどうか評価して決めますが、日本には保険医療がありますので、患者さん側の負担が軽い分、予後が多少良くないと評価されても、だめもとで治療を試みる傾向があると思います。

それが完全自費治療になりますと、術者側は重い責任を負うことになるわけですから、予後に対する要求も高くなり、より確実な治療法を提示しなけれはなりません。

アメリカには保険医療はありませんから、基本的に治療費は全て高額です。
(日本の自費診療に相当します。)


予知性の悪い治療を施して問題でも起こしますと、訴訟になりかねません。
そういったことを極力避けようとする考え方の違いが多少あります。

(日本で自費診療を希望された場合は、同じように予知性の悪い治療は提示されないと思います。
極力避けるはずです。)




歯茎などは問題なく、虫歯が骨の近くで、クラウンが難しい?かも知れない場合も、日本では抜歯となるのでしょうか?
>他に方法がありますか?

エキストルージョンやクラウンレンスニングといった方法を駆使して、保存を試みる場合もありますが、自費の治療になります。
保険ではこれらの処置は出来ませんので、抜歯となる場合もあります。



>今後悪くなると分かっている歯には、投資せずに、抜歯して、矯正。。それが、アメリカの歯科治療ですよね。なかなか、慣れられません。 

「アメリカの歯科治療」ではありませんよ。

現にもうお一人の先生は保存治療を提示されているではありませんか。

一人の先生の考え方を、「アメリカの」と一括りになさるべきではないと思います。


参考になれれば幸いです。

では、お大事になされて下さい。




タイトル 根の状態が悪い6番を抜歯し、7・8番を前に移動させての矯正 (アメリカ)
質問者 ブルーエンジェルさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
アメリカ(米国)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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