前歯のC1はどうすれば虫歯が進行せずにいられるか?

相談者: おちこむははさん (38歳:女性)
投稿日時:2011-12-01 23:21:29
参考:過去のご相談
9歳、6歳臼歯の初期虫歯を治療すると言われるのが怖いです




前歯とその隣の前歯の隙間にC1の虫歯があります。
フロスを通してみると、多少のくぼみがあるのがわかります。

実はこのC1の虫歯は、今から3年半以上前に一度指摘されていたのですが、特に治療する必要はないということで、気にとめず放っておいたら、すっかり忘れていました。


その後三年間で、奥歯数本を再治療してきましたが、その前歯の治療をすすめられたことはありませんでした。
それでいつの頃か、前歯に虫歯はない!と思い込んでしまっていました。



最近、引越しで歯科医を変えることになったのですが、そこでまたその前歯の虫歯を指摘されて、そういえば、この前歯は昔からC1だったかもしれないと思い出しました。

いまは、奥歯の歯の治療がどんどん進み、切ない思いをしてきたので、あらためて前歯が虫歯だと自覚して、落ち込んでいます。

やはり治療はしなくていいということだったのですが、この歯もそのうちC2になって削られてダメになってしまうのだろうか、寿命はあと何年だろうかなどと思ってしまいます。


でも、その前歯は3年半の前の前の、それこそ8年ぐらい前もその状態ではなかったか?というような記憶もあります。

転勤で歯医者を変えているので、たしかめようがありませんが、前の前の歯医者にも、ここも・・・と言われていたような気もあるのです。


この前歯のC1の虫歯は、3〜8年ぐらいその状態を保っていたということになるのでしょうか。
それならば、いままでと同じようにしていたら、まだ頑張ってくれるかもれない?と前向きな気持ちになったりもします。


でも、体調を崩したり、生活が乱れたりしたら、あっという間に虫歯になってしまうリスクがとても高いのだろうか、などとぐるぐる思ってもいます。

1本の前歯に真剣です。


このC1の虫歯は、いったいどうなっているのでしょうか。
虫歯は停止したのでしょうか?


数年経過したC1の虫歯が停止していると歯医者さんは確認できるのですか?

フロスは普通に通して大丈夫なのでしょうか?
そこにひっかけてしまうといけないのでしょうか?

多少着色があるので、研磨剤でゴシゴシしたら進行してしまいますか?

まだまだ頑張ってもらうのに、家でできることはありますか?

再石灰化しますか?


自分の前歯でなんとかがんばりたいです。
よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2011-12-02 00:06:35
エナメル質にくぼみがあると、普通は、その窪みが清掃不良になり、細菌のたまり場になり、脱灰が進んで虫歯が進行すると思われます。

逆に言えば、窪みがあっても清掃がいきとどいて虫歯菌の足場にならなかったり、お口の中のミネラルが十分で脱灰以上に再石灰化されていれば虫歯は進行しないのです。


まえむきさんは、せっかく、C1の状態で虫歯を発見でき、再認識することができたくぼみなのですから、このまま虫歯の進行を止めておくように、糸ようじフッ素や、MIペーストのような再石灰化を促進するミネラルを塗って糸ようじを頻繁にすれば、虫歯の進行は止めることができると思います。



多少の着色が気になるのでしたら、歯科医院で慎重に研磨してもらうことも可能だと思います。

歯面のザラザラをなくし、細菌の足場をなくすことは、虫歯抑制の助けになると思います。


ぜひ、かかりつけの歯科医院でご相談してみて下さい。

回答 回答2
  • 回答者
飯田歯科(堺市南区)の飯田です。
回答日時:2011-12-02 05:24:38
ふなちゃん先生と同意見です。

フロスはした方が良いです。


後は、ご存じだと思いますが、甘いものを頻繁に摂取しないことも重要です。

虫歯が進行しないように大事にしてあげて下さい。
そうすれば、一生進行しない可能性もありますよ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-12-02 09:40:49
諸先生方と同意見です。

>このC1の虫歯は、いったいどうなっているのでしょうか。
>虫歯は停止したのでしょうか?
>数年経過したC1の虫歯が停止していると歯医者さんは確認できるのですか?

一人の歯科医師が経過を追っていけば解ると思います。

逆に言えば複数の歯科医が見ていても正しい判断はできません。


信頼できるかかりつけ医を見つけ、継続してしっかり診ていただく事をお勧めいたします。



参考:C1、初期う蝕、初期虫歯


回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-12-02 09:58:46
こんにちは、個人的な意見ですが「C1」という指標はかなりファジーなもので、厳密にエナメル室内に限局しているかどうかわ削らないと分からないと思います。

昨日もレントゲン上ではC2に見えたのですが、実際削ろうとするとCOもしくはC1に見えないこともない・・・
患者さんに話して削らしてもらうと完全にC2でした。



C1かC2か見分けのつきにくい虫歯もあります。

「極小の虫歯に見えて・・・」
http://www.youtube.com/watch?v=78ZkPPPdCt0

「白い虫歯」
http://www.youtube.com/watch?v=ejU5_ujpzwY


どちらもC1と判断されることがあります。
ただ、削ってみると立派なC2〜C3のこともあります。



>数年経過したC1の虫歯が停止していると歯医者さんは確認できるのですか?

できないと思います。
経験と勘になると思います。


虫歯の診断特にC1,C2は先生毎に診断が異なりやすいですし、処置も変わることがあります。
あまり心配であればセカンドオピニオン自費)など求めら実際診て頂いた方がいいと思いますよ。


おだいじに
 

タイヨウ先生に先に言われてしまいました^^;
 

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-12-02 12:14:38
まえむきさん、こんにちは


井野先生が書かれているように「C1」という基準は非常に正確性に欠けます。
そのため、現在では検診などではほとんど使われなくなっています。

また、「C2は治療」と言う考え方もされません。
C2でも治療しないで予防・経過観察となることもあります。


治療するかしないかは、深さだけでなく、今までの経過、ご自身の歯磨きフッ化物の使用状況、食生活等の生活習慣や、仕事等の社会環境、を考慮して決定します。

その基準は、歯科医師によっても違ってきます。
セカンドオピニオンを受けられることも良いことかもしれませんが、明らかに誰が見ても「治療が必要」という状態であれば、迷うことは無いでしょうが、ちょうど境目の状態なら、よけいに迷うだけかもしれません。



最も問題になることは、治療しないでおいて、わずかな症状を感じる時には既に歯髄炎になってしまっているということです。

私の医院では、長期にわたって「C2」で経過観察して、進行が停止している患者さんは沢山みえます。
しかし、ある患者さんで、経過観察していながら、数年間海外生活で来院が途絶え、再来院された時には歯髄炎で抜髄することになってしまったという苦い経験もあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: おちこむははさん
返信日時:2011-12-02 21:02:25
先生、ご回答ありがとうございます。

虫歯である以上、気が抜けないのですね。
定期健診を忘れてしまうと、進行してしまいそうですね。


先生のご回答を読んで、歯磨きをがんばればだいじょうぶ、というまえむきな気持ちと、やっぱり虫歯だから、もうこの歯は健康じゃないんだという落ち込んだ気持ちと、いったり来たりです。



セカンドオピニオンは、やっぱり治療せずでもらっています。

C1とはいわれず、ここがもしかしたら・・・という指摘だけで、それ以上どうしましょうともいわれず、特に治療するところはありませんと診察を終了しています。


早期発見、早期治療といっても、C1程度って虫歯には違いないのに、治療するでもなく、虫歯をそのまま置いておくという、精神的になかなかしんどいです。

とはいえ、数年間忘れていたことは確実で、それぐらいでいいのかもしれませんが、その間ちゃんともっていてくれてよかったです・・・。



3年半前にはC1だったとわかったのは、当時プリントをもらっていて、それが出てきたからです。
C0の歯もあったのですが、それはいまは指摘を受けていません。消えたのでしょうか。

ずっとこの虫歯と付き合っていくのかぁというのは途方もない感じがしますが、頑張れるところまでは、生活をしっかりして、この状態を維持できるようしたいと思います。


甘いものは、甘党で育ってしまって、この歳で歯がここまで悪くなるまで懲りずに甘党で過ごしてしまいました。

もう一生分のお菓子は食べたと思って、数ヶ月前から、甘いものはお付合い以外にはいただかないことに決めて実行しているところです。


あらためて、進行のリスクを教えていただいたので、まめに歯医者さんに行かないとなと思いました。

ありがとうございました。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-12-03 14:55:47
ご相談ありがとうございます。

虫歯である以上、気が抜けないのですね。
定期健診を忘れてしまうと、進行してしまいそうですね。


本来の定期健診は、健康状態を調べます。
つまりこの検査結果ならば、次の時期まで虫歯はできないな、とか、むし歯は進行しないなと、お互いに安心するための検査をします。

一度健康状態にしてしまえば、むし歯ができることはとても珍しくなります。
自信がつき、希望が湧き、続ければ毎日安心できます。



>早期発見、早期治療といっても、C1程度って虫歯には違いないのに、治療するでもなく、虫歯をそのまま置いておくという、精神的になかなかしんどいです。

厳密に言えば、ふつうの歯科検診と定期健診とには違いがあります。

ふつうの歯科検診とは病気が対象です。
ですから、早期発見、早期治療といううたい文句で、病気になったことを確認て、治療する計画です。

つまり簡単に言うと、いつも削るための検査とも言えます。
今度の歯科検診では削ると言われるかもしれません。



いっぽう定期健診は、一生削らないためにする検査です。
その場合の、たとえばC1程度ならば、ほとんど一生削らなくてすむと安心できます。
次の定期健診では、前と変わらないからまた削らなくて大丈夫と言われ続けるはずです。



>ずっとこの虫歯と付き合っていくのかぁというのは途方もない感じがしますが、頑張れるところまでは、生活をしっかりして、この状態を維持できるようしたいと思います。


むし歯とは見た目や色だけでは判断できません。

定期健診のレベルに入っているような安全なお口であれば、再石灰化して前より硬くなり、一生削る必要が無くなっている場合もあります。

その場合でも色は黒っぽくなったままです。
ですから、歯科検診では削りましょうと言われます。
定期健診では、もう大丈夫と言われます。

一生のおつき合いをするときに、どちらかで気持は正反対になります。



>甘いものは、甘党で育ってしまって、この歳で歯がここまで悪くなるまで懲りずに甘党で過ごしてしまいました。


甘いものだけが虫歯の原因ではありません。
甘党でもむし歯にしないことは可能です。



>もう一生分のお菓子は食べたと思って、数ヶ月前から、甘いものはお付合い以外にはいただかないことに決めて実行しているところです。


それが無理でなければ少々安全になるかもしれません。
甘いものだけが虫歯の原因ではないわけですから、それだけで安心とは言えません。

好きなものは食べて、むし歯にならなければ、きっと無理なく楽しく続く十もます。




>まめに歯医者さんに行かないとなと思いました。


どちらにまめに行くかで一生が決まります。

歯科検診でいつ削ろうかと、手ぐすね引いて待ちかまえている歯医者か、ずっと削らないようにしようと定期健診でお手伝いをする歯医者かで、正反対となります。


もし一生削らないためにする定期健診がご希望ならば、安全な健康になるまで予防診療を卒業することが前提となります。

その違いを感じられれば、これからは何も心配することなく楽しい毎日を送ることもできます。




タイトル 前歯のC1はどうすれば虫歯が進行せずにいられるか?
質問者 おちこむははさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯予防
その他(歯科検診・デンタルドック)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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