歯根嚢胞の痛みと腫れが引かず、抜歯を試みるも麻酔も効かない

相談者: aiai15さん (42歳:女性)
投稿日時:2012-01-10 02:21:57
初めて投稿させて頂いています。
非常に困っているため、下記についてアドバイスを頂けると幸いです。

質問@

抗生物質を6日間飲んでいるが腫れが引かず、鎮痛剤も4-5時間毎に飲まなければいけない状態が続いています。
歯根嚢胞部分が炎症を起こしているために抜歯するにしてもブロック麻酔も効かない状態なのですが、クリニックではなく、大学病院等の口腔外科にかかるべきでしょうか。


質問A

このまま抗生物質を飲み続けていれば、いつかは炎症がおさまり、鎮痛剤の連続投与をしなくてすむ状態になるのでしょうか。
歯痛のあまり、時として喉、耳、頭にも痛みを感じます。

質問B

抜歯以外に有効な施術はあるのでしょうか。


経緯:

6日前の早朝、15年程前に根管手術をして神経のない左下5番が急に痛み出しました。
当日歯医者さんに診て頂いたところ、根の分岐部と歯根の2か所に膿があると言われました。
(おそらく歯根嚢胞と根分岐部病変)。

A歯科医師の診断は炎症を減少させてから施術するために、抗生剤(ペングット)3日分と鎮痛剤(ロキソニン)投与し、6日後の再診。
しかし痛くて夜も3時間おきに起きてしまう状態で、ロキソニンを3-4時間おきに飲まなくてはいられない状態になり、お薬がなくなってしまったため、2日後により強い鎮痛剤であるボルタレンを処方されました。
この時は顔の腫れは本人は分かるが、他人は分からない程度でした。

しかし、

@抗生剤を2日と1回分飲んでも炎症が治まらないこと
Aクリニックが連休のために6日後の再診となること

に不安があったことから、上司の強い勧めでセカンドオピニオンとして上司のかかりつけの別の歯医者さんを訪れました。

B歯科医師から銀歯と中の詰め物を出してもらい、分岐部の膿は取って頂けたのだと思います。
しかし歯根嚢胞については、嚢胞に通じる神経部分が昔の処方のため石灰化していて、解放することができませんでした。

その際の先生の判断は抜歯だったので、それに従うことにしたのですが、浸潤麻酔を嚢胞部分を含めて通常の倍量打ち、抜歯を試みたのですが激痛がするため、ブロック麻酔を施して頂きました。
しかしそれでも抜歯の際に耐えがたい痛みがあり、既に浸潤麻酔の際に嚢胞部分へ注射するときに悶絶し気を失いかけていたこともあり、抜歯を中止し、とりあえず炎症をおさめるために抗生剤(トミロン)と鎮痛剤(ボルタレン)を処方されました。


抜歯を試みた時に患部を刺激しているため、顔は更に腫れ、痛みもいまだ引きません。
また、抜歯時の浸潤麻酔があまりに痛かったため、たとえ炎症が多少おさまってから抜歯を試みても、再度あの痛みに耐えることは難しいと思います。
ちなみに体質的に麻酔が効きにくいわけではなく、矯正の際に抜歯を行ったときは難なくできました。
今回は炎症があるために麻酔が効きにくいのだと思います。

(先生によるとそれでもブロック麻酔は効くはずとのことでしたが、私の脳に浸潤麻酔のときの痛みが刻まれていて、正常な状態ではなかったのかもしれません)


先生方、お忙しいところ誠に申し訳ございませんがご教示の程どうぞよろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-01-10 06:44:21
aiai15 さん、おはようございます。

@まずは、お掛かりの歯科医院でよろしいかと思われます。
必要があった場合には、高次の医療機関を紹介してもらってください。

A単に、このまま抗生物質を飲み続けていても、炎症がおさまる可能性は低いように思われます。

B抜歯以外に有効な施術は無いように思われます。

お大事に。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-01-10 18:33:15
>たとえ炎症が多少おさまってから抜歯を試みても、再度あの痛みに耐えることは難しいと思います

組織が炎症状態になると毛細血管の浸透圧が高まり、組織は浮腫状
になります(脹れる)。
その部に浸潤麻酔を行うと圧力が高まっていますから、そこにさらに麻酔液が入り込むと組織はパンパンになりますから、それだけで痛みが増します。

また炎症を起こしているとその部の神経は興奮状態になり、更なる
痛みの原因が生じると(浸潤麻酔液の圧力)、痛みを強く感じるようになります。

下顎は下歯槽神経が歯の下の方を走行していますが、45番の中間
あたりで、少し上方に上がってきて、45番の根尖近くのオトガイ孔から出ます。
このときに歯根嚢胞があり神経近くに極接近する状態になる可能性があります。
こうなると圧力と、炎症により神経は刺激され激痛を生じることを多く経験してきました。
また麻酔液自身が相当の圧力を加えてしまい、神経を間接的に圧迫してしまい、激痛を生じる可能性があります。

しかしながら、ある程度炎症が治まり、歯根嚢胞の内部の減圧が
進めば、必ずしも激痛に襲われるような、浸潤麻酔になるとは限りません。
もちろん下顎孔伝達麻酔の併用で相当程度疼痛は軽減するはずです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-01-10 19:11:58
ご相談ありがとうございます。

B歯科医師の処置がいつであったか分かりませんが、もし抜歯時の刺激が大きくなければ、かぶせ物を外した分だけ治りが早くなる可能性があります。
初めから安静を取っていれば、そろそろ痛みは減ってくる頃です。


もっとも私ならば、痛みが強いときにはかぶせ物が当たらない程度にごく短時間だけ削ることはありますが、長く削ったり、急いで抜歯をすることはまずありませんから、その痛そうな麻酔や抜歯でかけた力によって、相当痛む要素が増えたのではないかと想像します。

その場合は、以前よりも長く耐えることが必要になることが多いと思います。


処方内容については問題ないと思いますが、一日服用量だけは確認して、少なすぎないようにしていただくことは大事です。

そもそもご質問だけでは原因がよく分かりませんから、アドバイスも的外れになることもあります。
お住まいの地区には良い大学病院歯科がたくさんありますから、紹介状を出していただくことも良いと思います。


痛みが減った後の治療にトラウマをお感じであれば、静脈鎮静法を併用すれば不安はすっかり消えて快適に楽しく処置できる、という方法もあります。

何とかなるから大丈夫です。

ご担当の先生によくご相談ください。




タイトル 歯根嚢胞の痛みと腫れが引かず、抜歯を試みるも麻酔も効かない
質問者 aiai15さん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯の痛み その他
根管治療その他
麻酔が効かない・効きにくい
根分岐部病変
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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