[写真あり] 審美性に期待したハイブリッドインレーだが色が合っていない

相談者: だいさん (34歳:男性)
投稿日時:2012-02-05 23:24:24
⇒参考:過去のご相談
「6・7番インレー交換する際の7番近心面カリエスの治療方法」



お世話になります。
最近治療について先生方のご回答を参考にさせて頂いております。
ありがとうございます。


先日、ハイブリッドレジンインレーを入れました。
その審美性についてお尋ねさせて下さい。
実際の写真を添付します。


歯との境目がはっきりわかりますが先生に聞いたところ、どこに入ったか分からない様な写真はたまたまその患者さんの歯とインレーの色があっただけで、誰にでもぴったり合うわけではない、との事でした。


シェード合わせは助手の方がやり、先生は一切見ませんでした。
A3とA2で迷ったのですが、A3だとちょっと暗い気がし、咬合面で合わせればA2でも良いというアドバイスだったのでA2を選びました。
なお、A2とA3だけでB等の色は合わせませんでした。


そこでお尋ねしたいのですが、

1.
写真程度の色の差は普通でしょうか?

2.
咬合面の溝はつけないものでしょうか?

3.
咬合面と側面の色は変えられないのでしょうか?
(咬合面A2、側面A3など)
インターネットで見ると患者さんの歯に合わせて色々な色を使って作成されていたりしますが、どうもそういう事はやっていなさそうでした。

4.
かみ合わせ調整の際に奥の内側をだいぶ削った気がするのですが、そのためか、インレーの部分内でも色の差(エナメルとボディー?)が見えてしまっている気がします。
この様なものでしょうか?

5.
削っていない部分は本当にツルツルなのですが、調整で削った部分は金属で触ると若干ざらざらします。
調整の後に研磨はされていましたが、この様なものでしょうか?
なお、舌ではわかりません。



今まで自費治療の経験がないので、こういった治療の勝手が分かりません。
審美治療をうたっている医院ですが、一般的に普通のレベルなのか疑問に思ってご質問させて頂いた次第です。


なお、
・治療前に写真は撮っていません。
 インレー作成の際に当該の歯の写真も撮っていません。
・過去の症例写真集などあるか聞いたが無いとの事でした。
セレックというシステムではないと思います。
 普通に型を取っていました。

画像1画像1


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-02-06 02:05:47
こんばんは。

期待の大きさに反して出来上がりが不十分に感じられる様ですね。

一般的かどうかと言われればよく見るぐらいの感じですが、確かにネットだととても奇麗な画像ばかりが並んでいると思います。
あれは他の先生のケースの場合が多いので、施術して頂く医院で症例写真を実際に見せて頂くことは重要なポイントにはなると思います。

そういうことが出来る先生だと、治療途中の写真もやはり撮られるでしょうね。



ハイブリッドセラミックインレーの場合、高いレベルで審美的に合わせようと思うともの凄く難易度が高いです。

インレーという構造も難しいですし、ハイブリッドセラミックという素材で精度を出して接着させて色を合わせる、ということもとても難しいです。

唯一というか、材料は安いという大きなメリットはあるので、例えば保険治療の場合と同じ手間の掛け方で、材料のみハイブリッドセラミックを・・という感じで作製すれば安価に、とりあえず白いものは提供出来ますが(←他の自費治療でも同じですが)、この写真ぐらいの拡大率に耐える様なぴったりとした審美性を出そうとすれば、メタルボンドクラウンぐらいのコストはかかってきてもおかしくないかなと個人的には思います。



つまりこれはとても主観的な意見なのですが具体的に言うと、数万円ぐらいの費用だったとしたらこれぐらいの仕上がりが相応だと感じますし、その2〜3倍以上する費用だったとしたらもう少し何とかして頂いてもいいのかな・・というのが個人的な感想です。

因みに、シェードテイキングを女性スタッフが行うというのは、悪いことではないですよ。
(一般的には女性の方が色彩感覚が優れているため)

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-02-06 02:16:18
こんにちは、

写真をみる限り一般的なよく見るハイブリットインレーアンレー)だと思いますよ。

私の経験ですが、直接法(直接口の中に詰める)に比べ、間接法(型どりする方法)は少なからず入れた場所は分ります。


咬合面の溝はつけないものでしょうか?

普通は付けると思いますが、口の中で咬み合わせの調整をするとどんどん平らになってしまいます。


>咬合面と側面の色は変えられないのでしょうか?

もう一度作り代えるかですね^^;
(たぶん変えてもインレーを入れた場所は直ぐに分ると思います)


>インターネットで見ると患者さんの歯に合わせて色々な色を使って作成されていたりしますが、どうもそういう事はやっていなさそうでした。

インターネットの写真は・・・
拾ってきた写真を自分のケースのように使用しているHPもありますからね^^;

ちょっと前の相談にもありましたが、
『色合わせ』はちょっと特殊な技能で、もしそれがご希望ならそういった歯科医院にかかられないと難しいと思います。

ただ、レジンセラミックに比べると経時的に艶がなくなり徐々に色が合わなくなってきます。
(ただ、最近のレジンはあまり急激に変色はしませんが)


>削っていない部分は本当にツルツルなのですが、調整で削った部分は金属で触ると若干ざらざらします。
>調整の後に研磨はされていましたが、この様なものでしょうか?
>なお、舌ではわかりません。

舌の方が敏感に段差が分ると思うんですけどね^^;

適合重視で考えるのならやはりゴールド修復を選ばれた方がいいです。
私の経験ではハイブリットインレーの適合はゴールドインレーには敵いません。
(ここ数年インレー1本も作っていないですけど^^;)


>・治療前に写真は撮っていません。
>インレー作成の際に当該の歯の写真も撮っていません。

であればタイトな色合わせはまず不可能です。
色を合わせるにしても、技工士も何を基準として作っていいか分りませんしね。


>・過去の症例写真集などあるか聞いたが無いとの事でした。

写真を撮らない、過去の症例がないであれば、そこまで審美的な治療は専門としていないと考えてもらった方がいいと思いますよ。

A歯科医院、B歯科医院同じ材料を使用しても出来あがってくるものには少なからず差があります。
また色合わせなどを行うと手間がかかる為治療費も当然高くなってきてしまいます。


>歯との境目がはっきりわかりますが先生に聞いたところ、どこに入ったか分からない様な写真はたまたまその患者さんの歯とインレーの色があっただけで、誰にでもぴったり合うわけではない、との事でした。

その通りなんですけどね^^;

先生に一度相談されておられ、あまり良い返答ではないようなので、気になるようでしたら、他の歯科医院でやり代えてもらうしか方法がないような気はします。
(また費用がかかってしまいますが・・・)


あまり希望にそえる回答ではなくすみません。

おだいじに

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-02-06 09:01:31
お二人の先生方の書かれている通りですね。

ハイブリッドインレー…。
結構難しいです。


>因みに、シェードテイキングを女性スタッフが行うというのは、悪いことではないですよ。
>(一般的には女性の方が色彩感覚が優れているため)

ウチのシェードテイキングもチッコロ(衛生士)が行います。
明らかに色彩感覚は僕よりも優れています。^_^;

技工士さんに何度も足を運んでもらって微妙なニュアンスを伝える事もあります。
色合わせは特に技工士さんとの「息が合っていないと」できません。


(スミマセン、写真はセット直後でセメント除去も咬合調整もしていません…)

画像1画像1 画像2画像2

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: だいさん
返信日時:2012-02-06 10:48:20
皆様、早々のご回答大変ありがとうございます。
とても参考になりました。

ネットで「綺麗な」症例しか見ていなかったもので、それとの差に疑問をもったのですが一般的なレベルとの事で安心しました。
また、平均よりもだいぶ安価な医院ですので私の希望が高望みだった気もします。

助手の方が色合わせをされるのも普通なんですね。
当初A3を提案されたのですが、そのまま従っておいた方が良かったのかも知れません。

「白くしたい」という希望のせいか、明るいものにしたい気が出ちゃっていてA3の方が良いのにA2にしてしまった気がします。
まぁ、助手の方はA2でも良いと思いますよ、とは仰っていたのですが。
ところで、色を合わせるときのコツなどありますか?
完全にお任せした方が良いのですかね?
(上5番のクラウンセラミック)の色合わせがありまして。なお、同じく写真は撮っていません)


なお、ハイブリッド(ちなみにエステニアです)は色合わせが難しい、との事ですが先生にハイブリッドだからですか?とお尋ねしたところセラミックでも同じようなものですとお答えされました。
色の変化や耐久性を考え、次からセラミック(emax)にしたいのですがとお伝えしたのですが、今のハイブリッドはそんなに色が変化しないからハイブリッドで良いとの事でした。
もしかしたら先生があまりやりたく無いのかも知れません。

(ネットでセラミックインレーは調整が難しい(?)とみましたがそのせい?いつもお忙しいそうで、咬合調整も助手の方がやられました)

自分に若干歯ぎしりがあるせいかも知れませんが(保険レジンで擦り減って地の歯が出てしまった事があります)。



櫻井先生の症例はお綺麗ですね。
色も溝もばっちりに見えます。
自分の場合、調整で削っていないところも溝が無かったので羨ましいです。


渡辺先生はダイレクトボンディングがお好き(?)なようですね。
切削量を減らしたいため自分も出来ればインレーよりもそちらを希望しているので、近くにあれば是非お願いしたいところなのですが岐阜は遠いですね…。
井野先生もここ数年インレーを作成されていないという事はダイレクトボンディングで治療されているのでしょうか。

どうやったら近くでダイレクトボンディングが得意な先生を見つけられるのか。。
今回のインレーは1万数千円のものなので、やはりそれよりは高くなってしまうと思いますし。
奥歯にはお勧めしないというところもありますので。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-02-06 13:01:46
1万数千円なら・・^^;

色合わせについてですが、A2とかA3とかっていうのは話をする時に分かりやすいのですが、本当に綺麗に作ろうと思った場合には必要な情報の3分の1ぐらいですよ。

透明度や厚み、セメントの色等もありますから、理想は技工士自身がその場に来てよく観察した方がいいでしょうし、それが出来ない場合はせめて光源に気をつけながら何枚かの写真を注意深くとって資料として提供する必要があるとは思います。

↓の写真は、私の初めてのハイブリッドセラミックインレーアンレー)のケースですけど、技工士が来て写真も撮って、たぶん1個目で色が合わず2個目だったかも知れません。

当時は結構綺麗に出来たと喜んだものですが、当時勤務先で4〜5万頂いてたと思うのですが手間とかかった時間を考えると割にも合わないですし、と言って値上げをするとセラミックインレーとも変わらなくなりそうでしたから、物性のことも考えて私のハイブリッドインレーの歴史は2症例で終わりました。

(今思うとこれはインレーというよりもクラウンに近い形態なので色が綺麗に見えやすいだけですね。事実2症例目のインレーでは全然色が合わなくって、ショックで写真も撮りませんでした・・)



その後独立して3年近くが経ちますが、開業してからのインレーはどうしてもクラウンが嫌だと言われた患者さんの下7番と、歯科医師の方の上7番の2本のみで、ともにgoldです。

ハイブリッドは物性が好きじゃないので仮歯のクラウンとしてしか今は使っていませんが、逆にe.maxは非常に好きなので機会さえあればインレーでも使ってみたいとは思っています。



先生ごとの好き好き、得意不得意だとは思いますよ。

ただ耐久性のことや、次のトラブルの不安も頭をよぎるので、自分なら変に安い自費治療はかえって受けたくないですね。

だったら保険の方がまだ・・と思ってしまいます。

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-02-06 13:34:33
ご相談ありがとうございます。


>1.
写真程度の色の差は普通でしょうか?

どのような基準と比較してふつうなのかが問題ですが、色にこだわるならばもう一工夫できると思います。

離れて見れば、金属よりもずっときれいと言えます。


>2.
咬合面の溝はつけないものでしょうか?


奥歯は噛む機能が大事という基準であれば、ふつうは付けます。
ハイブリッドであれば、それほど機能にはこだわらないはずですから、見た目の好みでふつう決めるかもしれません。

タダ、この写真では断定できませんが、真ん中にくぼみがあるように見えますから、削っていったら予定外に溝がなくなってしまった結果なのかもしれません。


>3.
咬合面と側面の色は変えられないのでしょうか?


色にこだわるならば、可能です。
より高級な治療となり簡単ではありません。
またピッタリ合うかどうかはまた難しい問題です。

治療回数が増えたり、作り直しが増えたりすることがあります。

それまでこだわるかどうかは治療前に相談して決めておかなければなりません。


>4.
かみ合わせ調整の際に奥の内側をだいぶ削った気がするのですが、そのためか、インレーの部分内でも色の差(エナメルとボディー?)が見えてしまっている気がします。
>この様なものでしょうか?


予定外に多く削ればそうなることはふつうだと思います。



>5.
削っていない部分は本当にツルツルなのですが、調整で削った部分は金属で触ると若干ざらざらします。
>調整の後に研磨はされていましたが、この様なものでしょうか?なお、舌ではわかりません。


削ったあとはそうなりやすく、その研磨は大変です。
場合によっては、技工士さんの元に戻さなくてはならないこともあります。


結論から言えば、この写真で見る限り、できあがりは決して悪くありません。
境目のフィットはそれなりに良くできていて、良いインレーだと思います。


ご指摘の点を突っ込むならば、まさにその通りで他にも突っ込みどころはいろいろありますから、さらに上を望むのであればやり直しも検討しなければなりません。

しかし私個人的にいえば、もともと金属等の詰め物などがあって治療前から穴が広かったことも考えられますが、このインレーの設計が既に歯の大事な部分を削りすぎていることも見られますから、また削ってやり治すとリスクが高まりデメリットの割合が増えていくと思われます。


先生方の回答どおり、徹底的に審美やベストな治療を目指しているのであれば、写真は重要視していますから、治療後はもちろんのこと、必ず術前は撮影しますし、場合によってはよく術中も撮影して保存します。

治療の評価が良くできるからですし、技工士さんもそれを参考にします。

そうでなければ、あまり結果にこだわらずに、痛くなく良く噛めれば及第点と思い、そのまま受け入れるという予定だったのかもしれません。
ご担当の先生に相談してみてください。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-02-06 16:10:48
>1万数千円なら・・^^;

確かに1万数千円なら綺麗な方だと思いますよ。

この費用だと、技工師も作り込んで色合わせをすることはない気がします。
(ウチのお願いしている技工所にハイブリット依頼すると1万円近く請求がきます^^; 作ってないですけど・・・)


>井野先生もここ数年インレーを作成されていないという事はダイレクトボンディングで治療されているのでしょうか。

間接法のインレーより直接法のレジン充填(ダイレクト)の方が何かとメリットが多いと思っているので行ける範囲は直接口の中で直接詰めてしまっています。

http://eedental.fine.to/eeblog/cat17/

渡辺先生と私は極端にレジン好きなので一般的ではないと思います。
(週末も色々情報交換をさせて頂きました^^)


歯チャン見ていたら、

⇒参考:ハイブリッドセラミックインレー

開業当時は私もハイブリットインレーしていました。



>どうやったら近くでダイレクトボンディングが得意な先生を見つけられるのか。。

難しいですね^^;
HPなどを参考にされるほかないかもしれません。

ただその症例がそこの歯科医院のものかは分りません・・・

審美的なレジン治療を希望されるのであれば、実際かかられてだいさんがされたように過去の似たような症例を見せてもらった方がいいと思います。

写真が無ければあまり期待しない方がいいかもしれません^^;

おだいじに
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: だいさん
返信日時:2012-02-08 22:02:35
皆様、ご返信ありがとうございます。

自費治療が初めてだという事もあり、価格相応という事が分かっていなかったと思います。
同じステーキでも価格が違えば質が違うものが出てくるのは当たり前ですもんね。

今回の場合、審美性は特別優れているというわけではないかも知れませんが、2次カリエスへの注意等は満たされていると思います。
接着にもレジンを使われていたと思いますし。


皆様のおかげで治療内容に納得する事が出来ました。
ありがとうございます。

ただ、先生方の症例を見てしまうのはちょっと毒でもありますね。
そういったレベルを期待してしまうようになってしまいました。笑



タイトル [写真あり] 審美性に期待したハイブリッドインレーだが色が合っていない
質問者 だいさん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ ハイブリッドセラミックインレー
詰め物、インレーその他
審美歯科治療(人工の歯)
その他(写真あり)
回答者




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