歯周病、歯磨き(リペリオ・ジェルコートF)について

相談者: まとんさん (40歳:女性)
投稿日時:2012-03-14 01:35:14
参考:過去のご相談
歯周病治療後にできたブラックトライアングル。クラウンはどう再作成したら?



こんにちは。前回はご質問にお答え頂きありがとうございました。
たいへん参考になりました。

引き続き、教えて頂きたいことがあります、よろしくおねがいいたします。



わたしは前歯歯周病がみとめられて以降、もっか日々の歯磨きと、砂糖をへらすことに重きをおいて地道やってきまして、現在は、歯茎も安定した状態を保てています。
(歯茎は退縮しましたが)


毎日の歯磨きでずっと気になっている点があるのですが、


@ジェルコートFを使って磨くと、このジェルの感触のぬめりで、素で磨く時よりも歯間ブラシもやわらかく、通しやすくなります。

磨きやすくていいのですが、しかし、プラークのヌメリは「歯ブラシでこすって落とすのが大前提」と思っている私としては、このジェルコートのぬめりが逆にじゃまにならないか、歯垢はおとせているのか、と思ってしまいます。
歯周病治療第一の者に、こちらの使用は大丈夫ですか?



A歯茎の再生に希望をもって、リペリオも使用しています。

使い方は、就寝前の歯磨きのあと、リペリオを指につけ、歯肉に塗りつけるようにマッサージして、かるくすすいで終了。

なのですが、この方法はどう思われますか?
やはりこれも歯ブラシで磨かないとダメでしょうか。



B砂糖をやめ、日中は無糖の紅茶を飲んでいます。

結構な量を飲むのですが(5杯ほど/1日)
最近、その際にフレッシュをいれてます。これはOKですか?


以上です、ご回答どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-03-14 04:45:09
まとんさまおはようございます。

歯周病の治療のため歯磨きをがんばっていらっしゃって、お砂糖もやめてしまわれたようですね、このような生活習慣は歯周病治療にとって最も好ましいものだと考えています、是非今後も続けていただきたいと思います。

このような食生活はお口の中の健康のみならずご自身の体にとっても最も望ましいものだと考えています、おそらく10年後、20年後には大きな違いとなって来るでしょう。



さてジェルコートFやリペリオについての是非ですがどのようなものか判らないのでコメントの仕様はありませんが、基本的には必要ないと考えています。

最近の症例があるので参考になさってください、この方も例によって歯磨剤等何も使っていません、またステインを取るためにエアフローは行ったかもしれませんがスケーリングも全く行っていません。

参考になさってください。


ブラッシングの威力[ 
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=220

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-03-14 08:41:37
ご相談ありがとうございます。

とてもがんばっていらっしゃいますね!
歯周病への対策はとても奥が深く、始めるといろいろ疑問が出ることは、きっと良くなる前兆です。



>@ジェルコートFを使って磨くと、このジェルの感触のぬめりで、素で磨く時よりも歯間ブラシもやわらかく、通しやすくなります。
歯周病治療第一の者に、こちらの使用は大丈夫ですか?


回答

特に問題はありません。
潤滑剤の役目もしますし、それによって歯間ブラシの効果がなくなるわけでもありません。

またその成分の効果も無いよりは良い、くらいはありそうです。


しかしそれを使った方が良いかどうかは、必ず歯科衛生士の検査と評価を受けた上で指導にしたがってください。
ご自宅でのセルフケアとはいえ、それも大事な治療の一環ですから、ご自分だけで決めることではありません。

また、基本的には水ですすぎながら使えば潤滑剤と水洗効果の両方が得られます。
その成分が特に必要と診断された場合と、お金が余っていれば使われても良いと思います。




>A歯茎の再生に希望をもって、リペリオも使用しています。
>なのですが、この方法はどう思われますか?


回答

残念ながら再生効果は全くありません。
これも歯科医院と相談の上で決めましょう。




>やはりこれも歯ブラシで磨かないとダメでしょうか。


回答

「歯ブラシで」ではなく、「歯ブラシが」大事です。

薬の効果を期待されておられるようですが、逆です。
歯ブラシが主役で、他の薬は味の素のような物です。

味の素は無くても生きていけますが、歯ブラシを正しく使わなければ歯は抜けます。


本気で取り組まれているようですから、役に立つように少々厳しく説明します。

まだ歯周病への対策として、理解ができていません。

そのままでは過去のくり返しに引き戻されてしまう恐れがあります。
安心できる実力がつくまで、勉強を続けましょう。



>B砂糖をやめ、日中は無糖の紅茶を飲んでいます。


回答

とても良い習慣です。
もし無理が無ければ続けましょう。

歯周病への対策として、歯磨きだけでは無く、栄養指導が欠かせません。
砂糖の摂りすぎは、歯周病にもよくありませんが、身体の健康上も大敵です。


砂糖を大量の摂っていたのであれば、2型糖尿病予備軍となっているはずです。
検査を受けた方が良いと思われます。

糖尿病になると、歯周病はとても治りにくくなります。
逆に、歯周病になると糖尿病はやはりとても治りにくくなります。

両方からのアプローチが必要です。


歯周病とは歯を支える骨が無くなり、歯肉が減ったり腫れたりします。
つまり歯の病気では無く、身体の病気です。
身体も含めた治療で初めて治ります。

栄養を考えた場合、砂糖だけでは無く、一日に食べる糖質全体を大幅に減らす努力が必要です。
江部康二先生のHPをのぞいてみると、良いことあるかもしれませんよ。



>最近、その際にフレッシュをいれてます。これはOKですか?


回答


歯周病へ、「直ちには影響はありません。」
この台詞、テレビで良く耳にしたことと思います。

もし口だけでは無く、一生の長期とか、身体全体の健康を考えておられるならば、それが超有名な有害物質であることを知っておかれた方が良いと思います。

あれがミルクとかクリームとか思っておられる人が多いと思いますが全く違います。
成分を調べてみるとおもしろいんです。

おもしろい話はたくさんありますが、詳しいことは省略します。
悪玉コレステロールを増やすと言われているトランス脂肪酸てご存じですか?

それがその主成分で、それに石油からできた界面活性剤を混ぜたり、捨てるべき油と添加剤でできている有害物の塊のような物です。

そのためものすごく安く作れるから、お店ではただでくれますよね。
世の中でただほど怖い物は無いことを思い出してください。


歯科医院とは、歯を削って差し歯を入れるだけと思われておりますが、それ以上を手に入れることもできます。

口から全身を考えております。
がんを含めて、全身の病気をかなり予防できると証明が進んでいます。

楽しい毎日を送るために、安心できるように、気持ちの健康まで作るお手伝いをすることもできます。

歯科医院をご利用される皆様のお気持ち次第です。
ご自分だけで予防するのでは無く、必ず歯科医院に相談しましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まとんさん
返信日時:2012-03-14 13:03:54
山田先生、さがら先生、ご丁寧なご回答をありがとうございます。

歯みがきと紅茶の飲み方(量的に)に、基本的には間違いはないようだと思い、安心しました。

現在は、「砂糖は 悪」ぐらいにおもって生活しています、極端ですが・・笑


以前、寝る前にのんでいた養命酒も、ポカポカしていいのですがやめました。
成分はみていませんが、あの恐ろしい甘さはかなりの砂糖にちがいない、と、寝る前ですしやめています。

フレッシュは、なんとこれは捨てるべき油だったのですか!
もうこれも、ついでなのでやめます 笑



ジェルコート・リペリオについては、使用は悪くはないがあくまで補助であって、メインは「イチにもににも歯ブラシをあてること」
であると再認識です、ありがとうございます。


糖尿病についてまでは考えがおよびませんでしたが、元来甘党で、歯が病気になるくらいですから、無意識に体も長くいじめていたのはこれは絶対だろう、と改めて考えさせられました。


歯周病になったことで、歯茎が退縮し、まだ年若なのに審美的には残念な事になりましたが、しかし、このおかげで認識が180℃かわりました。

歯が、いまのままでは体もヤバイよ 気づきなさい と身をもって知らせてくれたのだとおもいます。

とにもかくにも、歯磨きの継続をがんばります!
ご回答頂きありがとうございました!
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2012-03-14 17:03:55
素晴らしいですね。

歯周病のように目に見える部位の慢性の炎症から全身を考え、生活習慣を改める!

皆さんがこのことに気づいてくれるようになれば、歯科冥利に尽きますね^^




タイトル 歯周病、歯磨き(リペリオ・ジェルコートF)について
質問者 まとんさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)予防
歯磨きに関する疑問
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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