もともと開咬があり、奥歯の咬み合せ調整が上手くいかない
相談者:
ヤッコさん (44歳:女性)
投稿日時:2012-03-31 06:39:19
参考:過去のご相談
※もともと開咬があり、7番の虫歯治療で不具合が起きた咬合を改善したい
他
半年前から引き続きの相談なのですが、右下7番の咬み合せ調整の為、全顎型取りをして被せ物の調整を3回やり直して貰ったのですが、オープンバイトで前歯6本咬みあわず、左7番上下が外側内側に斜めに生えている為、咬み合せの位置が定まらず調整が上手くいきません。
銀の被せを曇らせて仮止めし、歯ぎしりをして光った所を少しずつ削って微調整して貰っているのですが、これでは咬み合せの位置からの遊びが増えて安定せず、顎が左にずれ咀嚼時左頬を咬んでしまいとても違和感があり疲れます。
又睡眠時も顎が安定せずとても眠りずらいのです。
今回の件は、次回予約時に担当医に伝えるので回答は保留なのですが、今までの経緯では、私の口腔内の形状から夜間歯ぎしりをしているので、咬み合せ位置からの歯ぎしり部分は当たらない方が歯には良いし、咬み合せ位置は点になった方が良いと言う事でこの様な方法に3回目からなりました。
ですが調整する度に接触面が減り、咬み合せが深くなっていく感じがするのです。
そこで、よい解決方法はないでしょうか?
先生方のご回答宜しくお願いいたします。
※もともと開咬があり、7番の虫歯治療で不具合が起きた咬合を改善したい
他
半年前から引き続きの相談なのですが、右下7番の咬み合せ調整の為、全顎型取りをして被せ物の調整を3回やり直して貰ったのですが、オープンバイトで前歯6本咬みあわず、左7番上下が外側内側に斜めに生えている為、咬み合せの位置が定まらず調整が上手くいきません。
銀の被せを曇らせて仮止めし、歯ぎしりをして光った所を少しずつ削って微調整して貰っているのですが、これでは咬み合せの位置からの遊びが増えて安定せず、顎が左にずれ咀嚼時左頬を咬んでしまいとても違和感があり疲れます。
又睡眠時も顎が安定せずとても眠りずらいのです。
今回の件は、次回予約時に担当医に伝えるので回答は保留なのですが、今までの経緯では、私の口腔内の形状から夜間歯ぎしりをしているので、咬み合せ位置からの歯ぎしり部分は当たらない方が歯には良いし、咬み合せ位置は点になった方が良いと言う事でこの様な方法に3回目からなりました。
ですが調整する度に接触面が減り、咬み合せが深くなっていく感じがするのです。
そこで、よい解決方法はないでしょうか?
先生方のご回答宜しくお願いいたします。
回答1
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-03-31 22:53:41
色々な考え方があると思います。
私などは、’咬み合わせ’について、’多くの要因(原因)’による長期に渡る’結果’であると考えています。
その結果を書き変え(咬み合わせ調整)ても、長い目で見るとその間にまた予期せぬ反応が幾つか出てくる場合も考えられます。
よって、特に短期の間に、次々に咬み合わせ調節する事はくれぐれも慎重になさる(出来れば避けられる)方が良いと思っています。
担当の先生とよく相談なさってくださいね。
私などは、’咬み合わせ’について、’多くの要因(原因)’による長期に渡る’結果’であると考えています。
その結果を書き変え(咬み合わせ調整)ても、長い目で見るとその間にまた予期せぬ反応が幾つか出てくる場合も考えられます。
よって、特に短期の間に、次々に咬み合わせ調節する事はくれぐれも慎重になさる(出来れば避けられる)方が良いと思っています。
担当の先生とよく相談なさってくださいね。
回答2
仙台東口矯正歯科(仙台市宮城野区)の堀内です。
回答日時:2012-04-01 00:05:53
過去の投稿で、多数の先生方が御指摘されていますが、かみあわせの問題を被せ物(補綴物)で改善することは、難易度が高く、リスクが大きい治療だと思います。
現在は7番目の歯の補綴物だけの調整だけで済んでいるようですから、最悪、対象歯が、短期間で抜歯になったとしても、対象歯だけの問題で終了するかもしれません。
ただし、7番だけでは対応できないということで、多数歯の神経を抜いて、多数歯に補綴物を入れるような治療を選択してしまうと、将来的に、非常にリスクの高い口腔内環境になってしまう可能性があります。
前歯がかみあわない(開咬)という状態では、多くの場合には、歯列の問題だけではなく、上下顎骨形態の問題が影響しています。
そのため、開咬の治療では、
@顎骨形態の根本的な改善が可能である「外科矯正治療」
A顎骨形態に配慮した歯の移動が可能である「インプラント矯正」
が有効な場合が多くなります。
もし、現在行われている7番の補綴治療で、満足できるかみ合わせを獲得することが難しそうな場合には、「多数歯を抜髄して、多数歯を削合する」など、歯に対する侵襲が大きい補綴的治療を検討される前に、矯正歯科とのチームアプローチを検討していただいた方が無難と思われます。
一般的に矯正治療は、大幅にかみ合わせを変化させる場合には、マッチングが良くなります。
逆に、細かなかみ合わせの調整においては、補綴的治療ほどの精度が期待できないため、必要であれば、矯正で大幅に変化させた後に、少数歯に補綴治療を適用して仕上げる場合もあります。
実際に診ていませんので、詳しい状況はわかりませんが、現在の「顎骨形態」と「開咬というかみ合わせの問題」が、7番の歯冠形態の変更で改善可能な調整幅を超えているため、治療が円滑に進んでいない可能性があります。
もし、補綴的対応だけでは、完全な治療ゴールを達成することが難しい場合には、ある程度妥協的な治療結果を受け入れるという選択肢を考慮する必要があると思います。
ただし、積極的に矯正治療をおすすめしているわけではありません。矯正治療は、大がかりな治療となりますし、歯周病など問題があれば、かなりリスクを伴う場合もあるからです。
過去の投稿において、
「積極的な治療を行わないで、現在のかみ合わせのままで経過をみて、歯周病のコントロールなどに努める」
という治療選択肢をお薦めしていた回答者がいらっしゃったことを、頭の片隅に入れておかれた方が良いと思います。
まずは、担当医とよく相談して、リスクの高い治療は避けられ、なるべく無難な治療を目指されることをお薦めします。
現在は7番目の歯の補綴物だけの調整だけで済んでいるようですから、最悪、対象歯が、短期間で抜歯になったとしても、対象歯だけの問題で終了するかもしれません。
ただし、7番だけでは対応できないということで、多数歯の神経を抜いて、多数歯に補綴物を入れるような治療を選択してしまうと、将来的に、非常にリスクの高い口腔内環境になってしまう可能性があります。
前歯がかみあわない(開咬)という状態では、多くの場合には、歯列の問題だけではなく、上下顎骨形態の問題が影響しています。
そのため、開咬の治療では、
@顎骨形態の根本的な改善が可能である「外科矯正治療」
A顎骨形態に配慮した歯の移動が可能である「インプラント矯正」
が有効な場合が多くなります。
もし、現在行われている7番の補綴治療で、満足できるかみ合わせを獲得することが難しそうな場合には、「多数歯を抜髄して、多数歯を削合する」など、歯に対する侵襲が大きい補綴的治療を検討される前に、矯正歯科とのチームアプローチを検討していただいた方が無難と思われます。
一般的に矯正治療は、大幅にかみ合わせを変化させる場合には、マッチングが良くなります。
逆に、細かなかみ合わせの調整においては、補綴的治療ほどの精度が期待できないため、必要であれば、矯正で大幅に変化させた後に、少数歯に補綴治療を適用して仕上げる場合もあります。
実際に診ていませんので、詳しい状況はわかりませんが、現在の「顎骨形態」と「開咬というかみ合わせの問題」が、7番の歯冠形態の変更で改善可能な調整幅を超えているため、治療が円滑に進んでいない可能性があります。
もし、補綴的対応だけでは、完全な治療ゴールを達成することが難しい場合には、ある程度妥協的な治療結果を受け入れるという選択肢を考慮する必要があると思います。
ただし、積極的に矯正治療をおすすめしているわけではありません。矯正治療は、大がかりな治療となりますし、歯周病など問題があれば、かなりリスクを伴う場合もあるからです。
過去の投稿において、
「積極的な治療を行わないで、現在のかみ合わせのままで経過をみて、歯周病のコントロールなどに努める」
という治療選択肢をお薦めしていた回答者がいらっしゃったことを、頭の片隅に入れておかれた方が良いと思います。
まずは、担当医とよく相談して、リスクの高い治療は避けられ、なるべく無難な治療を目指されることをお薦めします。
相談者からの返信
相談者:
ヤッコさん
返信日時:2012-04-02 16:49:30
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2012-04-02 21:56:45
咬み合わせ治療は多くの場合、藤森先生(や過去に西山先生)が書かれているように、慎重に行う(または行わない方が良い)必要があります。
ただ、ヤッコさんの場合、人為的に削られてしまって具合が悪いと言う事のようですから、できれば、最初の状態に近づけてあげたい気がします。
(実際に拝見しないと何とも言えませんが)
>何度も微調整(盛ったり削ったり)できる様な方法があればと思うのですが、ないものでしょうか?
僕は硬質レジンでクラウンを作り、削ったりレジンを盛ったりして不快症状が無くなるように調整する事が多いです。
(セオリーは無く、僕の独自の方法だとお考えください)
ただ、ヤッコさんの場合、いきなりそのような治療をするのではなく、
>睡眠時も顎が安定せずとても眠りずらいのです。
との事ですから、ブラキシズムのコントロールから始める必要があるような気がします。
(一時的にナイトガードを使うなどして)
参考⇒ブラキシズム
参考⇒TCH、歯列接触癖
ただ、ヤッコさんの場合、人為的に削られてしまって具合が悪いと言う事のようですから、できれば、最初の状態に近づけてあげたい気がします。
(実際に拝見しないと何とも言えませんが)
>何度も微調整(盛ったり削ったり)できる様な方法があればと思うのですが、ないものでしょうか?
僕は硬質レジンでクラウンを作り、削ったりレジンを盛ったりして不快症状が無くなるように調整する事が多いです。
(セオリーは無く、僕の独自の方法だとお考えください)
ただ、ヤッコさんの場合、いきなりそのような治療をするのではなく、
>睡眠時も顎が安定せずとても眠りずらいのです。
との事ですから、ブラキシズムのコントロールから始める必要があるような気がします。
(一時的にナイトガードを使うなどして)
参考⇒ブラキシズム
参考⇒TCH、歯列接触癖
相談者からの返信
相談者:
ヤッコさん
返信日時:2012-04-02 22:57:07
櫻井先生、ご回答有難うございます。
実はこの咬み合せの不具合に悩む半年程前に、担当医にナイトガードを勧められて使用してみたのですが、違う所に力が入って顎が疲れ気になって眠れず、長期使用出来ませんでしたが、咬み合せの位置が分からなくなってきているので昨夜使用してみました。
朝ナイトガードを外すと、顎がリセットされた感じで咬み合せを探す為に使ってみようと思います。
睡眠時に顎が安定しなくなったのは、咬み合せの歯ぎしりの部分を削られたので低くなり、左や後ろにずれているからだと思うので、櫻井先生のような方法で調整して頂けるのが良策ではないかと思います。
櫻井先生に診て頂ければと思うのですが、遠方の為無理なので担当医にお願いできればと思うのですが、その旨伝えると独自の方法との事なのですが、して頂けるものなのでしょうか?
実はこの咬み合せの不具合に悩む半年程前に、担当医にナイトガードを勧められて使用してみたのですが、違う所に力が入って顎が疲れ気になって眠れず、長期使用出来ませんでしたが、咬み合せの位置が分からなくなってきているので昨夜使用してみました。
朝ナイトガードを外すと、顎がリセットされた感じで咬み合せを探す為に使ってみようと思います。
睡眠時に顎が安定しなくなったのは、咬み合せの歯ぎしりの部分を削られたので低くなり、左や後ろにずれているからだと思うので、櫻井先生のような方法で調整して頂けるのが良策ではないかと思います。
櫻井先生に診て頂ければと思うのですが、遠方の為無理なので担当医にお願いできればと思うのですが、その旨伝えると独自の方法との事なのですが、して頂けるものなのでしょうか?
回答4
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2012-04-03 09:00:19
>朝ナイトガードを外すと、顎がリセットされた感じで咬み合せを探す為に使ってみようと思います。
そうですね。
顎の筋肉を一度リセットしてあげる必要があると思いますので、しばらく使われて良いと思います。
(ただし、長期間の使用は逆効果になる可能性がありますので、注意が必要です)
>独自の方法との事なのですが、して頂けるものなのでしょうか?
理論的には簡単ですし、歯科医であれば誰しもが出来る事だと思います。
ただ、僕は保険診療は行わないので、この方法が健康保険でカバーされているかどうか解りません。
そうですね。
顎の筋肉を一度リセットしてあげる必要があると思いますので、しばらく使われて良いと思います。
(ただし、長期間の使用は逆効果になる可能性がありますので、注意が必要です)
>独自の方法との事なのですが、して頂けるものなのでしょうか?
理論的には簡単ですし、歯科医であれば誰しもが出来る事だと思います。
ただ、僕は保険診療は行わないので、この方法が健康保険でカバーされているかどうか解りません。
相談者からの返信
相談者:
ヤッコさん
返信日時:2012-04-03 10:05:24
回答5
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2012-04-03 16:03:33
>どれ位の費用が掛かりますでしょうか?
スミマセン。
僕は保険診療は行わないので、詳しくは解りません。
自費治療の場合は各院ごとに金額設定を行っているので、直接問い合わせるしかないと思います。
>して頂けるかどうか、又、保険内か保険外かはその医院次第なのでしょうか?
担当の先生の考え方次第だと思います。
保険で出来るとすれば、保険医療機関であれば保険で行う事になると思います。
スミマセン。
僕は保険診療は行わないので、詳しくは解りません。
自費治療の場合は各院ごとに金額設定を行っているので、直接問い合わせるしかないと思います。
>して頂けるかどうか、又、保険内か保険外かはその医院次第なのでしょうか?
担当の先生の考え方次第だと思います。
保険で出来るとすれば、保険医療機関であれば保険で行う事になると思います。
相談者からの返信
相談者:
ヤッコさん
返信日時:2012-04-03 16:20:01
次回受診日、担当医に相談してみます。
櫻井先生有難うございました。
櫻井先生有難うございました。
回答6
みずさわ歯科医院(千葉県鎌ヶ谷市)の水澤です。
回答日時:2012-04-03 16:50:51
櫻井先生のお考えの治療法は、私もよい方法と思います。
調整の前に、今のお口の中の型を取っていろんな方向から調べて、ここがこうなれば・・・など先生とヤッコさんとでよく話し合い調整ができるとなおよいと思いますね。
早く楽になれるとよいですね。
お大事に。
調整の前に、今のお口の中の型を取っていろんな方向から調べて、ここがこうなれば・・・など先生とヤッコさんとでよく話し合い調整ができるとなおよいと思いますね。
早く楽になれるとよいですね。
お大事に。
相談者からの返信
相談者:
ヤッコさん
返信日時:2012-04-03 22:35:07
回答7
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2012-04-04 08:27:13
>現在、担当医と相談して下の歯で調整中ですが、上の歯も含めて調整していった方がよいと思われますでしょうか?
ゴメンナサイ。
実際に拝見していない以上、判断ができません。
水澤先生が書かれているように
「調整の前に、今のお口の中の型を取っていろんな方向から調べて、ここがこうなれば・・・など先生とヤッコさんとでよく話し合い」
が一番大切です。
書き忘れましたが、僕も一番最初に行うのは「歯型を採ってディスかションする」です。
ゴメンナサイ。
実際に拝見していない以上、判断ができません。
水澤先生が書かれているように
「調整の前に、今のお口の中の型を取っていろんな方向から調べて、ここがこうなれば・・・など先生とヤッコさんとでよく話し合い」
が一番大切です。
書き忘れましたが、僕も一番最初に行うのは「歯型を採ってディスかションする」です。
回答8
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-04-04 10:00:46
>元々の原因は右上7番の虫歯治療の際、被せた詰め物の形が以前とは異なり、被さっていたはずの尖っていた部分(自分の歯)が露出していたので、その部分を削り咬み合わせがおかしくなりました。
原因が’歯を削られた事’のみでしたら、他は無関係で、右上7番のみを以前の状態に復元すれば治癒したはずです。
他の部分の咬み合わせをも変える理由が私には分かりません。
もし、元々、他に原因が存在していて、右上7番を削ったことが’引き金’(つまり削られたことが原因の一つには成り得たかもしれない / でも、もっと大きな要因が絡んでいた可能性もある)となったとしたら、その歯の復元のみでは治らないようにも考えられます。
こういった事態を心配したのです。
果たして、「咬み合わせの違和感を咬み合わせ調整で治せる / その原因は咬み合わせの中にある 少なくとも口腔内に存在する」といったケースなのかどうか・・担当の先生とよく話し合われてください。
また、咬み合わせ治療後、瞬時にして得られる’症状軽減感’は必ずしも長続きするものとは限らないようです。
咬み合わせ治療によって、当初の症状は無くなったが、しばらく時間が経つと、また新たな症状が出てきて、再び、咬み合わせの調整を求めるといった事を繰り返しておられる方々何人かにお会いしたことがあります。
勿論、すべての方がそうなるわけでは無いとは思います。でも、そうなる可能性はゼロではないはずです。
そうはなって欲しくないのです。
例えば、「上の奥歯が痛い」という主訴で来院された患者さんに対して、その原因が(鼻性)上顎洞炎だと判明したなら、通常、歯科医師が、その歯を治療することは無いと思います。
その原因に応じた処置(この場合は耳鼻科的処置)が求められるはずです。
原因の特定が難しい場合もあろうかと思われますが、その場合は、少なくとも可逆的な処置に留めるべきだと思います(咬み合わせを変えることは可逆的ではなさそうです)。
また、患者さんの訴えを聞くことは最も重要なことではありますが、それをそのまま治療の指針とすることは危険性もありますので注意が必要だと考えます。
また、睡眠時の顎運動は特異的な要素を持っているように思いますので、それをも含む咬み合わせ調整は、非常に非常に難しいものと予測します。
余計なお節介だったかもしれませんが、これを最後のコメントにしますので、ご容赦ください。
原因が’歯を削られた事’のみでしたら、他は無関係で、右上7番のみを以前の状態に復元すれば治癒したはずです。
他の部分の咬み合わせをも変える理由が私には分かりません。
もし、元々、他に原因が存在していて、右上7番を削ったことが’引き金’(つまり削られたことが原因の一つには成り得たかもしれない / でも、もっと大きな要因が絡んでいた可能性もある)となったとしたら、その歯の復元のみでは治らないようにも考えられます。
こういった事態を心配したのです。
果たして、「咬み合わせの違和感を咬み合わせ調整で治せる / その原因は咬み合わせの中にある 少なくとも口腔内に存在する」といったケースなのかどうか・・担当の先生とよく話し合われてください。
また、咬み合わせ治療後、瞬時にして得られる’症状軽減感’は必ずしも長続きするものとは限らないようです。
咬み合わせ治療によって、当初の症状は無くなったが、しばらく時間が経つと、また新たな症状が出てきて、再び、咬み合わせの調整を求めるといった事を繰り返しておられる方々何人かにお会いしたことがあります。
勿論、すべての方がそうなるわけでは無いとは思います。でも、そうなる可能性はゼロではないはずです。
そうはなって欲しくないのです。
例えば、「上の奥歯が痛い」という主訴で来院された患者さんに対して、その原因が(鼻性)上顎洞炎だと判明したなら、通常、歯科医師が、その歯を治療することは無いと思います。
その原因に応じた処置(この場合は耳鼻科的処置)が求められるはずです。
原因の特定が難しい場合もあろうかと思われますが、その場合は、少なくとも可逆的な処置に留めるべきだと思います(咬み合わせを変えることは可逆的ではなさそうです)。
また、患者さんの訴えを聞くことは最も重要なことではありますが、それをそのまま治療の指針とすることは危険性もありますので注意が必要だと考えます。
また、睡眠時の顎運動は特異的な要素を持っているように思いますので、それをも含む咬み合わせ調整は、非常に非常に難しいものと予測します。
余計なお節介だったかもしれませんが、これを最後のコメントにしますので、ご容赦ください。
相談者からの返信
相談者:
ヤッコさん
返信日時:2012-04-04 22:38:11
タイトル | もともと開咬があり、奥歯の咬み合せ調整が上手くいかない |
---|---|
質問者 | ヤッコさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 44歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
クラウン(差し歯・被せ)のトラブル 噛み合わせに関するトラブル 開咬・オープンバイト(前歯が噛まない) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。