[写真あり] 染み出し液で同じ場所が染まる。虫歯の数の変化について

相談者: プリン11さん (30歳:女性)
投稿日時:2012-04-03 21:46:17
参考:過去のご相談
妊娠時の栄養状態と乳歯のエナメル質形成不全が心配になりました


こんにちは。
今回二つ、質問があります。
どちらも素朴な疑問なのですが、教えて頂けたら幸いです。


@
子供の口内環境は、母親のものがかなり影響すると聞いたので、最近ドラッグストアで歯垢の染み出し液を買って毎晩ブラッシングする事にしました
(こどもハミガキ上手というものです。
大人ですが・・・。)

いつも、普段通りに歯磨きをした後に染み出し液を使い、赤くなった所を磨いています

もう、2週間位続けていますが、ほぼ毎日同じ所が赤く染まります
(主に、奥歯の歯の間のカーブになっている所)

今まで、恐らく同じ場所にずっと歯垢が残っていたと思うのですが、どうして今まで虫歯にならなかったのでしょうか?

歯医者にも現在通っていますが、歯石が付いているという事も言われていません。
不思議です。


A
今の子供は、殆どの子が虫歯ゼロだと聞きました。

私は子供のころから虫歯が多く、今でも奥歯は殆どの歯に治療の跡があります。

私ほどじゃないにしても、昔(20年くらい前)は虫歯のある子が多かったと思います。

この変化は何の影響なのでしょうか?
親の意識の問題ですか?


どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-04-04 07:51:33
プリン11さま、おはようございます。


>子供の口内環境は、母親のものがかなり影響すると聞いたので

「母親のもの」の意味がいまいちよくわかりませんが、たとえお母さんがむし歯の治療跡がたくさんあっても、お菓子を与えない育児をなさればお子さんはむし歯ゼロで育ちます。


>どうして今まで虫歯にならなかったのでしょうか?

おそらくお菓子としての、おさとうを与えていらっしゃらないのではないでしょうか。


>この変化は何の影響なのでしょうか?

おさとうの摂取量が減ったのが原因だと考えています。


-日本人の一人当たり年間砂糖消費量の推移‐(2006,5,21 朝日新聞による)によるとピークだったのは1970年で(一日当たり79g)2003年には一日当たり約48gとなって砂糖の配給制度が始まった太平洋戦争直前に迫る量になっていたそうです、現在ではおそらくもっと少なくなっていると思います。

参考になさってください。

むし歯のできないおさとうの量 http://yamadashika.jp/prevent05.html
むし歯を作らない子育て http://yamadashika.jp/prevent.html#01
子育てとおさとうに関する我々の考え方 http://yamadashika.jp/prevent10.html

画像1 0歳から食を中心とした生活習慣に留意して子育てした子ども達の口腔内細菌について 

画像1画像1

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-04-04 08:56:00
>今まで、恐らく同じ場所にずっと歯垢が残っていたと思うのですが、どうして今まで虫歯にならなかったのでしょうか?
歯医者にも現在通っていますが、歯石が付いているという事も言われていません。

大人の方であまり歯磨きを意識していない方が、むし歯にならず、30代になったときに歯周病に罹患して初めて受診をする事があります。

こういう方は、むし歯菌に対して耐性があるのではないかと考えます。
ひょっとしたらむし歯菌の耐性があるのかもしれませんが、そうでないかもしれません。

同じ場所が磨き残しが出ていること、それを確認できていることはすばらしいことです。
今後はその部分の磨き残しがでないように気をつけましょう。
歯の形態、傾き、位置が磨き残しに影響します。

歯石はプラーク(赤く染め出されたところ)が唾液中のカルシューム分を取り込んで固くなります。
プラークを一日一回確認して除去しているので、歯石ができていないと推察します。


>この変化は何の影響なのでしょうか?

生活環境、学校の環境、食生活すべてが絡んでいると思います。

学校歯科では以前は123運動と良い12歳で永久歯のむし歯を3本以内にしましょうと言う運動を長年していました。
ですが、ここ10年(うろ覚えです)は121運動に切り替わっています(名古屋市です)。

昔は仕上げ磨きをしていなかったと思います。
子供に任せるだけでは磨き残しができるでしょう。
学校内でも子供に対して歯科教育、保健指導を行っています。

そういったことも影響しているのではと思います。

ただ、家庭環境の良くない児童に関しては、やはりむし歯は多いのも事実です(DV、何らかの理由で親と暮らせない子など)。
ですから、親の意識が向上しているのもあるでしょうね。 

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-04-04 14:19:37
プリン11 さん、今日は

虫歯についてはわかっていないことが多く、プリンさんが疑問に思われることは当然のことかと思います。

現在、かなり多くのことがわかってきていますが、歯科医の中には情報高進が追いつかず、いつまでも昔の情報に固執している先生や、逆に非常に特殊な考え方に固執してしまっている先生が共みえます。


現在わかっていることは、虫歯は多因子疾患で、いくつかの原因から成り立っていると言われています。

そのため、予防もそれぞれの原因にあわせていくつかの方法を組み合わせて行く必要が有ります。

砂糖の制限や、フッ化物の使用、歯磨き、その他の生活習慣や環境の整備が必要です。

実際には、間食をやめ砂糖の料を減らし、食後フッ化物入りの歯磨き剤を使用して歯磨きをしましょうと、あたりまえのことになってしまいます。

皆、そのことはおおよそ知っているのですが、何か一つを(例えば砂糖の制限とか、風化物洗口等)強調されると、なんだか目新しく、すごく良いもののように思え、つい飛びついてしまいます。

関心を持つことは良いのですが、やはり、一点豪華主義でなく、あたりまえのことをあたりまえに行うことが一番重要だと思います。



@
>子供の口内環境は、母親のものがかなり影響すると聞いたので、最近ドラッグストアで歯垢の染み出し液を買って毎晩ブラッシングする事にしました
>(こどもハミガキ上手というものです。大人ですが・・・。)
>いつも、普段通りに歯磨きをした後に染み出し液を使い、赤くなった所を磨いています
>もう、2週間位続けていますが、ほぼ毎日同じ所が赤く染まります
>(主に、奥歯の歯の間のカーブになっている所)

私は、染め出し液の使用法のアドバイスとして、以下のように患者さんに説明しています。

磨き残すところは大方いつも同じところです。
ですので、毎日染め出す必要は有りません。
一度歯磨きの後に染め出して、染まったところを覚えておいてください。
その部位を、毎日注意して磨き、2〜3週間後にもう一度染め出し液を使用して、確認してみてください。




>今まで、恐らく同じ場所にずっと歯垢が残っていたと思うのですが、どうして今まで虫歯にならなかったのでしょうか?

乳歯は速いとは言うものの、虫歯ができるまでにはかなりの年月が必要です。

3・4歳で虫歯ができてしまう子供もいますが、乳幼児期に予防をきちっとしなかったことで、小学校に入学してから虫歯ができるというお子さんも沢山みえると思います。

お子さんの現在の年齢がわかりませんが、数週間のことで虫歯ができることは有りません。
歯垢がいつもついたままで、数年続き、それに加え、砂糖の消費やフッ化物の使用が適切でなければ、虫歯になるでしょう。




歯医者にも現在通っていますが、歯石が付いているという事も言われていません。
>不思議です。

歯石は、唾液中の石灰質の量や唾液の緩衝能に左右されると思いますので、これも歯垢だけで決まるものでは有りません。
>又、歯石は細菌の市街ですので、歯石が直接の原因にはなりません。
>むしろ歯石のついているところは、虫歯になりにくいと考えられます。



>A
>今の子供は、殆どの子が虫歯ゼロだと聞きました。
>私は子供のころから虫歯が多く、今でも奥歯は殆どの歯に治療の跡があります。
>私ほどじゃないにしても、昔(20年くらい前)は虫歯のある子が多かったと思います。
>この変化は何の影響なのでしょうか?

いくつかの影響が考えられます。
私の全く個人的な意見ですが。

1)診断基準の変化です。
虫歯の統計は、国際的に12歳児の虫歯の数で比較することが主流となっています。
日本では学校検診の統計をもとに統計処理されています。

20数年前は、c1、c2、c3という基準が有りました。
c1はエナメル質に限られた虫歯ですので、現在の診断基準ではほとんどが、C(虫歯)とななりません。
c2も象牙質の虫歯すべてを含みますので、一部の象牙質の浅いところの虫歯は、やはりC(虫歯)としないことも有ります。

つまり、以前は虫歯と診断していたものが現在の基準では虫歯と診断されないため、虫歯の数が減ってきた。

他の病気の例を挙げてみますと、高血圧症の診断基準は昔は160mmHgでしたが、1999年から診断基準が140mmHgにかわりました。(実際にはこの数字だけでは単純に決められませんが)
高血圧症は、虫歯とは逆に1999年の時点で一挙に病気の数が増えてしまったということになります。

しかし、12歳児の虫歯は減ってきているようですが、高齢者の虫歯は逆に増えているかもしれません。


2)フッ化物は磨剤の普及。
20数年前は確か、フッ化物配合は磨きの普及率は30%ぐらいだったと思います。
現代は、おそらく90%以上でしょう。
皆さん知らず知らずのうちにフッ化物を使用しているのです。


3)意識が高まった

>親の意識の問題ですか?

この影響は大変大きいと思います。
非常に信頼性の高いフッ化物の研究で、フッ化物ジェルを使うと40数%虫歯が減少します。

さらにフッ化物ジェルとプラセボ(偽薬)ジェルの使用を使用すると20数%の減少でした。
その差、20%は何か予防行動を使用という意識の差によるものだと推測されます。

虫歯のような、生活習慣に大きく関わる病気は、意識を持つことで、効果がより高くなります。


4)歯科医指数の増加
以前は、歯科医が少なく治療で手一杯で(どこの歯科医院でも、患者さんがいっぱいで、週休1日、夜遅くまで治療しても予約は数週間先という時代が有りました)、予防にまで手が回らなかったのが、歯科医師数が増加して、予防を行う余裕ができた。

実際に私の開業している近くに、新設の歯科大学ができて、卒業生がその周辺で開業するようになり、開業ラッシュが続き、その周辺地域では虫歯の減少幅が他地区より多い用に感じます。


5)砂糖消費量の減少
砂糖の消費量が減少していることも影響しているでしょう。

しかし、もともと日本は虫歯予防先進国と言われる北欧諸国より砂糖の消費量は少なく、砂糖の消費量が少ない割に虫歯が多いと言われていましたので、砂糖の影響はそれほど大きくないのかもしれません。

又、国別の砂糖の摂取量と虫歯の関係では、アイスランドでは砂糖の消費量が増加しても虫歯は減っているという減少が観られます。

さらに、摂取方法では、清涼飲料水等の摂取回数はむしろ多くなる傾向にあり、生活習慣としては悪い方向に向かっているようにも思えますので、砂糖の摂取との関係ははっきりしないと思います。




いろいろな考え方が有るかと思いますが、正しい虫歯予防が普及して、虫歯が減ることは良いことだと思います。
しかし、偏った考え方や、商業主義的な考え方はどうかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: プリン11さん
返信日時:2012-04-04 15:35:31
先生方、ご回答どうもありがとうございました。

書いて頂いたこと、なるほどなるほどと思いながら拝読いたしました。

特に小牧先生におかれましては、書くだけでも時間がかかったかと思われますのに、非常に細かくご回答頂きどうもありがとうございます。

一つ、私の書き方が悪く誤解を産んでしまったかと思うのですが
@に関しては、全て私の事でした・・

私の歯に染み出し液を使い、私の歯の歯垢が残っている場所が染まり、それが毎日なのに、どうして私は今までの磨き方を10年以上続けてきたのに虫歯にならなかったのだろう。という疑問でした。
分かりにくい子供の話を出してしまってすみません。

子供はまだ8カ月で離乳食中であり、甘いものは果物、イオン水も与えていません。
少しずつ歯磨きは始めていますが・・・。

また、山田先生、「母親のもの」とは「母親の口内環境」のつもりで書きました。
母親の口の中が虫歯だらけで虫歯菌歯周病菌?が多いと、それが徐々に子供にも移っていく・・とどこかで見ました。

すみません、追加の質問になってしまいますが、友人(大人)達は、子供(赤ちゃん)の離乳食にプラスして、バナナやリンゴなどの果物も与えているのですが、果糖は砂糖に比べたら虫歯になりにくいのでしょうか?

なりにくいとしても、与えないよりは与える方が虫歯リスクは増えますよね??

特にまだ赤ちゃんできちんと歯も磨かせて貰えないので、磨き残しから虫歯になるのが怖いです。

子供の味覚の発達やビタミンなどを考えると、果物も与えた方が良いのかと思うのですが、何しろ虫歯(と、甘いものに慣れてしまうこと)が怖くて、果物を与えられないでいます。


思えば私は小学生のころ、親もお菓子が大好きで常に家にはお菓子がストックしてあり、学校から帰ってくるとリビングに置いてあるお菓子をずっと時間を決めずにダラダラつまんでいました。

そういう環境が虫歯を増やす原因だったのかもしれないですね・・・。



タイトル [写真あり] 染み出し液で同じ場所が染まる。虫歯の数の変化について
質問者 プリン11さん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
歯磨きに関する疑問
その他(写真あり)
回答者




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